ブリッジ・オブ・スパイ / トム・ハンクス
ブリッジ・オブ・スパイ
/スティーブン・スピルバーグ
平均評価点:
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全体の平均評価点: (5点満点)
(49)
解説・ストーリー
米ソ冷戦時代に、民間人でありながらスパイ交換の交渉役を任されたある弁護士の驚愕の実話をスティーヴン・スピルバーグ監督、トム・ハンクス主演で映画化した緊迫のサスペンス・ドラマ。共演は英国の実力派舞台俳優、マーク・ライランス。米ソ冷戦下の1957年、ニューヨーク。スパイ容疑で逮捕された男の弁護を引き受けることになったジェームズ・ドノヴァン。ソ連のスパイを弁護したことでアメリカ国民の非難を一身に浴びるが、弁護士としての職責をまっとうし、死刑を回避することに成功する。5年後、アメリカの偵察機がソ連領空で撃墜され、アメリカ人パイロットがスパイとして拘束されてしまう。アメリカ政府はパイロットを救い出すためにスパイ交換を計画、その大事な交渉役として一民間人のドノヴァンに白羽の矢を立てるが…。 JAN:4988142166814
米ソ冷戦時代に、民間人でありながらスパイ交換の交渉役を任されたある弁護士の驚愕の実話をスティーヴン・スピルバーグ監督、トム・ハンクス主演で映画化した緊迫のサスペンス・ドラマ。共演は英国の実力派舞台俳優、マーク・ライランス。米ソ冷戦下の1957年、ニューヨーク。スパイ容疑で逮捕された男の弁護を引き受けることになったジェームズ・ドノヴァン。ソ連のスパイを弁護したことでアメリカ国民の非難を一身に浴びるが、弁護士としての職責をまっとうし、死刑を回避することに成功する。5年後、アメリカの偵察機がソ連領空で撃墜され、アメリカ人パイロットがスパイとして拘束されてしまう。アメリカ政府はパイロットを救い出すためにスパイ交換を計画、その大事な交渉役として一民間人のドノヴァンに白羽の矢を立てるが…。 JAN:4988142166814
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「ブリッジ・オブ・スパイ」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
米ソ冷戦時代に、民間人でありながらスパイ交換の交渉役を任されたある弁護士の驚愕の実話をスティーヴン・スピルバーグ監督、トム・ハンクス主演で映画化した緊迫のサスペンス・ドラマ。共演は英国の実力派舞台俳優、マーク・ライランス。米ソ冷戦下の1957年、ニューヨーク。スパイ容疑で逮捕された男の弁護を引き受けることになったジェームズ・ドノヴァン。ソ連のスパイを弁護したことでアメリカ国民の非難を一身に浴びるが、弁護士としての職責をまっとうし、死刑を回避することに成功する。5年後、アメリカの偵察機がソ連領空で撃墜され、アメリカ人パイロットがスパイとして拘束されてしまう。アメリカ政府はパイロットを救い出すためにスパイ交換を計画、その大事な交渉役として一民間人のドノヴァンに白羽の矢を立てるが…。 JAN:4988142166814
「ブリッジ・オブ・スパイ」 の作品情報
「ブリッジ・オブ・スパイ」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
ブリッジ・オブ・スパイの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
142分 |
日・英 |
英:ドルビーデジタル5.1ch、日:ドルビーデジタル5.1ch |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
FXBR64746 |
2016年05月03日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
113枚
|
0人
|
0人
|
英:ドルビーデジタル5.1ch、日:ドルビーデジタル5.1ch
【Blu-ray】ブリッジ・オブ・スパイ(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
142分 |
|
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
FXXR64746 |
2016年05月03日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
84枚
|
2人
|
1人
|
ブリッジ・オブ・スパイの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
142分 |
日・英 |
英:ドルビーデジタル5.1ch、日:ドルビーデジタル5.1ch |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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FXBR64746 |
2016年05月03日
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在庫枚数 |
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英:ドルビーデジタル5.1ch、日:ドルビーデジタル5.1ch
【Blu-ray】ブリッジ・オブ・スパイ(ブルーレイ)の詳細
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字幕: |
音声: |
142分 |
