７５００

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呪怨シリーズでは無く、全く新たな作品との事で期待するところで、何も予備知識なしに拝見しました。
パッケージ画からフライト関係のホラー（？）とは想像しておりましたが、んーそのとおりでした。
全編機内での撮影なので、正直低予算感が漂いますが、決して「シベ超」にならない様に
色々なアイデアを駆使している努力の跡が伺えます。

スタンダードなフライトパニックのセオリー通り、機長とＣＡのロマンス、個性の強い乗客たち数人。
その中には挙動不審な中年男性、なにやら怪しげな小箱を大事そうに．．．。
これらの人物を前半で描き、印象付けています。

やがて、不審な中年男性が苦しみ出し、そこからホラースイッチがオンになります。
あっけなく死んで、２階のファーストルームへ安置します。

ここまでの展開で、果たしてこの映画は「パンデミック？」、「ゾンビ？」、「モンスター？」
どれになるのだろうと想像する事になります。
その後も、正体は明かさず、謎の小箱から出てくる「死神」人形？？
いやいや、日本だけじゃなく死神は海外も共通じゃん！！と思いながら、
それから、あっけなくオチでエンディング。
確信的に色々な方向に種を蒔き視聴者を惹き付けて、別のオチを持って来る様な感じで、
予想を裏切ると言えば裏切った展開だと言えます。
賛否は分かれると思いますが．．．思いきった挑戦に票を入れたいと思います。

オチはスティーブン・キングの「ランゴリアーズ」からヒントを得たのであろうか？
（飛行機だから使える技と言えばそうなんだが．．．。）

内容には関係ないですが、自分も飛行機は単独で利用する事が多いので、横に座る人によって
フライトの楽しさが左右されるってところは、あるあるって感じで、面白かったです。

ロサンゼルス空港から羽田空港に向かう７５００便。
順調に飛行しているかに思えたが、機内で男性が突然死したことをきっかけに不審な出来事が…

男性が突然死するシーンは緊迫していました。
「この後クリーチャー化するのかっ？」なんて期待が高まりましたが、ここが頂点だった気がします…
残された歯とか、ディスプレイにぼや〜っと現れる霊の姿とか、気持ち悪いけどハリウッド映画にしては地味な印象。
機内という閉鎖空間でどんな恐怖演出をしてくれるのか楽しみだったのですが。

ワケありの登場人物ばかり、意味深なセリフを初っ端から出す、これらがヒントになり
早い段階でオチがわかってしまうのは残念だけど、静謐な雰囲気もあっていい感じでした。

乱気流のシーンは怖かったです。
尻の浮く感じ、機内サービスのお茶をぶっかけられたことを思い出しました…おぉぉぉ…
手荷物の送り先が「清水崇」宛になってたり、ラビットホラーのウサギぬいぐるみが出てくるのは
ファンサービスかな。

期待するほどでもないがそこそこの恐怖あり。ホドホド楽しめました。

清水 監督の米国ホラー。

初めはいい雰囲気出していました。
乗客が突然苦しみ出して死ぬところくらいまでは・・・

日本のホラーにもありそうな、
これが後のホラーの種に？
あれが？
それが？
ーそんな雰囲気があって。

でも、途中からぐだんぐだん。

怪奇現象の原因がシニガミ人形で、それが、日本の伝承によると
どうのこうの。

死神って、どちらかというと西洋の魔物じゃない？
日本の妖怪とはちょっと一線があるよね。

ラスト、オチとしては、
そんなもんなの？
みたいな。

まったく怖くありません。
清水監督は、本当にこんなオチのために映画を作りたかったのだろうか。

最後の最後だけびっくりします。

これを心霊ホラー映画と期待してしまうと、皆さんが評価してるように、面白くないでしょう。ですが、ホラー風味のサスペンスとして見る限り、そんなにボロクソつまらない映画ではないと思いました。
人間描写が面白いですし、見ていて飽きさせない映画でした。

クソ映画との評価もあり、逆にどんなにクソ映画なんだろうと見たくなりレンタルしたのですが、そこそこ見られる映画でした。

ラストは、ん・・・まぁこんなもんなんでしょうが。