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永い言い訳 / 本木雅弘
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「永い言い訳」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

西川美和監督が自らの小説を本木雅弘主演で映画化。人気作家の津村啓こと衣笠幸夫は、突然の事故で妻を失ってしまう。しかし夫婦に愛情はなく、幸夫は悲しむことができずにいた。そんなある日、彼は同じ事故で亡くなった妻の親友の遺族と出会う。※PG12

「永い言い訳」 の作品情報

作品情報

製作年:

2016年

製作国:

日本

「永い言い訳」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

キャスト・スタッフ

脚本:

西川美和

原作:

西川美和

撮影:

山崎裕

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踊る大捜査線 THE LAST TV サラリーマン刑事と最後の難事件

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6〜 10件 / 全25件

もう愛していない妻が死んだ時。

投稿日:2017/04/23 レビュアー:カマンベール

小説家の衣笠幸夫(本木雅弘)は、身勝手で自己中心的で
他者に思いやりのない男です。
20年間連れ添った妻・夏子が突然事故死したのに悲しみが
一向に湧いてきません。
妻のバス旅行中に愛人と妻のベッドで不倫中でした。

少し偏った意見かも知れませんが、子供のいない夫婦は幼いとか、我儘だと聞くことがあります。
子供とは、自分の思い通りにならない存在で、我慢と忍耐を識ることになります。

妻には愛のないと思っている幸夫は、なのに、妻と一緒に死んだ大宮ゆきの夫陽一に、遺された2人の子供・真平と灯の世話を申し出ていました。

陽一は血の通った優しい思いやりのある人間なのです・・・本質的には。
真平の中学受験の勉強を見てやり、夜遅くのバス停留所に迎えに行く。
無意識に彼は孤独感を癒していました。
子供のいる家庭の安らぎを感じています。
こんな優しさを持つ陽一が、妻の夏子には冷淡な夫だったのか?
不思議な気もしました。
西川美和監督はインタビューで、
「愚かな人を徹底的に書くのは自分の課題。自分の愚かさを主人公に置き換えて書きました」と述べています。
愚かなのは幸夫だけではない。
私も同じ愚か者です。
身近な人を幸せに出来ずに、誰を幸せに出来るでしょう。
幸夫は大人の階段を一歩一歩、登り始めたのだと思いました。

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大いなる甘え

投稿日:2017/06/14 レビュアー:hinakksk

 そういう意味では、『永い言い訳』というタイトルはぴったりかもしれない。

 始まって90分ぐらいのところまでは、久しぶりにとてもいい日本映画に出会えたなあと感じていた。日常生活は妻に依存しながら、甘えきって生きている夫なんて珍しくもないし、それは許せる。失ってみて初めて、かけがえのないものに気がつくのだ。一緒に旅行し共に亡くなった妻の親友の家族と出会ったことで、心の欠落と向き合い耐えながら、互いに助け合って、ささやかな日々の暮らしのなかで互いに癒されていく。

 けれど、だ。母親を亡くしたばかりの、幼い女の子の誕生日祝いの席で、いい大人が、腹立ちまぎれに本音むき出しに自己主張してどうするんだ。子どもなんかいない方がいい、子どもなんか足手まといだ、なんて、母の死で傷ついた子どもの面前でよくもまあ言えるものだ。許せない。妻どころか、子どもたちにさえ甘えている。責任感や大人の自覚などまるで無し。中途半端にかかわって、勝手な都合で子どもたちを振り回すとは、たとえ映画の話でも許せない。投げ出すぐらいなら、大人の事情に子どもを巻き込むなと言いたい。それに、あんなに熱心にかかわり、心を寄せて子どもたちと日常の時間を共有していたのに、唐突で、それまでのキャラクターと一貫性に欠ける。

 その後の列車での会話など、本来はとてもいいシーンだと思うのだが、いったん主人公に不信感を抱いてしまうと、白々しさが募るばかりだ。

 終わり良ければ総て良しとは真逆になって、最後の30分間にとても失望した。

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西川美和に また心を引きずりまわされて

投稿日:2019/10/31 レビュアー:ロキュータス

(ネタばれあり )

