ヒッチコック / アンソニー・ホプキンス
ヒッチコック
/サーシャ・ガバシ
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全体の平均評価点: (5点満点)
(30)
解説・ストーリー
巨匠アルフレッド・ヒッチコック監督によるスリラー映画の金字塔「サイコ」の波乱に富んだ誕生秘話を名優アンソニー・ホプキンスとヘレン・ミレンの共演で再現した伝記ドラマ。困難を極めた製作の舞台裏を、ヒッチコックとその妻アルマとの知られざる夫婦の愛憎物語を軸に描き出す。監督はドキュメンタリー「アンヴィル!夢を諦めきれない男たち」のサーシャ・ガヴァシ。1959年。次回作へ向け誰もが驚く映画の企画を探すヒッチコックはやがて、実在の殺人鬼エド・ゲインをモデルにした小説『サイコ』に心奪われ、映画化を決意する。しかし、優秀な映画編集者にして脚本家でもある妻アルマはこの企画に懐疑的。案の定、映画会社からは出資を拒否されてしまうが…。
巨匠アルフレッド・ヒッチコック監督によるスリラー映画の金字塔「サイコ」の波乱に富んだ誕生秘話を名優アンソニー・ホプキンスとヘレン・ミレンの共演で再現した伝記ドラマ。困難を極めた製作の舞台裏を、ヒッチコックとその妻アルマとの知られざる夫婦の愛憎物語を軸に描き出す。監督はドキュメンタリー「アンヴィル!夢を諦めきれない男たち」のサーシャ・ガヴァシ。1959年。次回作へ向け誰もが驚く映画の企画を探すヒッチコックはやがて、実在の殺人鬼エド・ゲインをモデルにした小説『サイコ』に心奪われ、映画化を決意する。しかし、優秀な映画編集者にして脚本家でもある妻アルマはこの企画に懐疑的。案の定、映画会社からは出資を拒否されてしまうが…。
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「ヒッチコック」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
巨匠アルフレッド・ヒッチコック監督によるスリラー映画の金字塔「サイコ」の波乱に富んだ誕生秘話を名優アンソニー・ホプキンスとヘレン・ミレンの共演で再現した伝記ドラマ。困難を極めた製作の舞台裏を、ヒッチコックとその妻アルマとの知られざる夫婦の愛憎物語を軸に描き出す。監督はドキュメンタリー「アンヴィル!夢を諦めきれない男たち」のサーシャ・ガヴァシ。1959年。次回作へ向け誰もが驚く映画の企画を探すヒッチコックはやがて、実在の殺人鬼エド・ゲインをモデルにした小説『サイコ』に心奪われ、映画化を決意する。しかし、優秀な映画編集者にして脚本家でもある妻アルマはこの企画に懐疑的。案の定、映画会社からは出資を拒否されてしまうが…。
「ヒッチコック」 の作品情報
「ヒッチコック」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
ヒッチコックの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
99分 |
日・英 |
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語 2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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FXBR55443 |
2013年10月02日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
19枚
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0人
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1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語
2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
【Blu-ray】ヒッチコック(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
99分 |
日本語・英語 |
1:DTS-HD Master Audio/5.1chサラウンド/英語/(ロスレス) 2:DTS/5.1chサラウンド/日本語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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FXXR55443 |
2013年10月02日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
11枚
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0人
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1:DTS-HD Master Audio/5.1chサラウンド/英語/(ロスレス)
2:DTS/5.1chサラウンド/日本語
ヒッチコックの詳細
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音声: |
99分 |
日・英 |
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語 2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
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FXBR55443 |
