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家族の庭 / ジム・ブロードベント

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「家族の庭」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

「秘密と嘘」「ヴェラ・ドレイク」の英国の名匠マイク・リー監督が、一組の初老夫婦の日常を静かに見つめたヒューマン・ドラマ。家庭菜園が趣味の夫婦と、彼らのもとを訪ねてくる家族や友人たちが織りなす穏やかにして愛情溢れる触れあいを、四季折々の風景と共に丁寧な筆致で紡いでいく。出演はジム・ブロードベント、ルース・シーン、レスリー・マンヴィル。地質学者の夫トムと医学カウンセラーのジェリーは長年連れ添ってきた初老の夫婦。それぞれ現役で働きながらも、休日は市民菜園での畑仕事に精を出し、穏やかで満ち足りた日々を送っていた。唯一の気がかりは、弁護士をしている息子ジョーが、30歳を過ぎてもいまだに結婚できずにいることくらいだったが…。

「家族の庭」 の作品情報

作品情報

製作年:

2010年

製作国:

イギリス

原題:

ANOTHER YEAR

「家族の庭」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

関連作品

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ダーケスト・ウォーター

ターザン:REBORN

ストレイン シーズン2

エクソシスト ビギニング

ユーザーレビュー:14件

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6〜 10件 / 全14件

家族になれない人

投稿日:2012/05/03 レビュアー:よふかし

 邦題の「家族の庭」というのは実は、主人公のうちの夫婦ふたりがしょっちゅう通っている市民菜園のこと。しかし、そこから想像するようなほのぼのした「ガーデニング」な作品ではなかった。
 ある家族と、家族になれない人たちのひりひりした関係を描いているシビアなドラマだ。(ついでに言うと、あまり面白いとは言えない)。
 心理カウンセラーの妻と地質学者の夫のそれぞれの仕事の場面がはじめの方に紹介されるのだが、彼らはそつがなく、勤勉で、インテリで、隙がない。もちろんきっと、彼らにも人生の悩みがあるのだろうことは見て取れるのだが、そこについての台詞や演出はひじょうに抑制されていて、とても出来た夫婦に見える。奇妙で場の空気を読まなかったり、突然感情を爆発させたりする他の登場人物と一触即発かと思われるような場面でも、彼らは冷静に場を収拾する。そして後に引っ張らない(ように見える)。つまりひじょうに大人なのだ。
 その落ち着いた大人っぷりは、独身の息子にもきちんと遺伝している。妻の同僚で困ったちゃんのメアリー(レスリー・マンヴィル出色!)は、この好ましい一家の一員になるべく、20歳は年下の息子に接近するのだが、そのあしらい方も見事なもの。この一家は、問題のありかをこうと口に出さない一家なのだ。
 だから、実に気持ちが悪い。ホームパーティでメアリーと別の男性をそれとなくくっつけようとしている気配には、それが一切台詞で語られない分だけ気持ち悪さが募った。「あなたには失望したわ」と言い放つ妻の言葉は、息子の恋人を前に大人として振る舞えなかったメアリーを糾弾するものだった。
 とはいえ、彼らは決して悪意の人ではない。ちゃんとした市民で、普通の家族。メアリーのような気のいい、しかしトラブルメーカーの面倒もそれなりにみながら付き合っている。
 しかし、家族という一線は越えられないし、越えさせない。当たり前といえば当たり前だが、望まないのに「家族」の外側にいる人にとっての、厳しい現実を描き出したとも言えるだろう。
 お話自体は面白いものではないけれども、家族云々を考える以前に、、映画的な喜びがあまりなく退屈だ。即興演出で知られるマイク・リーはつい俳優の演技やそのキャラクターに引きずられた印象の作品になることがあるが、前作の『ハッピー・ゴー・ラッキー』がどこか抜けたコミカルな味わいを獲得していたのに比べると、本作は誰にも感情移入できず、演技は素晴らしいのに、その素晴らしい演技が何も生み出さない結果になっているように感じる。40点。

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この人たちは自分を助けてくれない

投稿日:2013/04/06 レビュアー:みみ

 私は、意地悪な人間ではない(と自負している)。けど、本作を観た後、トム&ジェリー夫妻に同情できる自分は、恐らく、かなり今、恵まれているんだと思った。
 残酷なようだけど、メアリーに彼らが楽しみにしていた幸せなひとときを邪魔する権利はない。彼らにだって、きっと色々な悩みはある。それを他人にはなるべく見せずに、自分たちの楽しい時間を大切にして生きてきているのだ。

 ジェリーが「誰かに話を聞いてもらうのが必要ね」と言い、メアリーが「私にはあなたがいればいいのよ!」と答えたとき、正直ゾッとしてしまいました。
 そして、これは、メアリーが家族じゃないから。という問題ではなくて、たとえメアリーがこの家族の一員だったとしても同じだと思うのです。

 本作を観て、『カポーティ』のレビューで「人を一人救うのは並大抵なことじゃない」というようなことを書いたのを思い出しました。今でもやっぱりその気持ちは同じで、その頃、中途半端に人助けのようなことをして、最終的には放り出すことになってしまった自分を恥じる気持ちはありません。
 自分もすごく落ち込んだときに傍にいてくれた友人に今でも感謝しているけど、最終的にその状態から抜け出せたのは、「自分で自分を幸せにする術を覚えなくちゃいけない」と気づいたからだと思う。私自身が悩みを聞いていて、今、幸せそうにしている友人も、やっぱり自分で道を切り開いている。
 結局、自分を幸せにできるのって、自分しかいないんです。

 ラストの食卓で、メアリーにはこの家族の会話がまるで外国語のように聞こえたことでしょう。そして惨めな気分になったに違いありません。
 それはあまりに痛々しい光景だったけど、これでメアリーが「この人たちは自分を助けてはくれない」と気づけばいいと思う。それだけが彼女がこのドロ沼を抜け出せる唯一の道なのだから。

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つらくても落ち込まないでみれるように。

投稿日:2013/03/15 レビュアー:ともこさん

これは・・・終わりのメアリーの表情が、悲しそうだけど、もう意地をはって
自分の哀しさをごまかしていない。この終わり方、見てるとつらいけど、でも逆に心にしっかりと
刻み込まれた。

自分は不器用にこういうふうにしか、生きてこれなかった、もう十分に
苦しんだから、他人の基準を捨てて、依存をすてて、一人で精いっぱい生きていこう!と決心するかもしれない。

社会や世間では、「正しいあり方」みたいなタイプが出来上がっていて、それに対して
それに適合できていないことに罪悪感を感じてしまう、みたいなそういうパターンから
脱却できる立場に一番近いのは、メアリーやケンのような人間だと思う。

そう思うと(昔なら落ち込んで嫌な気分で終わっていただろう)この映画、しっかり
みて、自分の中で消化することができるようになったと、自分のメンタルな部分での
成長を(我ながら)感じた、よくできた作品だった。

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面白かったと思った私は意地悪? ネタバレ

投稿日:2012/11/09 レビュアー:lala

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メアリーから目が離せない
食事に招かれれば酔っ払って寝ちゃう
赤ん坊のいる席でタバコを取り出す

タバコのシーンではあからさまに嫌がる態度を見せられているのに
ちっとも気づかない

あげく同世代の同僚の息子にべたべた
この息子が両親のようにスマートにかわす
が、スマートすぎてメアリーには伝わらず本気にさせてしまう

そんなときうまい具合に息子に彼女ができ鉢合せ
プライドの高い人間はきっとここで
さっと気持ちを切り替えてメアリー叔母さんを演じられるんだろうけど
よく言えば素直なメアリーは彼女の悪口を言っちゃう

そこでとうとう同僚にも見限られちゃうんだけど

最後の最後のテーブルで彼女はそれに気づいたでしょうか

生気のない兄貴のロニーはハリポタのフィルチ
ハリポタつながりで(笑)ピンクの先生の
イメルダ・スタウントンは最初しか出てこなかったね
これだけの出演なんて、なんか贅沢

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女性が徐々に壊れてゆく物語 ネタバレ

投稿日:2015/11/22 レビュアー:alterd

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観出して直ぐによく作られた映画だと分かったがテーマはなかなか見えて来なかった。

話はイギリスのそこそこ裕福で仲の良い初老夫婦が中心だが
結局、主人公は夫婦の女友達だったようだ。

彼女はその夫婦の妻と長年同じ職場の女性である。
昔から、度々、その夫婦に招かれ家に泊まっていたようだ。
彼女は男運が悪く現在独身で、それでも、幸せだと強がっているが躁病的な物言いと神経質な表情からは明らか精神不安定である事が窺える。
この演技はかなりのものだった。

彼女は初老であるにも関わらず若作りで、あろうことか、その夫婦の息子に気があり息子が彼女を連れて来ると動揺する。

ラスト、息子カップルが来る日に突然現れた彼女はさすがに迷惑がられる。
それでも、夕食に同席した彼女は和やかな歓談の中深い孤独に沈む。

女性が徐々に壊れてゆく物語では「欲望という名の電車」や「ブルージャスミン」と同系列だろうか。

他にも、夫婦の回りに登場する人物の多くは徹底的に不幸である。
そういう意味では、この世の残酷さを描いた映画だとも言えるかも知れない。

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6〜 10件 / 全14件

家族の庭

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家族になれない人

投稿日

2012/05/03

レビュアー

よふかし

 邦題の「家族の庭」というのは実は、主人公のうちの夫婦ふたりがしょっちゅう通っている市民菜園のこと。しかし、そこから想像するようなほのぼのした「ガーデニング」な作品ではなかった。
 ある家族と、家族になれない人たちのひりひりした関係を描いているシビアなドラマだ。(ついでに言うと、あまり面白いとは言えない)。
 心理カウンセラーの妻と地質学者の夫のそれぞれの仕事の場面がはじめの方に紹介されるのだが、彼らはそつがなく、勤勉で、インテリで、隙がない。もちろんきっと、彼らにも人生の悩みがあるのだろうことは見て取れるのだが、そこについての台詞や演出はひじょうに抑制されていて、とても出来た夫婦に見える。奇妙で場の空気を読まなかったり、突然感情を爆発させたりする他の登場人物と一触即発かと思われるような場面でも、彼らは冷静に場を収拾する。そして後に引っ張らない(ように見える)。つまりひじょうに大人なのだ。
 その落ち着いた大人っぷりは、独身の息子にもきちんと遺伝している。妻の同僚で困ったちゃんのメアリー(レスリー・マンヴィル出色!)は、この好ましい一家の一員になるべく、20歳は年下の息子に接近するのだが、そのあしらい方も見事なもの。この一家は、問題のありかをこうと口に出さない一家なのだ。
 だから、実に気持ちが悪い。ホームパーティでメアリーと別の男性をそれとなくくっつけようとしている気配には、それが一切台詞で語られない分だけ気持ち悪さが募った。「あなたには失望したわ」と言い放つ妻の言葉は、息子の恋人を前に大人として振る舞えなかったメアリーを糾弾するものだった。
 とはいえ、彼らは決して悪意の人ではない。ちゃんとした市民で、普通の家族。メアリーのような気のいい、しかしトラブルメーカーの面倒もそれなりにみながら付き合っている。
 しかし、家族という一線は越えられないし、越えさせない。当たり前といえば当たり前だが、望まないのに「家族」の外側にいる人にとっての、厳しい現実を描き出したとも言えるだろう。
 お話自体は面白いものではないけれども、家族云々を考える以前に、、映画的な喜びがあまりなく退屈だ。即興演出で知られるマイク・リーはつい俳優の演技やそのキャラクターに引きずられた印象の作品になることがあるが、前作の『ハッピー・ゴー・ラッキー』がどこか抜けたコミカルな味わいを獲得していたのに比べると、本作は誰にも感情移入できず、演技は素晴らしいのに、その素晴らしい演技が何も生み出さない結果になっているように感じる。40点。

この人たちは自分を助けてくれない

投稿日

2013/04/06

レビュアー

みみ

 私は、意地悪な人間ではない(と自負している)。けど、本作を観た後、トム&ジェリー夫妻に同情できる自分は、恐らく、かなり今、恵まれているんだと思った。
 残酷なようだけど、メアリーに彼らが楽しみにしていた幸せなひとときを邪魔する権利はない。彼らにだって、きっと色々な悩みはある。それを他人にはなるべく見せずに、自分たちの楽しい時間を大切にして生きてきているのだ。

 ジェリーが「誰かに話を聞いてもらうのが必要ね」と言い、メアリーが「私にはあなたがいればいいのよ!」と答えたとき、正直ゾッとしてしまいました。
 そして、これは、メアリーが家族じゃないから。という問題ではなくて、たとえメアリーがこの家族の一員だったとしても同じだと思うのです。

 本作を観て、『カポーティ』のレビューで「人を一人救うのは並大抵なことじゃない」というようなことを書いたのを思い出しました。今でもやっぱりその気持ちは同じで、その頃、中途半端に人助けのようなことをして、最終的には放り出すことになってしまった自分を恥じる気持ちはありません。
 自分もすごく落ち込んだときに傍にいてくれた友人に今でも感謝しているけど、最終的にその状態から抜け出せたのは、「自分で自分を幸せにする術を覚えなくちゃいけない」と気づいたからだと思う。私自身が悩みを聞いていて、今、幸せそうにしている友人も、やっぱり自分で道を切り開いている。
 結局、自分を幸せにできるのって、自分しかいないんです。

 ラストの食卓で、メアリーにはこの家族の会話がまるで外国語のように聞こえたことでしょう。そして惨めな気分になったに違いありません。
 それはあまりに痛々しい光景だったけど、これでメアリーが「この人たちは自分を助けてはくれない」と気づけばいいと思う。それだけが彼女がこのドロ沼を抜け出せる唯一の道なのだから。

つらくても落ち込まないでみれるように。

投稿日

2013/03/15

レビュアー

ともこさん

これは・・・終わりのメアリーの表情が、悲しそうだけど、もう意地をはって
自分の哀しさをごまかしていない。この終わり方、見てるとつらいけど、でも逆に心にしっかりと
刻み込まれた。

自分は不器用にこういうふうにしか、生きてこれなかった、もう十分に
苦しんだから、他人の基準を捨てて、依存をすてて、一人で精いっぱい生きていこう!と決心するかもしれない。

社会や世間では、「正しいあり方」みたいなタイプが出来上がっていて、それに対して
それに適合できていないことに罪悪感を感じてしまう、みたいなそういうパターンから
脱却できる立場に一番近いのは、メアリーやケンのような人間だと思う。

そう思うと(昔なら落ち込んで嫌な気分で終わっていただろう)この映画、しっかり
みて、自分の中で消化することができるようになったと、自分のメンタルな部分での
成長を(我ながら)感じた、よくできた作品だった。

面白かったと思った私は意地悪?

投稿日

2012/11/09

レビュアー

lala

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メアリーから目が離せない
食事に招かれれば酔っ払って寝ちゃう
赤ん坊のいる席でタバコを取り出す

タバコのシーンではあからさまに嫌がる態度を見せられているのに
ちっとも気づかない

あげく同世代の同僚の息子にべたべた
この息子が両親のようにスマートにかわす
が、スマートすぎてメアリーには伝わらず本気にさせてしまう

そんなときうまい具合に息子に彼女ができ鉢合せ
プライドの高い人間はきっとここで
さっと気持ちを切り替えてメアリー叔母さんを演じられるんだろうけど
よく言えば素直なメアリーは彼女の悪口を言っちゃう

そこでとうとう同僚にも見限られちゃうんだけど

最後の最後のテーブルで彼女はそれに気づいたでしょうか

生気のない兄貴のロニーはハリポタのフィルチ
ハリポタつながりで(笑)ピンクの先生の
イメルダ・スタウントンは最初しか出てこなかったね
これだけの出演なんて、なんか贅沢

女性が徐々に壊れてゆく物語

投稿日

2015/11/22

レビュアー

alterd

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観出して直ぐによく作られた映画だと分かったがテーマはなかなか見えて来なかった。

話はイギリスのそこそこ裕福で仲の良い初老夫婦が中心だが
結局、主人公は夫婦の女友達だったようだ。

彼女はその夫婦の妻と長年同じ職場の女性である。
昔から、度々、その夫婦に招かれ家に泊まっていたようだ。
彼女は男運が悪く現在独身で、それでも、幸せだと強がっているが躁病的な物言いと神経質な表情からは明らか精神不安定である事が窺える。
この演技はかなりのものだった。

彼女は初老であるにも関わらず若作りで、あろうことか、その夫婦の息子に気があり息子が彼女を連れて来ると動揺する。

ラスト、息子カップルが来る日に突然現れた彼女はさすがに迷惑がられる。
それでも、夕食に同席した彼女は和やかな歓談の中深い孤独に沈む。

女性が徐々に壊れてゆく物語では「欲望という名の電車」や「ブルージャスミン」と同系列だろうか。

他にも、夫婦の回りに登場する人物の多くは徹底的に不幸である。
そういう意味では、この世の残酷さを描いた映画だとも言えるかも知れない。

6〜 10件 / 全14件