死刑台のエレベーター / ジャンヌ・モロー
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死刑台のエレベーター
/ルイ・マル
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「死刑台のエレベーター」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
土地開発会社に勤める技師ジュリアンは社長夫人フロランスと通じており、邪魔な社長を殺す完全犯罪を目論んでいた。だが社内で社長を殺した帰途、残してきた証拠に気づいたジュリアンは現場へ戻ろうとするが、週末で電源を落とされたエレベーター内に閉じ込められてしまう。しかも会社の前に置いてあった車は、若いカップルに無断で使われており、彼らは彼らで別の犯罪を引き起こしていた……。
「死刑台のエレベーター」 の作品情報
「死刑台のエレベーター」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
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死刑台のエレベーターの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
92分 |
日本語 |
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
PCBX10026 |
2009年01月05日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
12枚
|
7人
|
2人
|
【Blu-ray】死刑台のエレベーター(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
91分 |
日本語 |
1:リニアPCM/モノラル/フランス語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
DAXR1168 |
2013年02月08日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
13枚
|
0人
|
1人
|
死刑台のエレベーターの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
92分 |
日本語 |
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
PCBX10026 |
2009年01月05日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
12枚
|
7人
|
2人
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【Blu-ray】死刑台のエレベーター(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
91分 |
日本語 |
1:リニアPCM/モノラル/フランス語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
DAXR1168 |
2013年02月08日
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ユーザーレビュー:27件
WANDER NIGHT
ジャンヌモロー。
演奏。
夜。
セリフ。
これほどに全てが合致して。
これほどに印象深く突き刺さるシーンも中々ない。
全てを「もっていく」ラストのジャンヌ・モロー。
完璧とはこういうことなのか。
ジャンヌ・モローの彷徨い。
その佇まい、存在感。
マイルス・デイヴィスの演奏。
夜の街の息づかい。
フランス映画とはこういうものという答えを見せられたような。
巧妙と稚拙の絶妙。
愚かなる行為の顛末。
運命の歯車の導き出した結論。
腹立たしく。
悲しく。
そして哀れでいて滑稽なる物語。
結末が気になり。
途中イラつきながらも最後まで楽しめる作品。
そして最後に「もっていかれます」。
あのラストの深みを真に理解するには。
まだまだ経験を重ねねばならないような。
そんな気がしてしまいました。
ルイはしょーもねぇです。
もう出オチかってぐらい最初からしょーもねぇヤツで失笑なんですが。
実は毒となっているのはベロニク。
ノリで生きているような言動の数々。
毒ノリ娘が一番ヤベーです。
お前どっちやねへん!って何度思ったことか。
きっと、悪気はないハズです。
無意識に近いでしょう。
だからこそ一番の毒であり悪なのです。
このレビューは気に入りましたか?
9人の会員が気に入ったと投稿しています
トランペットが泣いている
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
電話で愛を語らう男女のアップと印象的なマイルス・デイビスのトランペット。
未見でしたが、このプロローグの素晴らしさを語る話を何度も聞いたことがあり、知っていました。
実際に観ると、本当にこのプロローグから映画の魅力があふれています。
ルイ・マル監督、25歳の時の作品。やはり、天才なのか。
こういう映画を観ると、フランスという国には、美形しか存在しないのか・・・と信じてしまいそうです。
アップの多い映画ですが、それに耐えうる美男美女ばかり。
元軍人のジュリアン・タベルニエ(モーリス・ロネ)は、愛人であるフロランス・カララ(ジャンヌ・モロー)と共謀し、彼女の夫である社長を殺害します。
成功するのですが、証拠隠滅のために再度乗り込んだエレベーターに閉じ込められてしまいます。
その間に、彼の車を使ってベロニク(ヨリ・ベルダン)とその恋人ルイ(ジョルシュ・プージュリー)が別の殺人事件を起こしてしまうのです。
ジャンヌ・モローは夜の街を徘徊し、モーリス・ロネはいつ動くともしれない暗いエレベーターの中の閉じ込められたまま。
不安と焦燥感が否応にも増します。
独特のカメラワーク(手持ちカメラだそうですね・・・そういう技術的なことはわかりませんが)、も不安感をよりあおります。
サスペンスではありますが、後ろ暗いことをしている時に、さらなる不運が重なっていく様子に、なにか寓話的なものも感じます。
人は愛という利己的なもので他人を傷つけてまで生きていくべきではないのかもしれないと思わせられます。
それでも愛を貫く女を描いたのは、人は愚かということなのでしょうか。
『死刑台のエレベーター』。原題、英語タイトル(『絞首台の昇降機』となるらしい)の意味からは、あたらずも遠からずの邦題であるタイトル。
それでも、邦題が良いタイトルだと思います。なんか抒情的な雰囲気がぴったりな気がします。
このレビューは気に入りましたか?