2013年10月02日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
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19枚
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【Blu-ray】ヒッチコック(ブルーレイ)の詳細
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99分 |
日本語・英語 |
1:DTS-HD Master Audio/5.1chサラウンド/英語/(ロスレス) 2:DTS/5.1chサラウンド/日本語
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FXXR55443 |
2013年10月02日
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1:DTS-HD Master Audio/5.1chサラウンド/英語/(ロスレス)
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ユーザーレビュー:30件
映画ファンの端くれとしては許しがたい
投稿日:2014/02/03
レビュアー:忙中有閑
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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いつも言ってることですが「実話」ってホントにツマラナい。それでも「何の変哲もない」フツーのヒトに見えて「実は」こんなに「面白い」ヤツだった、ってハナシならまだしも、世に「偉人、奇人、変人」と言われた人物が「実は」こんなにフツーの、何の変哲も無い人間だった、なんて「実話」が面白いワケが無い。「マーガレット・サッチャー鉄の女の涙」(2011)が全然面白く無かったのはその好例(?)だと思います。
本作はあの「ミステリーの天才」「フィクションの達人」「映画の神サマ」ヒッチコックが1960年(60歳)「代表作」(ってことになってます)「サイコ」を撮った時、「実は」既に「老いぼれ」で「健康不安」「家計逼迫」「情緒不安定」を抱えるただの頑固老人で、駆け出しの頃(26歳)職場結婚した「糟糠の妻」アルマ・レヴィル(同い年。イギリス時代のヒッチコック作品で何本か脚本を執筆したりで「最大の協力者、理解者」だそうな)の「内助の功」に支えられて作品を何とか完成させるけど、その間女優たちとの親密な仲をアルマに揶揄されて気に病んだり、逆にアルマの「浮気」を疑って嫉妬したり、まぁホントにフツーの「好々爺」そのものですが、これが「神サマ」と崇められたヒッチコックを描いた「映画」というのが、映画ファンの端くれである私には何とも「許し難い」のですね(笑)。さらに、こんなツマラン役をあの「ハンニバル・レクター」アンソニー・ホプキンスと「The Queen」ヘレン・ミレンに演らせて「映画」化してしまう製作者のセンスは一体どーなってるんだ?と悲憤慷慨してしまう。
元々私はヒッチコックが「ミステリーの天才」だとは思えないのですね。「ミステリー」のキモである「プロットの組み立て」が「甘い」といつも感じる。しかし彼の「女優をキレイに撮る」才能は素晴らしい。特に1950年代ハリウッドで撮った諸作品の女優たち(「ダイヤルMを廻せ」「裏窓」「泥棒成金」のグレース・ケリー、「めまい」のキム・ノヴァク、「間違えられた男」のドリス・デイ、それに「ハリーの災難」でデビューしたシャーリー・マクレーンなど)はいずれも彼女たちの女優人生で最高の美しさを発揮していて、これはかなり「特異な」ことだと私には思えます。私の「妄想」ですが彼は女優に「本気」で恋をして映画を撮ってたんじゃないか(「成就」したかどうかは知りませんが)?そして作品世界の中で女優との「仮想恋愛」をも楽しんでいたんじゃないか?彼の「ミステリー」志向はそれが「女優を最も美しく見せる」形式だ、と彼が信じていたからなのではないか?それこそがヒッチコックの「天才」の正体だったのではないか?
「実話」としても本作はちょっと承服し難いんですね、私には。「サイコ」の2年後に撮った「鳥」(63年)「マーニー」(64年)のティッピ・ヘドレン(メラニー・グリフィスの母親。この頃はメラニーの父親と離婚して「シングル・マザー」でしたが「マーニー」撮影終了後ヒッチコックと訣別して再婚、女優も辞めてその後さらに2回結婚を繰り返して、まだ御存命のはずです。私はメラニー以上に贔屓にしてました)には「関係を迫ったけど拒絶された」なんてウィキには書いてありましたが、確かにあの2作は従来の彼の作風と明らかに違う。相手役の男優にも、従来のジェ−ムズ・スチュアート、ケイリー・グラントなんて知的だけど無害な「優男」タイプでは無く、ロッド・テイラー、ショーン・コネリーという見るからに「男性的」魅力を売りにした「野性派」を起用して(ティッピに「配慮」して?)、洒落っ気タップリな「サイコ」より余程「ホラー」っぽい。それがティッピへの「執着」の顕れなのか「老い」による「衰え」なのかは分からないけど、少なくとも本作で描かれたように、ヒッチコックが「サイコ」製作時点で既に「何の変哲も無いフツーの老人」になっていた、とは信じられないんですねぇ。アルマという女性にしても、こんな「天才(変人)」と「添い遂げ」(ヒッチコックは1982年死去、その2年前にアルマと死別してます)んだから、大変な苦労をしたんだろうけど、それは大変「面白い」人生でもあったハズで、少なくとも(死んで30年も経ってから)こんなツマラナイ女だった、なんて映画作られたくなかったと思うんですけど。
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夫婦愛より映画愛に感動
投稿日:2013/12/19
レビュアー:ポッシュ
これは面白かった!
