デトロイト / ジョン・ボイエガ
全体の平均評価点: (5点満点)
(23)
デトロイト
/キャスリン・ビグロー
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「デトロイト」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
キャスリン・ビグロー監督が1967年の“デトロイト暴動”のさなかに起きた衝撃の事件を映画化した戦慄の実録サスペンス。黒人宿泊客で賑わうモールを舞台に、いたずらの発砲騒ぎがきっかけで、警察官に拘束された黒人宿泊客たちを待ち受ける理不尽な悲劇の一部始終を圧倒的な臨場感で描き出す。出演はジョン・ボイエガとウィル・ポールター。1967年7月、デトロイト。黒人たちによる暴動が激化し、鎮圧に乗り出した軍や地元警察との衝突で街はまるで戦場と化していた。そんな中、アルジェ・モーテルで銃声が鳴り響く。それは黒人宿泊客の一人がふざけて鳴らした空砲だった。しかし、それを狙撃手による発砲と思い込んだ大勢の警察官がモーテルになだれ込んでくる。やがて偶然居合わせただけの若者たちに対し、白人警官による尋問が開始されるのだったが…。 JAN:4988021229074
「デトロイト」 の作品情報
「デトロイト」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
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デトロイトの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
142分 |
日・吹 |
英:ドルビーデジタル5.1ch/ドルビーデジタルステレオ、日:ドルビーデジタルステレオ |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
VPBU22907 |
2018年07月04日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
15枚
|
0人
|
1人
|
英:ドルビーデジタル5.1ch/ドルビーデジタルステレオ、日:ドルビーデジタルステレオ
【Blu-ray】デトロイト(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
142分 |
|
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
VPXU77163 |
2018年07月04日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
12枚
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1人
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デトロイトの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
142分 |
日・吹 |
英:ドルビーデジタル5.1ch/ドルビーデジタルステレオ、日:ドルビーデジタルステレオ |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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在庫枚数 |
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英:ドルビーデジタル5.1ch/ドルビーデジタルステレオ、日:ドルビーデジタルステレオ
【Blu-ray】デトロイト(ブルーレイ)の詳細
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142分 |
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VPXU77163 |
2018年07月04日
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ユーザーレビュー:23件
浅はかな話すぎて、全く感情移入できず
投稿日:2018/09/21
レビュアー:Yohey
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
人種差別の話を描いているんだろうけど、なんだろう、これ、おもんないな。
起きたこと自体が浅はかな話だからそう思ってしまうのかな。人間って極限な状態になるとむちゃくちゃなことになるなという話ですね。
その当時の黒人の置かれた環境とかを考えたら、とか言われるけど、ある程度の怒りはわかるものの、行動として起こした部分がおかしい。だからこそ、差別する方もおかしな行動をとってしまう。
人間は醜い本性があって、それはなにかのトリガーによって出てしまう。トリガーはよっぽどでないかぎり落ちない。そのよっぽどを起こしてしまうことこそが大事なんだと私は思うのだが・・・
そんなことだけかな、思ったのは。これ観て、やっぱり虐げられている黒人!!と思うのか、いやいや、だからといってやっていいことと悪いことあるやろ、と思うのか。人それぞれですね。あっ、殺した方は絶対に悪いとは思っていますよ。でも、引き金ひいたやつの責任は??とか思ってしまうんだよなぁ・・・それがなくても、殺す方は殺すって言うかも知れないけど、でもなぁ、なんか釈然としないんだよな。
このレビューは気に入りましたか?