8人の会員が気に入ったと投稿しています
ルイを演じたのは「禁じられた遊び」の少年ミシェール
1957年 フランス映画
監督:ルイ・マル
不倫相手の夫を殺害した男がエレベーターに閉じ込められてしまう・・
このくだりだけは知っていて、きっとエレベーター内でのシーンはハラハラドキドキなんだろうなぁ、と勝手に想像していたけれど、もっと違う感じの作品でした。
社長夫人フロランス・カララ(ジャンヌ・モロー)と不倫関係にあるジュリアン(モーリス・ロネ)は週末に自分の上司で会社社長サイモンを社内で白昼堂々と殺人を遂行する。
計画は順調のはずだった。あのロープさえ忘れなければ・・・
冒頭いきなりジャンヌ・モローの顔が映し出され、「もう耐えられない、愛してる だからやるのよ・・」この意味深な台詞はこれから起こるであろう計画を充分に予感できる。
ジュリアンは社長を殺害した後、フロランス(ジャンヌ・モロー)と落ち合うはずが、ロープを忘れたことに気付き、社内へ戻りエレベーターに乗り込むも、週末で電源を落とされ、動かないエレベーターに一晩缶詰めになってしまう。
一方、フロランスは待ち合わせ場所に一向に来ないジュリアンに対して不安から疑念へと心の変化が伺える。「撃たなかったんだわ、臆病になって」と。
そんな中、花屋の娘がジュリアンの車の助手席に乗っている所を目撃。ここがまた人間の思い込みの恐ろしい所であり面白い所でもある。ジュリアンの車には違いないけれど、運転席に居たのは花屋の娘の恋人でチンピラのルイという青年。ジュリアンが車道に止めた車を見て乗り込んでしまったのだった。そこへ花屋の娘も同乗したのだった。
そしてこのストーリーは思わぬ展開へ発展して行く。全く別の2件の殺人事件の様に見えてラストはこの不倫した2人に落とし前を付ける形で完結する。
忘れてはならないのがマイルス・デイヴィスのトランペット。彼の音楽がなかったら、ここまで格調高い雰囲気になっていないだろう。ここぞという所であのペットの音色が響いて来ていい意味で心地よくゾクゾクします。
後から分かったのはあのチンピラのルイ、「禁じられた遊び」のミシェールを演じたジョルジュ・プージュリイだったんですね。
監督を務めたルイ・マルがこの時25歳で監督デビュー作だったというのも驚きでした。
このレビューは気に入りましたか?
7人の会員が気に入ったと投稿しています
何て美しいおんな
「愛してる。愛してる。」
ジャンヌ・モローのアップで始まる印象的な冒頭。
十代の頃は苦手だった醒めた目と下がった口角が、この上なく魅力的です。
「もう我慢できない。」
ふたりの情熱、愛の深さを痛いほど分からせるこの導入部の巧さ。
初めて観た中学生の頃から今に至るまで、痺れっ放しのラブ・ロマンスです。
ひとつのミスから脆くも破綻する完全犯罪。
閉じこめられた男の静かな葛藤。
当面の危機は回避できても別の予期せぬ犯罪に巻き込まれ、破滅から逃れられない。
疑心暗鬼に囚われながらパリを彷徨う女の焦燥。
背筋を伸ばし顔を上げ、時折髪をかき上げ歩く姿の素敵な事。
男を助けようとする女の証言が、心ならずも窮地に追い込む展開の哀しさ。
軽薄な若いカップルを絡ませ、際立つ対比が鮮やかです。
周到な計画が、馬鹿馬鹿しい程の無軌道に邪魔される皮肉。
細かい部分では粗さも見えますが、サスペンスとしても観る者を捉えて離しません。
男と女は画面上、一度として逢瀬がありません。
抱き合い微笑み合うのは写真の中だけ。
ラスト、それを見つめる女の表情が全てです。
何て美しいおんな。
ジャンヌ・モローの立ち姿、雄弁な無表情に改めて魅入られました。
モーリス・ロネは目元の陰がこの上なく似合います。
リノ・バンチュラの渋さは味わい深いものがありました。
アンリ・ドカエの美しい画。
マイルス・デイビスのムーディーな音楽は正にピッタリ。
そして当時25歳(!)というルイ・マルの早熟。
あれもこれも語り始めればきりが無い、私にとっての傑作。
DISCASでは借りようにも絶望的、地元ショップにも見あたらず悶々としていましたが、BS放送で久しぶりの鑑賞となりました。
録画も出来て、これからはいつでも観られます。
嬉しい事です。
これをリメイクしようとは、無謀としか言いようがありません。
若い方にこそ、そしてリメイク版しか知らない方にこそ、是非オリジナルを観て頂きたい。
このレビューは気に入りましたか?
