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11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち
11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち
11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち / 井浦新
11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち
/若松孝二
平均評価点:
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全体の平均評価点: (5点満点)
(19)
解説・ストーリー
「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)」「キャタピラー」の若松孝二監督が、1970年11月25日に防衛庁内で衝撃の割腹自決を遂げた三島由紀夫と、彼と行動をともにした森田必勝ら楯の会の若者たちとの出会いとその心の軌跡を見つめた実録ドラマ。主演は「蛇にピアス」「ピンポン」の井浦新、共演に満島真之介、タモト清嵐、寺島しのぶ。学生運動全盛の時代。話題作を次々と発表し、ノーベル賞も取り沙汰されるなど人気絶頂だった三島由紀夫。彼は文筆業の傍ら、民族派の学生たちと親交を持つようになり、やがて独自の民兵組織構想を具現化する“楯の会”を結成、自衛隊と連携して訓練を重ねるとともに、来る決起の時を待ちわびるのだったが…。
「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)」「キャタピラー」の若松孝二監督が、1970年11月25日に防衛庁内で衝撃の割腹自決を遂げた三島由紀夫と、彼と行動をともにした森田必勝ら楯の会の若者たちとの出会いとその心の軌跡を見つめた実録ドラマ。主演は「蛇にピアス」「ピンポン」の井浦新、共演に満島真之介、タモト清嵐、寺島しのぶ。学生運動全盛の時代。話題作を次々と発表し、ノーベル賞も取り沙汰されるなど人気絶頂だった三島由紀夫。彼は文筆業の傍ら、民族派の学生たちと親交を持つようになり、やがて独自の民兵組織構想を具現化する“楯の会”を結成、自衛隊と連携して訓練を重ねるとともに、来る決起の時を待ちわびるのだったが…。
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「11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)」「キャタピラー」の若松孝二監督が、1970年11月25日に防衛庁内で衝撃の割腹自決を遂げた三島由紀夫と、彼と行動をともにした森田必勝ら楯の会の若者たちとの出会いとその心の軌跡を見つめた実録ドラマ。主演は「蛇にピアス」「ピンポン」の井浦新、共演に満島真之介、タモト清嵐、寺島しのぶ。学生運動全盛の時代。話題作を次々と発表し、ノーベル賞も取り沙汰されるなど人気絶頂だった三島由紀夫。彼は文筆業の傍ら、民族派の学生たちと親交を持つようになり、やがて独自の民兵組織構想を具現化する“楯の会”を結成、自衛隊と連携して訓練を重ねるとともに、来る決起の時を待ちわびるのだったが…。
「11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち」 の作品情報
「11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たちの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
120分 |
|
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
ASBX5468 |
2013年01月25日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
18枚
|
0人
|
0人
|
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たちの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
120分 |
|
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
ASBX5468 |
2013年01月25日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
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ユーザーレビュー:19件
ヘリの音にかき消された声
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
星★★★☆☆です!
この作品で描かれている「三島由紀夫」をGANTZが採点するとしたら、
「武士道とは死ぬことと見つけすぎ」
「サウナ好きすぎ」
とするだろう。
常軌を逸した行動は狂気や恐慌状態に起因すると、
安易に考えがちな僕はそろそろそのことを反省すべきだろう。
でも、考えても答えは出ないと思うのでしない。
ただ「三島由紀夫」に関して言えば、森田という青年の存在は
大きかったんだなと思った。
このレビューは気に入りましたか?
