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鑑定士と顔のない依頼人

鑑定士と顔のない依頼人の画像・ジャケット写真

鑑定士と顔のない依頼人 / ジェフリー・ラッシュ

全体の平均評価点:(5点満点)

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ジャンル :

「鑑定士と顔のない依頼人」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

「ニュー・シネマ・パラダイス」「海の上のピアニスト」のジュゼッペ・トルナトーレ監督が「シャイン」のジェフリー・ラッシュを主演に迎えて描く極上ミステリー。偏屈な天才オークション鑑定士が、姿を見せない女性からの謎めいた鑑定依頼に翻弄され、思いがけない運命を辿るさまをミステリアスに綴る。一流の美術鑑定士にして、カリスマ的オークショニアのヴァージル・オールドマン。極端に人間嫌いな彼は、独身を貫き、彼が愛する美術品に囲まれて孤独で偏屈な人生を送っていた。そんなある日、彼のもとに、両親が遺した美術品を鑑定してほしいという依頼が舞い込む。ところが依頼人の女性は、決してヴァージルの前に姿を見せようとはしなかった。憤慨し、一度は依頼を断ろうとするヴァージルだったが…。 JAN:4907953054509

「鑑定士と顔のない依頼人」 の作品情報

作品情報

製作年:

2013年

製作国:

イタリア

原題:

LA MIGLIORE OFFERTA/THE BEST OFFER

「鑑定士と顔のない依頼人」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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アート・オブ・ウォー

アサイラム 監禁病棟と顔のない患者たち

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逃亡者

ユーザーレビュー:70件

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6〜 10件 / 全70件

ロバート(ジム・スタージェス)が、凄くいい役

投稿日:2014/08/06 レビュアー:カマンベール

映画を観た日には興奮して、上半期のマイベスト・・・とまで思いました。2日間経たら
案外それ程でも無いや・・・って変わってました。
何故でしょうね。出演者はみんな素晴らしい。トルナトーレ監督は脚本も書いたのですね。
凄い!このミス(外国ミステリーに、ハマってましたので)のベスト3に入る位の出来ですね。
ただ、誰がなんの為に、ここまで大掛かりな罠を、大金を懸けて、仕組む必要があったの
でしょうか?
恨み?それ程までヴァージル・オールドマン(ジェフリー・ラッシュ)を恨む人物は
登場しません。
お金の為?贋作もどきの絵画が簡単に売れるとは思えません。
また、顔のない依頼人の住むヴィラ・・・が凄いですね。
朽ち果てた様な古びた。地下のトンネルみたいな部屋とか・・・
ホント、ミステリー好きの琴線を嫌という程、ツボを突いてきます。
トルナトーレ監督お見事!
ミステリー成功の半分はクレア(シルヴィアホークス)の造形と存在。
心を病んだ、痛々しく、時に、憎々しく、壊れそうな・・・
良くこんな演技の出来る女優を、しかも、新人。
新人以外の手垢の付いた女優は、除外でしょう。
オーディションで見つけるのがお上手。

穿った見方をする方が、いらして、黒幕はビリー(ドナルド・サザーランド)
なんだ。ですって。原作が無いから、余計に困ります。

最後、心に火を灯すのはロバート(ジム・スタージェス)の柔らかい微笑みですね。
ヴァージルは全然可哀相で無い。まだまだお金持ちだもの。

このレビューは気に入りましたか? 8人の会員が気に入ったと投稿しています

その愛は『本物』か『偽造品』か ネタバレ

投稿日:2020/06/02 レビュアー:くまげらの森

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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美術品の溢れるオークション会場、絵画で埋め尽くされたゴージャスな家、
そんな芸術の香り高い映像で始まるのでウットリしました。
主人公ヴァージル(ジェフリー・ラッシュ)は、一流の鑑定士でオークションの競売人。
ジョークを交えながら完璧に仕事をこなし、レストランでは専用のお皿で手袋をはめて一人で食べる。
仕事人であり、孤独で偏屈、女っ気なしで金持ちの人物だ。
一面では、相棒と組んで女性の肖像画を不正に集め、一人豪華な部屋で鑑賞して悦に入ってる。

