三銃士　王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船

いや〜、久しぶりに頭空っぽで娯楽した〜！って感じです♪

ヴィジュアル的にも派手で、首飾りを巡るシンプルなストーリー展開
そこに、オーランド・ブルームの毒っ気と
クリストフ・ヴァルツの全く似合ってない真っ赤な衣装と(笑)
ルイ１３世の茶目っ気♪

あれっ・・・！？三銃士は・・・！？(爆)

まぁ、言い換えればほんと“無難”なんですけど・・・
歴史的な重みが全く無いですけど・・・
意外なほど、剣よりも火薬の量がすごいですけどｗ・・・
それでも、一番の見せ場の対決は、期待を裏切らないなかなかの見応えで
いかにも続編を匂わせるラストには、思わずちと興醒めでしたが
あぁ、ってことは、醒めてる時点で、この映画良くないんや〜ん！
とか考えながら、それでも楽しんでる自分がいました♪

たぶん、オーランド・ブルームがかっこいいから、っていう、いつものパターンです・・・ｗ

ダ・ヴィンチにも観せてあげたい♪

そして、あれやこれや難癖を付けてもらいたい・・・(笑)

評判悪いっていうから、ハードル下げ目で観に行ったら
意外に面白かったという印象。

そもそも、三銃士ってどんな話だっけ・・・・？って状態でしたけど、
これはこれでアリかな・・・・（笑

アンダーソン監督とミラ姉さんが出てくるってことで
「バイオハザード」的な派手派手アクションは確実にあるだろうし、
ストーリーのベースが古典の三銃士なら、まあ大ハズレはないし。

フランス自国内の陰謀とイギリスの公爵たちも交えた
ゴタゴタ＆腹の探りあいで進むストーリーは
思いのほか興味を引きつけ
最後まで楽しめました！

しかし、この映画、「三銃士」なのに、
敵役、悪役のほうが豪華ですね・・・・。

ミラ姉さんはもちろんのこと、
オーランドブルームも。
彼は初の悪役だそうですね。
ちょっと鼻につく不敵な笑みもなかなかサマになってました。
男前なのでコスプレもヒジョーに似合っておりました♪
もっとぶっ飛んじゃってるキャラでも面白かったんじゃないかな？とは思うけれど。

古典がベースの割りに
ド派手なアクション、爆発。
さすがアンダーソンって感じです。

なんだろね？バイオの時はまったく自分に合わなかったんだけど、
これはなんだかんだで最後まで楽しめちゃいました。

欲をいうなら王妃、王子をもう少し華のあるキャストにしてほしかったかな・・・・（笑

ポップコーン食べながらボケーッと見るには最高の娯楽映画かもしれません。

あ、あと、ヴェルサイユ宮殿の壮観さや、登場人物の衣装はなかなか目を見張るものがありました♪

小学生の頃、子供向け世界文学全集で読んだっきりで記憶は定かではありませんが、果たして原作はどの程度押さえられているものか。
陣容だけ借りた紛い物って結構有るんですが、案外忠実で、ちょっと嬉しくなりました。
当然ながらつくりはイマドキ、巨大飛行船は出現するわ重火器も満載、ＣＧ使い放題、何でもアリのやりたい放題。
勿論チャンバラも申し分無く、期待も予想も裏切らないお気楽勧善懲悪大活劇で、結構楽しめました。
同じ「予想通り」でも『ロビン・フッド』（リドリー・スコット監督）のがっかり感が無かったのは、あっけらかんと明るくててらいが無かったからでしょうか。

知性派（アトス）・肉体派（ポルトス）・ロマンチスト（アラミス）って、集約すれば男性の理想型。
鉄板トリオに別種のタイプ（この場合は発展途上の若手＝ダルタニアン）をプラスして、不動のパターンを作り出したデュマって凄いですね。
関係ありませんが同時期に『三国志』も囓っていて、こちらの４人と「劉備」「張飛」「関羽」ついでに「孔明」の名前を一生懸命ソラで覚えた記憶があります。
で、ミレディは峰不二子？
あぁ、こっちもおとこ４人（銭形さんを含む）でしたねぇ。
殆ど頭を使わずに観られますので、脈絡無く思考が飛び回ります（笑）
そして本作、正義のヒーロー達より悪役の方が目立ってるのが面白いんですよ。
ミラ・ジョヴォヴィッチ（ミレディ）はいわずもがな、オーランド・ブルーム（バッキンガム侯爵）も元気にのびのび。（この人、正義の味方よりいい感じかも。）
でも、何と言ってもクリストフ・ヴァルツ（リシュリュー枢機卿）の味わい深い憎たらしさが最高です（笑）
いい役者さんですねぇ。
ルイ１３世（フレディ・フォックス）のボンクラぶりも可愛くて、好感が持てました。