製作秘話って単純に楽しい。あの映画はあーやってこーやって撮られてたのねー
ってところを覗き見るのは、自分も関係者の一員になったようなワクワク感を覚える。
そもそも“モノが出来あがる様子”を見るのが好きなんですね、自分は。
記憶を辿ると、子どもの頃によく見ていた「できるかな」というTV番組が原点な気がする。
器用な手つきでシャシャシャッと色んな物を創り上げちゃうノッポさんは、私のヒーローでした(笑)。
で、こちらの作品はヒッチコックの「サイコ」(60)がどうやって作られたか、というお話。
へぇーっと驚いたり、うわーそういうことだったかと思わず笑ってしまったり、
エピソードの一つひとつに魅入ってしまったけど、実際のところどこまで事実なのかは分からない。
でも、たとえ大胆な脚色があったとしても、きっとこんな風だったんだろうな〜という
想像、というか妄想がえらく楽しい。有名なシャワーシーンの撮影風景なんてホント面白かった。
資金を気にしながらの撮影、プライベートでは妻の浮気疑惑にさいなまれ、
ストレスいっぱいのヒッチ。そんな彼が、「サイコ」の元ネタとなった実在の連続殺人鬼、
エド・ゲインの幻影に悩みを打ち明けてたのには笑った。
もう、奴に頼るしかなかったんだもんね(笑)。
メインプロットは「夫婦愛」だけど、天才の偉大な仕事の陰に内助の功アリなんて、
いかにもで自分はちと退屈だった。ヘレン・ミレンさん、すまん。
それよりは「映画愛」の方がずっとずっと感動的。
役者陣の豪華な顔ぶれも映画を観る楽しみに溢れているし・・・。
本人に似てる似てないはどーでもいい気がするけど、でもスカヨハのジャネット・リーは
ちょっとビックリでしたね。メイクであそこまで似せられるとは・・・。
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笑ってください。私の勘違いぶりを。
本作は、『サイコ』の製作秘話と、ヒッチコックを支えた妻の物語です。
『サイコ』で主人公のノーマン・ベイツを演じたのは、“アンソニー・パーキンス”でしたが、―ここからが私の勘違い―
本作でヒッチコックを演じているのは、その“アンソニー・パーキンス”だと思い込んでいたのです。
かつて、ヒッチコック作品で主人公を演じた彼が、今度はこうしてヒッチコック役を演じているなんて・・・と、一人で感慨にふけっていたんです。
いやあ〜、すごいわ。
特殊メイクとはいえ、あの細身の彼がね〜。
“パーキンス”ではなくて“ホプキンス”だったと気づいた時は、自分で自分を笑いましたよ。(恥)
さて、今でこそ『サイコ』はヒッチコックの代表作ですが、当時「サイコ」を映画化したいというヒッチコックに、「B級スリラーに金は出せない」と言われ、随分資金繰りに苦しみ、結局は家を手放す覚悟で自分でおかねを出したそうです。
サスペンスの神様と呼ばれ、映画史に名を残す巨匠ですが、彼のブロンド好きは有名で、作品中でもブロンド美人の写真が、いつも彼の机の上にありました。
天才と呼ばれる人にはありがちだと思うのですが、1つのことに執着したり、気に入った女優を病的なまでに偏愛したり、時には妄想の世界にまで入り込んでしまうのです。
何かと陰で夫を支えてきたアルマですが、妻のアルマが脚本の手直しをしたり、シャワーシーンに音楽をつけることを提案したり、あんなに才能のある人だとは知りませんでした。
『サイコ』は失敗か?と自信をなくしたヒッチコックに、アルマが助言をしてからは、あれよあれよという間に形勢を盛り返していくシーンは面白かったです。
ヒッチコック作品のDVDの特典などで、娘のパトリシアが製作中のエピソードを語っていますが、当時は、ハリウッドといえども映倫が厳しく、女性の裸や下着シーンが映るのはNGだったし、驚きなのはトイレも映してはいけないということです。
『サイコ』において、トイレに証拠を流すシーンは重要でしたから、ヒッチコックが映倫の担当者を説得するシーンがあって、パトリシアの話を裏付けるような内容もあり興味深かったです。
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編集の妙
投稿日:2016/10/03
レビュアー:趣味は洋画
サスペンス映画の神様「アルフレッド・ヒッチコック」は、イギリス時代に約25本、アメリカに渡って30本超、計55本以上もの映画に関わり、その独特な心理サスペンスの描写が観客の心をとらえた。
この「ヒッチコック」は彼自身のみならず、脚本家兼編集者でもある妻、アルマ・レヴィルとの知られざる姿が描かれ、実に好感がもてる映画だった。
ヒッチコックの代表作である「サイコ」製作の起点から、先行上映会終了までをベースに設定したのも、この映画をブレない人間ドラマとして見立てた製作側の意図が窺える。