「 妻が死んだ。 ちっとも泣けなかった。 そこから愛しはじめた。 」と本作のコピーにありますが、妻への愛とか、想いというのはストレートには描かれなかった。

妻を亡くした夫の話というのは、洋の東西を問わず、妻への未練たらたらの、” 遺されて嘆く夫 “の感傷に浸った話になるのが通例。
凡庸な男の監督だったら、 回想シーンをいくつも出して、「妻はこんなにもすばらしい女性だった。」「 亡くすまで大切さに気づかなかった。 俺ってバカだな 」とウジウジと描くでしょう。

遺影の写真ではなく、火葬場で焼かれてお骨となった妻を前に、呆然としている夫を描くなんて、西川美和らしい。
そして「 自分は妻を愛していたか。」「 妻は自分を愛していたか 」を男は問うんですね。

さて、日本の夫婦は、母と息子の関係に収斂していくと言われます。
食事から身の回り、褒めたり慰めたりの心のケアから下の世話まで、妻が母親のかわりをすることで、何とかもってる男、回っている家庭のなんと多いことか。

意外なのは、本作の主人公の幸夫(本木雅弘)が、妻と母親を亡くした父子の家庭で、疑似母親の役わりを務めていく展開。
母親の喪失をいい子を演じて耐えようとする子どもたち。
妻の喪失に耐えられなくて、子どもがえりしている陽一(竹原ピストル)。
幸夫は彼らの母親の役割を務めていくことで、亡き妻・夏子(深津絵里)のことを理解していく。 彼女の母親役ではない、オンナの部分も含めて。

そして幸夫は母親役を務めていくことで、自らのうちにある母性、女性性を引き出し、喪失の傷を癒し、救われていく。
これはやはり女性作家ならではの視点であり、西川美和の凄いところですね。

西川美和本人が言うように、この作品を作るモチーフは、3.11であり、近年の邦画の秀作豊作の共通点はそこに行きつきます。
言わば「予期せぬ喪失。 それでも生きていくこと。 」というところでしょうか。

西川美和作品を観てきて、『 ゆれる 』『 ディアドクター 』に僕は心が引きずりまされました。
個人的には、『 夢売るふたり 』が今ひとつでしたが、今回はよかったです。
過去作は、いわば暴投もあるが三振に切って取る、速球派投手の力技という感じしたが、本作は打たせて取る感じで、演出にうまさが出てきました。
子役の使い方などに、師匠の是枝作品の『 そして父になる 』などとの共通性を感じます。 

本木雅弘はすばらしいし、竹原ピストル、深津絵里以下演技者全体のアンサンブルを引き出していますね。

そう、僕はまたも西川美和に、心をひきずりまわされてしまいました。
そんな作品です。

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見ていて色々考えさせられました

投稿日:2018/03/02 レビュアー:スヌーピー

自分ももし夫が急に亡くなったら泣けるのかなと思いました。自分たちも子供がいないので誰かのために生きるとか自分より大切な人っていない気がします。幸夫さんがすごい淡々としていて妻に対して無関心なのが伝わってきたけどなんか自分自身のような気もして悲しくなりました。
反対に妻の友人の旦那さんは悲しみにくれるというのはこういう人をいうのだなというぐらい悲しんでいて子供たちのが覚めていてしっかりしているように見えました。
妻が亡くなったために友人の旦那さんや子供さんと出会って色々とお世話することになって最初は自分が助けてるという感覚だったのかもしれないけど逆に必要とされることによって幸夫さん自身救われたんだと思いました。

本木雅弘さんの演技が良かったです。あと、友人の旦那さん役の竹原ピストルさんの演技もすごく良かったです。結婚、夫婦、家庭色々見ていて考えさせられました。

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西川演出冴えわたる!そう、この感じ、いいよ。

投稿日:2017/03/07 レビュアー:カーヴ

劇場鑑賞時のレビュー

今回は内面にグイグイ来る、さして重要なストーリーは無いが、
各シーンを丹念に描き、感情移入しているこちらの心をかき乱す演出が巧み
途中、なんでもないシーンで何度も涙した