さて、ある日彼のもとに謎の女から鑑定の依頼がくる。
屋敷に出かけるものの一切顔を見せない。クレアという依頼人に戸惑いブチ切れながら、
「広場恐怖症」だという彼女に次第に興味を持ち、気になってしまう。
ある日、我慢できずに、部屋の片隅で覗き見したところ、クレアの美貌と意外な若さにすっかり惹かれ、
心奪われてしまった。
(いやぁ、顔も見れないかぐや姫を御簾の隙間からソッと覘いた心境でしょうな)
(障害のあるほど恋の炎は大きいものでございます、)
たちまちヴァージルの味気ない生活が、クレアのために買い物したり、恐怖症の事を調べたり、奉仕する男になるのに時間はかからず、ミツグ君に変身しました。
クレアもまた急に情緒不安定になったりで、引っ張る引っ張る。
仕事一筋のヴァージルはこれが初恋なのだろうか?か弱きメンヘラのクレアを外に連れ出すことに成功し、大いに満足の様子だったが。

はてさて、この二人の行く末は?クレアの正体は?
ステキなラヴロマンスかと思いきや、驚愕の展開に。
いやぁ、私は解せません。ヴァージルが可哀想すぎる。(と言いつつ笑いをかみ殺す)
あのまま結婚して奥さんに収まっちゃえば、お互い良いのじゃないの?
セリフによくでてくる「偽造品の中にも本物がある」
彼は彼女の「真実のかけら」を必死に探したのだろうか?
これは、物語を波乱万丈にするというより、中年男のもの悲しさを描いたか。
イチャイチャ状態の時にジ・エンドにしてもそれはそれで私は気に入ったと思う。
でも、教訓があるとすれば「若い女に気を付けろ」もそうだけど、
「人生、遊べる時に遊んでおけ」じゃないかな。とても面白かった作品です。

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恋をして本当の人生とその欺瞞をも知るとき ネタバレ

投稿日:2022/04/29 レビュアー:hinakksk

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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 かなりテイストは違いますが、昨日観た「パーフェクト・ケア」に引き続きこの映画も、高齢者が騙されて悲惨な晩年を送る話で、凄く気が滅入ります。確かにヴァージルは、友人と協力し優秀な鑑定士の立場を利用して、本来よりも安価な価格で落札した女性の肖像画をコレクションしているけれど、きちんと正規のオークションを通しているから役得程度で不正というほど悪辣ではないし、それ以外に彼がこんな目に遭わなければならない、どんな悪いことをしたと言うのでしょう。むしろ家族の愛を知らず孤児院で育ち、自分の努力で一流の鑑定士にまでなった人物です。落札に協力しているビリーは、ヴァージルが彼の絵を一度も評価しなかったと恨みがましく言うけれど、それは逆恨みというもの。

 謎の女性から両親のヴィラに遺された家具や美術品の鑑定の依頼を受けて、ヴァージルは、「広場恐怖症」だというそのミステリアスな若い女性クレアと知り合い、人生で初めて女性に夢中になってしまう。そして、善意の気持ちから彼女の恐怖症を何とかしてやりたいと思案をめぐらす。彼女がヴァージルを余りにも意のままに翻弄するので、これには何か裏がありそうとすぐに予想がつく。第一、ヴィラに18世紀の機械人形(オートマタ)の部品が次々と都合よく落ちているということ自体怪しい。その部品をいかにも興味深げに組み立てる、精密機械に詳しい青年ロバートが、親切そうにヴァージルの恋の相談相手になるというのも見え透いている。

 ヴァージルに悲劇が起こるに違いないと予感しながら、時間をかけて丁寧に描かれる老境にある彼の人生初めての恋の行方を見守っているのは、痛々しくてとても辛い。ヴァージルがついにクレアを彼の大切なコレクションルームに案内するに至って、この悪い予感は確信に変わってしまう。肖像画のコレクションと引き換えに、女性を愛することを知り、いい思いをしたのだからいいじゃないか、と考える人もいるかもしれない。けれど、天涯孤独の彼が本当の意味で初めて人生を知り、家族のように大切に思った人々によって裏切られたのだ。彼の衝撃の大きさは測り知れない。警察に行くのをやめたのも、クレアの愛が偽りだとは思いたくなかったからだろう。

