きっと、うまくいく

　これは予想より案外忍耐のいる映画かもしれません。最初の方は似たようなエピソード（しかもあんまり上品ではない）の繰り返しで、主人公のよさが際立つわけでも、どんな展開になるのかもさっぱり見当がつかず、観るのをやめてしまいたくなります。が、最後まで観ると、長々と語られるのには充分意味があったとわかります。絶対に最後まで観るべき映画です。

　現在と過去の時間をジグザグに進行しながら、一種のミステリーのように次第に真相が明らかになっていきます。それに従ってランチョーの人物像もくっきりしてきて、どんどんと魅力的で素敵な人になり、同時に、お気楽に見えた彼が抱えていた秘密や葛藤をも知ることとなります。そうして最後には、ふたりの親友や学長の娘だけではなく誰もが、現実の困難を超越する（「きっと、うまくいく」）彼の強さや明るさに、彼に恋してしまう。

　エンディングロールの雲ひとつない真っ青な空のように爽快で、どこまでも曇りのない心の自由な人だ。

久々に観たインド映画。
170分と長尺だけど、私はずっと集中しておもしろがれました。
「マイネームイズ・ハーン」が好きで、それを思い出したのは、インド映画だし、長いからかな？
やっぱインド映画らしく、ベタなので、それが苦手な人には合わないと思います。
が、わたしは大好き！
すんごいパワーっ！！

インドのエリート工科大の学生ドタバタ劇。
当然、笑いあり踊りありで元気いっぱい！
3馬鹿トリオと言われていた、成績トップのランチョーと、ビリっけつのファルハーンとラージュー。
冒頭、ファルハーンは仮病を使って乗っていた飛行機を無理やり降りるまでのことをして、健全な日本人の私はひきそうになったのだけど、
こういうものか…とノッていっちゃったら、それはもう楽しい1本に！
その出来事は、3人が大学を卒業して10年経った頃のことだった。

インドの学歴偏重も、ものすごいことになってるらしい。
日本と韓国の自殺率の高さは知っていたけど、インドの教育の厳しさを考えたら、それが高いのもうなずける。
それに結局のところ身分差別もいまだに色濃いのだろうから、その重圧は計り知れないものだろう。
だけど、そんな重さ、ランチョ―は吹っ飛ばす！
「きっと、うまくいく」の呪文で。

なぜランチョ―は、卒業後、連絡がとれなくなったのか？
ファルハーンとラージューが探し出したのは本人なのか？

「好きなように生きて成功する！」なんて、日本ではもちろん、インドではもっと大変なことなのだろう。
ヤなヤツ代表の学長みたいなヤツも、世の中にはどこにでも必ず居る。
次から次へと問題は起こるし、でも若者たちは全力で切りぬけるし、こういう元気、日本でも欲しいなぁ。
ランチョー演った役者が40代と聞いて度胆抜かれたけど、これはすんごい元気になるっ！！
実は私、個人的にこの呪文が必要な時期が来ているのだけど、
この人たちに元気をもらいました。
「きっと、うまくいく！！」
がんばってやるっっっ！！！！！

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　エリート工科大学に通う主人公たちの青春ものと現在で行方不明になった仲間を探す人たちの話。

　こんな大学生活あったらいいな、と思える充実のキャンパスライフのエピソードをてんこ盛りでみせてくれて、競争社会に疑問を投げかける内容でした。

　果たして競争することだけがよきことなのか?　とエリート学校に通いながらその生き方とは真逆に生活する主人公の1人と彼に影響されていく周りの人たちの変化を面白おかしく描いててみている間は楽しく見ることのできる作品だと思いました。

　ただ主人公たちが結構な悪さをしていたりして、悪役として出てくる学長のほうが正しく見えてしまったり、インドって女性には厳しいんだなと勉強になったり。そもそも主人公は天才で学年1位になったりと上手くいきすぎではなかろうかと入り込めない部分もありました。

　そして3時間近い上映時間も長さを感じてしまって、いつまでこのエピソードやるんだろう?　と1つ1つが長く感じてしまって退屈な部分もある映画でした。

　ボリウッド映画ではいちばんのヒットらしく期待したが、わたしはあまり乗れない映画だった。
　仲のいい男同士三人の青春ストーリーあるいは友情ものといってもいいと思うが、コメディ風なので笑いが入っているものの、どこか手堅く作られていて、日本のドラマでもこういうのはあったっけなと思い出してしまって、そのへんで新鮮味や意外性があまり感じられなかった。
　男たち登場人物もこの手の物語には有りがちなキャラですでに出来上がっているところがあり、とくにランチョー(アーミル・カーン)の好青年的なキャラは、どこかから借りてきてような完成された主人公という感じ。それは安心して観られる反面、その出来すぎに感情移入が出来なかったように思う。
　でも本当のところの不満は、歌や踊りの場面が少なかったところ。(２カ所あったが）インド映画の強みといえばショーアップされたミュージカル的な演出だと思っているので、もっとジャンジャン歌と踊りを入れてもらいたかった。
　そうすれば多少の物語の既視感なんて、たいした問題にはならないのだが、三時間近い長尺にも平気で耐えられるのだけど、なんだか本作はまとまりが良すぎて、私は一気に観ずに二回に分けて観てしまった。　
　本作はたしかに完成度は高いと思うのだけど、ボリウッド映画にシリアスものを期待してないので、もっと華やかにして欲しいなという感じです。わたしの好みなんですけどね。★★★

インド映画って皆同じようなミュージカル調だとばかり思いながら170分とは長いな〜と見始めましたが、これなかなかいい内容です。

自由人ランチョーと２人の親友ファランとラージューの物語。同室になった３人はエリート大学生になり緊張しいていた。
だが、ランチョー一人は自由に言いたい事を発言して同室のラージューは親の期待に応えなければと学長のいいなりだったが…

ハチャメチャと言う程ではない、観ていてとても楽しい映画でした。ラストシーンでは、本当にスカッとするシーンにいい気分で見終えました。
170分が長いと思わなかった。　男の友情、そして学長との心の交流と言う、学園物と言っても間違いでないような気がします。