リゾーリ＆アイルズ　＜シックス・シーズン＞

モーラの家のゲストハウスに、ジェーンの母アンジェラが暮らしている。離婚した時に転がり込んだから、もう 5年になる。でも、そのゲストハウスの室内は、一度も映像に出て来ていないような気がする。
その代わり(？)、モーラが住む母屋のキッチンやリビングは、リゾーリ家の溜まり場になっている。まぁ、ゲストハウスにはキッチンはないだろうから、アンジェラがガウン姿で出入りしているのは分からないではないが、どうしてジェーンまで署に出勤する途中で立ち寄って冷蔵庫を漁るのか、理解できない。海外の映画やドラマを観ていると度々そんな場面が出て来る。他人の家で冷蔵庫の中のモノを飲み食いするのが普通なのだろうか？　そんな国に、私には暮らせないな。（絶対ムリ）

■．第 7話(81) 殺しの物語（A BAD SEED GROWS）
森林公園で、檻に入れられた少女の遺体が見つかる。この事件が報道されるや否や、モーラのところに、友人で精神科医のフォーリーが訪ねて来る。彼はモーラに何かを伝えようとするが結局、何も話さずに帰ってしまう。ジェーンたちは、患者の守秘義務が邪魔したのだろうと考えて、捜査をフォーリー医師の周辺に絞る。そんな時、フォーリー医師から呼び出しがあり、ジェーンたちが訪ねるが、既に診察室で少年に殺されていた。
……というお話し。
ジェーンの家のソファが壊れていることを知ったモーラが、新しいソファをプレゼントしようとする。勿論、ジェーンは古いソファへの愛着から断固許否。些細なことなのに、何故かドタバタするのが、イタリア系のリゾーリ家の特色だな。(笑)
一方、署では、フランキーとニーナが、ＵＦＯの話しで急接近する。ニーナが望遠鏡をプレゼントするオチが、何となくステキだ。記念日とかではなく、何でもない普通の日のプレゼントっていいよなぁ。(♪)

■．第 8話(82) 暗闇（NICE TO MEET YOU DR.ISLES）
宝石商のテン・モースがクラブで死亡する。毒殺だった。アマゾン川に棲息する淡水フグの毒が使われたことが判明する。ジェーンたちは怨恨のセンで捜査を開始する。彼は安価にダイヤを仕入れ、専属のデザイナーに宝飾品に仕立てさせて荒稼ぎしていた。おかげで、同業者からかなり恨まれていた。然も、南米の或る部族から「ブラック・ダイヤモンドを盗まれた」と訴えられていたことが分かる。折しも、その部族の族長がボストンに来ていると知ってジェーンたちは会いに行くが、ホテルの部屋にいたのは、モーラの義理の父アーサーだった。
……というお話し。
前話でアパートが全焼したジェーン。ホテルで仮住まいしていたらしいが、どこで暮らすか、ドタバタするのが、イタリア系のリゾーリ家の特色だな。(笑)
結局、フランキーのアパートに居候することになるのだが、ベッドしか置けない小さな部屋。ヘッドボード側の壁の棚には、何故かボウリングのピン！　これには笑ってしまった。落ちて来たら、一発で死亡じゃん。モーラなら鈍器による頭骸骨損傷とか検視するんだろうなぁ。笑える。(笑)
一方、モーラは、義理の父アーサーとの確執について悩む。彼女は14歳の時にアーサーの不倫を目撃。それを、義理の母コンスタンスに話すことが出来ないまま大人になったことで、嘘に対して過剰な反応が出てしまうアレルギー体質になっていた。

ジェーンとフランキーはアパートに暮らし。
ジェーンの家は何度か映像に登場していた。クロゼットをのぞいたモーラに「やだ、なんでいつも同じ服なのか分かった！」とツッコまれていた。（同じパンツスーツとＴシャツがずらりと並んでいた）
フランキーもアパート暮らしで本シーズンの第 1話で、上階に引っ越した。ようやく理想の住み処に近づいたのに、今度は、ジェーンが一緒に住むことになる。つくづく姉弟の弟ってキャラクタだよなぁ。いつ精神的に自立するんだろ？(笑)

オススメ！o

第 5話で、モーラの下で働いていた鑑識主任のスージー・チャンが殺害されてしまう。セカンド・シーズンに端役で登場してから徐々に露出を増やし、準レギュラのポジションまで上り詰めて来たキャラクタだっただけに、実は密かに応援していた。いきなり登場するキャラクタよりも、やはり努力型のキャラクタの方が親近感を覚える。だから、いなくなってしまったのは残念でならない。(溜息)

