007/スカイフォール

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007/スカイフォール / ハビエル・バルデム

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「007/スカイフォール」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

ダニエル・クレイグ版ジェームズ・ボンドの3作目にして007シリーズ通算23作目のスパイ・アクション大作。MI6への恨みを抱く最強の敵を前に、絶体絶命の窮地に追い込まれるジェームズ・ボンドとその上司Mが辿る衝撃の運命を、迫力のアクションとともにスリリングに描く。共演はジュディ・デンチ、ハビエル・バルデム。監督は「アメリカン・ビューティー」のサム・メンデス。NATOが世界中に送り込んでいるスパイのリストが盗まれる緊急事態が発生。英国の諜報機関MI6“007”ことジェームズ・ボンドは、リストを取り戻すべくMの指示に従い、敵のエージェントを追い詰めていく。その後、今度はMI6本部が爆破され、一連の犯行がMに恨みを持つ男シルヴァによるものと判明するが…。 JAN:4988142529480

「007/スカイフォール」 の作品情報

作品情報

製作年: 2012年
製作国: イギリス/アメリカ
原題: SKYFALL
受賞記録: 2012年 ゴールデン・グローブ 歌曲賞
2012年 LA批評家協会賞 撮影賞

「007/スカイフォール」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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ユーザーレビュー:105件

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6〜 10件 / 全105件

そそられる、ボンド

投稿日:2013/07/21 レビュアー:ykk1976

ダニエル・クレイグのボンドは、暗いとか、お調子者の明るさがこれっぽっちもないとか言われていますが、実は女性には圧倒的な支持を得ていると
私は睨んでいます。
ダニエル・クレイグは、クールとセクシーが両立している、珍しい男性だと思います。
クールとセクシーは一見よくありそうですが、実は水と油で、クールさを感じる男性に女性は憧れますが、通常クールな人は完璧すぎて作り物めいていて、
あまりセックスアピールを感じにくい場合があるのです。スキがないんですね。

男性だって、クールな美女は好きでしょうが、ちょっと崩れたスキがあるほうが、色気を感じるのではないでしょうか。女性だって、男性観にはそういうところがあると思います。
しかし、ダニエルはハンサムだしクールなのに、きちんとそういうことの対象として考えられる・・・だからクールなボンド、女性に大うけだと解釈しています。
トム・フォードのスーツを着て走り、飛び、溺れる彼に今回も、そそられました。
だって、エリザベス女王だってボンドガールになりたいボンドです。ああ、一度お願いしたいものです。

それにしても、今回のストーリーは、00シリーズと考えると、今回の悪役ラウル(ハビエル・バルデム)のお顔のように崩壊しています。
小道具やキャラクターの登場などで007を表現しているものの、国家間を躍動するスパイが何をしているんだ?!いったい?!というような、
非常に小さなスケールの話です。女に弱いだけでなく、ボンド・・・本当に強いの?とすら思わせられます。

それに加えて、007のようなスパイ活動がこの時代に必要なのか、そんな力が現在の英国に世界の位置づけとしてあるのか・・・という
シリーズのタブーにすら踏み込む、ある種冒険的な作品でした。サム・メンデスは、ボンド映画が好きと聞いていましたが、直前2作はほったらかしです。

しかし、しかし、この崩壊したストーリーが、芸術的な映像とあいまって、すっげえかっこいいのです。
もう、そうとしか言いようがない、ボンド映画が「伝統的であれ」なんて、誰が決めたんだ、かっこいいのがいちばんではないか!!と思わせてくれます。
ボンド映画の可能性をある種広げた作品だとも思えました。

