桃さんのしあわせ / アンディ・ラウ
桃さんのしあわせ
/アン・ホイ(許鞍華)
平均評価点:
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全体の平均評価点: (5点満点)
(16)
解説・ストーリー
香港の映画プロデューサー、ロジャー・リーの実体験を基に、彼と彼の家族に仕えてきた老家政婦との心の絆を描いた感動ドラマ。主演は「インファナル・アフェア」のアンディ・ラウと2011年ヴェネチア国際映画祭女優賞受賞のディニー・イップ。監督は「女人、四十。」のアン・ホイ。香港の裕福な家庭に、少女のころから60年間もメイドとして仕えてきた桃(タオ)さん。しかし今では家族の多くは海外に移住してしまい、香港の家には映画プロデューサーとして活躍する長男のロジャーひとりだけ。そんなある日、その桃さんが脳卒中で倒れてしまう。この時初めて桃さんが自分にとってどれだけ大切な存在だったかに気づいたロジャーは、後遺症の残る桃さんのために老人ホームを世話し、献身的に尽くしていく。
香港の映画プロデューサー、ロジャー・リーの実体験を基に、彼と彼の家族に仕えてきた老家政婦との心の絆を描いた感動ドラマ。主演は「インファナル・アフェア」のアンディ・ラウと2011年ヴェネチア国際映画祭女優賞受賞のディニー・イップ。監督は「女人、四十。」のアン・ホイ。香港の裕福な家庭に、少女のころから60年間もメイドとして仕えてきた桃(タオ)さん。しかし今では家族の多くは海外に移住してしまい、香港の家には映画プロデューサーとして活躍する長男のロジャーひとりだけ。そんなある日、その桃さんが脳卒中で倒れてしまう。この時初めて桃さんが自分にとってどれだけ大切な存在だったかに気づいたロジャーは、後遺症の残る桃さんのために老人ホームを世話し、献身的に尽くしていく。
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「桃さんのしあわせ」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
香港の映画プロデューサー、ロジャー・リーの実体験を基に、彼と彼の家族に仕えてきた老家政婦との心の絆を描いた感動ドラマ。主演は「インファナル・アフェア」のアンディ・ラウと2011年ヴェネチア国際映画祭女優賞受賞のディニー・イップ。監督は「女人、四十。」のアン・ホイ。香港の裕福な家庭に、少女のころから60年間もメイドとして仕えてきた桃(タオ)さん。しかし今では家族の多くは海外に移住してしまい、香港の家には映画プロデューサーとして活躍する長男のロジャーひとりだけ。そんなある日、その桃さんが脳卒中で倒れてしまう。この時初めて桃さんが自分にとってどれだけ大切な存在だったかに気づいたロジャーは、後遺症の残る桃さんのために老人ホームを世話し、献身的に尽くしていく。
「桃さんのしあわせ」 の作品情報
「桃さんのしあわせ」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
桃さんのしあわせの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
119分 |
日吹 |
1:ドルビーデジタル/ステレオ/広東語/(一部北京語) 2:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
PDSZ300236 |
2013年05月10日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
7枚
|
0人
|
0人
|
1:ドルビーデジタル/ステレオ/広東語/(一部北京語)
2:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
【Blu-ray】桃さんのしあわせ(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
119分 |
日本語・日本語吹替え用字幕 |
1:リニアPCM/ステレオ/広東語/(一部北京語) 2:リニアPCM/ステレオ/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
PDBV300236 |
2013年05月10日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
9枚
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0人
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0人
|
1:リニアPCM/ステレオ/広東語/(一部北京語)
2:リニアPCM/ステレオ/日本語
桃さんのしあわせの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
119分 |
日吹 |
1:ドルビーデジタル/ステレオ/広東語/(一部北京語) 2:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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PDSZ300236 |
2013年05月10日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
7枚
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0人
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1:ドルビーデジタル/ステレオ/広東語/(一部北京語)
2:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
【Blu-ray】桃さんのしあわせ(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
119分 |
日本語・日本語吹替え用字幕 |
1:リニアPCM/ステレオ/広東語/(一部北京語) 2:リニアPCM/ステレオ/日本語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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PDBV300236 |
2013年05月10日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
9枚
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0人
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1:リニアPCM/ステレオ/広東語/(一部北京語)
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ユーザーレビュー:16件
距離感が素晴らしい
投稿日:2013/05/04
レビュアー:よふかし
主人公のふたりの関係は、微妙なんですよね。長く務めた家政婦さんと、雇い主の家の息子ロジャー(アンディ・ラウ)。
幼いころから世話してもらっているので、半ば家族のような気もしてしまうけれど、雇用関係が完全に消えてしまったわけではない。
だから、桃さんはあまり待遇のいいとはいえない老人ホームに入る。そこでそれなりに暮らしている。
ロジャーも桃さんを大事に思っているけど、自分が引き取ったりするほどでもない。でも忘れずに様子を見に行ったりする。
このあたりの距離感が、この映画のとてもいいところです。単純な感動話にならないのです。
一線を越えないまま、お互いを尊重しているこうした微妙な関係を描いた映画というのは、案外珍しいのではないでしょうか。
淡々と描き出されるあれこれが、人生の哀しみと喜びを感じさせます。65点。
このレビューは気に入りましたか?