■．第 5話(79) 疑惑（MISCONDUCT）
鑑識主任のスージーが自宅で殺害される。モーラをはじめジェーンたち殺人課の面々は、強いショックを受ける。然も、自宅からは証拠品の数々が見つかって証拠改竄の疑惑が浮上する。皆は全力でスージーにかけられた疑惑と犯人逮捕に当たろうとするが、知事からの命令でモーラは停職になってしまう。
……というお話し。
第 4話「イミテーション・ゲーム」の続きである。後編という感じはせず、独立した１話としても成立している。悪くない出来映えだが、インパクトが弱かった。そのため、検視官助手の見習い（？）のケント・ドレイクと交代でフェードアウトしたようにしか見えなかった。スージーは、いいキャラだったんですけどねぇ。(溜息)

■．第 6話(80) 顔なき犯人（FACE VALUE）
バーゲンセールに押し掛けた人混みの中で主婦が刺殺される。防犯カメラの映像から、容疑者が浮かび上がる。すぐに身柄を確保することが出来たが、彼は失顔症だった。顔を覚えられない精神疾患で、クリーニング店で会計を担当する彼は、オーナーに殺されそうになって逃げていたと言う。その証言が確かならば、主婦は誤って殺された可能性がある。そうなれば、彼は目撃者だった。
……というお話し。
アンジェラのところに叔父さんが訪ねて来る。あちこちでケチな詐欺を働いている厄介者だった。
自動車事故に遭ったら「その場で示談にするな」「必ず警察を呼べ」「自分が悪いなんて決して言うなよ」くらいは、よく言われる。これが進むと「ちょっとでも具合いが悪かったら病院に行け」となる。まぁ、外傷ばかりではないから、用心に越したことがないのは、確かだけどね。もっと感情が高ぶって来ると、「大袈裟に言って、診断書を書いて貰え」なんて話しになる。これが、被害事故になると「事故のショックで１週間くらい休め」になる。こうなって来ると、詐欺と紙一重だな。
私たちの日常の事故やトラブルの際、多かれ少なかれ、似たようなことが起きている。(笑)

モーラのことを「先生」と呼んで信頼を寄せる一方、サラリーマンのように上司に気を使う姿は、ちょっと日本人っぽい。そんなところが、可愛らしくて好きだった。(笑)
ヌーディスト・クラブで知り合ったマッチョと付き合っていたり、犯罪現場のジオラマを作って説明したり、メイン州への旅行のお土産に活きたロブスターを買って来たり、ニーナと一緒にフランキーの配管修理を鑑賞したり、なかなか味のあるところを見せてくれていた。
演じたのは、ティナ・ホァン。イノシシに襲われる『人間狩り(08)』に出演されていた。観たような気もするが、同じタイトルの作品が多いので、ちょっと自信がない。でも、まぁ、これを機会に観ておこう。（どんな機会だ）

オススメ！

歳をとると、男女に関わらず子供っぽくなる。この場合は、50歳以上のことを言う。20代が30代になったからと言って子供っぽくなるワケではない。30代の人が40代に近づくと、逆に親の顔になって行く。子育ての経験がそうさせるのだろう。（独身でも同じ）　人間とは不思議なものだ。(苦笑)

■．第 3話(77) 死体農場（DEADLY HARVEST）
ボストン・ケンブリッジ大学の死体農場から被験体とは別の女性の遺体が見つかる。遺体の状況は首吊り自殺と同じだった。死後 1ヶ月以上経過しており、何者かが運び込んで、被験体に紛れ込ませたらしい。やがて、遺棄された二つ目の遺体が見つかる。モーラの分析では、 1年ほど前に地中に埋められたものだった。遺体の頭部から22口径の銃弾が見つかり、他殺だと判断された。失踪者リストから直ぐに身許が判明するものの、犯人に繋がる証拠も動機も見つからなかった。
……というお話し。
アンジェラが皆に隠れてアイススケートを習い始めるが、ジェーンは反対する。ゴルフの時はカートからキャディバッグを下ろそうとして手首を捻挫し、水泳の時は安全ロープにひっかかって溺れかけたと言う。これって、私と同じくらい運動音痴だな。(笑)
スージーがお土産に買って来たロブスターで、フランキーがジェーンにイタズラを仕掛けるくだりが盛り込まれるが、事件とも家族関係とも関係ない。登場人物の性格表現なのだろう。本シリーズでは度々こんなエピソードが盛り込まれる。すっかり馴れてしまったが、よく考えると変だよなぁ。(苦笑)