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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FXXR64746 |
2016年05月03日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
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2人
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ユーザーレビュー:49件
冷戦下で行われた交渉の立役者・ジェームズ・ドノヴァン
2015年 アメリカ映画
監督:スティーブン・スピルバーグ
凄くよかったです。
冷戦・スパイ・弁護士・史実という幾つものメッセージが織りなす大作で、
トム・ハンクスの長い物には巻かれないぞ!と信念を貫く民間人の弁護士役に心を打たれた。
米ソの冷戦が激化していた1957年、アメリカ人で民間の保険関係の裁判を担当していたジェームズ・ドノヴァン(トム・ハンクス)がソ連の諜報員であるルドルフ・アベル(マーク・ライランス)の弁護を引き受ける。
アメリカ人であるドノヴァンが敵国のスパイの弁護を引き受けることで妻や子供に精神的苦痛だけでなく民衆による嫌がらせの破壊行為が及ぶ可能性もある。
が、アベルのした事は間違っていないと毅然と立ち向かい、裁判では無罪の可能性は低いとされつつも死刑だけは避けることに成功する。
公式ではなく、民間人の男が水面下で交わされた駆け引きが見事だった。
信念と友情も垣間見ることができて、作品全体を通して重厚かつ繊細なタッチで描かれていて、派手さを抑えたことで真実味が胸に迫ってくる。
ルドルフ・アベルを演じたマーク・ライランスの淡々とした中に先々の不安や孤独感が自然体でとても好感が持てた。
家族には魚釣りに行くと言い(もちろん大ウソで、妻はそれをお見通し)、お土産のマーマレードを近所のお店で買って帰ってくるというユーモアもあり、ここは思わずホッとできる。
音楽は当初ジョン・ウィリアムスが担当するはずだったらしいが体調の関係でトーマス・ニューマンに代わったとか。この臨場感のある音楽が作品を引き立てています。
“実話に基づく・・・”と敢えて前置きする作品は珍しくない中で、それがどうしたと思う様な作品も結構ある。けれど、本作はさすがスピルバーグ!と称えたくなる作品でした。
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
静かなる迫力
投稿日:2016/12/28
レビュアー:趣味は洋画
テーマが一貫してブレることなく、落ち着いた重厚な作品でした。
近作によくみられる、CG多用の画面が矢継ぎ早に変わる映画とは一線を画しています。
そこが最も気に入ったところです。
1957年ニューヨーク・ブルックリン。
画家を装ってスパイ活動をしていたルドルフ・アベル(マーク・ライランス)は、FBIに目をつけられていたが、滞在先のホテルで遂に逮捕される。
そして彼の弁護を担当することになったのが、ジェームズ・ドノヴァン(トム・ハンクス)。
ドノヴァンは保険担当の弁護士で、刑事事件からは長く遠ざかっており、しかもスパイという自国の敵を弁護することは、相当な非難を覚悟しなければならない。
ドノヴァンの妻メアリー(エイミー・ライアン)も当然の如く反対したが、ドノヴァンは塾考の後、拘置所を訪れてアベルと面会し、弁護を引き受ける。
裁判が始まるが、陪審員評決は当然のように有罪となる。ドノヴァンはせめて死刑判決は回避させるべく、バイヤーズ判事(ダキン・マシューズ)の自宅を訪ね、将来、米国人がソ連の捕虜となった場合を想定し、交換要員としてアベルを生かしておくべきだと進言する。
折しも米軍U−2偵察機がソ連上空で撮影飛行中、ソ連の地対空ミサイルの攻撃を受けて墜落、パイロットのパワーズ(オースティン・ストウェル)が捕らえられ、ソ連の裁判で禁固10年の判決が下る...。
当時を思わす光景の描写が実に見事で、特に、雨に濡れた舗道の陰影や、街を走る車の流れが美しい。撮影はヤヌス・カミンスキーであるから、クールな映像はお手の物だ。
スピルバーグ監督作品の多くに関わっている。
ラスト・シーン。
ベルリン・グリーニッケ橋での捕虜交換のシーンは、独特の緊迫感があり、そこに至るまで積み上げられてきた米ソの駆け引きとドイツの思惑が交錯する名場面として、映画史に名を刻むことになるだろう。
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
トム・ハンクスとスピルバーグの【スパイ・スリラー】
スリルもありますが、ユーモアもたっぷりで、
安心して楽しめる戦争秘話でした。
なんと言っても、この映画の時代背景は、
1949年にソビエトが初の原爆実験を行ったこと。
これこそがアメリカとソビエトの冷戦の始まりであります。
核シェルター。
非常用食料(缶詰め)
ヨウ素の用意。
と、庶民レベルで核爆弾の投下に、怯えていたのですね。
この映画は1957年から1961年の出来事です。
ベルリンの壁が建設されたのが1961年8月13日だそうです。
そんな時、原爆の技術流出にも一役かったソビエトスパイが逮捕されます。
弁護士のトム・ハンクスは世論の袋叩きに合う、ソビエトスパイの
弁護人を、引き受けざる得なくなります。
スパイの『死刑を望む世論の声』の中、トム・ハンクスは、
アメリカ人が、ソビエトにスパイとして拘束された際には、
『交換交渉に使える』と考えるのです。
そして間もなくU2のパイロットが、ソビエトに拘束されます。
なぜ、民間弁護士が、わざわざ、なんの肩書きも、命の保証もなく、
ドイツで、アメリカ人パイロットとソビエトスパイの交換交渉の
最高責任者になってしまうのか?