3人の会員が気に入ったと投稿しています
三島を自決に追い込んだもの
三島由紀夫については一般的な(もしくはそれ以下の)知識しかありません。楯の会や森田必勝については全く知りませんでした。そんな無知な私が本作を観た限りの感想です。
三島は恐らく自衛隊に大きな幻想を抱いていたのでしょうね。自衛隊に入る=国のために命を投げ出す覚悟ができている。そう信じ込んでいた。ある意味、非常に純粋な方だったのだと思います。
ところが実際は違っていた。「それではサラリーマンと同じじゃないか!」
ええ、そうです。自衛隊の中にいるのは武士ではなく、サラリーマンだった。三島は愕然としたはずです。ただ、彼も馬鹿じゃないから、その辺で自分の大義を実際の世の中で貫き通すのは相当難しいことを理解していたはずです。
ただ、森田必勝は違いました。彼はそもそも何かを考えているようで、実は何も考えていない。正義感が強く、色々なことを敏感に感じてはいるけれど、それが自分の中でしっかりとした系統として形成されていない。そんな彼は「三島についてゆく」という非常に安易な方法で自分を正当化しました。私は「ずるい」と思いました。自分で考えることを放棄し、三島に自分の命まで委ねた。
三島は、もはや自分の主張が世に通用しないことを悟った以上、自分を頼って付いてきたこの楯の会(とりわけ森田)の処遇を持て余した形で、いわばしぶしぶ自決に至ったようにさえ思えました。
昨年、不慮の事故で亡くなった若松孝二監督。昨今の邦画界では貴重な骨太の作品を産み出す鬼才だっただけに、本当に残念です。もっともっと観たかったです。
井浦新は本作のクレジットにARATAとアルファベットが載るのに違和感を感じ、改名したそうですね。本作への畏敬と意気込みを感じるエピソードだと感じました。
このレビューは気に入りましたか?
2人の会員が気に入ったと投稿しています
時代を思った
左翼運動が末期的になりつつあった時代をうっすらと覚えている。
日本の若者は貧乏がデフォ、不幸がデフォだった気がする。
夏は暑さにあえぎ、冬は凍える。今のような快適な生活ではなかった。
そんな時代だからこそ、理想を渇望し、左翼にせよ右翼にせよ、
極端な行動に走っていったのかもしれない。
それにしても満島真之介の目の輝きは異常なほどで、あの目で迫られたら決起の踏ん切りもつこうというものだ。
一転して市ヶ谷に赴く車の中での天真爛漫で快活そのものの貌。
怪優・・・なのか?
【梅ちゃん先生】や前田敦子版【イケパラ】での濃すぎるイケメン3枚目とは別人のようだ。
三島由紀夫も井浦新並みの長身であったら、あそこまで肉体に執着しなかったんじゃないかと思わなくもないが、
市ヶ谷で自衛官を前に演説する様子は、三島のようではなく、しなやかにほっそりとはかなげでせつなくなる。
すこししか出ないけど寺島しのぶって存在感ある。
女優は基本美人じゃないと嫌いなので、寺島しのぶは好きじゃないんだけど、最近は嫌いとは言えなくなってる。
もう、実力でねじふせられた気がする。
好き嫌いはあるんでしょうが、面白い映画なんじゃないでしょうかね。2回観たもん。
このレビューは気に入りましたか?