■．第 4話(78) イミテーション・ゲーム（IMITATION GAME）
廃品の冷蔵庫から男性の遺体が見つかる。モーラが被害者の身許を照会したことで、ＦＢＩの特別捜査官がボストン市警に現れる。被害者は国際的な絵画泥棒だった。そんな泥棒が、なぜ殺され、何を盗んだのか皆目見当がつかなかった。ジェーンたちは、美術館の収蔵品が既に贋作とすり替えられているに違いないと判断。何とか証拠を掴もうと、ジェーンとモーラは美術館の資金集めのパーティに潜入する。
……というお話し。
コーサックに頼まれて、フランキーが《ダーティ・ロバー》の配管を修理することになる。ファースト・シーズンで、リゾーリ一家が総出で修理した配管だろう。結局、今回は直せず、チェーン店らしい業者に頼んでしまう。然も、修理代は前回の半分だ。それは、個人事業主が生き残って行くことが難しい現代社会を映し出しているようで考えさせられてしまった。(苦笑)

アンジェラが、周囲には秘密にしてアイススケートを習い始める。新しい彼氏がアイスホッケーのファンだからだ。「同じ世界をのぞいてみたかった」と言う彼女は、何だか可愛らしい。
まるで少女のような母の隠しごとに、娘のジェーンは親のように嗜める。「どうしてビンゴとかにしないの！」って台詞には笑ってしまった。(笑)
ファースト・シーズンでは、口喧しくジェーンやフランキーの生活に関わろうとして来たアンジェラ。離婚して働き始め、一人の女性として自立しようとした辺りから言動が幼くなって行ったような気がする。人間って不思議なものだ。

オススメ！

シックス（第６）・シーズンのスタート。テンション高めのエピソードから始まったことに製作陣の意気込みが感じられた。

■．第 1話(75) ホーム（THE PLATFORM）
容疑者を地下鉄の駅に追い詰めたジェーンとフランキー。二人は、ホームで挟み撃ちにしようとするが、フランキーが構内で発砲し、男性が銃弾を受けて死亡する。容疑者ではなく、一般市民だった。フランキーは男が銃を持っていたと証言するが、現場から銃は見つからず、内務調査部が動き出す。最悪の事態にジェーンたちは、全力で捜査に当たる。そして、思いもかけない大きな犯罪計画にぶち当たる。
……というお話し。
新居に引っ越ししたフランキーが、トラブルに巻き込まれる１話。なかなか物語の中心になれないポジションなので、演じるジョーダン・ブリッジスとしては、新シーズン早々にスポットライトを浴びられて嬉しかったのではなかろうか。（でも、相変わらず出番が少ない）
ジェーンたちはネットにＵＰされた動画から、現場に銃があったことを確認するが、私には分からなかった。どこに銃が写っていたんだろ？
また、陸軍士官学校を出た後、医学を学び、アフガニスタンから帰国した研修医のケント・ドレイクが初登場。モーラの助手といったところ。今のところ、お試しと言った感じだった。

■．第 2話(76) 仕掛け（BASSHOLES）
バス釣り大会で、男がクロスボウで射殺される。被害者は元大学教授で、釣りには素人同然だったが、何故か幾度も大会で優勝しており、今回もトップの成績を走っていた。出場者から妬まれていたのは明らかで、脅迫も受けていた。ルアー作りをする女性、被害者に離婚を告げていた妻、イカサマばかりの釣り師たち、一体誰が被害者を殺したのか、推理と確認と証拠で容疑者が絞られて行く。
……というお話し。
スティーブン・セガール御大の『TRUE JUSTICE』シリーズに出演していたロックリン・マンローが、ヘンな釣り師で登場。ジェーンにまとわりついて交際を迫る。(笑)　愛嬌のある顔で憎めない男を演じてハマっていた。役者さんと言うより、タレントさんみたいな立ち場の方なのだろう。
コーサックとの賭けに負けたフランキーが、小麦粉を赤ちゃんに見立てて一日育てることになる。米国って、こういうの好きだよなぁ。(笑)　映画やドラマを観ていると、小中学生が玉子（鶏卵）を自分の子供として大事に育てる課題が出て来る。情操教育の一環なのだろうけど、いつも「面白いなぁ」と思っている。私だったら、数分で落として割ってしまいそうだ。（こういうの、苦手なんだよね）
アンジェラが白抜きダイエットに熱中しているが、いつもの通りガマン出来ずに小麦粉でカップケーキを作ってしまうオチがつく。いいなぁ、こういうキャラクタ。(爆)

前シーズンは、主要登場人物にたくさんの別れが描かれた。本シーズンでは、新たな出会いがたくさん描かれることを期待して、

オススメ！