地獄でなぜ悪い

監督論は　僕のもっとも苦手とするところなんですが　でも
この映画　宮藤官九郎を連想しました　血のりは別として
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題名が　地獄でなぜ悪い　で
居直りの言葉ですね
何に対して居直っているかと考えてみれば
やはりそれは　現実　あるいは社会　さらに言えばムラ　ですかね
はみ出し者の食えない映画人が
ジョーシキに対して　最底辺の河原乞食でなぜ悪い　と居直る
懐かしいです
ほんの少し周辺をうろつかせてもらった
演劇＝芝居＝役者の世界もこれでしたから
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ということで
ジョーシキに対して居直るこのギョーカイの人々は
内に狂気を抱いています
というか
狂気を抱いていないと　いい映画（芝居）は作れないのです
その狂気の前には
やくざ＝極道のように
様式と掟に縛られたジョーシキ人は太刀打ちできない
と　カントクは宣言しているかのようです
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配役の中で　僕が最も狂気を感じたのは
友近です
いいですね！
堤真一　殺陣がとてもきれいです　なにか武道を経験しているのでしょうか
星野源の頭に刀が食い込む場面
思わず谷岡ヤスジを思い出しました
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出血と暴力に極端に弱い僕が　さほど悪印象を持たなかったのは
たぶんエロが極力抑えられているからかもしれません
コメデイーになってましたからね

二階堂ふみが可愛くてセクシーというだけで、つまらない。例えば、冷たい熱帯魚のように引き込まれない。園さんは嫌いじゃないけど、ほとんどの映画はつまらないだよね。正直。

まさに園監督のやりたい放題の本作。
でもね、私は笑いましたよ、これ。
堤真一さんのキレキレのコミカル演技は言うまでもなく、
星野源ちゃんのイッチャッテル目つきとか、
國村さんの凄みの効いた迫力満点の演技とか、
長谷川博巳さんのあっちの世界に飛びまくりの演技とか、笑いが止まりませんでした。
やくざの親分さんとその子分さんの絶妙な掛け合いは小気味良く
こんなに笑いどころ満載の映画とはつゆ知らず、
予備知識ゼロで見たのが良かったのかもしれません。
もちろん園監督作品ですから、血しぶき飛ぶは、首ちょんぎりのぉ、腕すっぱりのぉ、
血みどろの戦いが繰り広げられます。
でもどれもみんなコミカルなので、現実味は薄く、私のような臆病者にも充分楽しめる作品になっておりまたよ。
演技上手が終結しての、ドタバタバイオレンスコメディー。
結局、何が言いたかったのかは、終盤のドタバタで全く判らなくなりましたけど（笑）

｢お金欲しさに駄作ばかり作り続ける映画業界｣とさらりと言ってのける勇気。　さすが園監督ですなー。

あと、二階堂ふみちゃんは、若いのにエロいです！

地獄だろうが極楽だろうが、ご本人さえ「良し」とするならばＯＫでしょう。
傍目に悲惨・凄惨でも、当事者が納得ずくならいいじゃないの。
映像と音を抱え、血まみれで狂喜する「監督」は、園監督自身なんだろうなぁと思いました。

最近コンディションがいまいちで映画にも余り集中出来なかったのですが、ここまで出鱈目だと流石に。
なにせ普通の人がいないもんだから次から次へのあり得ない（実はちょっと予想はしてる）展開に、「あれぇ？」「そう来る？」の連続。
寄りによってヤクザの抗争現場をそのまんま映画にしようってんですから、それも演技までつけてるんですから……。
つぎはぎだらけの空想と現実のスピード感。
「現実」のデフォルメと一見醒めた「空想」の落差が有るようで無いような、微妙な造りに引き込まれ、130分があっという間でした。
それにしても園監督、余程「血」が大変お好きなようで、血の海に始まって血の海に終わる「美しい」仕上がり。
純白のソックスだの白のスーツだのをじわじわ染め上げる「赤」が、もんのすごく綺麗でした。

クライマックスの盛大な血糊りにジョン・ウーものを思い出しましたが、そう言えば國村さん、『新・男たちの挽歌　ハードボイルド』にも顔を出してましたねぇ。
おトシを召されて今回は、凄味＋コメディ・タッチで益々「上手いなぁ」って感じです。
堤さんの面白可笑しい百面相には、随分楽しませて貰いました。
序盤は「そんなに…」だった二階堂ふみも、段々と「華」が。
そして長谷川さんの「イッちゃった」目には、もぉ……（笑）

グチャグチャだけど、ツッコミどころ満載だけど、別にいいじゃないですか。（今の私は楽しめれば何でもいいんです）
「全力歯ぎしりレッツゴー♪」が頭の中をぐるぐる、ですよ（笑）

歯ぎしりがレッツゴーで
映画好きがはしゃいで
ヤーさんが意気込んで
友近がしてやったりで
一体何がおもしれーんだっつーの
退屈である。
退屈くんが退屈着込んで体育座り。
そんな意味もない言葉を思い浮かべる次第である。
おい、いつだよ。
マジか・・・
このままか・・・
このままなのか・・・・
面白くない映画のままなのか・・・
堤さんと長谷川くんを羨ましいとは思っても
その楽しそうな演技が微笑ましくとも
一向にエンジンのかからないマイハート
故障かよ・・・・
ここにきて故障なのかよ・・・
オレ悪い？
それとも映画？
あーーーー映画に決まってんだろ！と
ちゃぶ台あるもんならひっくり返してみたい昭和の衝動に駆られ
しかし、ないから微動だにせず
煮え切らない思いを抱えていたとき
フロム・ダスク・ティル・ドーンと書かれたドアが目の前に
あ？
とりあえず開けてみた。
そしたらそこはハワイだった。
ハワイだった！！！！！！！！！！！！！！
血わき肉ちぎれ飛ぶハワイだった！！！！！！！！！！！
テンショーーーーンンン！！！！！！！！！
ハワイのときめきレッツ・フライ
首ぶっ飛んでレッツ・フライ
ついていけないほどの圧倒的テンションが炸裂する画面に
振り落とされないようにしがみつくマイハート
これだ
これだよ。
理屈じゃねーんだよ
好きに理由はいらねーんだよ。

ハワイにまだ行ったことないけど
ハワイの興奮に似てるんだろうな