永遠の0

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永遠の0 / 岡田准一
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「永遠の0」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

百田尚樹の同名ベストセラーを「ALWAYS 三丁目の夕日」の山崎貴監督が映画化した戦争ドラマ。現代の青年が、零戦パイロットだった祖父の戦死の謎を調べていく中で、戦争の不条理と向き合っていく姿を描く。出演は岡田准一、井上真央、三浦春馬。司法試験に落ちて進路に迷う青年、佐伯健太郎。ある日、今の祖父とは血のつながりがなく、血縁上の祖父が別にいることを知る。その実の祖父の名は、宮部久蔵。太平洋戦争で零戦パイロットとして戦い、終戦直前に特攻出撃により戦死していた。そこで宮部について調べ始めてみると、かつての戦友はみな彼のことを、生きて還ることに執着した臆病者と非難した。では、なぜ宮部は特攻に志願したのか。やがて、ついに宮部の最期を知る人物に辿り着く健太郎だが…。

「永遠の0」 の作品情報

作品情報

製作年: 2013年
製作国: 日本

「永遠の0」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

キャスト・スタッフ

脚本: 山崎貴林民夫
原作: 百田尚樹
撮影: 柴崎幸三
音楽: 佐藤直紀

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6〜 10件 / 全133件

祖父(特攻隊員)のルーツ

投稿日:2019/04/11 レビュアー:カマンベール

2013年。百田尚樹原作。山崎貴監督作品。

大変に有名な評価の高い映画ですが、今日はじめて観ました。

特攻、特攻隊員に付いて、詳しく知る事が出来る映画でした。
司法浪人生の佐伯健太郎は、亡くなった祖母・松乃の死から暫くして、
祖父・賢一郎が実は本当の祖父ではなくて、宮部久蔵が本当の祖父だと知ります。

宮部は1945年終戦間際に、海軍の特攻隊員として戦士していたのでした。
健太郎は出版社勤務の姉・慶子とともに、祖父・宮部久蔵の死の真相を調べる作業に取り組むことになります。

生き残りの特攻隊員に次々と面談することによる浮かび上がる祖父の言動と人となり。
それは意外なものでした。
ある人は「宮部は、根っからの臆病者、海軍の恥さらし・・・」
そう吐き捨てます。

しかし調べを進めるうちに、宮部久蔵はたしかに、「妻と娘の元に生きて帰る」それを命題としている兵士でした。
教官として生徒に「無駄死にするな!犬死にするな!!」
公言はしませんが、胸の内は「特攻反対!!」なのでした。

それがなぜ、自身が特攻を志願して死ななければならなかったか?

映画は宮部久蔵の考えた事を、ありのままに再現していきます。

戦時中の敗戦も濃厚な中、
(特攻隊は1944年10月12日大西中将という人の発案で、実際のカミカゼ特攻隊が本格的に始動したそうです)

特攻隊の戦死者は4400名(うち学徒動員の兵士が半数でした・・・この事は映画の中でも語られています)

そこで私が疑問に思ったのは、日本軍の中枢にいるエリート・宮部久蔵が、半ば公然と特攻に懐疑的で「犬死にのような攻撃法」と批判する事が可能だつたのでしょう。

資料を読むと特攻に批判的で任を解かれた軍人が何人もいたのです。
それに映画のシーンにも何度もあるように、特攻は志願して出撃するのです。
拒否権があったのか?また軍隊の周りの雰囲気から、拒否する事は、簡単な事とは思えませんが、あくまでも志願なのです。
しかし宮部久蔵が最後に決断した行為・・・それは私にも納得できるものでした。