そして全体的に「明るさ」「陽気さ」が感じられ、「サイコ」の製作・上映に至る幾多の困難や、ヒッチコックとアルマの内輪喧嘩も、先々が見透せていて全く不安感は感じられない。
これらは勿論「サイコ」を実際に観ているから...というのが基本線かもしれない。
本作の中に、しばしば「編集」という言葉が登場し、その作業も一部紹介されている。
そもそも「編集」は、撮影された映像の断片をつなぎ合わせて1本の映画にする作業をいうのだが、
映画の撮影は、脚本の順番に行なわれるのでは勿論なく、一つの場所でいくつかのシーンをまとめて撮る。編集者は、このバラバラの物語の断片を、脚本の展開に沿って整理することからスタートするのである。
60年「サイコ」では、この「編集」が抜群の恐怖感を生み出した。
有名なシャワー殺人のシーンでは、惨劇のプロローグは「温水を噴き出すシャワー」から始まり、マリオンが身体を洗っているシーンでは、彼女が向きを変えるとショットも変わる。
そして、背後に映った人影が突然、シャワー・カーテンをあけ、ナイフを振りかざすのである。
マリオンが振り向き、絶叫する。大きく開いた彼女の口がクローズアップされる。
シルエットの人影がナイフを振り下ろす...マリオンと交錯、よろける彼女の足元には血に染まった温水が流れる...その後の「瞳」のシーンは書くに堪えない。
つまり「編集」のテクニックは、突き詰めると、実際には映っていないことさえ表現できる。
「サイコ」の、この問題のシーンは1分もないが、ショットは70を超え、瞬時の画面の連続を映し出すことによって、‘殺人’を表現したのだ。
ヒッチコックの映画に欠かせない、音楽のバーナード・ハーマンや、タイトルデザイナーのソウル・バス、編集者のジョージ・トマシーニらも、ちゃんと俳優が扮して登場している。
そして出演者の中では、アンソニー・パーキンスに扮したジェームス・ダーシーが極め付けで、風貌のみならず、まるで「ゲイ」をも生き写しのような感じだ。
何よりラストの‘オチ’が効いている。(洒落ている)
ヒッチコックが、‘次回作はまだ浮かばないが、もうじきヒントが舞い降りるであろう’と言う。
すると、彼の肩に「カラス」がとんでくる。もうお分かりですね...
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名作「サイコ」を再見するための映画 肩甲骨の間を刺す
「ヒッチコック」(2012年、米国、カラー、98分)。20世紀FOX。
アルフレッド・ヒッチコック監督(1899〜1980)が、後期の最高作「サイコ」(1960)をどのように撮ったかが分かるだけで、見る価値はあります。
ヒッチコックを演じたアンソニー・ホプキンス、その妻アルマ・レヴィルを演じたヘレン・ミレンは、名優ですが、この映画では、脇役です。
誰も、ヒッチコックの私生活などに興味はないのです。
ときどき、彼が影のように映画の中に現れるのは、自己顕示欲ではなく、不安の表れであるのでしょう……。
ただ、この映画で描かれる状況は、とても興味深いことです。
1959年、米国で「北北西に進路を取れ」(MGM製作・配給)が公開され、ヒットしています。
前作「めまい」(1958)は、パラマウントの製作・配給でしたが、ヒットしませんでした。
(現在では、「めまい」の方を評価する人々が多いのではなかろうか……。私も「めまい」をいっそう評価します。)
映画「ヒッチコック」を見ていくと、「めまい」のキャンティングで事件があったことが分かります。
当初、主役のマデリン・エルスター役を、ヒッチコックは、ヴェラ・マイルズで想定したのですが、彼女が妊娠して降板し、キム・ノヴァクに代わったのです。
ロバート・ブロックの原作による「サイコ」映画化の着想を聞いた、パラマウントのプロデューサーは、製作を拒否します。
「これは異常で、売れない」。配給だけを引き受ける。
結局、ヒッチコックが製作もすることになり、プール付きの大豪邸を抵当に入れる。
このとき、ヒッチコックは、ハリウッドで金を稼げる監督であったのは間違いありません。
床屋で髭を剃らせながら、秘書から話を聴きます。
「『アンネの日記』をFOXから言ってきています。これで三度目です。」
「私が撮ったら アンネの屋根裏に死体があると思われる。」
「MGMは、ケイリー・グラントでフレミングの『カジノ・ロワイヤル』をと。 あなた向きでは?」
「スパイ映画なら もう撮った 『北北西』さ 自己盗作をしろと言うのか?」
辛辣です。自分に対しても、辛辣なので、次の映画は、全く異なった作品にしたかったのでしょう。
「私がさがしているのは、もっと不愉快になる傑作だ。」