この監督はやはり男を描くと冴える、前作の失敗はやはりそこだと思う

時間の経過を髪型で表現する演出の上手さには唸ったし、池松君の演技が何気に心打つ
間違いなく今年の日本映画の代表作だろう

残念なのは(これはいつもなので意図されているかも)
ラストが思ったタイミングで終わらない事と
風景だけを映すシーンがダサい点がなぜか気になる

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6〜 10件 / 全25件

永い言い訳

ユーザーレビュー

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ユーザーレビュー:25件

もう愛していない妻が死んだ時。

投稿日

2017/04/23

レビュアー

カマンベール

小説家の衣笠幸夫(本木雅弘)は、身勝手で自己中心的で
他者に思いやりのない男です。
20年間連れ添った妻・夏子が突然事故死したのに悲しみが
一向に湧いてきません。
妻のバス旅行中に愛人と妻のベッドで不倫中でした。

少し偏った意見かも知れませんが、子供のいない夫婦は幼いとか、我儘だと聞くことがあります。
子供とは、自分の思い通りにならない存在で、我慢と忍耐を識ることになります。

妻には愛のないと思っている幸夫は、なのに、妻と一緒に死んだ大宮ゆきの夫陽一に、遺された2人の子供・真平と灯の世話を申し出ていました。

陽一は血の通った優しい思いやりのある人間なのです・・・本質的には。
真平の中学受験の勉強を見てやり、夜遅くのバス停留所に迎えに行く。
無意識に彼は孤独感を癒していました。
子供のいる家庭の安らぎを感じています。
こんな優しさを持つ陽一が、妻の夏子には冷淡な夫だったのか?
不思議な気もしました。
西川美和監督はインタビューで、
「愚かな人を徹底的に書くのは自分の課題。自分の愚かさを主人公に置き換えて書きました」と述べています。
愚かなのは幸夫だけではない。
私も同じ愚か者です。
身近な人を幸せに出来ずに、誰を幸せに出来るでしょう。
幸夫は大人の階段を一歩一歩、登り始めたのだと思いました。

大いなる甘え

投稿日

2017/06/14

レビュアー

hinakksk

 そういう意味では、『永い言い訳』というタイトルはぴったりかもしれない。

 始まって90分ぐらいのところまでは、久しぶりにとてもいい日本映画に出会えたなあと感じていた。日常生活は妻に依存しながら、甘えきって生きている夫なんて珍しくもないし、それは許せる。失ってみて初めて、かけがえのないものに気がつくのだ。一緒に旅行し共に亡くなった妻の親友の家族と出会ったことで、心の欠落と向き合い耐えながら、互いに助け合って、ささやかな日々の暮らしのなかで互いに癒されていく。

 けれど、だ。母親を亡くしたばかりの、幼い女の子の誕生日祝いの席で、いい大人が、腹立ちまぎれに本音むき出しに自己主張してどうするんだ。子どもなんかいない方がいい、子どもなんか足手まといだ、なんて、母の死で傷ついた子どもの面前でよくもまあ言えるものだ。許せない。妻どころか、子どもたちにさえ甘えている。責任感や大人の自覚などまるで無し。中途半端にかかわって、勝手な都合で子どもたちを振り回すとは、たとえ映画の話でも許せない。投げ出すぐらいなら、大人の事情に子どもを巻き込むなと言いたい。それに、あんなに熱心にかかわり、心を寄せて子どもたちと日常の時間を共有していたのに、唐突で、それまでのキャラクターと一貫性に欠ける。

 その後の列車での会話など、本来はとてもいいシーンだと思うのだが、いったん主人公に不信感を抱いてしまうと、白々しさが募るばかりだ。

 終わり良ければ総て良しとは真逆になって、最後の30分間にとても失望した。

西川美和に また心を引きずりまわされて

投稿日

2019/10/31

レビュアー

ロキュータス

(ネタばれあり )

「 妻が死んだ。 ちっとも泣けなかった。 そこから愛しはじめた。 」と本作のコピーにありますが、妻への愛とか、想いというのはストレートには描かれなかった。

妻を亡くした夫の話というのは、洋の東西を問わず、妻への未練たらたらの、” 遺されて嘆く夫 “の感傷に浸った話になるのが通例。
凡庸な男の監督だったら、 回想シーンをいくつも出して、「妻はこんなにもすばらしい女性だった。」「 亡くすまで大切さに気づかなかった。 俺ってバカだな 」とウジウジと描くでしょう。

