依頼人／ザ・クライアント

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子供って、いらつくんですよね。特にこの作品の子供には・・・。しかしストーリーがしっかりしているので、「いらつく子供」を上手く埋め込んでいるって感じです。
ストーリーは3つのことが同時に進んでいきます。
�@自殺を見てしまい、何故自殺をするのかを知ってしまった少年。
�Aその少年を殺さなければならなくなったマフィア。
�B1ドルで引き受けた過去を持つ女弁護士対州検事の戦い。

「子供のいらつかせる嘘」を随所にちりばめ、最後には胸の空くようなホームランを女弁護士が放つ。
「ＥＲ］に出演しているモーゲンスタイン部長が医師役で、グリーン先生が女弁護士の助手でほんの少しだけ出演しているのも嬉しかったです。売れない頃の役者って、こんなところにも出ていたんですね。胸のすくようなラストもアメリカ的ではありますが、清涼飲料水を飲んだ感じで、スッキリします。
テレビで何度も放映されてますが、ＣＭ抜きでじっくり鑑賞するのも最高です。

最近　法廷モノを好んで観ていますが
ほどよくアクションが入っていることと
人物の設定などが　とても分りやすいこと
家族愛を大切するというテーマなどから
家族そろって見られる映画だと思えます。

特にスーザン・サランドン良かったですよ。
ずいぶん若かったなぁ。

　恵まれない環境にあっても懸命に生きている人々を描いた作品がとても好きです。この映画は法廷サスペンスというジャンルになるのだろうけれど、そういう人々を描いたヒューマンドラマでもあります。ストーリーの進行とともに登場人物のキャラクターや背景が過不足なく繊細に丁寧に描かれていて、そこを見落としてしまうと、反抗的で生意気な少年が大人たちをただ振り回すだけの、とてもイライラさせられる映画だということになってしまいかねない。

　27歳という若さで、ふたりの息子を育てるシングルマザーのダイアンは、気がつくと社会の底辺にいて頼る人もなく、子どもたちのために彼女なりに懸命に働いているけれど、生活は困窮したまま。11歳の長男マークは生意気盛りだが家族思いで自分の置かれた状況を理解し、母親を助け、８歳の弟ミッキーの面倒をよく見ている。彼の唯一の気晴らしは母親のタバコをこっそり吸うことぐらい。アルコール依存症でDVの父親と母親との離婚裁判で、正直に発言したばかりに父親に会えなくなってしまったという苦い経験がある。

　成り行きでマークの弁護人を引き受けることになる女性弁護士のレジーは、自分が働いて夫を医学部に進学させたのに、医師になるやいなや若い女性と浮気した夫に離婚裁判を起こされ、夫の雇った敏腕弁護士によってレジーは親として不適格と認定されて、それ以来娘にも息子にも会えないままになっている。そのショックで一時的にアルコール依存症になってしまったが克服し、その後法律を学び、今は弁護士として働いている。だからこそレジーは、１ドルしか払えない11歳のマークの弁護人となり、誰も信用できないと思い込んだ彼の言動に振り回されながらも、最後までマークを守ろうとするのだ。

　舞台はテネシー州メンフィス、南部の警察は腐敗していて信用できないとしばしば描写されるように、この映画でも、警察官がマフィアに買収されるシーンが描かれている。マークももちろん経験上、警察を頼りにできないと分かっていたのだろう。マフィアと上院議員との汚職を暴こうとしていた連邦検事のロイ・ファルトリッグは、知事になるという野心満々で、そのためにもこの汚職事件をどうしても解決しようと考えていた。事件の重要参考人で容疑者でもあるマルダーノがメンフィスで自殺したことから、彼はFBIとともに当地に乗り込んで来る。

　マルダーノの自殺現場に偶然居合わせ、巻き添えで危うく彼に殺されそうになりながら、彼から事件の重要な秘密を聞いてしまったのは、他でもないマークだった。一緒にいて自殺を目撃した弟のリッキーはショックのあまり重いPTSDで病院に運ばれる。責任を感じたマークは、自分自身と家族を守ろうと、警察にもFBIにも検事にも何も知らないと無言を貫き、女性の弁護士なんてと最初は軽んじていたレジーに助けを求める。しかも、彼が証言するのを恐れたマフィアにも命を狙われることになる。マークにどうしても証言をさせたいファルトリッグ検事は、マークに召喚状を出し、彼を追いつめるが、レジーの協力でそういった姑息な手段に必死にマークは抵抗する。

　プロットはとても単純なのに、最後まで緊迫感を保ったサスペンスフルな展開が見事。オーディションで選ばれ、今作が映画初出演というマーク役のブラッド・レンフロを筆頭に、心の痛みを知るレジー役のスーザン・サランドン、野心家の検事役のトミー・リー・ジョーンズ等、俳優陣の演技とアンサンブルも素晴らしい。まだまだ子どもなのに生意気に強がって必死に生きている11歳のマークに対する作者や脚本家の温かな眼差しを感じる。それでこその法外に幸運な結末なのだろうと思う。マークの母親ダイアンは「あなたのお子さんたちもきっとあなたに会いたがっている」とレジーに声をかけ、「１歩１歩進む」と自分がレジーに言われた言葉を彼女に返す。母親同士の連帯に胸が熱くなり、新たな出発に幸あれと願わずにはいられない。我が子のようにマークを守ろうと孤軍奮闘したレジーにそっと寄り添う助手クリントの優しさが心に沁みる。
　

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小説を10年前ぐらいに読みました。
この小説凄いんです。文章ですごくどきどきさせられます。

それで、久しぶりに映画版を見たのですが、マーク役の子役が凄い。目だけであの存在感は凄いです。
小説ではマークの心細さ、母と弟を守る長男としての強さ、マフィアに狙われる恐怖が繊細に表現されてます。
そのマークがいる！と思いました。
子役の持つパワーは凄いなぁ。

スーザン・サランドン、トミー・リー・ジョーンズと名優が揃う映画ですが、もう少し「マフィアの恐怖」が強調されると良かったと思います。恐怖と比例して保護システムの重要さや検察と弁護人の駆け引きがもっと際立つのになぁと思いました。（小説は怖いです）
吹き替えで楽しめる映画だと思います。（マークの声は地声がいいです）

この映画は素直に面白かった。主役の少年ブラッドレンフロがすごく愛らしくて、
演技が上手くて、弁護士のスーザン・サランドンと大人顔負けに渡り合います。
悪役の地方検事、
トミーリー・ジョーンズも文句なしに憎たらしくて、最後のシーンなんてホント、ウルウルしました。
トレーラーハウス暮らしで，疲れきった母親の夢がウォーキング・クローゼットの有る家に住むこと。
証人保護プログラムでその夢も叶いそう。
ホントに頼れる息子です。そのブラッドレンフロも25歳の若さで亡くなっています。
日本人女性の間に息子がいるとか・・・
天使のように可愛いい天才子役が美しい青年や大人に成長するとは限りません。
醜く成長する自分を日々、鏡で見て、焦燥感に駆られる気持ちが分からないでも
ありません。
彼の死は、リヴァー・フェニックスやヒース・レジャーのように、惜しまれることもありませんでしたし、
衝撃も少なくマスコミも冷淡でした。
仕事と言えば、この映画[依頼人]と[マイフレンド・フォーエバー]
でもこの2作品は心に刻まれる感動作でした。
そのブラッドレンフロ