3人の会員が気に入ったと投稿しています
不条理、理不尽
投稿日:2018/08/08
レビュアー:趣味は洋画
デトロイト(2017年アメリカ、カラー142分)
アメリカでは1965年8月6日、公民権運動が高まる中、第36代アメリカ合衆国大統領リンドン・ジョンソンによって「投票憲法」が法制化されている。それから数か月のうちに、25万人の黒人が有権者登録をした。その4年間のうちに、米南部の有権者数は2倍以上になったと記されている。
そして1967年6月13日、ジョンソン大統領は、初のアフリカ系黒人最高裁判所判事サーグッド・マーシャル氏を任命している。(ウィキペディアによる)
それから約40日後、デトロイトで史上最大の黒人暴動が起き、多くの死傷者が出た。
この1967年という年は、アメリカでベトナム戦争反対の気運が高まった年であり、首都ワシントンでは空前の反戦大集会が開かれている。
映画界は「ニュー・シネマ」の時代に入っていく頃であり、又、人種問題を扱った映画も公開された。
その代表的な作品が、シドニー・ポワチエの「夜の大捜査線」であり、「招かれざる客」であろう。
前置きが長くなってしまったが、反体制の気運が、様々な側面から湧き上がっていたことは否めない。
この「デトロイト」は、いまや‘社会派’と云われるキャスリン・ビグロー監督作。
彼女の08年「ハートロッカー」や、2012年「ザロ・ダーク・サーティ」は、まったく期待外れの凡作だったと思っている。
だが本作は違う。脚本は上述2本に続いてマーク・ボール氏なのに...である。
映画から放たれるメッセージ性に違いを感じる。
デトロイト大暴動から50年を経過した今も、アメリカでは大なり小なり、同様の事件が続いている。
‘差別主義者’の警官は相変わらず存在するし、銃の事件による犠牲者も後を絶たない。
...何も変わっていないのだ...ビグロー監督のメッセージと受け止めたい。
キャストの中では、異常な差別主義者の白人警官フィリップ・クラウスを演じたウィル・ポールターが印象深い。若干24歳のこの若手俳優は、「アルジェ・モーテル」における戦慄のシーンに堂々と挑んでいる。観客の多くは、ポールターの常軌を逸した卑劣極まりない行動に、憎しみの感情で溢れかえったと推測される。(演じたウィル・ポールターの演技が、それだけ上手かったということになるが)
彼以外にも、ジョン・ボイエガやアンソニー・マッキーらの有名俳優も出ているが、同時に、黒人を中心に若手の無名俳優も多数出演、今後が楽しみで、気になる俳優も脳裏に残っている。
冒頭に書いた、マーシャル最高裁判事のことは、この前観た2017年「マーシャル 法廷を変えた男」(レジナルド・ハドリン監督)で知ることが出来た。
このレビューは気に入りましたか?
3人の会員が気に入ったと投稿しています
薄すぎ、長すぎ
140分もあるのに内容が薄かった。
ザックリ言うと
デトロイト暴動のさなか
アホが陸上競技用のスタート用ピストルで警官隊を挑発しました。
狙撃手がいると勘違いした警官たちはモーテルに突入
そこにいた黒人たちと白人のおねーちゃんをさんざん虐待した挙句
3人殺害しましたとさ。
後は裁判やら何やらでおしまい。
被害者の黒人達がグループサウンズなので
内容と無関係な歌のシーンが延々とあったり
警官がモーテルで虐待するシーンが1時間近くあったりと
とにかくテンポが激悪でダルい映画だった。
このレビューは気に入りましたか?
3人の会員が気に入ったと投稿しています
なぜなんだろう。 根深いアメリカの分断。
ロキュの69日連続レビュー V 第55日
濁音で始まるタイトルの映画レビュー・シリーズ 「 デ 」の巻
( ネタばれあり)
キャサリン・ピグロー監督作品。
『 ハート・ロッカー 』はアカデミー作品賞を獲って話題だったので観に行きましたが、正直好みではなくて、その後リピートしていません。
『 ゼロ・ダーク・シティ 』もビン・ラヴィン暗殺の内幕物で食指が動かず。
本作もそんな彼女の作品なので劇場に行こうか迷いましたが、観る者を圧倒する迫真の作品に驚き、感心しました。
第一次大戦前にアメリカ南部の綿花は大英帝国下のインドとの競争に負け、綿花畑の労働者だったアフリカ系アメリカ人は、仕事と人権を求め、実に600万人も北部へ。
第一次世界大戦後は、デトロイトは自動車産業が発展、仕事を求めて、アフリカ系と、東欧やそれ以外の地域からの遅れた移民が流入。 しばらくは共存の時代が続く。