時代考証なんてこの際無視。
王様・女王様に正義の騎士、憎ったらしい悪役とお色気悪女。
贅沢な王宮に豪華絢爛のドレス。
アクションありチャンバラあり陰謀あり、ついでにロマンスありのワクワク冒険活劇。
コンディション如何に関わらず、お気楽に楽しめるコト請け合いです。
（大デュマの古典をこんな風に評していいものなんでしょうか…汗）

映像が突き抜けています
内容とかストーリーとか吹き飛ばして、映像とアクションが突き抜けていておもしろかったです

ミラが不二子ちゃんになっていますが、それもよかったです

権力者の策略にも負けない意外と頭脳派でもある三銃士です

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アレクサンドル・デュマの「三銃士」と「岩窟王（モンテクリスト伯）」は小学1年生の時買ってもらった「少年少女世界文学全集」で初めて読んでファンになって以来、アニメや映画で何度も観てるんだけれど、どれも皆少しずつ翻案されてたりデフォルメされてたりで、原作が一体どういうオハナシだったのか分からなくなってるんですね（笑）。今回も何せ「伝説より派手にいこうぜ！」ですし、ミラ・ジョヴォヴィッチと夫君ポール・W・S・アンダーソン監督の「バイオハザード」コンビですし、何と「ダヴィンチの飛行船」で「決戦は空へ！」ですから、もう原作なんて原形を留めていないんだろうなぁ、って思ってたんですが、意外にもオハナシはかなり忠実に原作をなぞっているんですね（と思う。確かじゃないけど）。勿論ミラ演ずる「ミレディ」と、あの大袈裟な「飛行船」は思い切り「デフォルメ」でしたけどね（笑）。
この「三銃士」のオハナシが発表以来（1844年新聞小説として上梓されたそうです）世代を超えて全世界で愛読され、これだけ何度も映画化されるほどの人気を博した理由は、フランス・ブルボン王朝創成期の宮廷社会を舞台にした「歴史小説」としての面白さもさることながら、「主人公」ダルタニアンの脇を固める3人の勇士一人一人を個性豊かに描き分けた「物語」としての手法の秀逸さであったことは誰もが認めるところでしょう。古くは中国の「三国志」や「水滸伝」、日本でも「平家物語」や「八犬伝」から「ゴレンジャー」「テニスの王子様」に至るまで、これはベストセラーの「常套手段」なんですね。で、「一人は皆のために。皆は一人のために」なぁ〜んて「泣かせる」決めゼリフも用意してあります（原作にはあったんだろうか？）。そして、この映画が成功している最大のポイントはこの3銃士を含め「脇役」に惜しげも無くイイ役者を起用してかなり丁寧に「ドラマ」を演出していることでしょう。リシュリュー枢機卿にクリストファー・ヴァルツ（「イングロリアス・バスターズ」ですっかり有名になりましたね）、バッキンガム公にオーランド・ブルーム。それに何と言ってもミラが大変美しいんでビックリしましたね。中世の貴婦人の衣裳がお似合いなのか、3度目の結婚相手アンダーソン監督の演出と相性がイイのか、それとも単に円熟のおトシ頃（36歳）だからなのか、とにかく私は初めて彼女をセクシーだと感じましたねぇ。でも飛行船から身を投げるシーンはちょっと工夫が足らなかったんじゃないでしょうか？観客は誰もあそこで彼女が「オシマイ」だなんて思わないんですから、もっとカッコよく「脱出シーン」をキメてほしかったなぁ。あのロング・ドレスをパラシュートにして優雅にスカイダイヴして見せるとか（笑）。