3人の会員が気に入ったと投稿しています
優しくて 温かくて 最期はやっぱり切ない
皆さんのレビューに惹かれての鑑賞。
これは本当に出会えてよかったと心から思える映画でした。
素敵なレビューでこの作品をご紹介くださったレビュアーさんたちに感謝します。
自分が若い頃には、親の老いた姿も病院のベッドに寝ている姿も想像などできなかったものですが、すでに自分の両親も夫の両親も見送った今は、あれこれと思い出されることがあって、身につまされる映画でした。
漠然と親の老後の状況を想定して、こうなった時にはこうして、ああなった時にはこういうふうに・・・と、あれこれ考えてみたこともありました。
しかし、親の誰一人、私が想像していたような晩年ではなく、私にとっては突然にやってきた看病の日々だったり、別れだったり、介護の状況でした。
そして、今度は自分の晩年を考える年齢になってきました。
ひとの一生は、生まれてから死ぬまでひとつの線上にあるのだと思っている私ですが、その線上に起こった人生のできごとを振り返り、自分が今いる線上の先を考えるきっかけとなりました。
両親をまだ少女だった頃に亡くした桃(タオ)さんは、梁家に家政婦として雇われ、以来60年も仕えることになりました。
梁家の他の家族はアメリカに移住してしまい、桃さんは香港でプロデューサーをしているロジャーの家政婦として仕えています。
桃さんはロジャーのための食事を用意し、新聞を読みながら無言で食べるロジャー。
桃さんとロジャーが一緒の食卓に付くことはなく、桃さんは台所で立ったまま食事をしています。
最初はそんな二人の様子に違和感を覚えたのですが、ロジャーが「最近、牛タンを作ってくれないね」と注文をつけるのに対し、桃さんは「また、倒れたいの?」と、ロジャーが体を壊して入院したことを引合いに出して、ロジャーの健康を考えた食事作りをしているのが分かりました。
それは主人と家政婦の関係ではなく、母と息子のような自然な会話に見えました。
ある日、帰宅したロジャーが、いつものように玄関のチャイムを鳴らしても、桃さんに声をかけても中から応答はありませんでした。
桃さんは、脳卒中で倒れていたのです。
命は取り留めたけれど、体が不自由になった桃さんは家政婦を辞め、老人ホームに行くことを自ら決断します。
それからの二人の様子を見るにつけ、桃さんを気遣うロジャーのさりげない優しさや、ロジャーの気持ちに嬉しそうに素直に甘えながらも、分をわきまえて節度ある接し方を崩さない桃さんに涙が出ました。
さり気なく度を越さない接し方、甘えすぎず相手に不快感を与えない遠慮の仕方って、とても難しいと思います。
淡々としていて、決して観客を泣かせてやろうという作り方ではないのですが、作品全体に溢れる優しさや温かさ、人情の機微などにどうしても心が揺さぶられてしまいました。
ロジャーとその友人たちが、桃さんが作った牛タンの煮込みを皆で食べながら、桃さんに電話で話しかける場面。
一人一人が桃さんとの思い出を語り、励まします。
観ているだけで、桃さんがどんなに皆から慕われ愛されていたのかが分かりました。
私の涙腺が一番緩んだシーンでした。
-アンディ・ラウとディニー・イップの自然な演技に心からの拍手を送ります-
このレビューは気に入りましたか?