祖母・綾乃と再婚した今の祖父・賢一郎のエピソードなど、胸を打たれました。

そして、戦時中にその時代の大義によって死ななければならなかった多くの兵士・戦死者たちの鎮魂の映画でした。

一人一人の戦死者に、この映画のように、数えきれないドラマがエピソードが隠れているのです。

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登場人物に共感できず

投稿日:2014/08/07 レビュアー:bell

 見応えがあったのは零戦の飛行、銃撃シーンで、爆音も響いてとても迫力を感じた。CGを駆使しているらしいが、ちょっとワクワクした。
 だが物語となると評判が良いだけに書きづらいが、どの人物にも感情移入が出来ず、観終えるまでの時間も長く感じた。
 現代に生きる青年(三浦春馬)が実の祖父の実像を辿って、関係者たちを訪ね歩き、その証言を元に過去と現在が交互にリンクされていくという、観る側としては判りやすい設定になっている。
 しかしこの証言というのが、台詞と判るような語りであり、どうも表層的な感じがしてリアリティが感じられなかった。戦争体験(しかも特効)の痛みを背負った者が、こんな風に雄弁に語るだろうかという疑問を持った。
 また、祖父の調査に消極的だった青年が、自ら出向いてまで追いかけるようになった心情の変化は如何ほどなのだろう。司法試験の失敗を重ねた彼の背景と関係はあるのだろうか…。
 宮部久蔵(岡田准一)は”臆病者”と非難される一方で高い信頼を得ていた、複雑な状況に置かれた人物である。劇中、いちばん印象的な人物(主役だから当たり前だけど)だが、彼の発する台詞にさえも、なにか作られた言葉のような気がしてならなかった。
 ”生き続けろ”というメッセージは、過去も現代も共通した大事なことではあるが、戦争を題材にしたからには、そこに流れる人間の陰影や戸惑いのようなものを、もっと掘り下げて描いてもらいたかったと思う。全体的に言葉で語りすぎる気もするのだ。
 そうなってくると、証言と過去を繰り返す手法が、適切かどうかも判らなくなってくる。結局、判りやすいメッセージありきで作った作品という、深みが感じられない映画だった。★★

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原作より感動は薄かったが、それでも良い作品だった。

投稿日:2014/07/25 レビュアー:涼風マヨネーズ

映画の封切り前に原作本を読みきったがその時ほど感動はなかった。(内容を知っていたからか?)

ただ、劇中何度も涙が浮かんだ。俳優陣の好演がきっとそうさせたんだと思う。

最近大河の主演も務める岡田准一さんは何を演じても様になる素晴らしい俳優?だと思う。前にも記したが日本人の象徴的な顔立ちと体型だと思う。

私の大好きな俳優さんの一人は夏八木勲さんだが、夏八木さんの人生を締めくくる作品として素晴らしいものであった。

他にも風吹ジュンさん、三浦春馬さん、井上真央さん、吹石一恵さんの熱演ぶりも良かった。

ちょうど今の日本にはタイムリーなDVD化だと思う。政治家の先生方には是非観ていただき日本が二度と戦争に巻き込まれない国造りをしてもらいたいものだ。

国民それぞれに家族が有り、犠牲者には一人もなってはいけないんだと痛切に思う作品だった。

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レッテル貼りや決めつけで 割り切れない思いは語れない

投稿日:2014/07/22 レビュアー:ロキュータス

( ネタばれあり )
監督の山崎貴の特色は、サンプリングということになりましょうか。
「三丁目の夕日」「宇宙戦艦ヤマト」から近日公開の「ドラえもん」にいたるまで、マンガやアニメなど既存の作品を再構成し、得意のVFXを駆使して実写化してきました。

これまでの作品では、愛をストレートに表現して広範な観客の支持を得る一方で、屈折や泥臭さがない作品世界は動くジオラマの観があり、オリジナルを知る観客からは、どうしても軽いという印象があるように思います。
本作でもその点で評価が分かれてきそうですが、それでもなお、特攻には軽く扱えない、軽くは受け止められないテーマの重さがあります。

原作の百田尚樹は、学年は一つ僕の上ですが、同じ昭和31年生まれの関西人同士として、彼がまだ学生時代「ラブ・アタック」の常連みじめアタッカー時代からテレビで知った存在。
さらにその後放送作家となり、チーフ構成作家を務める「探偵ナイトスクープ」を初期からずっと見続けてきました。

昨今の政治的言動や、そして本作をめぐっての「場外乱闘」で、作者本人と作品のイメージが独り歩きして語られるのは残念です。

作家の石田衣良が「右傾エンタメ」と造語し、原作小説を含め複数の作品をその例に挙げてこき下ろしました。
さらに文庫で300万部突破で歴代1位、映画の興行収入80億円越えの結果を、パターン化されたフォーマットで、この表現を借用して右傾化現象として伝えるメディアがありますが、批判しているようでそれは逆宣伝しているように思えてなりません。

主題歌を歌うのは桑田佳祐であり、出演する俳優の顔ぶれをみても、そして本作の製作委員会の参加企業はチェックしていただくとわかりますが実に広範な顔ぶれ。
何より石田衣良のコメントを取り上げ百田尚樹をしばしば叩く記事を載せている朝日新聞社自身が名を連ねているのをどう解釈すればいいのでしょうか。
意見とビジネスは別ということでしょうか。

そのメガヒットは、作品への関心や支持であって、百田尚樹の政治的言動への読者や観客の支持と結論付けられないと思うのです。
それを、逆に政治的に意味づけしてお墨付きを与え、批判している相手の手柄を大きくし、それが今の日本のトレンドなのだと逆宣伝しているようなものではありませんか?