 かって秘書だったランバートがケアホームにヴァージルを見舞うけれど、彼の眼は虚ろで、彼の精神はもう死んでいる。これほど残酷なことがあるだろうか。肖像画で心を慰める以外は、鑑定士として誠実に仕事をしてきたヴァージルを騙して愚弄し彼の晩年を汚し、コレクションを奪い取って、ビリーやクレアやロバートたちは彼の愚かさを笑い快哉を叫ぶのだろうか。美しい絵画や美術品、アンティーク家具や調度、瀟洒な建物や贅を尽くした住まい、舞台が豪華で贅沢であるがゆえに一層空しく、とても不愉快で気分が悪くなる。

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【オネエ・キャラ続行 殺人だけがミステリーじゃないわ】

投稿日:2015/08/14 レビュアー:ちびた

この 鑑定士のおじさん
もう 初老って言っていい年なのに
生身のオンナに触ったことないのよね
たぶん

病的な潔癖症だし
秘密の隠し部屋には
女性の肖像がが山ほどでしょ

古今東西の大家の書いた女性に囲まれてれば
そりゃあ生身のオンナなんて…
要らないわけないじゃない!!!!
何考えてるのかしら

このおじさん
なんだか「クリスマス・キャロル」のスクルージにキャラが被るわ
因業で 欲深で ね

じゃあ
ビリーが「クリスマス・キャロル」のマーレイの役なわけ?
って あなたに訊いたってわからないわよねえ

でも 面白かったわ この映画
謎解きの楽しさ満載で
殺人事件ばかりがミステリーじゃないって声が聞こえてきそう

物語は云えないの
だってネタバレなんだもの
この映画でネタバレは致命的でしょう?

評価するわよ!
元来アートっていうのは
商売にはなじまないんだ っていう基本が見えて好感度大
因業オヤジの心がほぐされていく過程も 美しく描かれていてGOO
大どんでん返しもいいわよ!
やっぱり 満点あげちゃお ポイントはプラス2.0 星五つ

ちびたのブログ 「ご隠居通信」は
こちらのアドレスへ
http://ameblo.jp/chibita5554141

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この映画は、ハッピーエンド。

投稿日:2015/05/23 レビュアー:ちゅく


「鑑定士と顔のない依頼人」(2013年、イタリア、カラー、131分)。


原題「LA MIGLIORE OFFERTA/THE BEST OFFER」は、「最後の依頼」とでも訳しておきましょう。

ジュゼッペ・トルナトーレ監督(1956〜)と、エンニオ・モリコーネ(1928〜)の音楽とは、相変わらず相性がよい。

この作曲家が、今も現役で仕事をしていることは、奇跡ですね。この映画でも、衰えはない。
叙情を煽るゆったりとしたオーケストラ音楽が真骨頂だろう。
ここでは、ラストの場面で流れる。

主人公は、絵画の鑑定士であり、オークションの競り師である男(ジェフリー・ラッシュ)である。
この俳優は、外れがない。「英国王のスピーチ」の吃音矯正の教師役も良かったが、この映画でも、彼以外に考えられないと感じられる、人物を演じている。

鑑定士が競り師を兼ねるというのは、多いのだろうか?
この点が、まず疑問だ。

優秀な鑑定士をうならせるほどの家具・絵画を短期間に調達できるほどのグループがあるか、これが第二の疑問。
もしあるとしたら彼らの目的は何だったか? 第三の疑問。

この鑑定士は裏技をやってきているのだが、ここと、グループとの関わりが曖昧である。第四の疑問。

突っ込み所の多い映画だ。監督の頭の中では成立しているのだろうが、1回見ただけでは、分からない。

それでも、楽しく鑑賞できたのは、ミステリ仕立ての展開と、主役の好演と、監督の技量だろう。

屋敷から少しずつ見つかる自動人形の部品。
屋敷の向かいの店にいる小さい女性は、数字を記録・記憶する天才。

この道具立てが利いている。

孤独な鑑定士の運命が変わり、彼はすべてを失う。
「かわいそう」と同情はしない。
彼は、「美」というものから復讐されたのだ。
ただ、彼が得たものが一つだけあった。

最後の場面は、プラハ。
1枚の絵を抱えて、古都に旅してきた男は、女の語っていた「ナイト&デイ」というレストランに入る。
彼は、給仕に「お一人ですか?」と訊ねられる。
時計だらけ、歯車だらけの店内の一番奥で、彼は座り続ける。
ここで、エンニオ・モリコーネの音楽が高まる。