2人の会員が気に入ったと投稿しています
感謝を素直に表現できる距離
60年間もロジャーの家で仕えてきたメイドの桃さん。
年齢からいったらロジャーが生まれる前からってことだ。
そのロジャーは映画のプロデューサー(?)、資金管理をしているよう。
ロジャーの両親や兄弟はもうアメリカに移住していて、
香港ではロジャーと桃さんの二人暮らし。
この二人の生活が、なんというか淡々としていて、
たぶんロジャーは桃さんになにもかも任せっきりで、
その生活を彼は当たり前だと思っている。
会話は最小限だが、お互いが健康のことをきにしているのがよ〜くわかる。
ある日、映画製作で大陸と香港を行ったり来たりと忙しいロジャーが出張から帰ってくると
桃さんが脳卒中で倒れていた。
その日から、ロジャーが今まで当たり前の存在としていた桃さんの存在の大きさに気づいていく。
身体が麻痺して働けなくなった桃さんは、メイドの仕事はやめて老人ホームに入るという。
もう働けないのだからと。ホームに入るお金は出すって言うロジャーに、いや、自分の金で入ると絶対にそれを受け取らない桃さん。
だから、えええー、こんなホームに入れちゃうの?とうような酷いホームに入るのだ。
それでいいのかロジャーと思うのだが、ロジャーはちゃんと桃さんのプライドを守ってあげているのがわかる。そんなホームだが、そこで桃さんはちゃんと桃さんらしい日々を送っていくのだ。
ロジャーは忙しい出張の合間をぬって桃さんに合いにきては、かいがいしい。ホームでは桃さんのために義理の息子ってことになっている。ロジャーがくるとうれしそうな桃さんが可愛い。
映画のプレミアにはばしっとスーツできめたロジャー(やっぱ、アンディ・ラウだもんね。)が
義理の母ってことでプレミアに連れて行くんだねえ。手をつないで帰るところがなんともいえず
まさに「しあわせ」そうで。
ロジャーと桃さんのセリフはあんまりないんだけれど、そこがまたよくて、
このべたつかない距離が、本当の親子ではないということもあるのだけれど、
その距離感がなんだろう、親子だとあるような甘えやわがままを排除していて、
「お互いに感謝している」っていう気持が素直にでてきているんだろうなあ。
それにしても、どんなに地味な役を演じていても
その横顔はアンディ・ラウ。
いい映画でした。
このレビューは気に入りましたか?
2人の会員が気に入ったと投稿しています
母親以上、家族未満。
な、なんていうあたたかくて優しい映画なのだ…。
静かな興奮がさめやらず、深夜の台所で味噌汁食べながら書いてます。
なにやらあらすじだけ読むと散々尽くした挙げ句に捨てられた哀れな老家政婦の悲哀物語に聞こえますでしょうが、違います。
ロジャーは実に愛情深く桃さんに尽くします。
まるで空気のような存在だった桃さん。あたたかく、甘やかし、時に厳しく、ロジャーを育てた桃さん。
その愛情がわかってるからこそ、ロジャーの彼女に対するあたたかさがしみます。彼の存在は、老人ホームで暮らす桃さんの最高の癒やし。
この二人の距離感がまた素敵なんですよ。付かず離れず。距離を保ちつつも、決して離れない。
無駄なことはしない。しかし無駄な時間こそを二人で楽しむ。
はじめは、なんで引き取らないの?……と思いましたが、見ているうちにわかります。
桃さんは、母親以上にロジャーを育てた。けれども家族ではない。
明確な線引きがある。その線引きは傍から見てると、少し納得行かないけれど、線引きがあるからこそ桃さんは桃さんでいられるのだ。
一所懸命な桃さん。ずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっと一所懸命だった桃さん。
「報われた」
これは、とある人物のセリフです。そうです。桃さんは桃さんの決めた線引きの中で生き、必死に仕えた結果、きちんも報われた。
それでいいんだよな……としみじみ感じました。
ちなみにロジャー役はアンディ・ラウです。こんな姿見たことにないってくらいの好青年っぷり。ジェントルメンですねーー!
周りの人もみんな優しくてイイ人!桃さんがいかに愛されていたかがわかります。
ゲストもかなり豪華で、サモ・ハン・キンポーでてきたときはおったまげました(笑)
エンドロールはまたまたホロッとしちゃうあたたかさ。オススメです。
このレビューは気に入りましたか?
1人の会員が気に入ったと投稿しています
良い映画です
投稿日:2013/11/04
レビュアー:ウォルター
お涙頂戴の作風ではありません ロジャーと桃さんのやりとりは淡々として それでいて想いやりに満ちています
エンディング 桃さんのいなくなった部屋に一人帰るロジャー
いつも帰りを待っていた桃さん 喪失感と寂しさに溢れていながらも
なんとなく暖かく余韻が残りました
このレビューは気に入りましたか?