井筒和幸の罵倒とも言えるコメントに百田尚樹が応戦してますが、僕も、むしろ井筒発言に反感を感じます。
自分の気に入らない作品を罵倒するのはいつもながらのことですが、若松孝二のように作品の形で異議申し立てしてはどうかと思います。
結論ありきのレッテル貼り張り、決めつけは、その反動として、対応するレッテル貼り、決めつけで返されるでしょう、何倍にも強く増幅した形で。

『 永遠のゼロ 』は短い簡潔な文体でわかりやすく伝えようとしていて、成功しています。
構成としては、ある人物のことを複数の人間に取材してその真相にせまる『市民ケーン』のスタイル。
その取材者が孫であり、これまで戦争や特攻は無知であり無関心だった話題。
ほとんどの読者や観客も同じ目線だからこそ、現在と過去の価値観の出会いとそこから生じる葛藤は、新鮮な追体験でありましょう。

取材される戦争世代に語らせているのは、戦争とその後生きてきた戦後に抱いてきた、胸の奥にしまっていた強い思いと感情。 つまり、情念です。 
たとえが悪いかもしれませんが「巨人の星」や『仁義なき戦い』がアナクロだ、モラルに反すると言われても支持されたのは、人々がそこに情念を見たからでしょう。

矛盾が暴力的な形で現れるのが戦争。
であるならば、そこでの考えも感情も複雑で矛盾に満ちていて、単純に白黒つけられないもの。
それを観た目わかりやすくシンプルでストレートな形で表現されているからと言って、単純で紋切り型の返しをしても逆効果だと思います。
なぜなら琴線に触れるのも、逆鱗に触れるのも、日本人の心の古層にある情念だからこそ。
論理的に感情的に単純にくくれない、くくろうとすればそこから必ずこぼれ出る論理や感情が出てきてしまう。
割り切れない感情は簡単に決めつけられたくないものです。

たとえば戦場に行った家族を死なずに生きて帰ってほしいと思うのは、残された者の自然な感情と思いますが、では戦って亡くなった場合はより複雑。
犬死、犠牲者か 国に尽くした戦士か、どっちか ではなく、どっちもであるのでしょう。
英雄として祀り上げられ政府や軍や戦争を正当化するのも、献身ではなく犠牲だけが強調され政府批判のだしにされるのも、どちらも遺族の思いを越えての政治的に利用と感じたら反発を感じるのではないでしょうか。  国への愛憎は強く深く複雑なもの。


( つづく )

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岡田君が美しい

投稿日:2014/06/15 レビュアー:KEE


とにかく岡田君がかっこいい!
それにつきる。
144分と長い尺ですが、全く気になりませんでした。

この映画はどの年代の人が観ても良いのではないでしょうか。
思うところはそれぞれまったく違うとは思いますが。

戦闘シーンは見ごたえあります。
邦画にしては相当頑張っていると思います。

現代と過去のお話がそれぞれ進んでいくのですが、実の祖父、宮部久蔵 岡田准一 のことを調べる孫たち(三浦春馬 吹石一恵)。
この三浦春馬の演技が大きくて舞台か??と思ってしまいますが、そこはもう仕方がないでしょう。

取材当初は「宮部は空軍きっての臆病者、卑怯者」という声しか聞こえてこない。
孫の健太郎もさすがにがっかりしてきたころに、本当の宮部のことを語る人物に出会う。
それが 橋爪功。
私はこの人の迫真の演技を久々に見ました。
この作品は役者がみんな持ち味をいかしきって素晴らしい演技をみせてくれます。
さらに岡田君に爽やかさを与えてくれます。笑

戦争映画とあなどることなかれ。
微妙に驚く結末が待っています。

何を書いても岡田君のカッコよさしか書けませんが、あの清涼感っていったいなんなんでしょう。
美しいしさわやか。
身のこなしがかるくゼロ戦に乗り込む姿も降りる姿も人間とは思えません。

この時代って本当にこうだったのだろうな、と思いつつも宮部というひとは恐ろしく強い人間だったのだ、と思わせる言動の数々。
命を大切にする、生きて帰るということは、思っていても口に出したり実践したりすることはきっとできない時代なのね。

