東京家族 / 橋爪功
全体の平均評価点: (5点満点)
(37)
東京家族
/山田洋次
全体の平均評価点:
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「東京家族」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
「男はつらいよ」シリーズ、「おとうと」の山田洋次監督が小津安二郎監督の傑作「東京物語」をモチーフに、現代の東京に生きるある家族の姿を厳しくも温かな眼差しで見つめた感動ドラマ。出演は橋爪功、吉行和子、西村雅彦、夏川結衣、中嶋朋子、林家正蔵、妻夫木聡、蒼井優。2012年5月、瀬戸内海の小島に暮らす平山周吉と妻のとみこは、子どもたちに会うために東京へやって来る。郊外で開業医を営む長男・幸一の家では、長女の滋子、次男の昌次も集まり、家族全員が久々に揃って和やかなひとときが流れる。しかし内心では、子どもたちは日々の生活に追われ、長居する両親を厄介者と感じてしまう。そんな中、とみこは将来を心配していた昌次から恋人の紀子を紹介され、上機嫌になるのだが…。
「東京家族」 の作品情報
「東京家族」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
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東京家族の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
146分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語 2:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語 3:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語/(日本語音声ガイド)
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
DB9674 |
2013年07月06日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
30枚
|
0人
|
2人
|
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
2:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
3:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語/(日本語音声ガイド)
【Blu-ray】東京家族(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
146分 |
日本語 |
1:DTS-HD Master Audio/5.1chサラウンド/日本語 2:DTS/ステレオ/日本語 3:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語/(日本語音声ガイド)
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
SHBR9161 |
2013年07月06日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
13枚
|
0人
|
0人
|
1:DTS-HD Master Audio/5.1chサラウンド/日本語
2:DTS/ステレオ/日本語
3:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語/(日本語音声ガイド)
東京家族の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
146分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語 2:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語 3:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語/(日本語音声ガイド)
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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DB9674 |
2013年07月06日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
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2人
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3:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語/(日本語音声ガイド)
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収録時間: |
字幕: |
音声: |
146分 |
日本語 |
1:DTS-HD Master Audio/5.1chサラウンド/日本語 2:DTS/ステレオ/日本語 3:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語/(日本語音声ガイド)
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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SHBR9161 |
2013年07月06日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
13枚
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0人
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1:DTS-HD Master Audio/5.1chサラウンド/日本語
2:DTS/ステレオ/日本語
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ユーザーレビュー:37件
そうだ、親孝行しよう。
投稿日:2013/06/20
レビュアー:みみあて
ある日、ふとお母さんの手を見て、驚いた。
ごつごつで、ひどく荒れていて、わたしの知らない手をしてた。
子どもの頃、お母さんの手がだいすきだった。
縦長の爪、すらりと伸びた指、すべすべでふっくらした、やさしい手。
大人になったらお母さんみたいな手になれるかな??って憧れてた。
わたしの知らないうちに、こんな手になってた。
家族を守り続けてきた母の手は、ぶさいくな手になっていた。
あ。
って、込み上げた。
おかあさん・・・・・
って、思った。
そんな気持ちをまた蘇らせる、そんな映画でした。
わたし、こういう類いの映画を観たのは、実は初めてのことで。
たまたまどうしても時間が空いてしまって、仕方なく暇つぶしにと映画館で観たんです。
シルバー夫婦たちに囲まれて戸惑いながらの鑑賞でした。
しっかりきました。
響きました。
わたしもそうゆう世代になったんだな。
って、つくづく感じた。
とっくにそうゆう世代なんだけどね。
このレビューは気に入りましたか?
