白い沈黙 / ライアン・レイノルズ
白い沈黙
/アトム・エゴヤン
平均評価点:
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全体の平均評価点: (5点満点)
(13)
解説・ストーリー
「スウィート ヒアアフター」「デビルズ・ノット」のアトム・エゴヤン監督が、「[リミット]」「グリーン・ランタン」のライアン・レイノルズを主演に迎えて贈るサスペンス・ミステリー。失踪した娘の行方を捜し続ける父親の苦悩と驚きの顛末を綴る。カナダ・ナイアガラフォールズ。マシューは、妻と9歳になる娘キャスと幸せに暮らしていた。ところがある雪の日、キャスを車の後部座席に乗せたままマシューがダイナーに数分立ち寄った隙に、キャスが忽然と姿を消してしまう。証拠や目撃情報もなく、警察からは疑惑の目を向けられてしまうマシュー。妻にも責められ、夫婦の間にも深い溝が生じていく。それから8年、マシューは自責の念を抱えながら、あてどなくキャスを捜しまわる日々を送っていたのだが…。 JAN:4907953067172
「スウィート ヒアアフター」「デビルズ・ノット」のアトム・エゴヤン監督が、「[リミット]」「グリーン・ランタン」のライアン・レイノルズを主演に迎えて贈るサスペンス・ミステリー。失踪した娘の行方を捜し続ける父親の苦悩と驚きの顛末を綴る。カナダ・ナイアガラフォールズ。マシューは、妻と9歳になる娘キャスと幸せに暮らしていた。ところがある雪の日、キャスを車の後部座席に乗せたままマシューがダイナーに数分立ち寄った隙に、キャスが忽然と姿を消してしまう。証拠や目撃情報もなく、警察からは疑惑の目を向けられてしまうマシュー。妻にも責められ、夫婦の間にも深い溝が生じていく。それから8年、マシューは自責の念を抱えながら、あてどなくキャスを捜しまわる日々を送っていたのだが…。 JAN:4907953067172
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「白い沈黙」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
「スウィート ヒアアフター」「デビルズ・ノット」のアトム・エゴヤン監督が、「[リミット]」「グリーン・ランタン」のライアン・レイノルズを主演に迎えて贈るサスペンス・ミステリー。失踪した娘の行方を捜し続ける父親の苦悩と驚きの顛末を綴る。カナダ・ナイアガラフォールズ。マシューは、妻と9歳になる娘キャスと幸せに暮らしていた。ところがある雪の日、キャスを車の後部座席に乗せたままマシューがダイナーに数分立ち寄った隙に、キャスが忽然と姿を消してしまう。証拠や目撃情報もなく、警察からは疑惑の目を向けられてしまうマシュー。妻にも責められ、夫婦の間にも深い溝が生じていく。それから8年、マシューは自責の念を抱えながら、あてどなくキャスを捜しまわる日々を送っていたのだが…。 JAN:4907953067172
「白い沈黙」 の作品情報
「白い沈黙」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
白い沈黙の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
112分 |
日・吹 |
英:ドルビーデジタル5.1ch、日:ドルビーデジタルステレオ |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
80HPBR33 |
2016年04月02日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
25枚
|
1人
|
1人
|
英:ドルビーデジタル5.1ch、日:ドルビーデジタルステレオ
白い沈黙の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
112分 |
日・吹 |
英:ドルビーデジタル5.1ch、日:ドルビーデジタルステレオ |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
80HPBR33 |
2016年04月02日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
25枚
|
1人
|
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|
英:ドルビーデジタル5.1ch、日:ドルビーデジタルステレオ
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ユーザーレビュー:13件
時間軸の変化が判りづらい
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
過去にいったり、現在にいったり、
唐突に時間軸が変わるので
すごく判り辛く混乱した。
そんな風に交差させて、最後にパズルピースがかっちっとハマる感じならば
良かったのだけど、そうじゃないので、爽快感もなし。
警察の捜査も妙に雑。
そんな少ない情報で、どうして組織ぐるみの異常な犯行ってわかっちゃうの?
だったら8年間も何やってたの?警察は。
時間もバラバラなら、脚本もバラバラな感じがした。
ただ、8年もの間、少女を監禁した上に、その母親をも盗撮し、
その映像をクラブと称するところでリアル映像として観ていた人々がいるってことが
この映画の恐ろしいところだろう。
でも、そのクラブの実態みたいのは最後まで描かれてはいない。
カンヌ映画祭で上映され、批評家たちに酷評だったいうのもうなづける。
私の中で、ライアンといえばライアン・レイノルズだった旬なときに見なくてよかった。
だって、ライアンの役、冴えない中年のおっさんって感じで魅力なんてまったく皆無。
このレビューは気に入りましたか?
