エリジウム

感動も

感慨深さも

喜びや悲しみも

私の心には何も残らなかった。

何でだろ？

富裕層の悪行ぶり、冷徹ぶりに怒りを覚えるものの
残ったのはマッチョなマット・デイモンがどうみてもジミーちゃんにしか見えなかったことと
人間の悪行が地球を滅ぼす時が本当にきちゃうかもな・・ってことだけ。
人類の未来のために危険な任務を担うことになった男・・とイントロにあるけど、目的は違うんだよね。
ま、結果論的にはそうなったわけだけど、ちょっと違和感あり。

あの医療ポッドは他の映画でもあったっけ・・・えっと、｢プロメテウス｣だったけ？
ああいうポッドが本当に出来る頃には、地球がダメになっている可能性大かな？
そういう意味では、警鐘を鳴らしているつもりの映画なのかもしれない。

で、結局金持ちほど心が貧相になっちまっちゃぁ、人間おしまいよ、
愛は地球を救う？ってかんじかなぁ。

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第９地区」のニール・ブロムカンプ監督のハリウッド進出作品。

舞台となる2154年のロサンゼルスは、「第９地区」のエイリアン居住区にも負けずとも劣らぬ荒廃ぶり。
汚染された地球に残された多くの住民は、貧困と搾取に苦しみながら、
一握りの富裕層が暮らすスペースコロニー「エリジウム」に行く手立てを探していた。

「第９地区」の続編ともいえるような内容です。
「第９地区」の主人公ヴィカスは、エイリアンへのトランスフォームを阻止するために、「上」に行こうと必死になっていましたが、
「エリジウム」の主人公マックス（マット・デイモン）は、病を治すためにエリジウムへの潜入を試みます。
そして「第９地区」でヴィカス役を演じていたシャールト・コプリーがマット・デイモンの敵役を演じていて、彼もついに「上」に上がってゆきます。

「第９地区」は主人公が本当にいやな奴で、「こんな奴、助からんでいいわい。」と思いながら観てしまいましたが、
今回は大好きなマット・デイモンが主役ですから、「何とか助かって欲しい！！」と思いながら観ました。
彼もとにかく自分が助かることだけに必死で、幼なじみとその娘を見捨ててしまうのではないか？と心配でしたが、
マットならではのヒーロー的展開になっています。（それが好みの別れるところかな。）

予告編で横顔だけ映っていたラテン系のハンサムガイはディエゴ・ルナだったのですね！！
三つ編み、かわいい！！でも、途中で死んでしまい涙・・・。

「第９地区」の成功で予算もたくさんつけてもらえたようで、アクションシーンはかなり派手になってます。
しかし前作同様、つなぎが粗いかな？と思うところも。
終盤の対決シーンで、いきなり桃の花が咲くのは何だったのか？

あと、吹き飛ばされた顔面の再生がすごかったのですが、あの場合現状維持でシミとか皺も元のままなのかってことがとっても気になりました。
（私の場合、現状維持なら再生する意味がないかも・・・。）

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（2013年制作・アメリカ）監督ニール・ブロムカンプ
時は2154年。人口増加と環境破壊で荒廃が進む地球には貧困層が住み、
上空400キロに浮かぶスペース・コロニー「エリジウム」には富裕層が居住していた。
彼らはどんな病気も一瞬で完治させる医療ポッドを持ち、何不自由ない暮らしを送
っていた。
地上で暮らす男マックス（マット・デイモン）は、ロボットを作る工場で働いていたが、
照射線を浴びるという事故にあい、余命５日を宣告される。エリジウムでの医療ポッドでの治療を目指し上への密入国を企てる…という話。貧富の格差を描き、下の者が上に侵入する話はもはや珍しくもないが。

下層階級に医療ケアを受けさせたくないばっかりにクーデターまで企てる防衛長官(ジョディ・フォスター) の美しさは、緑が生い茂るコロニーに映えて鮮やかではあるのだが、
ポッドが多数あるにもかかわらずあの最期は、皮肉なのだろうか。

マット・デイモンの活躍で、貧困層にも「市民権」が与えられ、病気の人間が医療ポッドで回復する、
めでたしめでたしの結末ではあるが、マットが犠牲になってくれたからという犠牲賞賛の話ではあるまい。
そもそも富裕層は、医療が分配されるのをそのまま見過ごすのか。
この作品で観客は、貧困層の視線でマットの活躍を観ているが、高度に医療が発達している国に、
移民が入り込む事の問題や恐怖はエリジウム側である。
移民を排斥するジョディ・フォスターは、「子供の安全を守るため」の移民排斥を主張する母親でもある。
難しい問題ではあるが、ディストピアSFとして金をかけたアクション映画ではある。

2013年(アメリカ）

SFアクションシーンのバトルが目立つ娯楽作品でした。
マット・デイモンの役が、理想郷のエリジウムを貧しい庶民に解放する英雄の筈なのに、
どこかスカッとしないです。

2154年。
地球はスペースコロニー“エリジウム”に住む富裕層と、焼け跡のように荒廃した地球に住む“貧困層”に別れて暮らしています。
そしてエリジウムを維持するためのお金や労働は貧しい人々に委ねられている
「階級社会」

アンドロイドの上司（？）と徹底したID情報で管理された社会。
庶民は虫ケラ同然。
マットの役もたまたま放射物質を過剰に浴びて余命5日の設定。
しかし彼の脳にエリジウムの最高責任者の脳が埋め込まれてしまう。

その脳の情報を上手く使えば、エリジウムを下層市民に開放できる・・・つまり革命を起こせると言う設定です。

荒廃したロサンゼルスはなかなか映像的に見応えあります。
疫病が流行したら、こんな未来もあるのかも？
現実味があります。

2154年にアンドロイドに命令されて労働させられる・・・こう言う世界はあり得るのかしら？
まっぴら御免だし、ゾッとしました。
エリジウムの冷酷な指揮官ジョディ・フォスターが美しく憎々しかったです。

出だしの映像がきれいだった。けっこう期待した。そのぶん、後半がつまらなかった。設定にかけたカネをきちんと活かしていない。医療支援をテーマにしていたが、それだけならここまで大げさな設定は必要ない。ここまでやったからには経済問題に手をつけなくては・・。
尚、「第９地区」でエビになったオッサンが悪役をやっていたが、あんまり迫力がなかった。ジョディーはちょい役で、あっけない。「プリズン・ブレイク」のＦＢＩのオッサンも何かやらかすのかと思ったが、これも大したことない。
それはそうと、マットの子ども時代の役をやった子がマットそっくりだった。ＣＧだったのだろうか・・？