アデルの唄う「スカイフォール」最高です。
映画に登場するスコットランドの未開の大地のような雄大さにも、飲み込まれました。

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無粋なアクション ネタバレ

投稿日:2013/04/15 レビュアー:忙中有閑

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冒頭のカー・チェイスで圧倒されてそのまま最後まで押し切られた感じでしたが、ラストでジュディ・デンチの「M」があっけなく死んで、後釜にレイフ・ファインズが座るわ、「Q」は若造に代替わりしてるわ、アクションバリバリの若い黒人女性が「マニーペニー」の後任になるわで、もう私のような文字通り「オールド・ファン」には「お引き取り下さい」って言われてるみたいでちょっと寂しい気がしましたねぇ。
監督したサム・メンデスは現在47歳のケンブリッジ出のイケメン、インテリ男で、舞台演出家から転身して映画監督デビュー作「アメリカン・ビューティ」でアカデミー賞獲って、33歳で王室から勲章もらって「大物」になって、キャメロン・ディアズ、キャリスタ・ロックハート(アリー・マイラブ)、レイチェル・ワイズと浮名を流した末ケイト・ウィンスレットと結婚して離婚するという、私にとっては何とも腹立たしいヤツで(笑)、私に言わせれば007から「遊び」を拭い去ってただのアクション(確かにかなり質は高いんだけど)にしちゃったアホタレの無粋者、という感想ですねぇ。
それより、久し振りに映画館で観たんだけど圧倒的に(8〜9割)女性客が多いのにほんとにビックリ。で、考えてみて気がつきました。007の「遊び」というのはつまり「男性にとっての」遊びであって決して女性から「ウケる」遊びじゃないんですね。最近の映画製作ポリシーは「ビジネス」に徹していて映画の観客の大半が女性である以上、女性にウケる映画を作るのは映画会社として当然なんですね。「エロい」シーンも、女性(一般)はマジメな「恋愛」の「過程」(又は「結果」)としての「エロ」には抵抗無いけど、男性好みの「艶笑」「エッチ」「遊び」の「エロ」は嫌い、という「データ」が既に製作者側にはあるんでしょうね。結果としてボンド役はショーン・コネリーのような「遊び」のある役者から徐々に「無粋」「マジメ」「無害」「イケメン」な役者に変化していって、遂にダニエル・クレイグのような「強くてカッコいい」けど「遊び」は皆無で「女に一途」なタイプになり、女性観客層にも支持されるようになった、ということじゃないか?そうなって初めて「サー」サム・メンデスも監督を引き受けることになったんじゃないか?
…な〜んてこと考えながら観ていたんで、余計楽しめなかったですね。長年ファンだった私としては「お引き取り下さい」なんて言われる前に「こちらからご遠慮申し上げます」って言ってやりたいです(笑)。

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GOOD LUCK !

投稿日:2013/04/05 レビュアー:パンケーキレンズ

007っていうブランドイメージを強味に
失敗はできないっていうプレッシャーもあるだろう、そんな中で
サム・メンデス監督、やってくれましたぁぁぁ♪

冒頭のシークエンスから、テンションマックス!☆
劇場のお客さんも、ポップコーン食べる手が止まったんじゃないでしょうかw
レンガの屋上シークエンス
その後の、上海の逆光シークエンス
人々が行き交う街が、ボンドが生息することで、思わぬ舞台装置に変身
しかも、それがムード満点♪
これぞ、大人の流儀ってもんです!(きっぱり)

今回は身内の復讐ってことで
世界規模の展開や、悪役バルデムの存在感に比べれば
拍子抜けするほどのストレートなストーリーですが
結果ありき(一つの幕切れ)と考えれば納得♪
オープニングのテーマソングさえ、Mを歌った歌に思えてくるのです・・・

やや引き気味のカメラを多用して
全体像を惜しみなく観せてくれる見せ方は
自信がなければできないことだと思いますし
なんせ、分かりやすい!(コレって重要ですよねw)

「裏切り」と取るか「宿命」と取るか・・・
影の組織で諜報活動をする者の、孤独で悲しい運命
Mとボンドの、誰にも引き裂かれない絆は
二人を危機に陥れる、悪の存在によって築かれたという
これまた切ない事実

そんな結末を内包しながら、もう次の物語は始まっている!