理由を聞いたけれど、なんか納得出来なかったですね。
ともかく有能でネゴシエーションの天才でした。
そして、ソビエトスパイからも尊敬される人柄です。
140分間と長い映画ですが、コーエン兄弟が、手を入れた脚本は
分かり易く、流れに乗って、ハラハラはするけれど、
時代背景、映像と申し分ない娯楽作でした。
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
「JFK」暗殺の映画を再考する【9 その2】 1960年[U−2]高度
「U−2」は、爆撃機ではなく、「当然」核兵器は搭載しない。軽く、遠く、高く飛ばす偵察機であった。撃墜された「U−2」機(「449」)は、「日本の厚木(神奈川県)にある米海軍基地」(以下、厚木基地)」にも配備されていた。燃料切れのため、1959年9月24日に藤沢飛行場(民間空港、神奈川県)へ不時着した際、機影を撮影した民間人が、米軍による家宅捜索を受けた。
この映画には、一切登場しない、リー・ハーヴェイ・オズワルドは、海兵隊員として、1957年から翌1958年、厚木基地に勤務し、航空管制官を務めた。「U−2」の飛行をレーダーと、そこから消えた後、飛行士の声を聴いていた。
オズワルドは、1959年、フィンランド経由でソ連に旅行し、モスクワの米大使館に国籍の放棄を申し出、ソ連への亡命を宣言する。ソ連側は、オズワルドを相手にしなかった。オズワルドは手首を切って自殺未遂騒ぎを起こし、市民権を与えられぬまま、ソ連にとどまることになる。
以下は、ドン・デリーロの「小説」である「リブラ 時の秤」を読んだときの私(「ちゅく」)のメモ(梗概)である。
****************************************
パワーズは、KGB本部の「ルビャンカ刑務所」に収監される。尋問が続いた。彼は、裁判で「U−2」の最高高度を「約20720m(68,000ft)」と正直に主張した。GRU(ソビエト連邦軍参謀本部情報総局)の幹部はそれを強硬に否定した。KGB(ソ連国家保安委員会)の課長で、オズワルドがソ連に亡命してきたとき最初に対面したKGBのアレクセイ・キリレンコも、それを疑った。オズワルドはキリレンコに「U−2」の最高高度をとてつもなく高い「約27,120m)(89,000ft)」とおおざっぱに言っていたが、キリレンコは、それは有り得ない、「霊」の領域だと思った。オズワルドが真の「少し高い」高度をGRUに白状したのではないかと推定した。それがオズワルドに幸いした。
****************************************
「U−2」爆撃事件が、オズワルドがソ連亡命後、漏らした情報によって起こった事件かど
うか、分からない。最高機密「25,000m」、一飛行士へ伝える情報「21,000m」、オズワルドの防衛「27,000」は、高度「1,000m」を越えるには、10年かかると言われるので、その差は重要な差であったのだ。
●オズワルドは、ソ連のミンスクで、マリーナと結婚し、1962年に米国へ帰国した。
●ジェームス・ドノバンは、翌1961年起こった「ピッグズ湾作戦」の後処理で活躍。
●パワーズ(1929生)は、1977年8月1日、ロサンゼルスでKNBCテレビのレポーターとしてヘリコプターに搭乗中、墜落死した。事故の原因は燃料計の故障だった。
このレビューは気に入りましたか?