こういう風に煽り騙してくれる映画は良い。
また見たくなって、今、ラストである。

ジェフリー・ラッシュの最後のセリフ「いや、連れを待っている」が素敵だ。
その鑑定士の表情が哀しく、救いを感じさせる。

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6〜 10件 / 全70件

鑑定士と顔のない依頼人

ユーザーレビュー

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ロバート(ジム・スタージェス)が、凄くいい役

投稿日

2014/08/06

レビュアー

カマンベール

映画を観た日には興奮して、上半期のマイベスト・・・とまで思いました。2日間経たら
案外それ程でも無いや・・・って変わってました。
何故でしょうね。出演者はみんな素晴らしい。トルナトーレ監督は脚本も書いたのですね。
凄い!このミス(外国ミステリーに、ハマってましたので)のベスト3に入る位の出来ですね。
ただ、誰がなんの為に、ここまで大掛かりな罠を、大金を懸けて、仕組む必要があったの
でしょうか?
恨み?それ程までヴァージル・オールドマン(ジェフリー・ラッシュ)を恨む人物は
登場しません。
お金の為?贋作もどきの絵画が簡単に売れるとは思えません。
また、顔のない依頼人の住むヴィラ・・・が凄いですね。
朽ち果てた様な古びた。地下のトンネルみたいな部屋とか・・・
ホント、ミステリー好きの琴線を嫌という程、ツボを突いてきます。
トルナトーレ監督お見事!
ミステリー成功の半分はクレア(シルヴィアホークス)の造形と存在。
心を病んだ、痛々しく、時に、憎々しく、壊れそうな・・・
良くこんな演技の出来る女優を、しかも、新人。
新人以外の手垢の付いた女優は、除外でしょう。
オーディションで見つけるのがお上手。

穿った見方をする方が、いらして、黒幕はビリー(ドナルド・サザーランド)
なんだ。ですって。原作が無いから、余計に困ります。

最後、心に火を灯すのはロバート(ジム・スタージェス)の柔らかい微笑みですね。
ヴァージルは全然可哀相で無い。まだまだお金持ちだもの。

その愛は『本物』か『偽造品』か

投稿日

2020/06/02

レビュアー

くまげらの森

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美術品の溢れるオークション会場、絵画で埋め尽くされたゴージャスな家、
そんな芸術の香り高い映像で始まるのでウットリしました。
主人公ヴァージル(ジェフリー・ラッシュ)は、一流の鑑定士でオークションの競売人。
ジョークを交えながら完璧に仕事をこなし、レストランでは専用のお皿で手袋をはめて一人で食べる。
仕事人であり、孤独で偏屈、女っ気なしで金持ちの人物だ。
一面では、相棒と組んで女性の肖像画を不正に集め、一人豪華な部屋で鑑賞して悦に入ってる。

さて、ある日彼のもとに謎の女から鑑定の依頼がくる。
屋敷に出かけるものの一切顔を見せない。クレアという依頼人に戸惑いブチ切れながら、
「広場恐怖症」だという彼女に次第に興味を持ち、気になってしまう。
ある日、我慢できずに、部屋の片隅で覗き見したところ、クレアの美貌と意外な若さにすっかり惹かれ、
心奪われてしまった。
(いやぁ、顔も見れないかぐや姫を御簾の隙間からソッと覘いた心境でしょうな)
(障害のあるほど恋の炎は大きいものでございます、)
たちまちヴァージルの味気ない生活が、クレアのために買い物したり、恐怖症の事を調べたり、奉仕する男になるのに時間はかからず、ミツグ君に変身しました。
クレアもまた急に情緒不安定になったりで、引っ張る引っ張る。
仕事一筋のヴァージルはこれが初恋なのだろうか?か弱きメンヘラのクレアを外に連れ出すことに成功し、大いに満足の様子だったが。