6人の会員が気に入ったと投稿しています
『 東京物語 』とは、まったく別のものと思います。
( かなりネタバレ )
母が観たいと言ったので、公開時に一緒に見に行きました。
観ながら、これは小津作品とはまったく別のものと思いました。
山田洋次監督は『 東京物語 』に思い入れがあって、投稿時現在、京都・南座で上演されている舞台版の演出をしていますし、いくつかコメントをしてきています。
たとえば撮影所に入った当時は反感を感じ、評価もしていなかったと。
これは同じく松竹の助監督だった大島渚、今村昌平と共通していますね。
しかし現在では自分への影響と類似点を認めているようで、たしかに同じモチーフでいくつも作品を作る、画家で言うとモネや岸田劉生のタイプであるのは小津安二郎と共通。
晩年の黒澤明が自宅で『 東京物語 』を熱心に観ていて、そのことに感慨を深くしたと証言しています。
日本映画オールタイム・ベストテン1位を『 七人の侍 』と『 東京物語 』でいつも競う黒澤明と小津安二郎は対照的な作風であり、登場人物に起こっているドラマを、外見から劇的にわかりやすく描く黒澤に対し、日常を淡々と描いて、ドラマが心の内側で起こっていて、よく観察しないとわかりにくいのが小津安二郎だと思います。
両巨匠が対極にいるからこそ、証言は興味深く、それをよく知る山田洋次が東京物語をどのように再解釈するか、だったのですが・・・・。
『 東京物語 』は心にぽっかり空いた穴をしずかに描く。
戦争や社会的事件や天変地異など描かず、すべてを排して一点に集中する、一輪挿しの輝きの美学。
世の中ではありふれた老人の死、静かに息絶えるたった一人にすぎない。
だが失った者には、失って初めて、他にかけがえのない存在であること、愛の深さを思い知る。 それでも遺された者の人生は続いていく。 去る者は日々に疎い。人生は無常。
愛しているのに家族に思いが伝わらない、伝えられない、伝え方がわからないというのは、『台風クラブ』『歩いても歩いても 』『ゆれる』『告白』にいたるまで、日本映画の一つの流れになっています。
それに対して、本作『 東京家族 』は思いが伝わる映画、絆の話、人の心の温かさの話であり、再生と励ましの映画だと思います。 全然別ものですね。
夏川結衣の長男の嫁、『歩いても歩いても 』での役もいまどき普通でしょうが、それと比較しても今どき気配りのでき、格段に思いやりがあるいい嫁です。
風吹ジュン演じる居酒屋のおかみも困った顔しつつもじゃけんにしないし、ホテルの従業員もきれいな部屋の使い方に気づいて感心している。
妻夫木聡演じる次男のことを心配している吉行和子の母親は、蒼井優演じる紀子の存在を知って安心し、意気投合する。 よかった、よかった。
倒れても、病室で家族にも紀子は紹介され、受け入れられて、故郷の葬儀まで紀子は訪れる。 家族みんなで母の死を見送ることができた、東京でも故郷でも。
故郷に戻った周吉だが、次男は家を修理して帰るし、近所に住む中学生は明るくいい子で、地域は残された周吉のことを気にかけている描写。 ああ、よかった、よかった。
(つづく)
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5人の会員が気に入ったと投稿しています
確かにこれは、現代の話
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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(映画のストーリーに関する重要なネタバレあります)
この作品がオマージュをささげ、ストーリーの軸を担っている小津安二郎監督の『東京物語』は、
名作に疎いわたしでも、何度も見ている作品です。
『東京物語』も当時の時代を切り取り戦後の昭和の家族の在り方を見つめなおしたホームドラマでありました。
祖父母父母子どもたち、三世代が寄り添って暮らす大家族が崩壊し、子どもが家から巣立ち老いた親が故郷で暮らす姿を炙り出していました。
(私は、祖父母と一緒に暮らす大家族で育ちましたが・・・まあ・・・私は昭和の子どもですしね)
この『東京家族』の話を聞いたとき、いやあ山田洋次監督も思い切ったことをするなあと思いました。
世界中でオマージュがささげられている作品とはいえ、ストーリーも踏んだ上に現代風にアレンジする作品を作るなんて、
