チェインド

面白かった。よくできたお話。ま、できすぎという気がしないでもない。この主人公の小さいころの家庭生活がもう少し描かれていたら、納得の落ちになったかもしれん。
でも、けっこう怖い話で、引き込まれた。退屈しなかった。あんな、だれも来ない家ってあるかなあ。いくらなんでも、ときどき警察とかだれか、来るんじゃない？

かなりショッキングな展開で、サイコな作品です。

バンバン殺しまくりで、子供には見せてはいけない作品です。

猟奇殺人犯に拉致された子が、その犯人の面倒を見たり、殺人後の死体処理をさせられ、成長をしていきます。
あれだけやって警察がわからないわけ無いということや死体を埋めている地下室の異常な広さはは言いっこ無し。

殺人犯の異常性をいかんなく発揮した演技は見事です。

ストーリーが二転三転し、驚きのクライマックスへ・・・

この展開は読めなかったです。
久しぶりにしてやられました。

でも、最後はモヤモヤが残ります。

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鬼才デヴィット・リンチの娘ジェニファー・リンチ監督の最新作で、猟奇的殺人鬼の監禁飼育を描いたホラー・サスペンスです。

ある日、９歳の少年ティムと母親が映画を観た帰りタクシーに乗るが、途中で運転手ボブにより拉致され母親が殺される。
しかし、ティムは殺されることなく監禁された。鎖につながれ家の掃除や身の回りのことなどをやらされる。
ティムは”ラビット”と呼ばれた。実はボブは連続殺人鬼で拉致した女性を殺害して隠していたのです。
９年後、ティムは立派な青年になっていたが、ボブの言いなりでおどおどとしてまるで奴隷状態です。
死体の拉致や処理を手伝わされ９年間悪夢のような日々を過ごしてきたのですから、とても辛かったに違いありません。
でも、青年になったティムは善悪の区別も出来るようになっていた。そして、ティムは思い切ってある行動に出ます。
何とボブにとっては思いもよらない出来事が・・・。そして、ラストには驚愕の展開が待っていました。

監禁物はやはり面白いですね〜♪
って言うか、ラストのどんでん返しに超ビックリしてしまいました。
さすが、デヴィット・リンチ監督のDNAを受け継いでいると改めて感心（？）しました。
次回作にも期待したいです！！
監禁物が好きな方、又そうでない方にもお勧め致します！！

父親に送ってもらい、母親と映画鑑賞へ行く９歳の少年。
選択したのはホラー映画（普通、母親と観るか？）。
父親からの指示通り帰宅しようと、都合良くやって来たタクシーに乗車。
するとなんだか運転手がヘン。
なんとこの運転手、女性を拉致っては強姦・殺害するシリアル・キラーだったと。
で、運転手に拉致られ母親は殺害、自身は監禁生活に。
微妙に脱出できそうな、おっさんを殺害できちゃいそうな環境下での監禁。
どうやらおっさんは、自分が父親にされたことをこの少年にしているもよう。
父親面して説教・教育する始末。
さて、どうなるんでしょうね？という流れ。

グロやエロがすごいわけではなく、
監禁生活自体も意外と単調に過ぎていき、
”ここ！”という点は無いものの、
”アメリカの田舎なら、こんなこともできるのかなぁ”
と、ヘンに理解してしまいそうな作品でした。
最終盤も賛否両論あるかと思いますが、一応、伏線回収になっているのかと。
ヒマがあれば。

この前の『サベイランス』はもったいつけた語りがどうにも上滑り感があったジェニファー・リンチですが、この鬼畜監禁ものはなかなか見ごたえがありました。
幸せそうな母息子がホラー映画を観に行く、郊外のモールのようなところでその閑散とした寂れ感がヘルプレスな印象を高めます。
タクシーの男のアジトらしきところに連れ込まれ、母親が消えて男の子の監禁生活が始まる。
面従腹背で脱走を試みるあたりまで、実に面白いというか怖いなあと思いました。
ヴィンセント・ドノフリオの存在感もいいし、人里離れた隠れ家の様子もいい。脱走シーンで石を投げるあたりもはらはらします。
ところが監禁が長期になり、ドノフリオの犯罪の年月を映画がテンポよく紹介していくと、何かが物足りなくなってきます。
次第にドノフリオの怪物性が剥げてくる一方で、映画はそれまでの不条理スリラーから娯楽サスペンスの臭いを発し始めます。
ことにドノフリオが監禁した子供に父性を発揮しだしたあたりからですね。
すると、エンタメ的な展開がまっていることが予想でき、僕は安心しました。
終盤の展開はまさにそう。ドノフリオの犯罪のむごたらしさと、この軽い終盤の展開が、どうにも間尺に合わないような気がしてきます。
それでもそれなりにサスペンスとアクションを構築してクライマックスを迎えるのですが、
最後のどんでん返し（？）は無用だったんではないでしょうか？　
僕はどっとしらけてしまいました。６０点。