止まったままのポップコーンを
エンディングでやっと食べ始める
そんなお客さんも多かったのではないでしょうか?www

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サーカス

投稿日:2013/03/11 レビュアー:ビンス

いやいや出ました。
007、50周年の記念イヤーに新作が。
一時はMGMの財政難で製作が中断。
中止とも、ダニエル降板とも伝えられたこともありました。
007ファンにとってはガガガガーンな展開だったのです。
それがどうにかこうにか製作が再び開始され。
出来上がったのがこの傑作です。
「007 スカイフォール」
このタイトル聞いただけで、よだれダラ〜って感じでした。
ゾクゾクワクワクするタイトル。
徐々に明らかになる情報。
ハビエル・バルデムが悪役。
なんと金髪!
もう期待値上がりまくりでした。
でもって公開初日に劇場へ。
結果、もうどうしようもなく面白かったです。
どうしようもなく面白いんだろうなって思いながら観にいきましたが。
やっぱりどうしようもなく面白かった。
007の作品には基本ラインがある。
それが見事にどのシーケンスもステキに仕上がってました。
毎回ググっと惹きつけられるオープニングは、今回も手に汗握らせます。
これがまたとんでもないんです。
13分間のシーンのためにリハーサル三ヶ月。
撮影に二ヶ月費やしただけあって。
それはもう興奮の極致。
ダニエル版ボンドのオープニングはこれまでよりもさらに素晴らしいと思ってたけど。
今回はまた新たな高みへ到達した感がありますね。
そこからの物語は50周年記念作に相応しい展開。
007の敵は元00エージェント。
つまり仲間だったのです。
問われるMI6の意義。
復讐と暴かれる過去。
世界を股にかけ。
哀しき戦いが繰り広げられます。
ボンドの過去が少し明らかになるのも嬉しいですね。
そして、今回のダニエル版ボンドは、これまでの二作に比べ。
シニカル度が増しています。
シニカル&ユーモアなセリフを言っちゃいます。
これまでのボンド像に少し近づいた印象がありますね。
で、これまた50周年記念作だからでしょうか。
遂に秘密兵器担当のQが新たに登場。
そして、007ファンにはたまらない「あのキャラ」も復活!
これはニヤケがとまりませんでした。
前作は続編的扱いだったので、言うことがなかったあのキメゼリフも復活。
何もかにもを詰め込んだ007の最新作。
それはもうエンターテインメントのサーカスと言ってもいいでしょう。
様々な娯楽を詰め込んだエンターテインメント・サーカス。
くしくもMI6は「サーカス」と呼ばれていますね。
このサーカスに。
ボクはどこまでもいつまでも、とことん付き合いたいです。
派手でありながらも悲しみと深みのある物語。
この深みに、どこまでもフォールしていきましょう。

でもって、テーマソング。
アデルの唄う「スカイフォール」。
これがまたとんでもなく素晴らしい。
007のテーマソングはこうでなくっちゃ。
こうあるべきというお手本のような曲。
そして圧巻の迫力とクオリティー。
アデル自身の体格のように。
存在感がハンパないです。
これは007史上でも屈指のテーマ曲ではないでしょうか。
基本的にはどれも好きなんですが。
セレクトするなら
「ロシアより愛をこめて」
「ゴールドフィンガー」
「トゥモロー・ネバー・ダイ」
が大好きなテーマ曲でした。
今回の「スカイフォール」は、それを超えるかもというぐらいの名曲です。