1人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
距離感が素晴らしい
投稿日
2013/05/04
レビュアー
よふかし
主人公のふたりの関係は、微妙なんですよね。長く務めた家政婦さんと、雇い主の家の息子ロジャー(アンディ・ラウ)。
幼いころから世話してもらっているので、半ば家族のような気もしてしまうけれど、雇用関係が完全に消えてしまったわけではない。
だから、桃さんはあまり待遇のいいとはいえない老人ホームに入る。そこでそれなりに暮らしている。
ロジャーも桃さんを大事に思っているけど、自分が引き取ったりするほどでもない。でも忘れずに様子を見に行ったりする。
このあたりの距離感が、この映画のとてもいいところです。単純な感動話にならないのです。
一線を越えないまま、お互いを尊重しているこうした微妙な関係を描いた映画というのは、案外珍しいのではないでしょうか。
淡々と描き出されるあれこれが、人生の哀しみと喜びを感じさせます。65点。
優しくて 温かくて 最期はやっぱり切ない
投稿日
2014/09/04
レビュアー
kazupon
皆さんのレビューに惹かれての鑑賞。
これは本当に出会えてよかったと心から思える映画でした。
素敵なレビューでこの作品をご紹介くださったレビュアーさんたちに感謝します。
自分が若い頃には、親の老いた姿も病院のベッドに寝ている姿も想像などできなかったものですが、すでに自分の両親も夫の両親も見送った今は、あれこれと思い出されることがあって、身につまされる映画でした。
漠然と親の老後の状況を想定して、こうなった時にはこうして、ああなった時にはこういうふうに・・・と、あれこれ考えてみたこともありました。
しかし、親の誰一人、私が想像していたような晩年ではなく、私にとっては突然にやってきた看病の日々だったり、別れだったり、介護の状況でした。
そして、今度は自分の晩年を考える年齢になってきました。
ひとの一生は、生まれてから死ぬまでひとつの線上にあるのだと思っている私ですが、その線上に起こった人生のできごとを振り返り、自分が今いる線上の先を考えるきっかけとなりました。
両親をまだ少女だった頃に亡くした桃(タオ)さんは、梁家に家政婦として雇われ、以来60年も仕えることになりました。
梁家の他の家族はアメリカに移住してしまい、桃さんは香港でプロデューサーをしているロジャーの家政婦として仕えています。
桃さんはロジャーのための食事を用意し、新聞を読みながら無言で食べるロジャー。
桃さんとロジャーが一緒の食卓に付くことはなく、桃さんは台所で立ったまま食事をしています。
最初はそんな二人の様子に違和感を覚えたのですが、ロジャーが「最近、牛タンを作ってくれないね」と注文をつけるのに対し、桃さんは「また、倒れたいの?」と、ロジャーが体を壊して入院したことを引合いに出して、ロジャーの健康を考えた食事作りをしているのが分かりました。
それは主人と家政婦の関係ではなく、母と息子のような自然な会話に見えました。
ある日、帰宅したロジャーが、いつものように玄関のチャイムを鳴らしても、桃さんに声をかけても中から応答はありませんでした。
桃さんは、脳卒中で倒れていたのです。
命は取り留めたけれど、体が不自由になった桃さんは家政婦を辞め、老人ホームに行くことを自ら決断します。
それからの二人の様子を見るにつけ、桃さんを気遣うロジャーのさりげない優しさや、ロジャーの気持ちに嬉しそうに素直に甘えながらも、分をわきまえて節度ある接し方を崩さない桃さんに涙が出ました。
さり気なく度を越さない接し方、甘えすぎず相手に不快感を与えない遠慮の仕方って、とても難しいと思います。
淡々としていて、決して観客を泣かせてやろうという作り方ではないのですが、作品全体に溢れる優しさや温かさ、人情の機微などにどうしても心が揺さぶられてしまいました。
ロジャーとその友人たちが、桃さんが作った牛タンの煮込みを皆で食べながら、桃さんに電話で話しかける場面。
一人一人が桃さんとの思い出を語り、励まします。
観ているだけで、桃さんがどんなに皆から慕われ愛されていたのかが分かりました。
私の涙腺が一番緩んだシーンでした。
-アンディ・ラウとディニー・イップの自然な演技に心からの拍手を送ります-
感謝を素直に表現できる距離
投稿日
2013/07/19
レビュアー
kinako
60年間もロジャーの家で仕えてきたメイドの桃さん。
年齢からいったらロジャーが生まれる前からってことだ。