3人の会員が気に入ったと投稿しています
納得の「困惑感」
投稿日:2016/06/19
レビュアー:趣味は洋画
アトム・エゴヤン監督の作品は、97年「スウィート ヒアアフター」を観ている。
レビューには記していないが、何か神秘的な印象の強い映画だった。
2013年「デビルズ・ノット」は未見なので、リストに登録して心待ちにしている。
さて「白い沈黙」を観た。
まずこの邦題は大成功という印象で、「白い...」このネーミングはミステリーにうってつけだ。
本作では紛れもなく「雪景色」なのだが、純白の画用紙にどんな色彩のミステリーが描かれるかという期待感が湧きあがってくる。
「白い...」ミステリーばかりではないが、私めの観た作品を並べてみると、
45年「白い恐怖」(アルフレッド・ヒッチコック監督)
71年「白い肌の異常な夜」(ドン・シーゲル監督)
81年「白いドレスの女」(ローレンス・カスダン監督)
85年「白と黒のナイフ」(リチャード・マーカンド監督)
96年「白い嵐」(リドリー・スコット監督)
98年「白い刻印」(ポール・シュレイダー監督)
03年「白いカラス」(ロバート・ベントン監督)...まだあるかもしれない。
本作は「過去」と「現在」の時間軸をあえてずらし、観る者に混乱を与えているかのようだ。
実際、前半部はかなり困惑し、何度かリピートして確認したほどである。
それでも面白かった。納得できた。
意味不明なところや、理解に苦しむところが多少なりとも残されている点に、納得できたのである。
それがアトム・エゴヤンの作風であれば、それでいい。
映画をけなしたり、こき下ろすのは簡単だが、作り手に対する敬意だけは忘れたくない。
そして、視聴者に最後まで謎をのこしてくれるのも、映画の楽しみの一つだ。
それにしても...である。
犯罪者は前半からほぼ絞られ、犯人のさや当てに予想を裏切ることはないのだが、「組織」という観点からすれば、実に恐ろしい。しかも8年もの間...組織の目的、犯罪者の心理、あらためて人間の心の病理の不気味さを感じる。
「カマンベール」さんの表現をお借りすれば、‘背徳の匂いを醸し出す’
「ちゅく」さんの表現をお借りすれば、‘他者からの安易な理解を求めない’
監督に対する表現ですが、本当にマトを得ておられると思います。
主人公の妻ティナを演じたミレイユ・イーノスという女優さん、初めてみました。
個性的で、なにか将来性を感じる女優さんです。
そして、9歳のキャスを演じたペイトン・ケネディ、本当に可愛かった。
このレビューは気に入りましたか?
3人の会員が気に入ったと投稿しています
独特な表現の映画 しかし不可解さが残る
「白い沈黙」(2014年、カナダ、カラー、112分)。
モーツァルト(1756〜1791)の最後から二番目の歌劇「魔笛」(1791)。
「夜の女王」のアリアは2曲あり、どちらも、名曲です。
「ああ、恐れおののかなくてもよいのです、わが子よ!」は、第1幕。
「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え」は、第2幕。
第2幕「復讐…」の超絶技巧のソプラノ・コルラトゥーラの曲が流れ、男がそれを聴いている。
この音楽は、この映画の最後の部分で、この男によって、非常に下手くそに歌われます。
アトム・エゴヤン(1960、カナダ生)。
父祖の地アルメニアの歴史を描いた「アララトの聖母」(2002)。
米国での児童誘拐事件を描いた「デビルズ・ノット」(2013)。
この2作を、私は見ています。
どちらも、この監督独自の表現があり、驚かされます。
自分の映画に、他者からの安易な理解を求めない。
観客に妥協しないことが、彼の映画の魅力であろうと思っています。
この「白い沈黙」は、ともかく、説明のない映画です。
雪。霧。
マシュー・レイン(ライアン・レイノルズ)は、スケート場で、青年がフィギュアスケートの練習をしているのを見つめる。
8年前、彼は娘のキャス(アレクサンドラ)を車に乗せ、食料品店に立ち寄った。車に戻ると、キャスはいなくなっていた。
娘の失踪は、マシューとその妻ティナ(ミレイユ・イーノス)の間に、罅(ひび)を入れた。
キャスは生きていた。
ネットで、児童虐待を嗜好する者のサイトで、ティーン・エイジャーになっている彼女は、相談に乗りつつ勧誘する導入者を務めさせられていたのだった。
マシューとティナは、狂喜するが、娘の役割について知らされ、一刻も早く奪還したいと望む。