キャスティングは、比較的すんなりと決まります。
ベイツ役には、「猿の惑星」のロディー・マクドゥオールも候補になっていましたが、「この役者はテレビに出すぎだよ」というヒッチコックの一言で却下。
アルマは、アンソニー・パーキンスの「二面性」を薦める。彼は、役に決まってからも、誰も聞いていないのに、自分はゲイではないと言い続ける。
マリオン役のジャネット・リーは、自分の役に不安を抱く。
当時、彼女は、トニー・カーティスと結婚し、二人の子供の母であった。(長女が、ジェイミー・リー・カーティス。)
有名なシャワー室の場面で、ジャネットは自分の胸を見せないように願うが、大きすぎて乳首が見えてしまう。
死んだ後の眼が、瞬いている。これらを、チェックし、すべてカットしたのが、妻のアルマだった。
刺す場面を、ヒッチコック自身が演じたというのは、本当か? (たぶん、そうだろう。)
この場面で、音楽を流したくないというヒッチコック。作曲のバーナード・ハーマンは、特別不愉快な弦の音を提示する。
当時の米国の「映倫」は厳しかったのですね。水洗トイレで紙片を流す場面さえ許さないのですから。
「こんな場面は、これまでにない」という理由ですが、ヒッチコックは、委員長のプライドを高揚させる技術で、乗り切ります。
編集前の「サイコ」は、ただ冗長な変態映画だったのだろうか……。
これを、徹底的に切り刻む作業は、たぶん、アルマとヒッチコックの共同作業で、主導権は、アルマが発揮したのかもしれません。
今、僕らは、その編集結果の109分版しか見られないのだが、削るという編集が、映画を屹立させることはあるらしい。
どこを削り、どうつないだかが分かると、面白いです。たぶん、過程の一切は破棄されたと思いますが……。
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ユーザーレビュー
映画ファンの端くれとしては許しがたい
投稿日
2014/02/03
レビュアー
忙中有閑
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いつも言ってることですが「実話」ってホントにツマラナい。それでも「何の変哲もない」フツーのヒトに見えて「実は」こんなに「面白い」ヤツだった、ってハナシならまだしも、世に「偉人、奇人、変人」と言われた人物が「実は」こんなにフツーの、何の変哲も無い人間だった、なんて「実話」が面白いワケが無い。「マーガレット・サッチャー鉄の女の涙」(2011)が全然面白く無かったのはその好例(?)だと思います。
本作はあの「ミステリーの天才」「フィクションの達人」「映画の神サマ」ヒッチコックが1960年(60歳)「代表作」(ってことになってます)「サイコ」を撮った時、「実は」既に「老いぼれ」で「健康不安」「家計逼迫」「情緒不安定」を抱えるただの頑固老人で、駆け出しの頃(26歳)職場結婚した「糟糠の妻」アルマ・レヴィル(同い年。イギリス時代のヒッチコック作品で何本か脚本を執筆したりで「最大の協力者、理解者」だそうな)の「内助の功」に支えられて作品を何とか完成させるけど、その間女優たちとの親密な仲をアルマに揶揄されて気に病んだり、逆にアルマの「浮気」を疑って嫉妬したり、まぁホントにフツーの「好々爺」そのものですが、これが「神サマ」と崇められたヒッチコックを描いた「映画」というのが、映画ファンの端くれである私には何とも「許し難い」のですね(笑)。さらに、こんなツマラン役をあの「ハンニバル・レクター」アンソニー・ホプキンスと「The Queen」ヘレン・ミレンに演らせて「映画」化してしまう製作者のセンスは一体どーなってるんだ?と悲憤慷慨してしまう。
元々私はヒッチコックが「ミステリーの天才」だとは思えないのですね。「ミステリー」のキモである「プロットの組み立て」が「甘い」といつも感じる。しかし彼の「女優をキレイに撮る」才能は素晴らしい。特に1950年代ハリウッドで撮った諸作品の女優たち(「ダイヤルMを廻せ」「裏窓」「泥棒成金」のグレース・ケリー、「めまい」のキム・ノヴァク、「間違えられた男」のドリス・デイ、それに「ハリーの災難」でデビューしたシャーリー・マクレーンなど)はいずれも彼女たちの女優人生で最高の美しさを発揮していて、これはかなり「特異な」ことだと私には思えます。私の「妄想」ですが彼は女優に「本気」で恋をして映画を撮ってたんじゃないか(「成就」したかどうかは知りませんが)?そして作品世界の中で女優との「仮想恋愛」をも楽しんでいたんじゃないか?彼の「ミステリー」志向はそれが「女優を最も美しく見せる」形式だ、と彼が信じていたからなのではないか?それこそがヒッチコックの「天才」の正体だったのではないか?