第二次世界大戦後、白人層は郊外に移転、街の中心部にはアフリカ系が残り、金と仕事が消えた・・・
1960年代以降人種間の緊張は沸点に達し、治安維持に当たる警官の97%は白人だった。
1967年デトロイトで起こった暴動には、警官に加え、戦車とともに州兵も動員され、さながら内戦鎮圧の戒厳令下の様相を呈した。
そうした中、警官による拷問殺人のアルジェ・モーテル事件が起こった・・・。
あまり知った俳優が出ていないし、まるでドキュメンタリーのようなリアルな演出なので、ずっとニュースの現場にいるような緊迫感に貫かれた映画でした。
社会を告発する映画の中には、観客を置いてきぼりにして憤りの感情を垂れ流し、メッセージの押し売りにウンザリさせられることもあるのですが、本作は違います。
ぼくは、ニュース映像で見かけることのある、略奪や放火などを伴う暴動には、恐怖と嫌悪感を感じる保守的な男です。 そんな僕ですら、差別感情むきだしの警察の暴力には戦慄し、憤りを覚えます。
ガキっぽい若造の差別警官を演じたウィル・ポールターらが強烈な印象を残します。
改めて申しますと、見ごたえのある、みごとな作品と思います。
ですから、意外だったのは、本作がアカデミー作品賞にノミネートすら、されなかったことです。
ここ近年演技賞に黒人のノミネートがないことでの抗議運動があって、アカデミー会員の新たな増加がありましたが、邪推すれば、元からの会員との間に分断が起こり、ある意味「黒人枠」というものができてしまったのかもしれません。 それはここ何年かのノミネートや、プレゼンター、会場の雰囲気で個人的に感じることです。
ですので、ひょっとしたら、白人女性が作った黒人差別問題の映画は、どちらの枠にも入れず、スルーされてしまったのかもしれません。
通常製作費に対して興収が3倍で黒字のラインと言われていると思いますが、本作、製作費3400万ドルに対して、全世界の興収2400万ドル、日本では1億5千万と大コケです。
もし、アカデミー賞にノミネートされるなり、メディアがもっと支持すればもう少し観客動員が何とかなったかもしれませんが。 いずれにしろ、「 なぜなんだろう 」と思います。
今回作品を再見するにあたり、NHK-BSでやっていたドキュメンタリーも再見しました。
起訴された3人の警官はいずれも無罪。
黒人地区と白人地区の境界には塀が築かれ、今も住民が分断されていますが、その壁の高さがベルリンの壁のような高いものでなく、大人の男性の肩ぐらいで、壁の向こう側が見渡せる高さなのが、むしろ断絶の生々しさを示してして、胸が詰まる思いがします。
「 BLACK LIVES MATTER 」( 黒人の命も大切だ)が問題として提起される中、もっと注目されてもいい、アメリカの人種問題の根深さを伝える作品でした。
このレビューは気に入りましたか?
2人の会員が気に入ったと投稿しています
WHITE OUT BLACK OUT
次第に薄くなっていく空気
かすんで狭くなっていく視界
べとつく汗は湿気となり
不快な空間を際立たせていく
恐怖は黒い靄となり
徐々にその範囲を広げ
遂には何も見えなくなった
次第に速くなる鼓動
かすんで白くなっていく視界
湧き上がる欲望は権力をまとい
不快な空間を彩っていく
暴力は白い靄となり
徐々にその範囲を広げ
遂には何も見えなくなった
なんと息苦しい
ず〜〜〜っと息苦しい
愚かと愚かの創作ダンス
正しさも判断力を失い
判断する気力を奪い
先細りするただ一転の闇に向かって
ステップを踏んでいく
どうにもならない空間にいるという恐怖と
どうにもならないと思ってしまっている空間にいる恐怖
その空間のバランスを取るのは
恐怖と暴力という均衡
そんな危うげな均衡に身を任せる地獄が
ただただ広がっていました。
その場の空気だけでイキっちゃう
かかっちゃう奴は
どの世界でも
どの国でも
どの街でも
己を含めたまわり全てを不幸のどん底に叩き落す
その愚かさに憤り
その愚かさを貪る裸の権力に敵意を隠すことができない2時間半弱
ウィル・ポールター
ここに極まれり
彼は自分という俳優のなんたるか
キャラクターのなんたるか
顔のなんたるかを完全に理解している
素晴らしい俳優だ
その素晴らしさは
完全無欠の憎悪を与えてくる
心底憎い
そういう完敗であり乾杯だ。
このレビューは気に入りましたか?