2人の会員が気に入ったと投稿しています
★日本史上ひとつの事実…
三島由紀夫の映画といえば、個人的に「ミシマ:ア・ライフ・イン・フォー・チャプターズ」ポール・シュレイダー監督作品を、
数回見てるんだけど…やはりどうしても見比べてしまう…
本作の主演はARATA(井浦新)…この役者さんは、今までも個性的な役柄が多かったので、もう少し良い意味で
「アクの強い感じ」を期待してたんだけど…思いのほか、淡々と演じていた…
…少し横道にそれるが、「田原総一朗の遺言 鈴木いづみ 伝説の女優作家の誕生」の中でゲスト出演していた、
若松監督自身が、三島が「神格化」されていることに違和感?を感じているみたいな話をしていたので、本作では、
あくまで一人の「自己理想を貫く人間」として意図的に淡々と描いたのかもしれない…
またこの「田原総一朗の遺言〜全共闘/学生右翼〜」で、一瞬ではあるが、三島と共に逝った、森田必勝の生前の姿が見られる…
シュレイダー作品での、緒形拳の鬼気迫る「三島像」のほうが個人的には、衝撃が大きかったのだが…
本作は、その時代に何が起こって、三島がそれらに煽られるように導かれていった道程は、
日本史上ひとつの時代の時系列の事実として勉強にはなった…
が、これはあくまで勝手にこちらが期待していただけなんだけど…「神格化」としてと言う意味ではなく…
コンプレックスからくる「肉体改造」や、時代とは言え、若き同志…特に森田必勝から、「死を賭すことも喜び」としてまでに慕われた、
人間「三島」の「魅力の秘密」とはいったい何だったのか?の一旦でも良いから、若松監督流に紐解いて欲しかった…
とは言え…そんな人を演じる&表現することなんて、実際には難しいけどね…
どうしても「幕引き」が、あまりにも衝撃的だっただけに、そこに向かってクライマックスを迎えて行かざるおえないし、描かざるおえない、
もちろんこちらもその事実を知った上で見てしまっているのだが…
事の終わり直前で、三島が「こうするより仕方なかったのです…」とつぶやくシーンがある…
彼の一連の行為は「何が残せたのか…?何も残せなかったのか…?」
否…少なくとも…没後四十年を超えてなお、このような作品が製作され
何かを感じたくてこうして見ているものがいるということが「事実」として存在することは確かである…
いずれにせよ彼の行動の是非は別として…自分の意に沿わないことに対して、自己責任を棚に上げ「他人」に危害を加えたりすることで
主張したり憂さ晴らしする人間より(…実際には、行動が行動だけに…騒動中に傷つけた人間もいたらしいが…)
彼はまぎれもなく「日本人」として、純粋に「憂国」の念を抱き…ゆえに起こした自らの行動に対して潔く「最期」を迎えたということは、
存命中に「武士道とは死ぬこととみつけたり」を座右の名とし、その通り人生を全うしたかったであろうということから言えば「本望だった」と信じたい…
いみじくも、彼が主張した「命題」が、昨今やけに声高に叫ばれつつあるのも、また「事実」である…
そして…今は亡き…ラジカルの旗手「若松監督」に合掌…
このレビューは気に入りましたか?
2人の会員が気に入ったと投稿しています
50年目に思うこと
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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( ネタばれあり )
今日でちょうど50年前、この事件は僕が14歳の時に起きました。
自分は以後も三島文学はほとんど読んでいませんし、彼の思想を理解できているとは思いませんが、同時代に生きてきたものとして、自分なりの解釈を書いておこうと思います。
現実の世界をウソだらけのゆがんだものと捉え、それを変えようする時、その方法として考えられるのは、政治つまり権力闘争を行ってその勝利を目指すアプローチと、思想や芸術つまり虚構に仮託して真実を訴え、人々の意識を変えて世界を動かそうとするアプローチ。
三島事件は、権力闘争の試みと言うにはあまりにも荒唐無稽であり、自らの死を持って訴える芸術行為でありますから、後者に当たります。 おそらく、当人もわかっていたと思います。
決起そのものが目的であり表現であり、手段として行い成果を期待したものではない。
司馬遼太郎は三島事件を論ずる文章の中で「 自分の思想を現実世界のものに、虚構を現実化するには、狂気を発し、それを触媒とするしかない 」と書き、歴史上の先例として、吉田松陰を挙げています。 森田必勝が北方領土問題を訴えんと、他人の船を摂取しようとする行動は、ペリー来航時の吉田松陰の突飛とも思える行動に通じるものを感じます。 ( 渡航嘆願と抗議の違いはありますが )
三島由紀夫が、226の決起した青年将校たちや、浅沼稲次郎・社会党委員長を暗殺した山口二矢( 当時17歳。 エンディングの参考資料に沢木耕太郎「テロルの決算」がありましたね。)や森田必勝の若さ・純粋さに思い入れがあると描かれてました。