はてさて、この二人の行く末は?クレアの正体は?
ステキなラヴロマンスかと思いきや、驚愕の展開に。
いやぁ、私は解せません。ヴァージルが可哀想すぎる。(と言いつつ笑いをかみ殺す)
あのまま結婚して奥さんに収まっちゃえば、お互い良いのじゃないの?
セリフによくでてくる「偽造品の中にも本物がある」
彼は彼女の「真実のかけら」を必死に探したのだろうか?
これは、物語を波乱万丈にするというより、中年男のもの悲しさを描いたか。
イチャイチャ状態の時にジ・エンドにしてもそれはそれで私は気に入ったと思う。
でも、教訓があるとすれば「若い女に気を付けろ」もそうだけど、
「人生、遊べる時に遊んでおけ」じゃないかな。とても面白かった作品です。

恋をして本当の人生とその欺瞞をも知るとき

投稿日

2022/04/29

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hinakksk

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 かなりテイストは違いますが、昨日観た「パーフェクト・ケア」に引き続きこの映画も、高齢者が騙されて悲惨な晩年を送る話で、凄く気が滅入ります。確かにヴァージルは、友人と協力し優秀な鑑定士の立場を利用して、本来よりも安価な価格で落札した女性の肖像画をコレクションしているけれど、きちんと正規のオークションを通しているから役得程度で不正というほど悪辣ではないし、それ以外に彼がこんな目に遭わなければならない、どんな悪いことをしたと言うのでしょう。むしろ家族の愛を知らず孤児院で育ち、自分の努力で一流の鑑定士にまでなった人物です。落札に協力しているビリーは、ヴァージルが彼の絵を一度も評価しなかったと恨みがましく言うけれど、それは逆恨みというもの。

 謎の女性から両親のヴィラに遺された家具や美術品の鑑定の依頼を受けて、ヴァージルは、「広場恐怖症」だというそのミステリアスな若い女性クレアと知り合い、人生で初めて女性に夢中になってしまう。そして、善意の気持ちから彼女の恐怖症を何とかしてやりたいと思案をめぐらす。彼女がヴァージルを余りにも意のままに翻弄するので、これには何か裏がありそうとすぐに予想がつく。第一、ヴィラに18世紀の機械人形(オートマタ)の部品が次々と都合よく落ちているということ自体怪しい。その部品をいかにも興味深げに組み立てる、精密機械に詳しい青年ロバートが、親切そうにヴァージルの恋の相談相手になるというのも見え透いている。

 ヴァージルに悲劇が起こるに違いないと予感しながら、時間をかけて丁寧に描かれる老境にある彼の人生初めての恋の行方を見守っているのは、痛々しくてとても辛い。ヴァージルがついにクレアを彼の大切なコレクションルームに案内するに至って、この悪い予感は確信に変わってしまう。肖像画のコレクションと引き換えに、女性を愛することを知り、いい思いをしたのだからいいじゃないか、と考える人もいるかもしれない。けれど、天涯孤独の彼が本当の意味で初めて人生を知り、家族のように大切に思った人々によって裏切られたのだ。彼の衝撃の大きさは測り知れない。警察に行くのをやめたのも、クレアの愛が偽りだとは思いたくなかったからだろう。

 かって秘書だったランバートがケアホームにヴァージルを見舞うけれど、彼の眼は虚ろで、彼の精神はもう死んでいる。これほど残酷なことがあるだろうか。肖像画で心を慰める以外は、鑑定士として誠実に仕事をしてきたヴァージルを騙して愚弄し彼の晩年を汚し、コレクションを奪い取って、ビリーやクレアやロバートたちは彼の愚かさを笑い快哉を叫ぶのだろうか。美しい絵画や美術品、アンティーク家具や調度、瀟洒な建物や贅を尽くした住まい、舞台が豪華で贅沢であるがゆえに一層空しく、とても不愉快で気分が悪くなる。