3人の会員が気に入ったと投稿しています
心が印す道
常に一定ライン以上のクオリティー作品を届けてくれる
スピルバーグとトム・ハンクスのタッグ作品
今回のはその4作目です。
正直ファーストタッグの「プライベート・ライアン」
セカンドタッグの「キャッチミー・イフ・ユー・キャン」が
とてもハイクオリティー作品だったので
そのレベルまでは到達していませんが。
サードタッグとなった「ターミナル」と同等ぐらいの
クオリティーに落ち着いています。
面白いです。
というかソツがないです。
スピルバーグのソツのなさが発揮されています。
この地味な物語を
そのソツのなさとトム・ハンクスという極上品を材料にして
退屈させずに2時間半弱観せきる
人は何を失っても
何を手放してもいい
でも信念だけは失ってはいけない
そんな思いを強く感じさせる物語でした。
心が印さない道を歩むべからず
心が印さない選択をするべからず
物語のエンドマークは
ひとつの物語のエンドマークにすぎず
それは新たなる物語のプロローグとなる
捕虜交換時にアベルがドノヴァンに話した
相手の対応で自分のその後が決まる・・という話
このエピソードを描くなら
アベルが言ったとおりになったほうが
物語としては良かったと思います。
そうではないなら、あのエピソードは必要なし
壁を隔てての西と東
たった壁ひとつで別世界
その現実をこれでもかと描く壁際の悲劇
響く銃声と消えゆく命の灯火
その事実を安全圏から眺めるという
眺めるしかないという傍観者の烙印
苦しくて印象に残るシーンでした。
その対比として描かれる母国での壁際のシーンが
とても切なさを誘います。
このレビューは気に入りましたか?
3人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
冷戦下で行われた交渉の立役者・ジェームズ・ドノヴァン
投稿日
2023/04/01
レビュアー
かつ
2015年 アメリカ映画
監督:スティーブン・スピルバーグ
凄くよかったです。
冷戦・スパイ・弁護士・史実という幾つものメッセージが織りなす大作で、
トム・ハンクスの長い物には巻かれないぞ!と信念を貫く民間人の弁護士役に心を打たれた。
米ソの冷戦が激化していた1957年、アメリカ人で民間の保険関係の裁判を担当していたジェームズ・ドノヴァン(トム・ハンクス)がソ連の諜報員であるルドルフ・アベル(マーク・ライランス)の弁護を引き受ける。
アメリカ人であるドノヴァンが敵国のスパイの弁護を引き受けることで妻や子供に精神的苦痛だけでなく民衆による嫌がらせの破壊行為が及ぶ可能性もある。
が、アベルのした事は間違っていないと毅然と立ち向かい、裁判では無罪の可能性は低いとされつつも死刑だけは避けることに成功する。
公式ではなく、民間人の男が水面下で交わされた駆け引きが見事だった。
信念と友情も垣間見ることができて、作品全体を通して重厚かつ繊細なタッチで描かれていて、派手さを抑えたことで真実味が胸に迫ってくる。
ルドルフ・アベルを演じたマーク・ライランスの淡々とした中に先々の不安や孤独感が自然体でとても好感が持てた。
家族には魚釣りに行くと言い(もちろん大ウソで、妻はそれをお見通し)、お土産のマーマレードを近所のお店で買って帰ってくるというユーモアもあり、ここは思わずホッとできる。
音楽は当初ジョン・ウィリアムスが担当するはずだったらしいが体調の関係でトーマス・ニューマンに代わったとか。この臨場感のある音楽が作品を引き立てています。