『 三島由紀夫 VS 東大全共闘 』と、本作で井浦新が三島由紀夫を演じての再現で感じる印象の違いが興味深かった。 前者のドキュメンタリーでも、むろん三島に食ってかかったりする学生はいましたが、議論が平行線で一致はみないにしても、両者に対話の姿勢、相手の言い分を聞いてやろうという誠実さを感じました。 一方的なつるしあげや、相手を人格から全否定する感じではなかった。
新左翼は右翼よりもむしろ既成左翼や他のセクトを嫌ってましたし、アンガージュマン( 知識人が現実問題に取り組み、行動する参加意識 )をともに持つ相手という意味では、共通していたのでしょう。
若松孝二監督の、三島と楯の会の若者たちの描写にも、思想的には違う相手ながら、敬意が感じられます。 クズな連中とは描いていない。 そこが意外ではあっても、納得するところでした。 そして、自分には、そういう政治参加意識がない、ということを改めて感じた作品でした。
連合赤軍や赤軍派ら極左のやったことは、醜悪なこととして軽蔑され、日本の左翼やリベラルに与えたダメージは計り知れない。
一方で三島由紀夫のやったことは異常なことだし、たとえば、三島に斬られた元自衛官の傷はいまだに残っているなどの現実はあるけれども、カリスマである彼が生涯かけて作り上げた虚構は、歴史となり、政治的立場を越えて共有の遺産となってしまった。
だからこそか、昨今の保守派や右翼の中に、むきだしの傲慢さや憎悪を見た時、醜悪な模倣、美意識のなさをより感じて、嫌悪感を抱いてしまうのです。
このレビューは気に入りましたか?
1人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
ヘリの音にかき消された声
投稿日
2012/12/17
レビュアー
ウーベ
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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星★★★☆☆です!
この作品で描かれている「三島由紀夫」をGANTZが採点するとしたら、
「武士道とは死ぬことと見つけすぎ」
「サウナ好きすぎ」
とするだろう。
常軌を逸した行動は狂気や恐慌状態に起因すると、
安易に考えがちな僕はそろそろそのことを反省すべきだろう。
でも、考えても答えは出ないと思うのでしない。
ただ「三島由紀夫」に関して言えば、森田という青年の存在は
大きかったんだなと思った。
三島を自決に追い込んだもの
投稿日
2013/09/01
レビュアー
みみ
三島由紀夫については一般的な(もしくはそれ以下の)知識しかありません。楯の会や森田必勝については全く知りませんでした。そんな無知な私が本作を観た限りの感想です。
三島は恐らく自衛隊に大きな幻想を抱いていたのでしょうね。自衛隊に入る=国のために命を投げ出す覚悟ができている。そう信じ込んでいた。ある意味、非常に純粋な方だったのだと思います。
ところが実際は違っていた。「それではサラリーマンと同じじゃないか!」
ええ、そうです。自衛隊の中にいるのは武士ではなく、サラリーマンだった。三島は愕然としたはずです。ただ、彼も馬鹿じゃないから、その辺で自分の大義を実際の世の中で貫き通すのは相当難しいことを理解していたはずです。
ただ、森田必勝は違いました。彼はそもそも何かを考えているようで、実は何も考えていない。正義感が強く、色々なことを敏感に感じてはいるけれど、それが自分の中でしっかりとした系統として形成されていない。そんな彼は「三島についてゆく」という非常に安易な方法で自分を正当化しました。私は「ずるい」と思いました。自分で考えることを放棄し、三島に自分の命まで委ねた。
三島は、もはや自分の主張が世に通用しないことを悟った以上、自分を頼って付いてきたこの楯の会(とりわけ森田)の処遇を持て余した形で、いわばしぶしぶ自決に至ったようにさえ思えました。
昨年、不慮の事故で亡くなった若松孝二監督。昨今の邦画界では貴重な骨太の作品を産み出す鬼才だっただけに、本当に残念です。もっともっと観たかったです。
井浦新は本作のクレジットにARATAとアルファベットが載るのに違和感を感じ、改名したそうですね。本作への畏敬と意気込みを感じるエピソードだと感じました。
時代を思った
投稿日
2013/02/03
レビュアー
chamachama
左翼運動が末期的になりつつあった時代をうっすらと覚えている。
日本の若者は貧乏がデフォ、不幸がデフォだった気がする。
夏は暑さにあえぎ、冬は凍える。今のような快適な生活ではなかった。
そんな時代だからこそ、理想を渇望し、左翼にせよ右翼にせよ、
極端な行動に走っていったのかもしれない。
それにしても満島真之介の目の輝きは異常なほどで、あの目で迫られたら決起の踏ん切りもつこうというものだ。
一転して市ヶ谷に赴く車の中での天真爛漫で快活そのものの貌。
怪優・・・なのか?