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ユーザーレビュー
浅はかな話すぎて、全く感情移入できず
投稿日
2018/09/21
レビュアー
Yohey
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
人種差別の話を描いているんだろうけど、なんだろう、これ、おもんないな。
起きたこと自体が浅はかな話だからそう思ってしまうのかな。人間って極限な状態になるとむちゃくちゃなことになるなという話ですね。
その当時の黒人の置かれた環境とかを考えたら、とか言われるけど、ある程度の怒りはわかるものの、行動として起こした部分がおかしい。だからこそ、差別する方もおかしな行動をとってしまう。
人間は醜い本性があって、それはなにかのトリガーによって出てしまう。トリガーはよっぽどでないかぎり落ちない。そのよっぽどを起こしてしまうことこそが大事なんだと私は思うのだが・・・
そんなことだけかな、思ったのは。これ観て、やっぱり虐げられている黒人!!と思うのか、いやいや、だからといってやっていいことと悪いことあるやろ、と思うのか。人それぞれですね。あっ、殺した方は絶対に悪いとは思っていますよ。でも、引き金ひいたやつの責任は??とか思ってしまうんだよなぁ・・・それがなくても、殺す方は殺すって言うかも知れないけど、でもなぁ、なんか釈然としないんだよな。
不条理、理不尽
投稿日
2018/08/08
レビュアー
趣味は洋画
デトロイト(2017年アメリカ、カラー142分)
アメリカでは1965年8月6日、公民権運動が高まる中、第36代アメリカ合衆国大統領リンドン・ジョンソンによって「投票憲法」が法制化されている。それから数か月のうちに、25万人の黒人が有権者登録をした。その4年間のうちに、米南部の有権者数は2倍以上になったと記されている。
そして1967年6月13日、ジョンソン大統領は、初のアフリカ系黒人最高裁判所判事サーグッド・マーシャル氏を任命している。(ウィキペディアによる)
それから約40日後、デトロイトで史上最大の黒人暴動が起き、多くの死傷者が出た。
この1967年という年は、アメリカでベトナム戦争反対の気運が高まった年であり、首都ワシントンでは空前の反戦大集会が開かれている。
映画界は「ニュー・シネマ」の時代に入っていく頃であり、又、人種問題を扱った映画も公開された。
その代表的な作品が、シドニー・ポワチエの「夜の大捜査線」であり、「招かれざる客」であろう。
前置きが長くなってしまったが、反体制の気運が、様々な側面から湧き上がっていたことは否めない。
この「デトロイト」は、いまや‘社会派’と云われるキャスリン・ビグロー監督作。
彼女の08年「ハートロッカー」や、2012年「ザロ・ダーク・サーティ」は、まったく期待外れの凡作だったと思っている。
だが本作は違う。脚本は上述2本に続いてマーク・ボール氏なのに...である。
映画から放たれるメッセージ性に違いを感じる。
デトロイト大暴動から50年を経過した今も、アメリカでは大なり小なり、同様の事件が続いている。
‘差別主義者’の警官は相変わらず存在するし、銃の事件による犠牲者も後を絶たない。
...何も変わっていないのだ...ビグロー監督のメッセージと受け止めたい。
キャストの中では、異常な差別主義者の白人警官フィリップ・クラウスを演じたウィル・ポールターが印象深い。若干24歳のこの若手俳優は、「アルジェ・モーテル」における戦慄のシーンに堂々と挑んでいる。観客の多くは、ポールターの常軌を逸した卑劣極まりない行動に、憎しみの感情で溢れかえったと推測される。(演じたウィル・ポールターの演技が、それだけ上手かったということになるが)
彼以外にも、ジョン・ボイエガやアンソニー・マッキーらの有名俳優も出ているが、同時に、黒人を中心に若手の無名俳優も多数出演、今後が楽しみで、気になる俳優も脳裏に残っている。
冒頭に書いた、マーシャル最高裁判事のことは、この前観た2017年「マーシャル 法廷を変えた男」(レジナルド・ハドリン監督)で知ることが出来た。
薄すぎ、長すぎ
投稿日
2018/07/19
レビュアー
QWERTY
140分もあるのに内容が薄かった。
ザックリ言うと
デトロイト暴動のさなか
アホが陸上競技用のスタート用ピストルで警官隊を挑発しました。
狙撃手がいると勘違いした警官たちはモーテルに突入
そこにいた黒人たちと白人のおねーちゃんをさんざん虐待した挙句
3人殺害しましたとさ。
後は裁判やら何やらでおしまい。
被害者の黒人達がグループサウンズなので
内容と無関係な歌のシーンが延々とあったり
警官がモーテルで虐待するシーンが1時間近くあったりと
とにかくテンポが激悪でダルい映画だった。
なぜなんだろう。 根深いアメリカの分断。
投稿日
2020/08/02
レビュアー
ロキュータス
ロキュの69日連続レビュー V 第55日
濁音で始まるタイトルの映画レビュー・シリーズ 「 デ 」の巻
( ネタばれあり)
キャサリン・ピグロー監督作品。
