ａｔ　Ｈｏｍｅ

それぞれが苦しい過去を抱えて生きてきたところで、和彦を中心に集まり家族を形成します。

結婚詐欺師の妻が失敗し、相手の男に拘束されてしまう。男からの要求による身代金を持ち家族で救出に行きます。

事件は、単なるきっかけで、それぞれの過去や、家族として集まった経緯が見どころです。本当の家族より、他人の集合体だからこそ、お互いを思い合う家族になれたというところかな。

原作の本多孝好さんのファンです。
原作でも外では読めない位に泣いたのを覚えていたけど、読んでから数年経っていたので、新鮮な気持ちで観ることが出来ました。

好きな役者さんが揃っていたので、更なる感情移入をしてしまいました。不遇な環境で暮らした経験がある人には、たまらなく愛おしい映画になるのでは無いでしょうか。

細かな部分を突っ込んではいけないのです。これは刑事ドラマでは無いし、ノンフィクションでもありません。日常のファンタジーです。でも確実に一部の人は癒される温かいホームドラマです。

本多孝好さんのストーリーには行き止まりが無く、必ず気持ちよく抜け道を作ってくれます。それが分かっていても、そうきたか！と思える面白さがあるので私は大好きです。実写版の中ではこの映画が一番好きです。

小学校の参観日、「僕の家族」という作文を読む子供を嬉しそうにみつめる父親、一見平凡で幸せそうに見える仲良し5人家族だが実は世にも不思議な家族なのだ。
父親は空き巣、母親は男を騙す詐欺師、長男は偽装印刷専門で生計をたて、家族全員がそれを容認している。
しかしその絆は本物の家族よりも強く、お互いを思いやりそれぞれの役割を見事にこなしている。
つまりそれぞれが過去に思い出したくない傷を持っているからこそお互いの気持ちを深く理解し合えるということなのかもしれない。
酷い虐待に合っていた次男、父親から性的虐待を受けていた長女、DVに苦しんでいた妻、家族の中で居場所がなかった長男、同病相哀れむというわけでもなかろうが本物以上に本物らしい家族が構成されている。
勿論設定にはいろいろつっこみどころは多いものの本作の本質は偽造のプロであるケンジの言った「それが本物かというより使う人がどれだけ自然か」というところにあるのだろう。
本物よりも本物らしい家族、きっとどこかにいるのかもしれない。
なかなか面白い作品だと思う。

静かな静かな、犯罪映画。
この雰囲気、かなり好き。
疑似家族の５人が寄り添い生きる姿が、しっくりと幸せそうで心地良い。

細かく見ればツッコミどころだらけ。
けど、「事実は小説よりも奇なり」だったりもするんで、もしかしたら日本のどこかにこんな家族がいるのかも、なんて思ったり.......

ベタだけど、ラストではウルッとさせらたよ。

（ウーマン村本が出てたこと、観終わってから気づいた。
芸人に怖い役やらせると、けっこう怖いね....... ）

ハンサムな父親は、泥棒で、きれいな母は、結婚詐欺、長男はパスポート偽造、長女と二男はその事実を知っている奇妙な家族。

実は、、、事情があって集まった”他人家族”

居場所のない人々が、父親和彦のもとに集まり、幸せに暮らしていた。

ある日、母親がたちの悪い相手をカモにしてしまい、、


今ならあり得る、それぞれの事情。
それぞれが、傷をいやして、家族をやり直す。
皆が守ろうと必死になる。

ラストで、顔を手で覆う父親に、家族の再生を見ました。