7人の会員が気に入ったと投稿しています
マイルス・デイヴィスの曲が ムーディー
若い頃に一度観たきりなので、ほとんどの部分を忘れていました。
しかし、主要なシーンは、案外印象に残っているようで、犯行の手がかりを残してきてしまったり、エレベーターに閉じ込められてしまったりの部分では、「ああ、そうそう」と思い出すのでした。
フローレンス(ジャンヌ・モロー)とジュリアン(モーリス・ロネ)の電話での会話で話が始まり、ジャンヌ・モローの不機嫌な表情とモーリス・ロネの神経質そうな表情が、フランス映画特有の気だるさを醸し出しています。
ジュリアンの元軍人で大尉だったという経歴に相応しくないミス―遺留品を残したり、自分の車に施錠もせずに離れたり―は、ちょっとお粗末な気もしました。
完全犯罪のつもりが、一つのミスをきっかけにどんどん破綻していく様や、想定外の事件が同時進行していくのは、その後、窮地に立たされるであろうジュリアンが想像されて惹きこまれてしまいました。
計画は実行されたのか?恋人は今どこにいるのか?
嫉妬と不安で疑心暗鬼になりながら、深夜の雨降る街を歩き回るジャンヌ・モローの姿が印象的です。
一方、閉じ込められたエレベーターの中で脱出を試みるジュリアンの姿は、その本人よりも観客の方が閉塞感や焦りを感じてしまいそうです。
計画された犯行よりも、無計画な犯行の方がジュリアンを追いつめてしまうのが皮肉です。
また、暗い背景の中に3人がいるだけの取調べのシーンは、まるで舞台劇を観ているようで面白く感じました。
ごくシンプルなアイテムとストーリーですが、シーンごとに流れる音楽が、この映画の質を高め観客の注意を画面に惹き付けていたと思います。
特典のルイ・マルDVDコレクションの解説の中で、『ラッシュを見ながらマイルス・デイヴィスが即興で演奏・録音した』のだと知りました。
ディスカスでもサントラで「死刑台のエレベーター完全版」があるので、じっくり聴いて見たいと思います。
それから、このDVDですが、在庫枚数2枚に対して1位登録者448人で、総登録者数は1457人でした。
いくら待っても順番が回って来ない筈だと思い、市内3軒あるツタヤ店舗のうち1軒だけが在庫があったので、そちらでレンタルして観ることができました。
このレビューは気に入りましたか?
7人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
WANDER NIGHT
投稿日
2012/09/26
レビュアー
ビンス
ジャンヌモロー。
演奏。
夜。
セリフ。
これほどに全てが合致して。
これほどに印象深く突き刺さるシーンも中々ない。
全てを「もっていく」ラストのジャンヌ・モロー。
完璧とはこういうことなのか。
ジャンヌ・モローの彷徨い。
その佇まい、存在感。
マイルス・デイヴィスの演奏。
夜の街の息づかい。
フランス映画とはこういうものという答えを見せられたような。
巧妙と稚拙の絶妙。
愚かなる行為の顛末。
運命の歯車の導き出した結論。
腹立たしく。
悲しく。
そして哀れでいて滑稽なる物語。
結末が気になり。
途中イラつきながらも最後まで楽しめる作品。
そして最後に「もっていかれます」。
あのラストの深みを真に理解するには。
まだまだ経験を重ねねばならないような。
そんな気がしてしまいました。
ルイはしょーもねぇです。
もう出オチかってぐらい最初からしょーもねぇヤツで失笑なんですが。
実は毒となっているのはベロニク。
ノリで生きているような言動の数々。
毒ノリ娘が一番ヤベーです。
お前どっちやねへん!って何度思ったことか。
きっと、悪気はないハズです。
無意識に近いでしょう。
だからこそ一番の毒であり悪なのです。
トランペットが泣いている
投稿日
2013/12/05
レビュアー
ykk1976
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
電話で愛を語らう男女のアップと印象的なマイルス・デイビスのトランペット。
未見でしたが、このプロローグの素晴らしさを語る話を何度も聞いたことがあり、知っていました。