宮部とともに空軍にいた人物、景浦に田中泯。
相変わらずの迫力のうえ、カメラがものすごく寄るのでちょっと笑ってしまいました。
彼の若いころを演じる新井浩文も自由でいいよね。
煙草をプカプカ吸っていて、こんな自由なんだ、と感心しました。

脇でいえば何と言っても夏八木勲。
重要人物を演じていますが、この撮影時はすでに随分悪かったのでしょうか。
残されたもの、生涯を終えるもの、について語るシーンがあり心に響きました。

ネタバレになるのであまりかけませんが、おすすめです。
岡田君、、、、あのアップでも美しいなんてすごいです。


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祖父(特攻隊員)のルーツ

投稿日

2019/04/11

レビュアー

カマンベール

2013年。百田尚樹原作。山崎貴監督作品。

大変に有名な評価の高い映画ですが、今日はじめて観ました。

特攻、特攻隊員に付いて、詳しく知る事が出来る映画でした。
司法浪人生の佐伯健太郎は、亡くなった祖母・松乃の死から暫くして、
祖父・賢一郎が実は本当の祖父ではなくて、宮部久蔵が本当の祖父だと知ります。

宮部は1945年終戦間際に、海軍の特攻隊員として戦士していたのでした。
健太郎は出版社勤務の姉・慶子とともに、祖父・宮部久蔵の死の真相を調べる作業に取り組むことになります。

生き残りの特攻隊員に次々と面談することによる浮かび上がる祖父の言動と人となり。
それは意外なものでした。
ある人は「宮部は、根っからの臆病者、海軍の恥さらし・・・」
そう吐き捨てます。

しかし調べを進めるうちに、宮部久蔵はたしかに、「妻と娘の元に生きて帰る」それを命題としている兵士でした。
教官として生徒に「無駄死にするな!犬死にするな!!」
公言はしませんが、胸の内は「特攻反対!!」なのでした。

それがなぜ、自身が特攻を志願して死ななければならなかったか?

映画は宮部久蔵の考えた事を、ありのままに再現していきます。

戦時中の敗戦も濃厚な中、
(特攻隊は1944年10月12日大西中将という人の発案で、実際のカミカゼ特攻隊が本格的に始動したそうです)

特攻隊の戦死者は4400名(うち学徒動員の兵士が半数でした・・・この事は映画の中でも語られています)

そこで私が疑問に思ったのは、日本軍の中枢にいるエリート・宮部久蔵が、半ば公然と特攻に懐疑的で「犬死にのような攻撃法」と批判する事が可能だつたのでしょう。

資料を読むと特攻に批判的で任を解かれた軍人が何人もいたのです。
それに映画のシーンにも何度もあるように、特攻は志願して出撃するのです。
拒否権があったのか?また軍隊の周りの雰囲気から、拒否する事は、簡単な事とは思えませんが、あくまでも志願なのです。
しかし宮部久蔵が最後に決断した行為・・・それは私にも納得できるものでした。

祖母・綾乃と再婚した今の祖父・賢一郎のエピソードなど、胸を打たれました。

そして、戦時中にその時代の大義によって死ななければならなかった多くの兵士・戦死者たちの鎮魂の映画でした。

一人一人の戦死者に、この映画のように、数えきれないドラマがエピソードが隠れているのです。

登場人物に共感できず

投稿日

2014/08/07

レビュアー

bell

 見応えがあったのは零戦の飛行、銃撃シーンで、爆音も響いてとても迫力を感じた。CGを駆使しているらしいが、ちょっとワクワクした。
 だが物語となると評判が良いだけに書きづらいが、どの人物にも感情移入が出来ず、観終えるまでの時間も長く感じた。
 現代に生きる青年(三浦春馬)が実の祖父の実像を辿って、関係者たちを訪ね歩き、その証言を元に過去と現在が交互にリンクされていくという、観る側としては判りやすい設定になっている。
 しかしこの証言というのが、台詞と判るような語りであり、どうも表層的な感じがしてリアリティが感じられなかった。戦争体験(しかも特効)の痛みを背負った者が、こんな風に雄弁に語るだろうかという疑問を持った。
 また、祖父の調査に消極的だった青年が、自ら出向いてまで追いかけるようになった心情の変化は如何ほどなのだろう。司法試験の失敗を重ねた彼の背景と関係はあるのだろうか…。
 宮部久蔵(岡田准一)は”臆病者”と非難される一方で高い信頼を得ていた、複雑な状況に置かれた人物である。劇中、いちばん印象的な人物(主役だから当たり前だけど)だが、彼の発する台詞にさえも、なにか作られた言葉のような気がしてならなかった。
 ”生き続けろ”というメッセージは、過去も現代も共通した大事なことではあるが、戦争を題材にしたからには、そこに流れる人間の陰影や戸惑いのようなものを、もっと掘り下げて描いてもらいたかったと思う。全体的に言葉で語りすぎる気もするのだ。
 そうなってくると、証言と過去を繰り返す手法が、適切かどうかも判らなくなってくる。結局、判りやすいメッセージありきで作った作品という、深みが感じられない映画だった。★★