本作がどんなにいい作品でも、映画にはその映画を好きな人が自分の人生を重ねるところがあるので、
ましてや日本人が誇りにしている『東京物語』賛否両論の否が多めに決まっています。
本作は、故郷の親とは離れて暮らすわが身には身につまされました。
この映画のキャッチコピーに「これはあなたの映画です。」というのがありましたが、
十分身につまされましたので、きっと私と同じように身につまされる人はいるはずです。
それが山田監督の狙いであったのなら、十分当たりだと思います。観る側に家族の在り方を突きつける力は多分にありました。
キャストもいいですね。父周吉が橋爪功、母とみこが吉行和子。
元々震災前のキャストでは菅原文太と市原悦子だったそうです。このお二人も悪くはありませんが、平成の現代を描くとしたら橋爪&吉行ペアで
ぴったりだと思います。菅原さんと市原さんはやはり昭和の夫婦と言う感じがします。
妻夫木聡さん演じる次男昌次が母にやさしい息子というのもなんだか今の時代を感じさせますし、
思いがけず妻に先立たれた周吉が「地域の人と役所に世話になる」と子どもたちに宣言するシーンも今風です。
(『東京物語』では末妹が地元に残る予感がしました)
周吉の世代の人は言っても、地域交流が残っている世代です。地域の助け合いもあることでしょう。
しかし、私たちが周吉の年頃になることに、地域の輪は存在するのでしょうか。
役所の福祉は残っているでしょうか。
山田監督もよりによって小津さんの『東京物語』に捧げちゃって、賛否両論紛糾の次第ではありますが、
こういう映画って50年に一度くらいあってもいいと思います。
ああ、あのころはこうで、今はこうでと振り返ることができます。あと60年くらいしたらまた『東京物語』にオマージュをささげる
作品が出てきたらおもしろいと思います。(観ることはできないかもしれませんが、生きていたらありがたいものです)
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
ホームドラマの王道
投稿日:2013/12/10
レビュアー:こうさま
評価80点(100点満点)
1953年巨匠小津安二郎の名作「東京物語」のリメイク版でメガホンは山田洋二監督作品。
離島から久しぶりに東京に出てきた年老いた両親、長男、長女はそれぞれの独立した家族を持ちそれなりに忙しい日々、両親の上京は歓迎するが長居は迷惑という心境。
離島でののんびりした生活とあわただしい都会の暮らし、その温度差がはっきりとうきぼりにされる。
面倒をみてあげたいけどなかなか時間がとれない、そこで東京案内役になったのがいまだ独身でフリーターのような暮らしをしている次男、母親とはいい関係なんだが頑固者の父とは昔から不肖の息子として扱われておりなかなか相容れない。
こんな設定は別に特別なものでもなく、世の中よくあるごく普通の状況なんだが、見事なドラマとして仕上がっているのは流石山田洋二の世界というべきだろう。
親子、兄弟、祖父母と孫、肉親というものはちよっとした努力があれば必ず理解しあえるものだということなんだ。
橋爪功と吉行和子が芸達者なところを如何なく発揮し、蒼井優が爽やかに次男の恋人役を演じているのが印象的。
人間年老いることの幸せと不幸は同居しているものなんだが、やはり幸せの多い方がいいなぁというのは誰もがもつ思いなんだ。
このレビューは気に入りましたか?
3人の会員が気に入ったと投稿しています
山田洋次監督万歳!!
さすが、人情映画日本一の名監督だね。
最初は一般的な家庭の日常を描いただけのつまらん映画と流し見状態。ところが・・・
田舎から出て東京暮らしの3人の兄弟。普通に暮らす4人家族の主(長男)、意地の悪い強欲な娘(長女)、出来が悪いが情に厚い末っ子の息子(次男)。
気難しい親父と優しいお袋が子供達に会うため田舎の離島から上京する。そこで起こったドラマがストーリー。
昔の映画のリメイクらしいがこの作品しか知らなきゃそれは山田洋次作品だ。
親が子を思う気持ちは時代が変わっても万国共通なんだろうか?
途中、男はつらいよ的な演出もあったが、この映画泣けたな〜。
俳優陣も林家正蔵以外は良かった!!
各世代の人々が各観点で観賞でき、いろいろと考えさせられる素晴らしい作品。
このレビューは気に入りましたか?
