マニアック

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ちょっと前に観た映画ですが、どうも頭から離れないので記憶を辿りレビューを書いてみることにしました。
最近ロスで猟奇的な女性連続殺人事件が起きていた。女性は殺され無残にも頭皮を剥ぎ取られていたのです。
一方、女性の頭皮を剥ぎマネキン人形に被せ、似合うよと言わんばかりに微笑むフランク（イライジャ・ウッド）がいた。
部屋には所狭しとマネキン人形が置いてある。意外とどれも美しい。実はフランクはマネキンの修復師なのです。
彼は、なぜか女性と愛し合うことが出来ない。でも、美しい女性、特に美しい頭髪に惹かれるらしい。
フランクは幼い頃から母親が家に男を連れ込み娼婦のようなことをしているのを覗き見していた。
そんな行為がとても嫌で耐えられなかったのでしょう。それがトラウマとなり彼の性格を変えてしまったらしい。
ある時、フランクのマネキンたちを見て気に入った女性が個展を開くので貸して欲しいと言う。
そんな彼女のことをフランクは好きになっていきます。マネキンしか頭にないフランクだったが、果たして結末は・・・。

まさに、ショッキング・バイオレンス・スリラーな映画でした。
頭皮を剥ぎマネキンに被せるなんてゾッとすると同時に、屈折した愛を持ってしまったフランクに同情してしまいました。
なかなか面白かったです。

ロサンゼルスで両親が経営していたマネキン店を継いだ青年フランクは、淫乱で残忍な母親に育てられたトラウマから、生身の女性を愛することができず、自分が修復したマネキンたちに愛情を注いでいく。（映画.comより抜粋）

淫乱な母親は息子が見ている前でも平気で不特定多数の男性と交わりながら『愛しているわ！』と息子に投キッスをするほどに教育上よくない親。
そんな母親の愛情をゆがんだ形で受け止めてしまったフランクは、どうしても女性と性交をすることができない。そしてお気に入りの女性をストーカーしては女性の毛髪を剥いではマネキンに被せる。
そんなマネキンに囲まれながら彼は彼女たちが生きているように見えるのだから怖い。撮り方もフランクの目線から獲物を狙うところなんか、凄くスリル満点。
しかも殺す場面はもう見ていられない。眼を背けてしまう程。仕舞には吐き気までしてくるほどに…異様な内容の映画です。

「マネキン修復」なんていう特殊な家業の主人公。
生育期の母親との関係が原因で、特殊な性癖に。
「人体で髪の毛のみが永遠に続く」と、
気に入った女性を殺害しては頭皮ごとゴリゴリ。
髪の毛をゲットしてマネキンにプチッ。
これで”ずっと一緒”に居られるよ。
そんな彼が出会った女性カメラマン。
被写体がマネキンだけあって、なんだかマネキンへの理解があるもよう。
主人公がそんな彼女に惹かれていくのは当然。
さて、どうなることでしょう。
そんな流れ。

単純なグログロな作品を想像していたのに対し、視聴した印象は普通な感じ。
修正が入っているからかグロさも控えめ。
どちらかというとホラーというより哀しい作品かと。
イライジャ・ウッドの演技自体は良いので、
ゴリゴリのホラーではない（？）と承知の上でなら。

指輪の影響は大きかったようで、フロドが偏執狂のコレクターになっちまったよー。

生身の女を愛せない男（二次コンではありません）を描いたリメイク作品。たしか「続マニアック」とか作られたと思う。

見どころはタイトル前のオープニング。
一人称視点をわからせるのとジャンル映画だというのをわからせるのがスムーズに衝撃を与えて、引き込まれます。

時折、鏡やガラス、クルマの車体（そんなにピカピカなのか）などに写るフロドの眼には病んだ狂気の光が宿っているようです。
フェラしてる最中の女も殺すなんて信じられないほど闇は深い。

頭の皮はぎシーンは劇場公開と同じくボカシが入りますが、セル版は無修正なので真実を探求される方はそちらがいいかも。

ラストも衝撃度数が高いのですが、終わらせ方に不満もありそう。愛を求めてフロドが再びやってくることに期待しましょう。

「指輪なんかもう捨てた」というキャッチコピーで話題になったこの作品。
ロード・オブ・ザ・リングのファンはどうでもいいんかい。笑

この作品って、30年くらい前の「マニアック」のリメイクらしい。

ほとんど殺人鬼目線のPOV作品。
しょっぱなから、ハァハァ言ってるんですけど。
もしや殺人鬼気分になれと？
いやいやこの殺人鬼に感情移入できたらヤヴァイ。。
とにかくあちこちに鏡があり、POVとはいえちゃんとイライジャの顔を映す工夫がされている。
POVからは、常に人の視線に怯える挙動不審で孤独な人物像が見てとれる。
彼の視線が髪にうつると、うわ、やばっ！ってちょっとドキドキ。
彼の腕が女の人と同じフレームに入るのは、妄想シーンと殺人を犯すとき。
記憶の中の母親の映像なんかなくても、内気で倒錯的な犯人像がひしひしと伝わってくる。
POVってこれまで、淡々とした記録映像的な使い方をされてきたのに、ここまで人間臭さを出すとは。
猟奇殺人やホラー要素を期待して観るより、犯人のプロモーションビデオって感じだけど。