原作より感動は薄かったが、それでも良い作品だった。

投稿日

2014/07/25

レビュアー

涼風マヨネーズ

映画の封切り前に原作本を読みきったがその時ほど感動はなかった。(内容を知っていたからか?)

ただ、劇中何度も涙が浮かんだ。俳優陣の好演がきっとそうさせたんだと思う。

最近大河の主演も務める岡田准一さんは何を演じても様になる素晴らしい俳優?だと思う。前にも記したが日本人の象徴的な顔立ちと体型だと思う。

私の大好きな俳優さんの一人は夏八木勲さんだが、夏八木さんの人生を締めくくる作品として素晴らしいものであった。

他にも風吹ジュンさん、三浦春馬さん、井上真央さん、吹石一恵さんの熱演ぶりも良かった。

ちょうど今の日本にはタイムリーなDVD化だと思う。政治家の先生方には是非観ていただき日本が二度と戦争に巻き込まれない国造りをしてもらいたいものだ。

国民それぞれに家族が有り、犠牲者には一人もなってはいけないんだと痛切に思う作品だった。

レッテル貼りや決めつけで 割り切れない思いは語れない

投稿日

2014/07/22

レビュアー

ロキュータス

( ネタばれあり )
監督の山崎貴の特色は、サンプリングということになりましょうか。
「三丁目の夕日」「宇宙戦艦ヤマト」から近日公開の「ドラえもん」にいたるまで、マンガやアニメなど既存の作品を再構成し、得意のVFXを駆使して実写化してきました。

これまでの作品では、愛をストレートに表現して広範な観客の支持を得る一方で、屈折や泥臭さがない作品世界は動くジオラマの観があり、オリジナルを知る観客からは、どうしても軽いという印象があるように思います。
本作でもその点で評価が分かれてきそうですが、それでもなお、特攻には軽く扱えない、軽くは受け止められないテーマの重さがあります。

原作の百田尚樹は、学年は一つ僕の上ですが、同じ昭和31年生まれの関西人同士として、彼がまだ学生時代「ラブ・アタック」の常連みじめアタッカー時代からテレビで知った存在。
さらにその後放送作家となり、チーフ構成作家を務める「探偵ナイトスクープ」を初期からずっと見続けてきました。

昨今の政治的言動や、そして本作をめぐっての「場外乱闘」で、作者本人と作品のイメージが独り歩きして語られるのは残念です。

作家の石田衣良が「右傾エンタメ」と造語し、原作小説を含め複数の作品をその例に挙げてこき下ろしました。
さらに文庫で300万部突破で歴代1位、映画の興行収入80億円越えの結果を、パターン化されたフォーマットで、この表現を借用して右傾化現象として伝えるメディアがありますが、批判しているようでそれは逆宣伝しているように思えてなりません。

主題歌を歌うのは桑田佳祐であり、出演する俳優の顔ぶれをみても、そして本作の製作委員会の参加企業はチェックしていただくとわかりますが実に広範な顔ぶれ。
何より石田衣良のコメントを取り上げ百田尚樹をしばしば叩く記事を載せている朝日新聞社自身が名を連ねているのをどう解釈すればいいのでしょうか。
意見とビジネスは別ということでしょうか。

そのメガヒットは、作品への関心や支持であって、百田尚樹の政治的言動への読者や観客の支持と結論付けられないと思うのです。
それを、逆に政治的に意味づけしてお墨付きを与え、批判している相手の手柄を大きくし、それが今の日本のトレンドなのだと逆宣伝しているようなものではありませんか?