8年前の失踪時から、捜査に関わってきたニコール刑事(ロザリオ・ドーソン)は、「夜の女王」を聴いていたミカ(ケヴィン・デュランド)にたどり着く。
この映画では、独特の時間表現が使われている。
終盤、ニコールが、ミカに監禁されている場面がある。
バスの中に彼女がいる。
次の場面で、時間は前に戻る。何の説明もなく……。
これは、無論、監督が編集時に意図的に行った入れ替えであろう。
こういう場面の逆転が、映画では、いくつか起こるのである。
その効果は、僕には理解できなかった。
観客を惑わすものでしかないように思ったのである。
監禁されたニコールが、どのように発見されたのかという過程も説明しないまま、いきなり映画は終わってしまう。
児童を食い物にする組織は、ミカのような末端の死では、びくともしない。
ミカの雇用主ヴィンス(ブルース・グリーンウッド)の黒白を曖昧にして終わってしまう。
映画総体として、とても面白かったが、細部の表現や、最後の詰めに「?」を感じた。
このレビューは気に入りましたか?
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アトム・エゴヤン監督全開!不気味さMAXの映画!!
投稿日:2016/04/23
レビュアー:ひゅう助
アトム・エゴヤン監督。この監督の映画では「デビルズ・ノット」を最近見ました。その映画は実話を基に描かれていましたが、なかなか不気味さがよく表現されていました。
そして本作「白い沈黙」はフィクション(作り話)。しかし、監督の「らしさ」が十二分に出ている、人間の怖さ・不気味さがにじみ出る佳作だと思いました。
あらすじ
話は過去・現在を交互に映しながら展開される。8年前に娘を誘拐されたマシュー(ライアン・レイノルズ)の、娘を誘拐された時、誘拐されてから8年たつまでの間を描く。
この監督は本当に「人間の不気味さ」を描くのが上手いね。人からにじみ出る不気味さというか、本来人が持つ「悪」の部分を描くのが上手い。
私は「性悪説」派ですからね。
人って怖いよ。幽霊やお化けよりよっぽど怖い。
総合的に見て、映画オタクである私にとってはそこそこ楽しめました。佳作と言っていいでしょう。しかし普通の映画観るだけの人にとっては「なにこれ?この映画のどこがいいの?っていうかキモい」だろうなー。
というわけで、☆3.5つ。
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2人の会員が気に入ったと投稿しています
一見面白そうな映画だが
投稿日:2018/01/31
レビュアー:こうさま
カナダ制作のサスペンス作品、予告編で見るとなんか面白そうな感じがするもののあまりたいしたことのない作品。
父親マシューが9歳の娘キャスを連れてパイを買いに行った瞬時に車に残した娘が行方不明に、誘拐事件として捜査が開始されるが警察はマシューの供述をなんとなく疑っている様子、妻のティナは夫の不注意を激しく責める。
そして8年が過ぎ、事件は未解決のまま、夫婦仲は崩壊というストーリー展開で娘を想う両親の苦悩が描かれている。
しかし突然犯人と誘拐されすっかり成長したティナが画像に現れる。
時系列をごっちゃにしたような流れで観ている側を混乱させるし、犯人が母親の職場を盗撮している場面も理解不能。
犯人は児童虐待サイトを管理している闇組織ということらしいのだが、最後まで実態は明らかにされない。
ティナは監禁状態にあるみたいだが拘束されている様子でもなさそうで、ネット上で児童誘拐の手助けをしているみたい。
洗脳されたのか暴力で支配されているのかもよく判らないところ。
ティナの顔をネット上で見つけたところから捜査は進展するのだが、あっけない結末でなにも明らかにされないままに事件は終了。
かなりモヤモヤ感が残る作品。
このレビューは気に入りましたか?
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ユーザーレビュー
時間軸の変化が判りづらい
投稿日
2018/03/13
レビュアー
飛べない魔女
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
過去にいったり、現在にいったり、
唐突に時間軸が変わるので
すごく判り辛く混乱した。
そんな風に交差させて、最後にパズルピースがかっちっとハマる感じならば
良かったのだけど、そうじゃないので、爽快感もなし。
警察の捜査も妙に雑。
そんな少ない情報で、どうして組織ぐるみの異常な犯行ってわかっちゃうの?