『 ハート・ロッカー 』はアカデミー作品賞を獲って話題だったので観に行きましたが、正直好みではなくて、その後リピートしていません。
『 ゼロ・ダーク・シティ 』もビン・ラヴィン暗殺の内幕物で食指が動かず。
本作もそんな彼女の作品なので劇場に行こうか迷いましたが、観る者を圧倒する迫真の作品に驚き、感心しました。
第一次大戦前にアメリカ南部の綿花は大英帝国下のインドとの競争に負け、綿花畑の労働者だったアフリカ系アメリカ人は、仕事と人権を求め、実に600万人も北部へ。
第一次世界大戦後は、デトロイトは自動車産業が発展、仕事を求めて、アフリカ系と、東欧やそれ以外の地域からの遅れた移民が流入。 しばらくは共存の時代が続く。
第二次世界大戦後、白人層は郊外に移転、街の中心部にはアフリカ系が残り、金と仕事が消えた・・・
1960年代以降人種間の緊張は沸点に達し、治安維持に当たる警官の97%は白人だった。
1967年デトロイトで起こった暴動には、警官に加え、戦車とともに州兵も動員され、さながら内戦鎮圧の戒厳令下の様相を呈した。
そうした中、警官による拷問殺人のアルジェ・モーテル事件が起こった・・・。
あまり知った俳優が出ていないし、まるでドキュメンタリーのようなリアルな演出なので、ずっとニュースの現場にいるような緊迫感に貫かれた映画でした。
社会を告発する映画の中には、観客を置いてきぼりにして憤りの感情を垂れ流し、メッセージの押し売りにウンザリさせられることもあるのですが、本作は違います。
ぼくは、ニュース映像で見かけることのある、略奪や放火などを伴う暴動には、恐怖と嫌悪感を感じる保守的な男です。 そんな僕ですら、差別感情むきだしの警察の暴力には戦慄し、憤りを覚えます。
ガキっぽい若造の差別警官を演じたウィル・ポールターらが強烈な印象を残します。
改めて申しますと、見ごたえのある、みごとな作品と思います。
ですから、意外だったのは、本作がアカデミー作品賞にノミネートすら、されなかったことです。
ここ近年演技賞に黒人のノミネートがないことでの抗議運動があって、アカデミー会員の新たな増加がありましたが、邪推すれば、元からの会員との間に分断が起こり、ある意味「黒人枠」というものができてしまったのかもしれません。 それはここ何年かのノミネートや、プレゼンター、会場の雰囲気で個人的に感じることです。
ですので、ひょっとしたら、白人女性が作った黒人差別問題の映画は、どちらの枠にも入れず、スルーされてしまったのかもしれません。
通常製作費に対して興収が3倍で黒字のラインと言われていると思いますが、本作、製作費3400万ドルに対して、全世界の興収2400万ドル、日本では1億5千万と大コケです。
もし、アカデミー賞にノミネートされるなり、メディアがもっと支持すればもう少し観客動員が何とかなったかもしれませんが。 いずれにしろ、「 なぜなんだろう 」と思います。
今回作品を再見するにあたり、NHK-BSでやっていたドキュメンタリーも再見しました。
起訴された3人の警官はいずれも無罪。
黒人地区と白人地区の境界には塀が築かれ、今も住民が分断されていますが、その壁の高さがベルリンの壁のような高いものでなく、大人の男性の肩ぐらいで、壁の向こう側が見渡せる高さなのが、むしろ断絶の生々しさを示してして、胸が詰まる思いがします。
「 BLACK LIVES MATTER 」( 黒人の命も大切だ)が問題として提起される中、もっと注目されてもいい、アメリカの人種問題の根深さを伝える作品でした。
WHITE OUT BLACK OUT
投稿日
2019/12/23
レビュアー
ビンス
次第に薄くなっていく空気
かすんで狭くなっていく視界
べとつく汗は湿気となり
不快な空間を際立たせていく
恐怖は黒い靄となり
徐々にその範囲を広げ
遂には何も見えなくなった
次第に速くなる鼓動
かすんで白くなっていく視界
湧き上がる欲望は権力をまとい
不快な空間を彩っていく
暴力は白い靄となり
徐々にその範囲を広げ
遂には何も見えなくなった
なんと息苦しい
ず〜〜〜っと息苦しい
愚かと愚かの創作ダンス
正しさも判断力を失い
判断する気力を奪い
先細りするただ一転の闇に向かって
ステップを踏んでいく
どうにもならない空間にいるという恐怖と
どうにもならないと思ってしまっている空間にいる恐怖
その空間のバランスを取るのは
恐怖と暴力という均衡
そんな危うげな均衡に身を任せる地獄が
ただただ広がっていました。
その場の空気だけでイキっちゃう
かかっちゃう奴は
どの世界でも
どの国でも
どの街でも
己を含めたまわり全てを不幸のどん底に叩き落す
その愚かさに憤り
その愚かさを貪る裸の権力に敵意を隠すことができない2時間半弱
ウィル・ポールター
ここに極まれり
彼は自分という俳優のなんたるか
キャラクターのなんたるか
顔のなんたるかを完全に理解している
素晴らしい俳優だ
その素晴らしさは
完全無欠の憎悪を与えてくる
心底憎い
そういう完敗であり乾杯だ。
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デトロイト