【梅ちゃん先生】や前田敦子版【イケパラ】での濃すぎるイケメン3枚目とは別人のようだ。
三島由紀夫も井浦新並みの長身であったら、あそこまで肉体に執着しなかったんじゃないかと思わなくもないが、
市ヶ谷で自衛官を前に演説する様子は、三島のようではなく、しなやかにほっそりとはかなげでせつなくなる。
すこししか出ないけど寺島しのぶって存在感ある。
女優は基本美人じゃないと嫌いなので、寺島しのぶは好きじゃないんだけど、最近は嫌いとは言えなくなってる。
もう、実力でねじふせられた気がする。
好き嫌いはあるんでしょうが、面白い映画なんじゃないでしょうかね。2回観たもん。
★日本史上ひとつの事実…
投稿日
2013/01/27
レビュアー
ザ★ウォーカー
三島由紀夫の映画といえば、個人的に「ミシマ:ア・ライフ・イン・フォー・チャプターズ」ポール・シュレイダー監督作品を、
数回見てるんだけど…やはりどうしても見比べてしまう…
本作の主演はARATA(井浦新)…この役者さんは、今までも個性的な役柄が多かったので、もう少し良い意味で
「アクの強い感じ」を期待してたんだけど…思いのほか、淡々と演じていた…
…少し横道にそれるが、「田原総一朗の遺言 鈴木いづみ 伝説の女優作家の誕生」の中でゲスト出演していた、
若松監督自身が、三島が「神格化」されていることに違和感?を感じているみたいな話をしていたので、本作では、
あくまで一人の「自己理想を貫く人間」として意図的に淡々と描いたのかもしれない…
またこの「田原総一朗の遺言〜全共闘/学生右翼〜」で、一瞬ではあるが、三島と共に逝った、森田必勝の生前の姿が見られる…
シュレイダー作品での、緒形拳の鬼気迫る「三島像」のほうが個人的には、衝撃が大きかったのだが…
本作は、その時代に何が起こって、三島がそれらに煽られるように導かれていった道程は、
日本史上ひとつの時代の時系列の事実として勉強にはなった…
が、これはあくまで勝手にこちらが期待していただけなんだけど…「神格化」としてと言う意味ではなく…
コンプレックスからくる「肉体改造」や、時代とは言え、若き同志…特に森田必勝から、「死を賭すことも喜び」としてまでに慕われた、
人間「三島」の「魅力の秘密」とはいったい何だったのか?の一旦でも良いから、若松監督流に紐解いて欲しかった…
とは言え…そんな人を演じる&表現することなんて、実際には難しいけどね…
どうしても「幕引き」が、あまりにも衝撃的だっただけに、そこに向かってクライマックスを迎えて行かざるおえないし、描かざるおえない、
もちろんこちらもその事実を知った上で見てしまっているのだが…
事の終わり直前で、三島が「こうするより仕方なかったのです…」とつぶやくシーンがある…
彼の一連の行為は「何が残せたのか…?何も残せなかったのか…?」
否…少なくとも…没後四十年を超えてなお、このような作品が製作され
何かを感じたくてこうして見ているものがいるということが「事実」として存在することは確かである…
いずれにせよ彼の行動の是非は別として…自分の意に沿わないことに対して、自己責任を棚に上げ「他人」に危害を加えたりすることで
主張したり憂さ晴らしする人間より(…実際には、行動が行動だけに…騒動中に傷つけた人間もいたらしいが…)
彼はまぎれもなく「日本人」として、純粋に「憂国」の念を抱き…ゆえに起こした自らの行動に対して潔く「最期」を迎えたということは、
存命中に「武士道とは死ぬこととみつけたり」を座右の名とし、その通り人生を全うしたかったであろうということから言えば「本望だった」と信じたい…
いみじくも、彼が主張した「命題」が、昨今やけに声高に叫ばれつつあるのも、また「事実」である…
そして…今は亡き…ラジカルの旗手「若松監督」に合掌…