“実話に基づく・・・”と敢えて前置きする作品は珍しくない中で、それがどうしたと思う様な作品も結構ある。けれど、本作はさすがスピルバーグ!と称えたくなる作品でした。
静かなる迫力
投稿日
2016/12/28
レビュアー
趣味は洋画
テーマが一貫してブレることなく、落ち着いた重厚な作品でした。
近作によくみられる、CG多用の画面が矢継ぎ早に変わる映画とは一線を画しています。
そこが最も気に入ったところです。
1957年ニューヨーク・ブルックリン。
画家を装ってスパイ活動をしていたルドルフ・アベル(マーク・ライランス)は、FBIに目をつけられていたが、滞在先のホテルで遂に逮捕される。
そして彼の弁護を担当することになったのが、ジェームズ・ドノヴァン(トム・ハンクス)。
ドノヴァンは保険担当の弁護士で、刑事事件からは長く遠ざかっており、しかもスパイという自国の敵を弁護することは、相当な非難を覚悟しなければならない。
ドノヴァンの妻メアリー(エイミー・ライアン)も当然の如く反対したが、ドノヴァンは塾考の後、拘置所を訪れてアベルと面会し、弁護を引き受ける。
裁判が始まるが、陪審員評決は当然のように有罪となる。ドノヴァンはせめて死刑判決は回避させるべく、バイヤーズ判事(ダキン・マシューズ)の自宅を訪ね、将来、米国人がソ連の捕虜となった場合を想定し、交換要員としてアベルを生かしておくべきだと進言する。
折しも米軍U−2偵察機がソ連上空で撮影飛行中、ソ連の地対空ミサイルの攻撃を受けて墜落、パイロットのパワーズ(オースティン・ストウェル)が捕らえられ、ソ連の裁判で禁固10年の判決が下る...。
当時を思わす光景の描写が実に見事で、特に、雨に濡れた舗道の陰影や、街を走る車の流れが美しい。撮影はヤヌス・カミンスキーであるから、クールな映像はお手の物だ。
スピルバーグ監督作品の多くに関わっている。
ラスト・シーン。
ベルリン・グリーニッケ橋での捕虜交換のシーンは、独特の緊迫感があり、そこに至るまで積み上げられてきた米ソの駆け引きとドイツの思惑が交錯する名場面として、映画史に名を刻むことになるだろう。
トム・ハンクスとスピルバーグの【スパイ・スリラー】
投稿日
2016/04/12
レビュアー
カマンベール
スリルもありますが、ユーモアもたっぷりで、
安心して楽しめる戦争秘話でした。
なんと言っても、この映画の時代背景は、
1949年にソビエトが初の原爆実験を行ったこと。
これこそがアメリカとソビエトの冷戦の始まりであります。
核シェルター。
非常用食料(缶詰め)
ヨウ素の用意。
と、庶民レベルで核爆弾の投下に、怯えていたのですね。
この映画は1957年から1961年の出来事です。
ベルリンの壁が建設されたのが1961年8月13日だそうです。
そんな時、原爆の技術流出にも一役かったソビエトスパイが逮捕されます。
弁護士のトム・ハンクスは世論の袋叩きに合う、ソビエトスパイの
弁護人を、引き受けざる得なくなります。
スパイの『死刑を望む世論の声』の中、トム・ハンクスは、
アメリカ人が、ソビエトにスパイとして拘束された際には、
『交換交渉に使える』と考えるのです。
そして間もなくU2のパイロットが、ソビエトに拘束されます。
なぜ、民間弁護士が、わざわざ、なんの肩書きも、命の保証もなく、
ドイツで、アメリカ人パイロットとソビエトスパイの交換交渉の
最高責任者になってしまうのか?