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007過去への旅

投稿日:2013/02/06 レビュアー:よふかし

 007の新作の観ることができる喜びは何にも代えがたい。アデルの主題歌も、タイトルバックもいい感じ。
 冒頭のトルコシークエンスのアクションは見せる。カーアクションからバイクアクションでの市街地、細い路地などで大量のエキストラがいる中の疾走や、バザーの屋根をバイクで走るのは、特にアイディアにあふれているわけではないものの、相当に危険なスタントという印象。どれほどCGを使っているか分からないが、ダニエル・クレイグがバイクを操っているようにも見える。そして列車の屋根、そこでの非格闘技(つまり非ボーン&非ステイサム)で泥臭い殴り合いと、トンネル通過をめぐるアクション映画の王道的なシーンは嬉しい。
 慣れぬアクションシーンでは、サム・メンデスが過去作品に敬意を払っている、というか合わせている気配が漂う。とはいえ、思いのほかサスペンスというか、ドキドキ感はない。最初に同僚エージェントが瀕死であるというハードな設定をしながら(これはクレイグ=ボンドのシリーズに共通)、追跡劇になると黒人女性エージェント、イヴの頑張りとともに緩いユーモアが浮かんでしまう。ロジャー・ムーアとまではいかないが、作品のトーンがどうにも定まらない。
 MI6の爆破シーンはCGで興ざめ。いやメンデスであるからアクションよりもドラマシーンがいいかと思ってみていると、酒浸りボンドや復帰シーンでのMとのやり取りもあまりぱっとしない。メンデスらしいと思ったのは、上海での高層ビルでの狙撃シーン。ガラスに映る様々な広告の電飾の中での格闘というビジュアル重視のアクション、隣のビルのマチス(だったか)の絵、そこに立つ謎の美女という仕掛け。メンデスは美しい絵作りをしたい人なので(前作の『お家をさがそう』はそうでもなかったが)、あちこちで逆光とかセピア色とかの凝った映像が目立つのだが、そこはまあまあという感じ。
 その中盤に登場する謎の美女、セヴリンも往年のボンドガールの派手さ&安っぽさを感じさせて悪くない。けれども、彼女の重い来し方を語らせ、それを利用した割には、最後の扱いの軽さが気になった。ああいう結末は仕方ないと思えるキャラクターなのだが、最後に彼女のためのワンショットが何かほしい。『ゴールドフィンガー』の全身金箔美女のように、見せ所のショットが必要だろうと思う。ここも作品のトーンが定まっていない印象を強める。
バルデムの国会襲撃などの一連のシークエンスで、ボンドが先手先手を打たれ続けるのは、『ダークナイト』の影響だろう。この悪役の設定は様々な映画の悪役の組み合わせという感じで目新しさはないが、彼のMへの復讐という妄執がキーになるのは現代的なのかもしれない。今更世界征服ではないだろうが、あまりにも内側の動機に映画は小さくなる。
 それに合わせるように、終盤はとってつけたようなボンドの過去への旅となり、生家での銃撃戦となる。アクションの出来はそう悪いわけではないが、このプロットの陳腐さには参った。Mがああいう結末を迎えるのは、ボンドの杜撰な計画のせいではないか。
 ボンドの過去、Mの矜持、バルデムの妄執、キンケイド(アルバート・フィニー)の物語への闖入と、物語は分裂したまま。ボンドは主人公というより登場人物のひとりにすぎなくなっている。ヘリのアクションや水中への落下、教会でのラストと見せ場を作るが、詰め込み感は否めない。新M、Q、マネーペニーもいまひとつ魅力に欠けるのは気になるが、ジュディ・デンチが存在感ありすぎだったので、この方向性には期待する。
 アストンマーチンや秘密兵器への目配せも、はまっているとは言い難い。案外シリーズのファンではないかという気のするメンデスだが、あまり向いていないと思う。60点。

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6〜 10件 / 全105件

007/スカイフォール

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そそられる、ボンド

投稿日

2013/07/21

レビュアー

ykk1976

ダニエル・クレイグのボンドは、暗いとか、お調子者の明るさがこれっぽっちもないとか言われていますが、実は女性には圧倒的な支持を得ていると
私は睨んでいます。
ダニエル・クレイグは、クールとセクシーが両立している、珍しい男性だと思います。
クールとセクシーは一見よくありそうですが、実は水と油で、クールさを感じる男性に女性は憧れますが、通常クールな人は完璧すぎて作り物めいていて、
あまりセックスアピールを感じにくい場合があるのです。スキがないんですね。

男性だって、クールな美女は好きでしょうが、ちょっと崩れたスキがあるほうが、色気を感じるのではないでしょうか。女性だって、男性観にはそういうところがあると思います。
しかし、ダニエルはハンサムだしクールなのに、きちんとそういうことの対象として考えられる・・・だからクールなボンド、女性に大うけだと解釈しています。
トム・フォードのスーツを着て走り、飛び、溺れる彼に今回も、そそられました。
だって、エリザベス女王だってボンドガールになりたいボンドです。ああ、一度お願いしたいものです。