【オネエ・キャラ続行 殺人だけがミステリーじゃないわ】

投稿日

2015/08/14

レビュアー

ちびた

この 鑑定士のおじさん
もう 初老って言っていい年なのに
生身のオンナに触ったことないのよね
たぶん

病的な潔癖症だし
秘密の隠し部屋には
女性の肖像がが山ほどでしょ

古今東西の大家の書いた女性に囲まれてれば
そりゃあ生身のオンナなんて…
要らないわけないじゃない!!!!
何考えてるのかしら

このおじさん
なんだか「クリスマス・キャロル」のスクルージにキャラが被るわ
因業で 欲深で ね

じゃあ
ビリーが「クリスマス・キャロル」のマーレイの役なわけ?
って あなたに訊いたってわからないわよねえ

でも 面白かったわ この映画
謎解きの楽しさ満載で
殺人事件ばかりがミステリーじゃないって声が聞こえてきそう

物語は云えないの
だってネタバレなんだもの
この映画でネタバレは致命的でしょう?

評価するわよ!
元来アートっていうのは
商売にはなじまないんだ っていう基本が見えて好感度大
因業オヤジの心がほぐされていく過程も 美しく描かれていてGOO
大どんでん返しもいいわよ!
やっぱり 満点あげちゃお ポイントはプラス2.0 星五つ

ちびたのブログ 「ご隠居通信」は
こちらのアドレスへ
http://ameblo.jp/chibita5554141

この映画は、ハッピーエンド。

投稿日

2015/05/23

レビュアー

ちゅく


「鑑定士と顔のない依頼人」(2013年、イタリア、カラー、131分)。


原題「LA MIGLIORE OFFERTA/THE BEST OFFER」は、「最後の依頼」とでも訳しておきましょう。

ジュゼッペ・トルナトーレ監督(1956〜)と、エンニオ・モリコーネ(1928〜)の音楽とは、相変わらず相性がよい。

この作曲家が、今も現役で仕事をしていることは、奇跡ですね。この映画でも、衰えはない。
叙情を煽るゆったりとしたオーケストラ音楽が真骨頂だろう。
ここでは、ラストの場面で流れる。

主人公は、絵画の鑑定士であり、オークションの競り師である男(ジェフリー・ラッシュ)である。
この俳優は、外れがない。「英国王のスピーチ」の吃音矯正の教師役も良かったが、この映画でも、彼以外に考えられないと感じられる、人物を演じている。

鑑定士が競り師を兼ねるというのは、多いのだろうか?
この点が、まず疑問だ。

優秀な鑑定士をうならせるほどの家具・絵画を短期間に調達できるほどのグループがあるか、これが第二の疑問。
もしあるとしたら彼らの目的は何だったか? 第三の疑問。

この鑑定士は裏技をやってきているのだが、ここと、グループとの関わりが曖昧である。第四の疑問。

突っ込み所の多い映画だ。監督の頭の中では成立しているのだろうが、1回見ただけでは、分からない。

それでも、楽しく鑑賞できたのは、ミステリ仕立ての展開と、主役の好演と、監督の技量だろう。

屋敷から少しずつ見つかる自動人形の部品。
屋敷の向かいの店にいる小さい女性は、数字を記録・記憶する天才。

この道具立てが利いている。

孤独な鑑定士の運命が変わり、彼はすべてを失う。
「かわいそう」と同情はしない。
彼は、「美」というものから復讐されたのだ。
ただ、彼が得たものが一つだけあった。

最後の場面は、プラハ。
1枚の絵を抱えて、古都に旅してきた男は、女の語っていた「ナイト&デイ」というレストランに入る。
彼は、給仕に「お一人ですか?」と訊ねられる。
時計だらけ、歯車だらけの店内の一番奥で、彼は座り続ける。
ここで、エンニオ・モリコーネの音楽が高まる。

こういう風に煽り騙してくれる映画は良い。
また見たくなって、今、ラストである。

ジェフリー・ラッシュの最後のセリフ「いや、連れを待っている」が素敵だ。
その鑑定士の表情が哀しく、救いを感じさせる。

6〜 10件 / 全70件