実際に観ると、本当にこのプロローグから映画の魅力があふれています。
ルイ・マル監督、25歳の時の作品。やはり、天才なのか。
こういう映画を観ると、フランスという国には、美形しか存在しないのか・・・と信じてしまいそうです。
アップの多い映画ですが、それに耐えうる美男美女ばかり。
元軍人のジュリアン・タベルニエ(モーリス・ロネ)は、愛人であるフロランス・カララ(ジャンヌ・モロー)と共謀し、彼女の夫である社長を殺害します。
成功するのですが、証拠隠滅のために再度乗り込んだエレベーターに閉じ込められてしまいます。
その間に、彼の車を使ってベロニク(ヨリ・ベルダン)とその恋人ルイ(ジョルシュ・プージュリー)が別の殺人事件を起こしてしまうのです。
ジャンヌ・モローは夜の街を徘徊し、モーリス・ロネはいつ動くともしれない暗いエレベーターの中の閉じ込められたまま。
不安と焦燥感が否応にも増します。
独特のカメラワーク(手持ちカメラだそうですね・・・そういう技術的なことはわかりませんが)、も不安感をよりあおります。
サスペンスではありますが、後ろ暗いことをしている時に、さらなる不運が重なっていく様子に、なにか寓話的なものも感じます。
人は愛という利己的なもので他人を傷つけてまで生きていくべきではないのかもしれないと思わせられます。
それでも愛を貫く女を描いたのは、人は愚かということなのでしょうか。
『死刑台のエレベーター』。原題、英語タイトル(『絞首台の昇降機』となるらしい)の意味からは、あたらずも遠からずの邦題であるタイトル。
それでも、邦題が良いタイトルだと思います。なんか抒情的な雰囲気がぴったりな気がします。
ルイを演じたのは「禁じられた遊び」の少年ミシェール
投稿日
2022/07/28
レビュアー
かつ
1957年 フランス映画
監督:ルイ・マル
不倫相手の夫を殺害した男がエレベーターに閉じ込められてしまう・・
このくだりだけは知っていて、きっとエレベーター内でのシーンはハラハラドキドキなんだろうなぁ、と勝手に想像していたけれど、もっと違う感じの作品でした。
社長夫人フロランス・カララ(ジャンヌ・モロー)と不倫関係にあるジュリアン(モーリス・ロネ)は週末に自分の上司で会社社長サイモンを社内で白昼堂々と殺人を遂行する。
計画は順調のはずだった。あのロープさえ忘れなければ・・・
冒頭いきなりジャンヌ・モローの顔が映し出され、「もう耐えられない、愛してる だからやるのよ・・」この意味深な台詞はこれから起こるであろう計画を充分に予感できる。
ジュリアンは社長を殺害した後、フロランス(ジャンヌ・モロー)と落ち合うはずが、ロープを忘れたことに気付き、社内へ戻りエレベーターに乗り込むも、週末で電源を落とされ、動かないエレベーターに一晩缶詰めになってしまう。
一方、フロランスは待ち合わせ場所に一向に来ないジュリアンに対して不安から疑念へと心の変化が伺える。「撃たなかったんだわ、臆病になって」と。
そんな中、花屋の娘がジュリアンの車の助手席に乗っている所を目撃。ここがまた人間の思い込みの恐ろしい所であり面白い所でもある。ジュリアンの車には違いないけれど、運転席に居たのは花屋の娘の恋人でチンピラのルイという青年。ジュリアンが車道に止めた車を見て乗り込んでしまったのだった。そこへ花屋の娘も同乗したのだった。
そしてこのストーリーは思わぬ展開へ発展して行く。全く別の2件の殺人事件の様に見えてラストはこの不倫した2人に落とし前を付ける形で完結する。
忘れてはならないのがマイルス・デイヴィスのトランペット。彼の音楽がなかったら、ここまで格調高い雰囲気になっていないだろう。ここぞという所であのペットの音色が響いて来ていい意味で心地よくゾクゾクします。
後から分かったのはあのチンピラのルイ、「禁じられた遊び」のミシェールを演じたジョルジュ・プージュリイだったんですね。
監督を務めたルイ・マルがこの時25歳で監督デビュー作だったというのも驚きでした。
何て美しいおんな
投稿日
2012/05/08
レビュアー
まりこ
「愛してる。愛してる。」
ジャンヌ・モローのアップで始まる印象的な冒頭。
十代の頃は苦手だった醒めた目と下がった口角が、この上なく魅力的です。