50年目に思うこと
投稿日
2020/11/25
レビュアー
ロキュータス
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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( ネタばれあり )
今日でちょうど50年前、この事件は僕が14歳の時に起きました。
自分は以後も三島文学はほとんど読んでいませんし、彼の思想を理解できているとは思いませんが、同時代に生きてきたものとして、自分なりの解釈を書いておこうと思います。
現実の世界をウソだらけのゆがんだものと捉え、それを変えようする時、その方法として考えられるのは、政治つまり権力闘争を行ってその勝利を目指すアプローチと、思想や芸術つまり虚構に仮託して真実を訴え、人々の意識を変えて世界を動かそうとするアプローチ。
三島事件は、権力闘争の試みと言うにはあまりにも荒唐無稽であり、自らの死を持って訴える芸術行為でありますから、後者に当たります。 おそらく、当人もわかっていたと思います。
決起そのものが目的であり表現であり、手段として行い成果を期待したものではない。
司馬遼太郎は三島事件を論ずる文章の中で「 自分の思想を現実世界のものに、虚構を現実化するには、狂気を発し、それを触媒とするしかない 」と書き、歴史上の先例として、吉田松陰を挙げています。 森田必勝が北方領土問題を訴えんと、他人の船を摂取しようとする行動は、ペリー来航時の吉田松陰の突飛とも思える行動に通じるものを感じます。 ( 渡航嘆願と抗議の違いはありますが )
三島由紀夫が、226の決起した青年将校たちや、浅沼稲次郎・社会党委員長を暗殺した山口二矢( 当時17歳。 エンディングの参考資料に沢木耕太郎「テロルの決算」がありましたね。)や森田必勝の若さ・純粋さに思い入れがあると描かれてました。
『 三島由紀夫 VS 東大全共闘 』と、本作で井浦新が三島由紀夫を演じての再現で感じる印象の違いが興味深かった。 前者のドキュメンタリーでも、むろん三島に食ってかかったりする学生はいましたが、議論が平行線で一致はみないにしても、両者に対話の姿勢、相手の言い分を聞いてやろうという誠実さを感じました。 一方的なつるしあげや、相手を人格から全否定する感じではなかった。
新左翼は右翼よりもむしろ既成左翼や他のセクトを嫌ってましたし、アンガージュマン( 知識人が現実問題に取り組み、行動する参加意識 )をともに持つ相手という意味では、共通していたのでしょう。
若松孝二監督の、三島と楯の会の若者たちの描写にも、思想的には違う相手ながら、敬意が感じられます。 クズな連中とは描いていない。 そこが意外ではあっても、納得するところでした。 そして、自分には、そういう政治参加意識がない、ということを改めて感じた作品でした。
連合赤軍や赤軍派ら極左のやったことは、醜悪なこととして軽蔑され、日本の左翼やリベラルに与えたダメージは計り知れない。
一方で三島由紀夫のやったことは異常なことだし、たとえば、三島に斬られた元自衛官の傷はいまだに残っているなどの現実はあるけれども、カリスマである彼が生涯かけて作り上げた虚構は、歴史となり、政治的立場を越えて共有の遺産となってしまった。
だからこそか、昨今の保守派や右翼の中に、むきだしの傲慢さや憎悪を見た時、醜悪な模倣、美意識のなさをより感じて、嫌悪感を抱いてしまうのです。
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11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち