追跡者

ありきたりの感想ですが、逃亡者が良かっただけに、なんか顔に人の良さが出てしまっていて、キャラがはずれてた。
逃げる人がこれまた、中途半端というか。

「逃亡」を主体とする場合、
　観客は逃げてと思うから、追跡者は執拗ないやらしさが必要。

「追跡」を主体とする場合、
　観客は早くつかまえてと思うから、逃亡者は周到なずるがしこさが必要。

残念ながら、元ＣＩＡ工作員にはこれがないため（一生懸命って感じだった）、追いつ追われつの緊張感を生みだすことができなかった。

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「逃亡者」のときのように特に知恵や人脈があるわけでもない逃亡者と
名誉を気にし、相変わらず部下に強引な指揮を出す追跡者の
力づくのアクションシーンがメイン。

捜査官側ばかり目立ち、逃亡者へ関心が持てなかった。

逃亡者が完全な悪者であるならまだしも
早いうちに殺人は正当防衛だったと判明してしまう。
そのわりに手段を選ばない逃亡の仕方をするので冷めた。
真犯人を探す様子もパッとしない。

老人ホームの一室での射殺や、次々に死者が出るあたりを見て
優しさに欠け愛のない話になってるなあと思った。
唯一の恋人との関係も「信じられるのはきみだけ」などの
言葉を交わすものの、いまいちぐっとくるものがなかった。

終盤での展開も、最初から裏切りをしていた人物なので
さほど驚かなかった。

ただ逃亡者がいろんなところに逃げこむので
一体どこで捕まるんだろう、というスリルはある。
どの場面でもうまく逃げるので（捜査官側のミスが大半なんだけども）
そういうあたりは楽しめたかな。



　　　　　　　　　　　　　　　2004.04.15　木曜洋画劇場

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　映画【逃亡者】で追いかけるFBI捜査官が主人公になったスピンオフな映画。

　無実の罪で逮捕された男を主人公が追いかけてたら、実はその男の容疑が無実なんじゃないかと思い始めて、犯人を追いかけつつ事件の真相を追いかける話。
　主人公とそのチームを深く描こうとしていて、そのチームで追いかける面白さがあったと思いました。　

　話自体はこの内容で130分では長くて、中盤の追いかけっこが長すぎて退屈でした。何回、ギリギリのところで逃げられてるんだと。主人公の能力を疑いそうになるくらいの追いかけっこの失敗シーン。
　構成としても追いかけれる男が最初から真犯人ではないと何となくわかっているため、事件の真相を追いかけるサスペンスとしても面白さが感じられにくかったです。

この星の人間は私の映画を観るとなぜか皆
「おもしろいねぇ〜」
と言う。

僕も彼の映画を観ると
「やっぱ、おもしろいねぇ。」
と思う。

ただ・・

イメージってもんがありますけど「トミーさん」

２時間半程度の長い時間でしたが，あっという間に終わり，その長さを感じさせない作品でした。
トミー・リー・ジョーンズ（追跡者）とウェズリー・スナイプス（逃走者）の共演は，とても不思議ですが素敵なものでした。年齢も人種も違うのに，なぜかバランスが良くとれているように感じました。
展開が非常に上手く練られていて，追うものと追われるもの，黒幕とその陰謀が，絶妙な組み合わさって，見ている者を飽きさせません。見終わってストーリー全体が理解できると，もう一度初めから見たくなる作品です。
金もかけられており，現在見ても上級と言って良いクライム・サスペンス作品だと思います。

サービスシーン（お色気シーン）無し。暴力シーンほとんど無し。お子様も楽しんでご覧になれます。

私的評価：★★★★☆（４点）

（ウェズリー・スナイプスの好演が＋１点！）