理由を聞いたけれど、なんか納得出来なかったですね。
ともかく有能でネゴシエーションの天才でした。
そして、ソビエトスパイからも尊敬される人柄です。
140分間と長い映画ですが、コーエン兄弟が、手を入れた脚本は
分かり易く、流れに乗って、ハラハラはするけれど、
時代背景、映像と申し分ない娯楽作でした。
「JFK」暗殺の映画を再考する【9 その2】 1960年[U−2]高度
投稿日
2019/03/31
レビュアー
ちゅく
「U−2」は、爆撃機ではなく、「当然」核兵器は搭載しない。軽く、遠く、高く飛ばす偵察機であった。撃墜された「U−2」機(「449」)は、「日本の厚木(神奈川県)にある米海軍基地」(以下、厚木基地)」にも配備されていた。燃料切れのため、1959年9月24日に藤沢飛行場(民間空港、神奈川県)へ不時着した際、機影を撮影した民間人が、米軍による家宅捜索を受けた。
この映画には、一切登場しない、リー・ハーヴェイ・オズワルドは、海兵隊員として、1957年から翌1958年、厚木基地に勤務し、航空管制官を務めた。「U−2」の飛行をレーダーと、そこから消えた後、飛行士の声を聴いていた。
オズワルドは、1959年、フィンランド経由でソ連に旅行し、モスクワの米大使館に国籍の放棄を申し出、ソ連への亡命を宣言する。ソ連側は、オズワルドを相手にしなかった。オズワルドは手首を切って自殺未遂騒ぎを起こし、市民権を与えられぬまま、ソ連にとどまることになる。
以下は、ドン・デリーロの「小説」である「リブラ 時の秤」を読んだときの私(「ちゅく」)のメモ(梗概)である。
****************************************
パワーズは、KGB本部の「ルビャンカ刑務所」に収監される。尋問が続いた。彼は、裁判で「U−2」の最高高度を「約20720m(68,000ft)」と正直に主張した。GRU(ソビエト連邦軍参謀本部情報総局)の幹部はそれを強硬に否定した。KGB(ソ連国家保安委員会)の課長で、オズワルドがソ連に亡命してきたとき最初に対面したKGBのアレクセイ・キリレンコも、それを疑った。オズワルドはキリレンコに「U−2」の最高高度をとてつもなく高い「約27,120m)(89,000ft)」とおおざっぱに言っていたが、キリレンコは、それは有り得ない、「霊」の領域だと思った。オズワルドが真の「少し高い」高度をGRUに白状したのではないかと推定した。それがオズワルドに幸いした。
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「U−2」爆撃事件が、オズワルドがソ連亡命後、漏らした情報によって起こった事件かど
うか、分からない。最高機密「25,000m」、一飛行士へ伝える情報「21,000m」、オズワルドの防衛「27,000」は、高度「1,000m」を越えるには、10年かかると言われるので、その差は重要な差であったのだ。
●オズワルドは、ソ連のミンスクで、マリーナと結婚し、1962年に米国へ帰国した。
●ジェームス・ドノバンは、翌1961年起こった「ピッグズ湾作戦」の後処理で活躍。
●パワーズ(1929生)は、1977年8月1日、ロサンゼルスでKNBCテレビのレポーターとしてヘリコプターに搭乗中、墜落死した。事故の原因は燃料計の故障だった。
心が印す道
投稿日
2018/03/01
レビュアー
ビンス
常に一定ライン以上のクオリティー作品を届けてくれる
スピルバーグとトム・ハンクスのタッグ作品
今回のはその4作目です。
正直ファーストタッグの「プライベート・ライアン」
セカンドタッグの「キャッチミー・イフ・ユー・キャン」が
とてもハイクオリティー作品だったので
そのレベルまでは到達していませんが。
サードタッグとなった「ターミナル」と同等ぐらいの
クオリティーに落ち着いています。
面白いです。
というかソツがないです。
スピルバーグのソツのなさが発揮されています。
この地味な物語を
そのソツのなさとトム・ハンクスという極上品を材料にして
退屈させずに2時間半弱観せきる
人は何を失っても
何を手放してもいい
でも信念だけは失ってはいけない
そんな思いを強く感じさせる物語でした。
心が印さない道を歩むべからず
心が印さない選択をするべからず
物語のエンドマークは
ひとつの物語のエンドマークにすぎず
それは新たなる物語のプロローグとなる
捕虜交換時にアベルがドノヴァンに話した
相手の対応で自分のその後が決まる・・という話
このエピソードを描くなら
アベルが言ったとおりになったほうが
物語としては良かったと思います。
そうではないなら、あのエピソードは必要なし
壁を隔てての西と東
たった壁ひとつで別世界
その現実をこれでもかと描く壁際の悲劇
響く銃声と消えゆく命の灯火
その事実を安全圏から眺めるという
眺めるしかないという傍観者の烙印
苦しくて印象に残るシーンでした。
その対比として描かれる母国での壁際のシーンが
とても切なさを誘います。
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ブリッジ・オブ・スパイ