だったら8年間も何やってたの?警察は。
時間もバラバラなら、脚本もバラバラな感じがした。
ただ、8年もの間、少女を監禁した上に、その母親をも盗撮し、
その映像をクラブと称するところでリアル映像として観ていた人々がいるってことが
この映画の恐ろしいところだろう。
でも、そのクラブの実態みたいのは最後まで描かれてはいない。
カンヌ映画祭で上映され、批評家たちに酷評だったいうのもうなづける。
私の中で、ライアンといえばライアン・レイノルズだった旬なときに見なくてよかった。
だって、ライアンの役、冴えない中年のおっさんって感じで魅力なんてまったく皆無。
納得の「困惑感」
投稿日
2016/06/19
レビュアー
趣味は洋画
アトム・エゴヤン監督の作品は、97年「スウィート ヒアアフター」を観ている。
レビューには記していないが、何か神秘的な印象の強い映画だった。
2013年「デビルズ・ノット」は未見なので、リストに登録して心待ちにしている。
さて「白い沈黙」を観た。
まずこの邦題は大成功という印象で、「白い...」このネーミングはミステリーにうってつけだ。
本作では紛れもなく「雪景色」なのだが、純白の画用紙にどんな色彩のミステリーが描かれるかという期待感が湧きあがってくる。
「白い...」ミステリーばかりではないが、私めの観た作品を並べてみると、
45年「白い恐怖」(アルフレッド・ヒッチコック監督)
71年「白い肌の異常な夜」(ドン・シーゲル監督)
81年「白いドレスの女」(ローレンス・カスダン監督)
85年「白と黒のナイフ」(リチャード・マーカンド監督)
96年「白い嵐」(リドリー・スコット監督)
98年「白い刻印」(ポール・シュレイダー監督)
03年「白いカラス」(ロバート・ベントン監督)...まだあるかもしれない。
本作は「過去」と「現在」の時間軸をあえてずらし、観る者に混乱を与えているかのようだ。
実際、前半部はかなり困惑し、何度かリピートして確認したほどである。
それでも面白かった。納得できた。
意味不明なところや、理解に苦しむところが多少なりとも残されている点に、納得できたのである。
それがアトム・エゴヤンの作風であれば、それでいい。
映画をけなしたり、こき下ろすのは簡単だが、作り手に対する敬意だけは忘れたくない。
そして、視聴者に最後まで謎をのこしてくれるのも、映画の楽しみの一つだ。
それにしても...である。
犯罪者は前半からほぼ絞られ、犯人のさや当てに予想を裏切ることはないのだが、「組織」という観点からすれば、実に恐ろしい。しかも8年もの間...組織の目的、犯罪者の心理、あらためて人間の心の病理の不気味さを感じる。
「カマンベール」さんの表現をお借りすれば、‘背徳の匂いを醸し出す’
「ちゅく」さんの表現をお借りすれば、‘他者からの安易な理解を求めない’
監督に対する表現ですが、本当にマトを得ておられると思います。
主人公の妻ティナを演じたミレイユ・イーノスという女優さん、初めてみました。
個性的で、なにか将来性を感じる女優さんです。
そして、9歳のキャスを演じたペイトン・ケネディ、本当に可愛かった。
独特な表現の映画 しかし不可解さが残る
投稿日
2016/06/10
レビュアー
ちゅく
「白い沈黙」(2014年、カナダ、カラー、112分)。
モーツァルト(1756〜1791)の最後から二番目の歌劇「魔笛」(1791)。
「夜の女王」のアリアは2曲あり、どちらも、名曲です。
「ああ、恐れおののかなくてもよいのです、わが子よ!」は、第1幕。
「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え」は、第2幕。
第2幕「復讐…」の超絶技巧のソプラノ・コルラトゥーラの曲が流れ、男がそれを聴いている。
この音楽は、この映画の最後の部分で、この男によって、非常に下手くそに歌われます。
アトム・エゴヤン(1960、カナダ生)。
父祖の地アルメニアの歴史を描いた「アララトの聖母」(2002)。
米国での児童誘拐事件を描いた「デビルズ・ノット」(2013)。
この2作を、私は見ています。
どちらも、この監督独自の表現があり、驚かされます。
自分の映画に、他者からの安易な理解を求めない。
観客に妥協しないことが、彼の映画の魅力であろうと思っています。
この「白い沈黙」は、ともかく、説明のない映画です。