遺影の写真ではなく、火葬場で焼かれてお骨となった妻を前に、呆然としている夫を描くなんて、西川美和らしい。
そして「 自分は妻を愛していたか。」「 妻は自分を愛していたか 」を男は問うんですね。

さて、日本の夫婦は、母と息子の関係に収斂していくと言われます。
食事から身の回り、褒めたり慰めたりの心のケアから下の世話まで、妻が母親のかわりをすることで、何とかもってる男、回っている家庭のなんと多いことか。

意外なのは、本作の主人公の幸夫(本木雅弘)が、妻と母親を亡くした父子の家庭で、疑似母親の役わりを務めていく展開。
母親の喪失をいい子を演じて耐えようとする子どもたち。
妻の喪失に耐えられなくて、子どもがえりしている陽一(竹原ピストル)。
幸夫は彼らの母親の役割を務めていくことで、亡き妻・夏子(深津絵里)のことを理解していく。 彼女の母親役ではない、オンナの部分も含めて。

そして幸夫は母親役を務めていくことで、自らのうちにある母性、女性性を引き出し、喪失の傷を癒し、救われていく。
これはやはり女性作家ならではの視点であり、西川美和の凄いところですね。

西川美和本人が言うように、この作品を作るモチーフは、3.11であり、近年の邦画の秀作豊作の共通点はそこに行きつきます。
言わば「予期せぬ喪失。 それでも生きていくこと。 」というところでしょうか。

西川美和作品を観てきて、『 ゆれる 』『 ディアドクター 』に僕は心が引きずりまされました。
個人的には、『 夢売るふたり 』が今ひとつでしたが、今回はよかったです。
過去作は、いわば暴投もあるが三振に切って取る、速球派投手の力技という感じしたが、本作は打たせて取る感じで、演出にうまさが出てきました。
子役の使い方などに、師匠の是枝作品の『 そして父になる 』などとの共通性を感じます。 

本木雅弘はすばらしいし、竹原ピストル、深津絵里以下演技者全体のアンサンブルを引き出していますね。

そう、僕はまたも西川美和に、心をひきずりまわされてしまいました。
そんな作品です。

見ていて色々考えさせられました

投稿日

2018/03/02

レビュアー

スヌーピー

自分ももし夫が急に亡くなったら泣けるのかなと思いました。自分たちも子供がいないので誰かのために生きるとか自分より大切な人っていない気がします。幸夫さんがすごい淡々としていて妻に対して無関心なのが伝わってきたけどなんか自分自身のような気もして悲しくなりました。
反対に妻の友人の旦那さんは悲しみにくれるというのはこういう人をいうのだなというぐらい悲しんでいて子供たちのが覚めていてしっかりしているように見えました。
妻が亡くなったために友人の旦那さんや子供さんと出会って色々とお世話することになって最初は自分が助けてるという感覚だったのかもしれないけど逆に必要とされることによって幸夫さん自身救われたんだと思いました。

本木雅弘さんの演技が良かったです。あと、友人の旦那さん役の竹原ピストルさんの演技もすごく良かったです。結婚、夫婦、家庭色々見ていて考えさせられました。

西川演出冴えわたる!そう、この感じ、いいよ。

投稿日

2017/03/07

レビュアー

カーヴ

劇場鑑賞時のレビュー

今回は内面にグイグイ来る、さして重要なストーリーは無いが、
各シーンを丹念に描き、感情移入しているこちらの心をかき乱す演出が巧み
途中、なんでもないシーンで何度も涙した

この監督はやはり男を描くと冴える、前作の失敗はやはりそこだと思う

時間の経過を髪型で表現する演出の上手さには唸ったし、池松君の演技が何気に心打つ
間違いなく今年の日本映画の代表作だろう

残念なのは(これはいつもなので意図されているかも)
ラストが思ったタイミングで終わらない事と
風景だけを映すシーンがダサい点がなぜか気になる

6〜 10件 / 全25件