「実話」としても本作はちょっと承服し難いんですね、私には。「サイコ」の2年後に撮った「鳥」(63年)「マーニー」(64年)のティッピ・ヘドレン(メラニー・グリフィスの母親。この頃はメラニーの父親と離婚して「シングル・マザー」でしたが「マーニー」撮影終了後ヒッチコックと訣別して再婚、女優も辞めてその後さらに2回結婚を繰り返して、まだ御存命のはずです。私はメラニー以上に贔屓にしてました)には「関係を迫ったけど拒絶された」なんてウィキには書いてありましたが、確かにあの2作は従来の彼の作風と明らかに違う。相手役の男優にも、従来のジェ−ムズ・スチュアート、ケイリー・グラントなんて知的だけど無害な「優男」タイプでは無く、ロッド・テイラー、ショーン・コネリーという見るからに「男性的」魅力を売りにした「野性派」を起用して(ティッピに「配慮」して?)、洒落っ気タップリな「サイコ」より余程「ホラー」っぽい。それがティッピへの「執着」の顕れなのか「老い」による「衰え」なのかは分からないけど、少なくとも本作で描かれたように、ヒッチコックが「サイコ」製作時点で既に「何の変哲も無いフツーの老人」になっていた、とは信じられないんですねぇ。アルマという女性にしても、こんな「天才(変人)」と「添い遂げ」(ヒッチコックは1982年死去、その2年前にアルマと死別してます)んだから、大変な苦労をしたんだろうけど、それは大変「面白い」人生でもあったハズで、少なくとも(死んで30年も経ってから)こんなツマラナイ女だった、なんて映画作られたくなかったと思うんですけど。
夫婦愛より映画愛に感動
投稿日
2013/12/19
レビュアー
ポッシュ
これは面白かった!
製作秘話って単純に楽しい。あの映画はあーやってこーやって撮られてたのねー
ってところを覗き見るのは、自分も関係者の一員になったようなワクワク感を覚える。
そもそも“モノが出来あがる様子”を見るのが好きなんですね、自分は。
記憶を辿ると、子どもの頃によく見ていた「できるかな」というTV番組が原点な気がする。
器用な手つきでシャシャシャッと色んな物を創り上げちゃうノッポさんは、私のヒーローでした(笑)。
で、こちらの作品はヒッチコックの「サイコ」(60)がどうやって作られたか、というお話。
へぇーっと驚いたり、うわーそういうことだったかと思わず笑ってしまったり、
エピソードの一つひとつに魅入ってしまったけど、実際のところどこまで事実なのかは分からない。
でも、たとえ大胆な脚色があったとしても、きっとこんな風だったんだろうな〜という
想像、というか妄想がえらく楽しい。有名なシャワーシーンの撮影風景なんてホント面白かった。
資金を気にしながらの撮影、プライベートでは妻の浮気疑惑にさいなまれ、
ストレスいっぱいのヒッチ。そんな彼が、「サイコ」の元ネタとなった実在の連続殺人鬼、
エド・ゲインの幻影に悩みを打ち明けてたのには笑った。
もう、奴に頼るしかなかったんだもんね(笑)。
メインプロットは「夫婦愛」だけど、天才の偉大な仕事の陰に内助の功アリなんて、
いかにもで自分はちと退屈だった。ヘレン・ミレンさん、すまん。
それよりは「映画愛」の方がずっとずっと感動的。
役者陣の豪華な顔ぶれも映画を観る楽しみに溢れているし・・・。
本人に似てる似てないはどーでもいい気がするけど、でもスカヨハのジャネット・リーは
ちょっとビックリでしたね。メイクであそこまで似せられるとは・・・。
笑ってください。私の勘違いぶりを。
投稿日
2013/10/13
レビュアー
kazupon
本作は、『サイコ』の製作秘話と、ヒッチコックを支えた妻の物語です。
『サイコ』で主人公のノーマン・ベイツを演じたのは、“アンソニー・パーキンス”でしたが、―ここからが私の勘違い―
本作でヒッチコックを演じているのは、その“アンソニー・パーキンス”だと思い込んでいたのです。
かつて、ヒッチコック作品で主人公を演じた彼が、今度はこうしてヒッチコック役を演じているなんて・・・と、一人で感慨にふけっていたんです。
いやあ〜、すごいわ。
特殊メイクとはいえ、あの細身の彼がね〜。
“パーキンス”ではなくて“ホプキンス”だったと気づいた時は、自分で自分を笑いましたよ。(恥)
