クソすばらしいこの世界

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英語を覚えようとしない日本人留学生達、
勤勉な韓国人留学生、
そして、残虐に人を殺し、金を奪い続けるアメリカ人兄弟…

なるほど、この面々で、
スプラッターな展開になっていくのね…
そう思っていたら……！？
えっ！？こんな映画で………！！？？（驚）

これは、どんな展開になるんだろうと………

そのまま、スプラッターな展開へいくのね… (^ ^;)

ただ、殺しまくる…
かわいらしい姿で……。


もともと、タイトルとジャケットで、つられて見た映画。
苦手系だったかも…。

ホラーコメディとか、
サスペンスっぽいホラーは好きなんだけど、
こういう、エグっ、グロっ、
スプラッターなだけのホラーは、苦手 (　▽|||)
うわ〜〜〜ってなって、笑えんかった。


＊＊＊＊＊以下もろネタバレ＊＊＊＊＊
で、ラストって…
また、入れ替わりが起きた？？
今度は、韓国人女性になっちゃった！？

結局、死体の片付け役だった弟が、
立派な殺人鬼になりましたとさっ…てな話かな。
体は、別人だけど……みたいな（笑）

この弟君が、主役として、
弟君視点で描かれていたら、面白かったかも。

弟君の逆襲！！
弟君、殺人鬼デビュー！！…
…そんな感じで、まだ笑えた気がする。

★４つの面白さ（満点★5つ）
内容を知らずに見て、外国映画化と思いました。
迫力あります。

この映画、タイトルはいい。
キム・コッピやしじみなどの演技・存在感も悪くはない。

でもこの監督の意図・目的が透けて見えすぎて居心地悪い。
って言うか気持ちが悪い映画。

主人公の韓国人留学生はひたすら勤勉で良い人。
それ以外の日本人留学生はクソみたいな奴らばかり…。
なんなのこれ？？

ただただ（ホラー映画とは別の意味で）不愉快な映画だった。

頭のいい人がスプラッタ映画を監督すると、こうなるんだな、と思った。（蔑視の意図はありませんので、念のため）

――アメリカ。アホな日本人大学生グループが郊外にバカンスにやって来る。何故か韓国人の女の子が１人だけ混ざっている。
彼らが食糧調達に立ち寄ったスーパーで不審な車を見掛けたことが、惨劇の始まりだった。
白人至上主義の男が死体の後始末に来ていたのだ。男は、日本人に見られたと思い込んでしまう。
彼は、家に帰ると、兄にそれを告げる。２人は、口封じのために日本人を探し始める。
……というお話し。

中盤で、男の意識が日本人女性の体に転移してしまうビックリな展開がある。面白いアイデアだ。(笑)
迫害すべき相手になってしまうのだから大変。ヘタすれば、コメディにしかならない。そんな逆転の構図が、本作品は随所に見られる。

勤勉と表された日本人像を、ノー天気な大学生グループを登場させることで、まず逆転させる。
日本映画で日本人を貶す設定も逆転の発想だろう。

ただ１人登場する韓国人が優等生というのも、意表をついていた。これが家族主義の強い中国人だったら、もっと面白かったのだが……。

兄に虐げられて来た弟が、日本人女性の体になったことで、反撃をするのも、定番とはいえ、面白い図式だ。（この辺はダラダラ〜と描いているが、何か引き金となるイベントが欲しかった）

おそらく、子供の頃は虐待していたであろう兄弟の父親が、いまでは兄弟にいたぶられている。
そんな父親が、日本人女性の体になった弟を犯そうとして殺されるのも、何やらアイロニーを感じる。

けれど、そうした構図をキャラクタの相関図に練り込んだにも関わらず、活かせなかったことが、本作品最大の欠点であり、監督さんの力不足だ。

日本人女性の体になった弟が、父親を殺し、兄を殺して、「オレは白人以上になった」と曰う。「――は？」である。
肉体と精神がぶつかり合い、アイデンティティ崩壊の寸前で辿り着いた結論が、それかい？
何だかガッカリした。（それならそれで、登場人物から考え直さないと……）

本作品では、殺す側にも殺される側にも、誰１人としてコミュニケーションが成立していない。“言葉の壁”が象徴的に描かれているが、兄弟と父親の関係をみれば、それ以前であることが分かる。
同じ屋根の下で暮らしていても、一緒に食事をしていても、会話を交わしてはいても、コミュニケーションがはかれていない家庭が、いまの日本では大半を占めるのではなかろうか。
揺り椅子に座っていたであろう母親を失って以来、兄弟と父親に訪れたケモノのような生活は、もしかしたら、私たち日本人の将来なのかも知れない。

映画としては、イマイチな出来映えだった。残酷描写に傾倒しているようだが、『転校生』のシーンをキチンと撮るとか、やるべきことがもっとあったはずだ。
最後の“アテ振り”もいただけない。
“切り株”描写よりも、遠目から「本当にオノを振り下ろしているんじゃねぇか？」と思える方が、よっぽどコワイ。

スタントマンが雇えないとか、明日はもう撮影できないとか、いろいろ予算の都合もあったのだろうが、どうみても未完成の作品だった。

頭のいい人は、ホラーを撮る時はバカなフリをするのがよろしい。あからさまに「私は頭がいいんです」って脚本や演出は、邪魔なだけだ。(笑)

あまり薦めたいとは思わないけど、ちょっとだけオススメ！
――にしておきましょう。(笑)

最悪、借りないほうがいい