雪。霧。
マシュー・レイン(ライアン・レイノルズ)は、スケート場で、青年がフィギュアスケートの練習をしているのを見つめる。
8年前、彼は娘のキャス(アレクサンドラ)を車に乗せ、食料品店に立ち寄った。車に戻ると、キャスはいなくなっていた。
娘の失踪は、マシューとその妻ティナ(ミレイユ・イーノス)の間に、罅(ひび)を入れた。
キャスは生きていた。
ネットで、児童虐待を嗜好する者のサイトで、ティーン・エイジャーになっている彼女は、相談に乗りつつ勧誘する導入者を務めさせられていたのだった。
マシューとティナは、狂喜するが、娘の役割について知らされ、一刻も早く奪還したいと望む。
8年前の失踪時から、捜査に関わってきたニコール刑事(ロザリオ・ドーソン)は、「夜の女王」を聴いていたミカ(ケヴィン・デュランド)にたどり着く。
この映画では、独特の時間表現が使われている。
終盤、ニコールが、ミカに監禁されている場面がある。
バスの中に彼女がいる。
次の場面で、時間は前に戻る。何の説明もなく……。
これは、無論、監督が編集時に意図的に行った入れ替えであろう。
こういう場面の逆転が、映画では、いくつか起こるのである。
その効果は、僕には理解できなかった。
観客を惑わすものでしかないように思ったのである。
監禁されたニコールが、どのように発見されたのかという過程も説明しないまま、いきなり映画は終わってしまう。
児童を食い物にする組織は、ミカのような末端の死では、びくともしない。
ミカの雇用主ヴィンス(ブルース・グリーンウッド)の黒白を曖昧にして終わってしまう。
映画総体として、とても面白かったが、細部の表現や、最後の詰めに「?」を感じた。
アトム・エゴヤン監督全開!不気味さMAXの映画!!
投稿日
2016/04/23
レビュアー
ひゅう助
アトム・エゴヤン監督。この監督の映画では「デビルズ・ノット」を最近見ました。その映画は実話を基に描かれていましたが、なかなか不気味さがよく表現されていました。
そして本作「白い沈黙」はフィクション(作り話)。しかし、監督の「らしさ」が十二分に出ている、人間の怖さ・不気味さがにじみ出る佳作だと思いました。
あらすじ
話は過去・現在を交互に映しながら展開される。8年前に娘を誘拐されたマシュー(ライアン・レイノルズ)の、娘を誘拐された時、誘拐されてから8年たつまでの間を描く。
この監督は本当に「人間の不気味さ」を描くのが上手いね。人からにじみ出る不気味さというか、本来人が持つ「悪」の部分を描くのが上手い。
私は「性悪説」派ですからね。
人って怖いよ。幽霊やお化けよりよっぽど怖い。
総合的に見て、映画オタクである私にとってはそこそこ楽しめました。佳作と言っていいでしょう。しかし普通の映画観るだけの人にとっては「なにこれ?この映画のどこがいいの?っていうかキモい」だろうなー。
というわけで、☆3.5つ。
一見面白そうな映画だが
投稿日
2018/01/31
レビュアー
こうさま
カナダ制作のサスペンス作品、予告編で見るとなんか面白そうな感じがするもののあまりたいしたことのない作品。
父親マシューが9歳の娘キャスを連れてパイを買いに行った瞬時に車に残した娘が行方不明に、誘拐事件として捜査が開始されるが警察はマシューの供述をなんとなく疑っている様子、妻のティナは夫の不注意を激しく責める。
そして8年が過ぎ、事件は未解決のまま、夫婦仲は崩壊というストーリー展開で娘を想う両親の苦悩が描かれている。
しかし突然犯人と誘拐されすっかり成長したティナが画像に現れる。
時系列をごっちゃにしたような流れで観ている側を混乱させるし、犯人が母親の職場を盗撮している場面も理解不能。
犯人は児童虐待サイトを管理している闇組織ということらしいのだが、最後まで実態は明らかにされない。
ティナは監禁状態にあるみたいだが拘束されている様子でもなさそうで、ネット上で児童誘拐の手助けをしているみたい。
洗脳されたのか暴力で支配されているのかもよく判らないところ。
ティナの顔をネット上で見つけたところから捜査は進展するのだが、あっけない結末でなにも明らかにされないままに事件は終了。
かなりモヤモヤ感が残る作品。
新規登録で
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白い沈黙