「もう我慢できない。」
ふたりの情熱、愛の深さを痛いほど分からせるこの導入部の巧さ。
初めて観た中学生の頃から今に至るまで、痺れっ放しのラブ・ロマンスです。
ひとつのミスから脆くも破綻する完全犯罪。
閉じこめられた男の静かな葛藤。
当面の危機は回避できても別の予期せぬ犯罪に巻き込まれ、破滅から逃れられない。
疑心暗鬼に囚われながらパリを彷徨う女の焦燥。
背筋を伸ばし顔を上げ、時折髪をかき上げ歩く姿の素敵な事。
男を助けようとする女の証言が、心ならずも窮地に追い込む展開の哀しさ。
軽薄な若いカップルを絡ませ、際立つ対比が鮮やかです。
周到な計画が、馬鹿馬鹿しい程の無軌道に邪魔される皮肉。
細かい部分では粗さも見えますが、サスペンスとしても観る者を捉えて離しません。
男と女は画面上、一度として逢瀬がありません。
抱き合い微笑み合うのは写真の中だけ。
ラスト、それを見つめる女の表情が全てです。
何て美しいおんな。
ジャンヌ・モローの立ち姿、雄弁な無表情に改めて魅入られました。
モーリス・ロネは目元の陰がこの上なく似合います。
リノ・バンチュラの渋さは味わい深いものがありました。
アンリ・ドカエの美しい画。
マイルス・デイビスのムーディーな音楽は正にピッタリ。
そして当時25歳(!)というルイ・マルの早熟。
あれもこれも語り始めればきりが無い、私にとっての傑作。
DISCASでは借りようにも絶望的、地元ショップにも見あたらず悶々としていましたが、BS放送で久しぶりの鑑賞となりました。
録画も出来て、これからはいつでも観られます。
嬉しい事です。
これをリメイクしようとは、無謀としか言いようがありません。
若い方にこそ、そしてリメイク版しか知らない方にこそ、是非オリジナルを観て頂きたい。
マイルス・デイヴィスの曲が ムーディー
投稿日
2011/09/26
レビュアー
kazupon
若い頃に一度観たきりなので、ほとんどの部分を忘れていました。
しかし、主要なシーンは、案外印象に残っているようで、犯行の手がかりを残してきてしまったり、エレベーターに閉じ込められてしまったりの部分では、「ああ、そうそう」と思い出すのでした。
フローレンス(ジャンヌ・モロー)とジュリアン(モーリス・ロネ)の電話での会話で話が始まり、ジャンヌ・モローの不機嫌な表情とモーリス・ロネの神経質そうな表情が、フランス映画特有の気だるさを醸し出しています。
ジュリアンの元軍人で大尉だったという経歴に相応しくないミス―遺留品を残したり、自分の車に施錠もせずに離れたり―は、ちょっとお粗末な気もしました。
完全犯罪のつもりが、一つのミスをきっかけにどんどん破綻していく様や、想定外の事件が同時進行していくのは、その後、窮地に立たされるであろうジュリアンが想像されて惹きこまれてしまいました。
計画は実行されたのか?恋人は今どこにいるのか?
嫉妬と不安で疑心暗鬼になりながら、深夜の雨降る街を歩き回るジャンヌ・モローの姿が印象的です。
一方、閉じ込められたエレベーターの中で脱出を試みるジュリアンの姿は、その本人よりも観客の方が閉塞感や焦りを感じてしまいそうです。
計画された犯行よりも、無計画な犯行の方がジュリアンを追いつめてしまうのが皮肉です。
また、暗い背景の中に3人がいるだけの取調べのシーンは、まるで舞台劇を観ているようで面白く感じました。
ごくシンプルなアイテムとストーリーですが、シーンごとに流れる音楽が、この映画の質を高め観客の注意を画面に惹き付けていたと思います。
特典のルイ・マルDVDコレクションの解説の中で、『ラッシュを見ながらマイルス・デイヴィスが即興で演奏・録音した』のだと知りました。
ディスカスでもサントラで「死刑台のエレベーター完全版」があるので、じっくり聴いて見たいと思います。
それから、このDVDですが、在庫枚数2枚に対して1位登録者448人で、総登録者数は1457人でした。
いくら待っても順番が回って来ない筈だと思い、市内3軒あるツタヤ店舗のうち1軒だけが在庫があったので、そちらでレンタルして観ることができました。
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