そのロジャーは映画のプロデューサー(?)、資金管理をしているよう。
ロジャーの両親や兄弟はもうアメリカに移住していて、
香港ではロジャーと桃さんの二人暮らし。
この二人の生活が、なんというか淡々としていて、
たぶんロジャーは桃さんになにもかも任せっきりで、
その生活を彼は当たり前だと思っている。
会話は最小限だが、お互いが健康のことをきにしているのがよ〜くわかる。
ある日、映画製作で大陸と香港を行ったり来たりと忙しいロジャーが出張から帰ってくると
桃さんが脳卒中で倒れていた。
その日から、ロジャーが今まで当たり前の存在としていた桃さんの存在の大きさに気づいていく。
身体が麻痺して働けなくなった桃さんは、メイドの仕事はやめて老人ホームに入るという。
もう働けないのだからと。ホームに入るお金は出すって言うロジャーに、いや、自分の金で入ると絶対にそれを受け取らない桃さん。
だから、えええー、こんなホームに入れちゃうの?とうような酷いホームに入るのだ。
それでいいのかロジャーと思うのだが、ロジャーはちゃんと桃さんのプライドを守ってあげているのがわかる。そんなホームだが、そこで桃さんはちゃんと桃さんらしい日々を送っていくのだ。
ロジャーは忙しい出張の合間をぬって桃さんに合いにきては、かいがいしい。ホームでは桃さんのために義理の息子ってことになっている。ロジャーがくるとうれしそうな桃さんが可愛い。
映画のプレミアにはばしっとスーツできめたロジャー(やっぱ、アンディ・ラウだもんね。)が
義理の母ってことでプレミアに連れて行くんだねえ。手をつないで帰るところがなんともいえず
まさに「しあわせ」そうで。
ロジャーと桃さんのセリフはあんまりないんだけれど、そこがまたよくて、
このべたつかない距離が、本当の親子ではないということもあるのだけれど、
その距離感がなんだろう、親子だとあるような甘えやわがままを排除していて、
「お互いに感謝している」っていう気持が素直にでてきているんだろうなあ。
それにしても、どんなに地味な役を演じていても
その横顔はアンディ・ラウ。
いい映画でした。
母親以上、家族未満。
投稿日
2021/06/19
レビュアー
サラエ ミカ。
な、なんていうあたたかくて優しい映画なのだ…。
静かな興奮がさめやらず、深夜の台所で味噌汁食べながら書いてます。
なにやらあらすじだけ読むと散々尽くした挙げ句に捨てられた哀れな老家政婦の悲哀物語に聞こえますでしょうが、違います。
ロジャーは実に愛情深く桃さんに尽くします。
まるで空気のような存在だった桃さん。あたたかく、甘やかし、時に厳しく、ロジャーを育てた桃さん。
その愛情がわかってるからこそ、ロジャーの彼女に対するあたたかさがしみます。彼の存在は、老人ホームで暮らす桃さんの最高の癒やし。
この二人の距離感がまた素敵なんですよ。付かず離れず。距離を保ちつつも、決して離れない。
無駄なことはしない。しかし無駄な時間こそを二人で楽しむ。
はじめは、なんで引き取らないの?……と思いましたが、見ているうちにわかります。
桃さんは、母親以上にロジャーを育てた。けれども家族ではない。
明確な線引きがある。その線引きは傍から見てると、少し納得行かないけれど、線引きがあるからこそ桃さんは桃さんでいられるのだ。
一所懸命な桃さん。ずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっと一所懸命だった桃さん。
「報われた」
これは、とある人物のセリフです。そうです。桃さんは桃さんの決めた線引きの中で生き、必死に仕えた結果、きちんも報われた。
それでいいんだよな……としみじみ感じました。
ちなみにロジャー役はアンディ・ラウです。こんな姿見たことにないってくらいの好青年っぷり。ジェントルメンですねーー!
周りの人もみんな優しくてイイ人!桃さんがいかに愛されていたかがわかります。
ゲストもかなり豪華で、サモ・ハン・キンポーでてきたときはおったまげました(笑)
エンドロールはまたまたホロッとしちゃうあたたかさ。オススメです。
良い映画です
投稿日
2013/11/04
レビュアー
ウォルター
お涙頂戴の作風ではありません ロジャーと桃さんのやりとりは淡々として それでいて想いやりに満ちています
エンディング 桃さんのいなくなった部屋に一人帰るロジャー
いつも帰りを待っていた桃さん 喪失感と寂しさに溢れていながらも
なんとなく暖かく余韻が残りました
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桃さんのしあわせ