さて、今でこそ『サイコ』はヒッチコックの代表作ですが、当時「サイコ」を映画化したいというヒッチコックに、「B級スリラーに金は出せない」と言われ、随分資金繰りに苦しみ、結局は家を手放す覚悟で自分でおかねを出したそうです。
サスペンスの神様と呼ばれ、映画史に名を残す巨匠ですが、彼のブロンド好きは有名で、作品中でもブロンド美人の写真が、いつも彼の机の上にありました。
天才と呼ばれる人にはありがちだと思うのですが、1つのことに執着したり、気に入った女優を病的なまでに偏愛したり、時には妄想の世界にまで入り込んでしまうのです。
何かと陰で夫を支えてきたアルマですが、妻のアルマが脚本の手直しをしたり、シャワーシーンに音楽をつけることを提案したり、あんなに才能のある人だとは知りませんでした。
『サイコ』は失敗か?と自信をなくしたヒッチコックに、アルマが助言をしてからは、あれよあれよという間に形勢を盛り返していくシーンは面白かったです。
ヒッチコック作品のDVDの特典などで、娘のパトリシアが製作中のエピソードを語っていますが、当時は、ハリウッドといえども映倫が厳しく、女性の裸や下着シーンが映るのはNGだったし、驚きなのはトイレも映してはいけないということです。
『サイコ』において、トイレに証拠を流すシーンは重要でしたから、ヒッチコックが映倫の担当者を説得するシーンがあって、パトリシアの話を裏付けるような内容もあり興味深かったです。
編集の妙
投稿日
2016/10/03
レビュアー
趣味は洋画
サスペンス映画の神様「アルフレッド・ヒッチコック」は、イギリス時代に約25本、アメリカに渡って30本超、計55本以上もの映画に関わり、その独特な心理サスペンスの描写が観客の心をとらえた。
この「ヒッチコック」は彼自身のみならず、脚本家兼編集者でもある妻、アルマ・レヴィルとの知られざる姿が描かれ、実に好感がもてる映画だった。
ヒッチコックの代表作である「サイコ」製作の起点から、先行上映会終了までをベースに設定したのも、この映画をブレない人間ドラマとして見立てた製作側の意図が窺える。
そして全体的に「明るさ」「陽気さ」が感じられ、「サイコ」の製作・上映に至る幾多の困難や、ヒッチコックとアルマの内輪喧嘩も、先々が見透せていて全く不安感は感じられない。
これらは勿論「サイコ」を実際に観ているから...というのが基本線かもしれない。
本作の中に、しばしば「編集」という言葉が登場し、その作業も一部紹介されている。
そもそも「編集」は、撮影された映像の断片をつなぎ合わせて1本の映画にする作業をいうのだが、
映画の撮影は、脚本の順番に行なわれるのでは勿論なく、一つの場所でいくつかのシーンをまとめて撮る。編集者は、このバラバラの物語の断片を、脚本の展開に沿って整理することからスタートするのである。
60年「サイコ」では、この「編集」が抜群の恐怖感を生み出した。
有名なシャワー殺人のシーンでは、惨劇のプロローグは「温水を噴き出すシャワー」から始まり、マリオンが身体を洗っているシーンでは、彼女が向きを変えるとショットも変わる。
そして、背後に映った人影が突然、シャワー・カーテンをあけ、ナイフを振りかざすのである。
マリオンが振り向き、絶叫する。大きく開いた彼女の口がクローズアップされる。
シルエットの人影がナイフを振り下ろす...マリオンと交錯、よろける彼女の足元には血に染まった温水が流れる...その後の「瞳」のシーンは書くに堪えない。
つまり「編集」のテクニックは、突き詰めると、実際には映っていないことさえ表現できる。
「サイコ」の、この問題のシーンは1分もないが、ショットは70を超え、瞬時の画面の連続を映し出すことによって、‘殺人’を表現したのだ。
ヒッチコックの映画に欠かせない、音楽のバーナード・ハーマンや、タイトルデザイナーのソウル・バス、編集者のジョージ・トマシーニらも、ちゃんと俳優が扮して登場している。
そして出演者の中では、アンソニー・パーキンスに扮したジェームス・ダーシーが極め付けで、風貌のみならず、まるで「ゲイ」をも生き写しのような感じだ。
何よりラストの‘オチ’が効いている。(洒落ている)
ヒッチコックが、‘次回作はまだ浮かばないが、もうじきヒントが舞い降りるであろう’と言う。
すると、彼の肩に「カラス」がとんでくる。もうお分かりですね...