それにしても、今回のストーリーは、00シリーズと考えると、今回の悪役ラウル(ハビエル・バルデム)のお顔のように崩壊しています。
小道具やキャラクターの登場などで007を表現しているものの、国家間を躍動するスパイが何をしているんだ?!いったい?!というような、
非常に小さなスケールの話です。女に弱いだけでなく、ボンド・・・本当に強いの?とすら思わせられます。

それに加えて、007のようなスパイ活動がこの時代に必要なのか、そんな力が現在の英国に世界の位置づけとしてあるのか・・・という
シリーズのタブーにすら踏み込む、ある種冒険的な作品でした。サム・メンデスは、ボンド映画が好きと聞いていましたが、直前2作はほったらかしです。

しかし、しかし、この崩壊したストーリーが、芸術的な映像とあいまって、すっげえかっこいいのです。
もう、そうとしか言いようがない、ボンド映画が「伝統的であれ」なんて、誰が決めたんだ、かっこいいのがいちばんではないか!!と思わせてくれます。
ボンド映画の可能性をある種広げた作品だとも思えました。

アデルの唄う「スカイフォール」最高です。
映画に登場するスコットランドの未開の大地のような雄大さにも、飲み込まれました。

無粋なアクション

投稿日

2013/04/15

レビュアー

忙中有閑

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冒頭のカー・チェイスで圧倒されてそのまま最後まで押し切られた感じでしたが、ラストでジュディ・デンチの「M」があっけなく死んで、後釜にレイフ・ファインズが座るわ、「Q」は若造に代替わりしてるわ、アクションバリバリの若い黒人女性が「マニーペニー」の後任になるわで、もう私のような文字通り「オールド・ファン」には「お引き取り下さい」って言われてるみたいでちょっと寂しい気がしましたねぇ。
監督したサム・メンデスは現在47歳のケンブリッジ出のイケメン、インテリ男で、舞台演出家から転身して映画監督デビュー作「アメリカン・ビューティ」でアカデミー賞獲って、33歳で王室から勲章もらって「大物」になって、キャメロン・ディアズ、キャリスタ・ロックハート(アリー・マイラブ)、レイチェル・ワイズと浮名を流した末ケイト・ウィンスレットと結婚して離婚するという、私にとっては何とも腹立たしいヤツで(笑)、私に言わせれば007から「遊び」を拭い去ってただのアクション(確かにかなり質は高いんだけど)にしちゃったアホタレの無粋者、という感想ですねぇ。
それより、久し振りに映画館で観たんだけど圧倒的に(8〜9割)女性客が多いのにほんとにビックリ。で、考えてみて気がつきました。007の「遊び」というのはつまり「男性にとっての」遊びであって決して女性から「ウケる」遊びじゃないんですね。最近の映画製作ポリシーは「ビジネス」に徹していて映画の観客の大半が女性である以上、女性にウケる映画を作るのは映画会社として当然なんですね。「エロい」シーンも、女性(一般)はマジメな「恋愛」の「過程」(又は「結果」)としての「エロ」には抵抗無いけど、男性好みの「艶笑」「エッチ」「遊び」の「エロ」は嫌い、という「データ」が既に製作者側にはあるんでしょうね。結果としてボンド役はショーン・コネリーのような「遊び」のある役者から徐々に「無粋」「マジメ」「無害」「イケメン」な役者に変化していって、遂にダニエル・クレイグのような「強くてカッコいい」けど「遊び」は皆無で「女に一途」なタイプになり、女性観客層にも支持されるようになった、ということじゃないか?そうなって初めて「サー」サム・メンデスも監督を引き受けることになったんじゃないか?
…な〜んてこと考えながら観ていたんで、余計楽しめなかったですね。長年ファンだった私としては「お引き取り下さい」なんて言われる前に「こちらからご遠慮申し上げます」って言ってやりたいです(笑)。

GOOD LUCK !