3人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
そうだ、親孝行しよう。
投稿日
2013/06/20
レビュアー
みみあて
ある日、ふとお母さんの手を見て、驚いた。
ごつごつで、ひどく荒れていて、わたしの知らない手をしてた。
子どもの頃、お母さんの手がだいすきだった。
縦長の爪、すらりと伸びた指、すべすべでふっくらした、やさしい手。
大人になったらお母さんみたいな手になれるかな??って憧れてた。
わたしの知らないうちに、こんな手になってた。
家族を守り続けてきた母の手は、ぶさいくな手になっていた。
あ。
って、込み上げた。
おかあさん・・・・・
って、思った。
そんな気持ちをまた蘇らせる、そんな映画でした。
わたし、こういう類いの映画を観たのは、実は初めてのことで。
たまたまどうしても時間が空いてしまって、仕方なく暇つぶしにと映画館で観たんです。
シルバー夫婦たちに囲まれて戸惑いながらの鑑賞でした。
しっかりきました。
響きました。
わたしもそうゆう世代になったんだな。
って、つくづく感じた。
とっくにそうゆう世代なんだけどね。
『 東京物語 』とは、まったく別のものと思います。
投稿日
2013/07/16
レビュアー
ロキュータス
( かなりネタバレ )
母が観たいと言ったので、公開時に一緒に見に行きました。
観ながら、これは小津作品とはまったく別のものと思いました。
山田洋次監督は『 東京物語 』に思い入れがあって、投稿時現在、京都・南座で上演されている舞台版の演出をしていますし、いくつかコメントをしてきています。
たとえば撮影所に入った当時は反感を感じ、評価もしていなかったと。
これは同じく松竹の助監督だった大島渚、今村昌平と共通していますね。
しかし現在では自分への影響と類似点を認めているようで、たしかに同じモチーフでいくつも作品を作る、画家で言うとモネや岸田劉生のタイプであるのは小津安二郎と共通。
晩年の黒澤明が自宅で『 東京物語 』を熱心に観ていて、そのことに感慨を深くしたと証言しています。
日本映画オールタイム・ベストテン1位を『 七人の侍 』と『 東京物語 』でいつも競う黒澤明と小津安二郎は対照的な作風であり、登場人物に起こっているドラマを、外見から劇的にわかりやすく描く黒澤に対し、日常を淡々と描いて、ドラマが心の内側で起こっていて、よく観察しないとわかりにくいのが小津安二郎だと思います。
両巨匠が対極にいるからこそ、証言は興味深く、それをよく知る山田洋次が東京物語をどのように再解釈するか、だったのですが・・・・。
『 東京物語 』は心にぽっかり空いた穴をしずかに描く。
戦争や社会的事件や天変地異など描かず、すべてを排して一点に集中する、一輪挿しの輝きの美学。
世の中ではありふれた老人の死、静かに息絶えるたった一人にすぎない。
だが失った者には、失って初めて、他にかけがえのない存在であること、愛の深さを思い知る。 それでも遺された者の人生は続いていく。 去る者は日々に疎い。人生は無常。
愛しているのに家族に思いが伝わらない、伝えられない、伝え方がわからないというのは、『台風クラブ』『歩いても歩いても 』『ゆれる』『告白』にいたるまで、日本映画の一つの流れになっています。
それに対して、本作『 東京家族 』は思いが伝わる映画、絆の話、人の心の温かさの話であり、再生と励ましの映画だと思います。 全然別ものですね。
夏川結衣の長男の嫁、『歩いても歩いても 』での役もいまどき普通でしょうが、それと比較しても今どき気配りのでき、格段に思いやりがあるいい嫁です。
風吹ジュン演じる居酒屋のおかみも困った顔しつつもじゃけんにしないし、ホテルの従業員もきれいな部屋の使い方に気づいて感心している。
妻夫木聡演じる次男のことを心配している吉行和子の母親は、蒼井優演じる紀子の存在を知って安心し、意気投合する。 よかった、よかった。
倒れても、病室で家族にも紀子は紹介され、受け入れられて、故郷の葬儀まで紀子は訪れる。 家族みんなで母の死を見送ることができた、東京でも故郷でも。
故郷に戻った周吉だが、次男は家を修理して帰るし、近所に住む中学生は明るくいい子で、地域は残された周吉のことを気にかけている描写。 ああ、よかった、よかった。
(つづく)
確かにこれは、現代の話
投稿日
2013/10/02
レビュアー
ykk1976
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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(映画のストーリーに関する重要なネタバレあります)
この作品がオマージュをささげ、ストーリーの軸を担っている小津安二郎監督の『東京物語』は、
名作に疎いわたしでも、何度も見ている作品です。