井筒和幸の罵倒とも言えるコメントに百田尚樹が応戦してますが、僕も、むしろ井筒発言に反感を感じます。
自分の気に入らない作品を罵倒するのはいつもながらのことですが、若松孝二のように作品の形で異議申し立てしてはどうかと思います。
結論ありきのレッテル貼り張り、決めつけは、その反動として、対応するレッテル貼り、決めつけで返されるでしょう、何倍にも強く増幅した形で。

『 永遠のゼロ 』は短い簡潔な文体でわかりやすく伝えようとしていて、成功しています。
構成としては、ある人物のことを複数の人間に取材してその真相にせまる『市民ケーン』のスタイル。
その取材者が孫であり、これまで戦争や特攻は無知であり無関心だった話題。
ほとんどの読者や観客も同じ目線だからこそ、現在と過去の価値観の出会いとそこから生じる葛藤は、新鮮な追体験でありましょう。

取材される戦争世代に語らせているのは、戦争とその後生きてきた戦後に抱いてきた、胸の奥にしまっていた強い思いと感情。 つまり、情念です。 
たとえが悪いかもしれませんが「巨人の星」や『仁義なき戦い』がアナクロだ、モラルに反すると言われても支持されたのは、人々がそこに情念を見たからでしょう。

矛盾が暴力的な形で現れるのが戦争。
であるならば、そこでの考えも感情も複雑で矛盾に満ちていて、単純に白黒つけられないもの。
それを観た目わかりやすくシンプルでストレートな形で表現されているからと言って、単純で紋切り型の返しをしても逆効果だと思います。
なぜなら琴線に触れるのも、逆鱗に触れるのも、日本人の心の古層にある情念だからこそ。
論理的に感情的に単純にくくれない、くくろうとすればそこから必ずこぼれ出る論理や感情が出てきてしまう。
割り切れない感情は簡単に決めつけられたくないものです。

たとえば戦場に行った家族を死なずに生きて帰ってほしいと思うのは、残された者の自然な感情と思いますが、では戦って亡くなった場合はより複雑。
犬死、犠牲者か 国に尽くした戦士か、どっちか ではなく、どっちもであるのでしょう。
英雄として祀り上げられ政府や軍や戦争を正当化するのも、献身ではなく犠牲だけが強調され政府批判のだしにされるのも、どちらも遺族の思いを越えての政治的に利用と感じたら反発を感じるのではないでしょうか。  国への愛憎は強く深く複雑なもの。


( つづく )

岡田君が美しい

投稿日

2014/06/15

レビュアー

KEE


とにかく岡田君がかっこいい!
それにつきる。
144分と長い尺ですが、全く気になりませんでした。

この映画はどの年代の人が観ても良いのではないでしょうか。
思うところはそれぞれまったく違うとは思いますが。

戦闘シーンは見ごたえあります。
邦画にしては相当頑張っていると思います。

現代と過去のお話がそれぞれ進んでいくのですが、実の祖父、宮部久蔵 岡田准一 のことを調べる孫たち(三浦春馬 吹石一恵)。
この三浦春馬の演技が大きくて舞台か??と思ってしまいますが、そこはもう仕方がないでしょう。

取材当初は「宮部は空軍きっての臆病者、卑怯者」という声しか聞こえてこない。
孫の健太郎もさすがにがっかりしてきたころに、本当の宮部のことを語る人物に出会う。
それが 橋爪功。
私はこの人の迫真の演技を久々に見ました。
この作品は役者がみんな持ち味をいかしきって素晴らしい演技をみせてくれます。
さらに岡田君に爽やかさを与えてくれます。笑

戦争映画とあなどることなかれ。
微妙に驚く結末が待っています。

何を書いても岡田君のカッコよさしか書けませんが、あの清涼感っていったいなんなんでしょう。
美しいしさわやか。
身のこなしがかるくゼロ戦に乗り込む姿も降りる姿も人間とは思えません。

この時代って本当にこうだったのだろうな、と思いつつも宮部というひとは恐ろしく強い人間だったのだ、と思わせる言動の数々。
命を大切にする、生きて帰るということは、思っていても口に出したり実践したりすることはきっとできない時代なのね。

宮部とともに空軍にいた人物、景浦に田中泯。
相変わらずの迫力のうえ、カメラがものすごく寄るのでちょっと笑ってしまいました。
彼の若いころを演じる新井浩文も自由でいいよね。
煙草をプカプカ吸っていて、こんな自由なんだ、と感心しました。

脇でいえば何と言っても夏八木勲。
重要人物を演じていますが、この撮影時はすでに随分悪かったのでしょうか。
残されたもの、生涯を終えるもの、について語るシーンがあり心に響きました。

ネタバレになるのであまりかけませんが、おすすめです。
岡田君、、、、あのアップでも美しいなんてすごいです。


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