投稿日

2013/04/05

レビュアー

パンケーキレンズ

007っていうブランドイメージを強味に
失敗はできないっていうプレッシャーもあるだろう、そんな中で
サム・メンデス監督、やってくれましたぁぁぁ♪

冒頭のシークエンスから、テンションマックス!☆
劇場のお客さんも、ポップコーン食べる手が止まったんじゃないでしょうかw
レンガの屋上シークエンス
その後の、上海の逆光シークエンス
人々が行き交う街が、ボンドが生息することで、思わぬ舞台装置に変身
しかも、それがムード満点♪
これぞ、大人の流儀ってもんです!(きっぱり)

今回は身内の復讐ってことで
世界規模の展開や、悪役バルデムの存在感に比べれば
拍子抜けするほどのストレートなストーリーですが
結果ありき(一つの幕切れ)と考えれば納得♪
オープニングのテーマソングさえ、Mを歌った歌に思えてくるのです・・・

やや引き気味のカメラを多用して
全体像を惜しみなく観せてくれる見せ方は
自信がなければできないことだと思いますし
なんせ、分かりやすい!(コレって重要ですよねw)

「裏切り」と取るか「宿命」と取るか・・・
影の組織で諜報活動をする者の、孤独で悲しい運命
Mとボンドの、誰にも引き裂かれない絆は
二人を危機に陥れる、悪の存在によって築かれたという
これまた切ない事実

そんな結末を内包しながら、もう次の物語は始まっている!

止まったままのポップコーンを
エンディングでやっと食べ始める
そんなお客さんも多かったのではないでしょうか?www

サーカス

投稿日

2013/03/11

レビュアー

ビンス

いやいや出ました。
007、50周年の記念イヤーに新作が。
一時はMGMの財政難で製作が中断。
中止とも、ダニエル降板とも伝えられたこともありました。
007ファンにとってはガガガガーンな展開だったのです。
それがどうにかこうにか製作が再び開始され。
出来上がったのがこの傑作です。
「007 スカイフォール」
このタイトル聞いただけで、よだれダラ〜って感じでした。
ゾクゾクワクワクするタイトル。
徐々に明らかになる情報。
ハビエル・バルデムが悪役。
なんと金髪!
もう期待値上がりまくりでした。
でもって公開初日に劇場へ。
結果、もうどうしようもなく面白かったです。
どうしようもなく面白いんだろうなって思いながら観にいきましたが。
やっぱりどうしようもなく面白かった。
007の作品には基本ラインがある。
それが見事にどのシーケンスもステキに仕上がってました。
毎回ググっと惹きつけられるオープニングは、今回も手に汗握らせます。
これがまたとんでもないんです。
13分間のシーンのためにリハーサル三ヶ月。
撮影に二ヶ月費やしただけあって。
それはもう興奮の極致。
ダニエル版ボンドのオープニングはこれまでよりもさらに素晴らしいと思ってたけど。
今回はまた新たな高みへ到達した感がありますね。
そこからの物語は50周年記念作に相応しい展開。
007の敵は元00エージェント。
つまり仲間だったのです。
問われるMI6の意義。
復讐と暴かれる過去。
世界を股にかけ。
哀しき戦いが繰り広げられます。
ボンドの過去が少し明らかになるのも嬉しいですね。
そして、今回のダニエル版ボンドは、これまでの二作に比べ。
シニカル度が増しています。
シニカル&ユーモアなセリフを言っちゃいます。
これまでのボンド像に少し近づいた印象がありますね。
で、これまた50周年記念作だからでしょうか。
遂に秘密兵器担当のQが新たに登場。
そして、007ファンにはたまらない「あのキャラ」も復活!
これはニヤケがとまりませんでした。
前作は続編的扱いだったので、言うことがなかったあのキメゼリフも復活。
何もかにもを詰め込んだ007の最新作。
それはもうエンターテインメントのサーカスと言ってもいいでしょう。
様々な娯楽を詰め込んだエンターテインメント・サーカス。
くしくもMI6は「サーカス」と呼ばれていますね。
このサーカスに。
ボクはどこまでもいつまでも、とことん付き合いたいです。
派手でありながらも悲しみと深みのある物語。
この深みに、どこまでもフォールしていきましょう。

でもって、テーマソング。
アデルの唄う「スカイフォール」。
これがまたとんでもなく素晴らしい。
007のテーマソングはこうでなくっちゃ。
こうあるべきというお手本のような曲。
そして圧巻の迫力とクオリティー。
アデル自身の体格のように。
存在感がハンパないです。
これは007史上でも屈指のテーマ曲ではないでしょうか。
基本的にはどれも好きなんですが。
セレクトするなら
「ロシアより愛をこめて」
「ゴールドフィンガー」
「トゥモロー・ネバー・ダイ」
が大好きなテーマ曲でした。
今回の「スカイフォール」は、それを超えるかもというぐらいの名曲です。