名作「サイコ」を再見するための映画 肩甲骨の間を刺す
投稿日
2016/09/03
レビュアー
ちゅく
「ヒッチコック」(2012年、米国、カラー、98分)。20世紀FOX。
アルフレッド・ヒッチコック監督(1899〜1980)が、後期の最高作「サイコ」(1960)をどのように撮ったかが分かるだけで、見る価値はあります。
ヒッチコックを演じたアンソニー・ホプキンス、その妻アルマ・レヴィルを演じたヘレン・ミレンは、名優ですが、この映画では、脇役です。
誰も、ヒッチコックの私生活などに興味はないのです。
ときどき、彼が影のように映画の中に現れるのは、自己顕示欲ではなく、不安の表れであるのでしょう……。
ただ、この映画で描かれる状況は、とても興味深いことです。
1959年、米国で「北北西に進路を取れ」(MGM製作・配給)が公開され、ヒットしています。
前作「めまい」(1958)は、パラマウントの製作・配給でしたが、ヒットしませんでした。
(現在では、「めまい」の方を評価する人々が多いのではなかろうか……。私も「めまい」をいっそう評価します。)
映画「ヒッチコック」を見ていくと、「めまい」のキャンティングで事件があったことが分かります。
当初、主役のマデリン・エルスター役を、ヒッチコックは、ヴェラ・マイルズで想定したのですが、彼女が妊娠して降板し、キム・ノヴァクに代わったのです。
ロバート・ブロックの原作による「サイコ」映画化の着想を聞いた、パラマウントのプロデューサーは、製作を拒否します。
「これは異常で、売れない」。配給だけを引き受ける。
結局、ヒッチコックが製作もすることになり、プール付きの大豪邸を抵当に入れる。
このとき、ヒッチコックは、ハリウッドで金を稼げる監督であったのは間違いありません。
床屋で髭を剃らせながら、秘書から話を聴きます。
「『アンネの日記』をFOXから言ってきています。これで三度目です。」
「私が撮ったら アンネの屋根裏に死体があると思われる。」
「MGMは、ケイリー・グラントでフレミングの『カジノ・ロワイヤル』をと。 あなた向きでは?」
「スパイ映画なら もう撮った 『北北西』さ 自己盗作をしろと言うのか?」
辛辣です。自分に対しても、辛辣なので、次の映画は、全く異なった作品にしたかったのでしょう。
「私がさがしているのは、もっと不愉快になる傑作だ。」
キャスティングは、比較的すんなりと決まります。
ベイツ役には、「猿の惑星」のロディー・マクドゥオールも候補になっていましたが、「この役者はテレビに出すぎだよ」というヒッチコックの一言で却下。
アルマは、アンソニー・パーキンスの「二面性」を薦める。彼は、役に決まってからも、誰も聞いていないのに、自分はゲイではないと言い続ける。
マリオン役のジャネット・リーは、自分の役に不安を抱く。
当時、彼女は、トニー・カーティスと結婚し、二人の子供の母であった。(長女が、ジェイミー・リー・カーティス。)
有名なシャワー室の場面で、ジャネットは自分の胸を見せないように願うが、大きすぎて乳首が見えてしまう。
死んだ後の眼が、瞬いている。これらを、チェックし、すべてカットしたのが、妻のアルマだった。
刺す場面を、ヒッチコック自身が演じたというのは、本当か? (たぶん、そうだろう。)
この場面で、音楽を流したくないというヒッチコック。作曲のバーナード・ハーマンは、特別不愉快な弦の音を提示する。
当時の米国の「映倫」は厳しかったのですね。水洗トイレで紙片を流す場面さえ許さないのですから。
「こんな場面は、これまでにない」という理由ですが、ヒッチコックは、委員長のプライドを高揚させる技術で、乗り切ります。
編集前の「サイコ」は、ただ冗長な変態映画だったのだろうか……。
これを、徹底的に切り刻む作業は、たぶん、アルマとヒッチコックの共同作業で、主導権は、アルマが発揮したのかもしれません。
今、僕らは、その編集結果の109分版しか見られないのだが、削るという編集が、映画を屹立させることはあるらしい。
どこを削り、どうつないだかが分かると、面白いです。たぶん、過程の一切は破棄されたと思いますが……。
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ヒッチコック