『東京物語』も当時の時代を切り取り戦後の昭和の家族の在り方を見つめなおしたホームドラマでありました。
祖父母父母子どもたち、三世代が寄り添って暮らす大家族が崩壊し、子どもが家から巣立ち老いた親が故郷で暮らす姿を炙り出していました。
(私は、祖父母と一緒に暮らす大家族で育ちましたが・・・まあ・・・私は昭和の子どもですしね)
この『東京家族』の話を聞いたとき、いやあ山田洋次監督も思い切ったことをするなあと思いました。
世界中でオマージュがささげられている作品とはいえ、ストーリーも踏んだ上に現代風にアレンジする作品を作るなんて、
本作がどんなにいい作品でも、映画にはその映画を好きな人が自分の人生を重ねるところがあるので、
ましてや日本人が誇りにしている『東京物語』賛否両論の否が多めに決まっています。
本作は、故郷の親とは離れて暮らすわが身には身につまされました。
この映画のキャッチコピーに「これはあなたの映画です。」というのがありましたが、
十分身につまされましたので、きっと私と同じように身につまされる人はいるはずです。
それが山田監督の狙いであったのなら、十分当たりだと思います。観る側に家族の在り方を突きつける力は多分にありました。
キャストもいいですね。父周吉が橋爪功、母とみこが吉行和子。
元々震災前のキャストでは菅原文太と市原悦子だったそうです。このお二人も悪くはありませんが、平成の現代を描くとしたら橋爪&吉行ペアで
ぴったりだと思います。菅原さんと市原さんはやはり昭和の夫婦と言う感じがします。
妻夫木聡さん演じる次男昌次が母にやさしい息子というのもなんだか今の時代を感じさせますし、
思いがけず妻に先立たれた周吉が「地域の人と役所に世話になる」と子どもたちに宣言するシーンも今風です。
(『東京物語』では末妹が地元に残る予感がしました)
周吉の世代の人は言っても、地域交流が残っている世代です。地域の助け合いもあることでしょう。
しかし、私たちが周吉の年頃になることに、地域の輪は存在するのでしょうか。
役所の福祉は残っているでしょうか。
山田監督もよりによって小津さんの『東京物語』に捧げちゃって、賛否両論紛糾の次第ではありますが、
こういう映画って50年に一度くらいあってもいいと思います。
ああ、あのころはこうで、今はこうでと振り返ることができます。あと60年くらいしたらまた『東京物語』にオマージュをささげる
作品が出てきたらおもしろいと思います。(観ることはできないかもしれませんが、生きていたらありがたいものです)
ホームドラマの王道
投稿日
2013/12/10
レビュアー
こうさま
評価80点(100点満点)
1953年巨匠小津安二郎の名作「東京物語」のリメイク版でメガホンは山田洋二監督作品。
離島から久しぶりに東京に出てきた年老いた両親、長男、長女はそれぞれの独立した家族を持ちそれなりに忙しい日々、両親の上京は歓迎するが長居は迷惑という心境。
離島でののんびりした生活とあわただしい都会の暮らし、その温度差がはっきりとうきぼりにされる。
面倒をみてあげたいけどなかなか時間がとれない、そこで東京案内役になったのがいまだ独身でフリーターのような暮らしをしている次男、母親とはいい関係なんだが頑固者の父とは昔から不肖の息子として扱われておりなかなか相容れない。
こんな設定は別に特別なものでもなく、世の中よくあるごく普通の状況なんだが、見事なドラマとして仕上がっているのは流石山田洋二の世界というべきだろう。
親子、兄弟、祖父母と孫、肉親というものはちよっとした努力があれば必ず理解しあえるものだということなんだ。
橋爪功と吉行和子が芸達者なところを如何なく発揮し、蒼井優が爽やかに次男の恋人役を演じているのが印象的。
人間年老いることの幸せと不幸は同居しているものなんだが、やはり幸せの多い方がいいなぁというのは誰もがもつ思いなんだ。
山田洋次監督万歳!!
投稿日
2013/07/31
レビュアー
涼風マヨネーズ
さすが、人情映画日本一の名監督だね。
最初は一般的な家庭の日常を描いただけのつまらん映画と流し見状態。ところが・・・
田舎から出て東京暮らしの3人の兄弟。普通に暮らす4人家族の主(長男)、意地の悪い強欲な娘(長女)、出来が悪いが情に厚い末っ子の息子(次男)。
気難しい親父と優しいお袋が子供達に会うため田舎の離島から上京する。そこで起こったドラマがストーリー。
昔の映画のリメイクらしいがこの作品しか知らなきゃそれは山田洋次作品だ。
親が子を思う気持ちは時代が変わっても万国共通なんだろうか?
途中、男はつらいよ的な演出もあったが、この映画泣けたな〜。
俳優陣も林家正蔵以外は良かった!!
各世代の人々が各観点で観賞でき、いろいろと考えさせられる素晴らしい作品。
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