デッドプール２

このシリーズはどうもイマイチ感情移入できない。ぺらぺら軽口をたたく主人公に同情できないし、期待も持てない。今回のファイアーフィストとなる少年についても、なんでそこまでして助けるのかって思ってしまう。あきずに最後まで観たが、まあこんなもんか・・っていう程度の感想でした。

ややふざけすぎな感じもするけど
もともとパロディみたいな映画なので気にならなかった。

ただ・・
グリーンランタンのことはもう許してやってｗｗ

恐ろしいほどに痛快なおしゃべりクソ野郎が
待ってましたとばかりに帰ってまいりました。
デッドプール第二弾
今回も前作以上にとびっきりにアホやって
しゃべりまくって
垣根もルールもなんのその
規則も束縛も辞書にはないとばかりに
やりたい放題のバーリ・トゥード
やるだけやって無責任
こんなヒーローはいません。
おしゃべりクソ野郎ただひとり
ストーリー的には初っ端でガックシきて
それ引きずって前半はテンション上がりませんでしたが
それでも尻上がりにハートが高まり高鳴り
アクションもグロもおふざけも
期待通りにぶっぱなし
最終的にはトップギア
でもってラストでエクスプロージョン！
そんな裏切り待ってたよ！
こんな結末待ってたよ！
幸せ気分で次回作を待つのみ、となるのです。

でもってこの第二弾
どーでもいいレベルの
知らなくったって気付かなくたって
本編の面白さを感じるには問題なしなのに
それでも気付いたら相当面白さが増すトリビアが
これでもかと詰め込まれています。
それはデッドプール＝ウェイドの
セリフの中だったり
衣装だったり
BGMだったりと
いたるところに散りばめられています。
それは１作目のラストでほのめかしていたニューキャラ
ケーブルを演じる俳優の過去の出演作品いじりだったり
その作品からの引用だったり
はたまたその俳優の最新出演作からだったりと
ラヴからはじまるイジリ倒しを見せています。
お約束のヒュー・ジャックマンイジりも健在です（笑）
かと思えばデッドプールを演じる俳優本人の
セルフ自虐イジりも過激に展開したり
楽しすぎます。
緑を演じた黒歴史
文字にするとなんのこっちゃわかりませんが
そんな彼の緑の記憶を消し去り
新しい記憶を脳内に植え付けるのです。
そうです。
もう、ライアンは赤なのです。
赤いライアンなのです（笑）

大物俳優が一瞬も一瞬のカメオ出演！
さらにもうひとり出てたみたいだけど
全くわからなかった！
デッドプールと一緒のシーンではないらしい
これはもう一回観ろってことか？（笑）
第三弾に大いに期待

　今回は監督は変わってるんだけどノリは前作のままで、楽屋落ちとお下劣と、そして、ときどき真面目な展開は健在でした。
　最初、一緒に観てたカミさんが、あまりの人体損壊のグロさに風呂に入ってしまいました。多分、ブラックを通り越して良識というものを破壊することを目的にしているとしか思えない描写については好き嫌いがはっきり分かれる作品でしょうね。
　何というか、『Ｘメン』シリーズの人間とミュータントが共存可能か否かでの葛藤が主軸となった物語（シリアス）に対しての気に食わない奴はぶっ殺すというある意味分かりやすい、でも、やる時にはやるというデッドプールの生き方は優等生とヤンキーみたいな関係なのかな。あるときは対立し、あるときは仲間になる。
　その分、『デッドプール』シリーズ（今後も続くとして）の脚本は難しいと思います。そうだな、一番近いのは少年ジャンプの「ＯＮＥ　ＰＩＥＣＥ」とか「ワンパンマン」でしょうかね。ギャグとシリアスが程よい塩梅で配分されてて、エピソードの最後に感動がドーンと来るっていうのが似てるんじゃないかな。
　それと人体損壊シーンだけど、ケーブルの妻と娘の遺体を別にして、悪党やＸフォースの面々の死に様はとんでもなさ過ぎて現実感がないというのも思わず笑ってしまうレベルだったりします。ケーブルの家族の悲劇は本作の真面目の部分と大団円に関わるので観客にリアルに受け止められる必要があるので描き方を変えたんだと思います。
　もう一つの真面目パートがデッドプールすなわちウェイドとヴァネッサの愛情物語ですね。これは前作から継承されていた大きなテーマだし、今回の悲劇もウェイドの死への願望やラッセルを救えるかどうかの問題につながる見事なプロットになってますね。
　しかし、ケーブルが未来からタイムマシンでやってきたことまで利用して、おふざけ一杯のラストに持ってきたのは私のような人間にはたまりませんでした。特に『Ｘメン／ゼロ』と絡めたシーンとか『グリーン・ランタン』を演じることになったライアン・レイノルズを射殺しちゃうシ−ンとかは悪趣味なくらいの出来です。私？もちろん笑っちゃいました。
　そう、現在、恋愛中のあなた。この映画を観てゲラゲラ笑っていると彼女に「悪趣味」と嫌われるかもしれませんからご注意ください。

平穏な暮らしを楽しんでいたウエイド(デッドプール)だったが最愛の人ヴァネッサが麻薬シンジケートの連中に殺されてしまう。
世をはかなんで爆死しようとするが不死身の彼にはそれも出来ない。
シリーズ2作目でX-Menシリーズとしては何作目になるのか、いかにもアメリカンコミックらしくいろいろと笑わせてくれるが、結構グロな描写も多い。
おしゃべりなデッドプール、自暴自棄になり能力制御装置をはめられて刑務所暮らし、能力を封じられると末期がんになって静かに死にたいとえらく弱々しくなっちゃうが、そんなことでスーパーヒーローは消えない。
タイムマシンで未来からやってきた戦士と共に虐待されている子供ミュータントを救うべく再起動、強敵ケーブルを倒すためにチームを結成、「見習いX-Men」とからかわれながらも大活躍。
別にストーリー展開はさほど重要ではない、アメリカンコミックの真髄である破天荒さを楽しめばよいということなんだろう。
老年世代にはチトついて行くのが難しい。