007過去への旅

投稿日

2013/02/06

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よふかし

 007の新作の観ることができる喜びは何にも代えがたい。アデルの主題歌も、タイトルバックもいい感じ。
 冒頭のトルコシークエンスのアクションは見せる。カーアクションからバイクアクションでの市街地、細い路地などで大量のエキストラがいる中の疾走や、バザーの屋根をバイクで走るのは、特にアイディアにあふれているわけではないものの、相当に危険なスタントという印象。どれほどCGを使っているか分からないが、ダニエル・クレイグがバイクを操っているようにも見える。そして列車の屋根、そこでの非格闘技(つまり非ボーン&非ステイサム)で泥臭い殴り合いと、トンネル通過をめぐるアクション映画の王道的なシーンは嬉しい。
 慣れぬアクションシーンでは、サム・メンデスが過去作品に敬意を払っている、というか合わせている気配が漂う。とはいえ、思いのほかサスペンスというか、ドキドキ感はない。最初に同僚エージェントが瀕死であるというハードな設定をしながら(これはクレイグ=ボンドのシリーズに共通)、追跡劇になると黒人女性エージェント、イヴの頑張りとともに緩いユーモアが浮かんでしまう。ロジャー・ムーアとまではいかないが、作品のトーンがどうにも定まらない。
 MI6の爆破シーンはCGで興ざめ。いやメンデスであるからアクションよりもドラマシーンがいいかと思ってみていると、酒浸りボンドや復帰シーンでのMとのやり取りもあまりぱっとしない。メンデスらしいと思ったのは、上海での高層ビルでの狙撃シーン。ガラスに映る様々な広告の電飾の中での格闘というビジュアル重視のアクション、隣のビルのマチス(だったか)の絵、そこに立つ謎の美女という仕掛け。メンデスは美しい絵作りをしたい人なので(前作の『お家をさがそう』はそうでもなかったが)、あちこちで逆光とかセピア色とかの凝った映像が目立つのだが、そこはまあまあという感じ。
 その中盤に登場する謎の美女、セヴリンも往年のボンドガールの派手さ&安っぽさを感じさせて悪くない。けれども、彼女の重い来し方を語らせ、それを利用した割には、最後の扱いの軽さが気になった。ああいう結末は仕方ないと思えるキャラクターなのだが、最後に彼女のためのワンショットが何かほしい。『ゴールドフィンガー』の全身金箔美女のように、見せ所のショットが必要だろうと思う。ここも作品のトーンが定まっていない印象を強める。
バルデムの国会襲撃などの一連のシークエンスで、ボンドが先手先手を打たれ続けるのは、『ダークナイト』の影響だろう。この悪役の設定は様々な映画の悪役の組み合わせという感じで目新しさはないが、彼のMへの復讐という妄執がキーになるのは現代的なのかもしれない。今更世界征服ではないだろうが、あまりにも内側の動機に映画は小さくなる。
 それに合わせるように、終盤はとってつけたようなボンドの過去への旅となり、生家での銃撃戦となる。アクションの出来はそう悪いわけではないが、このプロットの陳腐さには参った。Mがああいう結末を迎えるのは、ボンドの杜撰な計画のせいではないか。
 ボンドの過去、Mの矜持、バルデムの妄執、キンケイド(アルバート・フィニー)の物語への闖入と、物語は分裂したまま。ボンドは主人公というより登場人物のひとりにすぎなくなっている。ヘリのアクションや水中への落下、教会でのラストと見せ場を作るが、詰め込み感は否めない。新M、Q、マネーペニーもいまひとつ魅力に欠けるのは気になるが、ジュディ・デンチが存在感ありすぎだったので、この方向性には期待する。
 アストンマーチンや秘密兵器への目配せも、はまっているとは言い難い。案外シリーズのファンではないかという気のするメンデスだが、あまり向いていないと思う。60点。

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