インモータルズ−神々の戦い−

「300」のスタッフが・・・・なんていうキャッチコピーを前面に押してて
なんとなく「映像押し」なニオイがするので
ストーリーは期待せずに観たのが正解でした♪

ギリシャ神話をモチーフにした話だそうで、
タイタン族なんてのも出てきますが、
はっきり言ってそんなのはどーでもいい感じです♪

人類の争いにちょいと神が介入してきて
ガチャガチャやってる、そんな印象。

「300」と同じく、ムキムキな男たちが
大勢乱れて戦うわけですか、
ビジュアルはこちらの方が美しくてイイですね♪

ただ、戦いの場面で
人体真っ二つとか、噴出す血とか、爆発する人体とか
けっこうエグイ映像が出てきます。

薄暗い背景の中、
血の赤と、神の黄金
このコントラストがとーっても美しい。

スローモーションのアクションシーンも
クドくなるほど多用してないところが良いです。

映像がこれだけいいのだから
これこそ、いい脚本がついてれば・・・・・
それが残念ですね・・・・。


BGVとしては最高にいいかもしれない！！！！

私には全然ダメでした。
最初から最後まで面白みが判らなかったです。
ＣＧ映像はダイナミックで残酷で美しいのですが、
なにせストリーが・・・

ミッキー・ロークの恐ろしげな顔と
巫女さん役の女優さんのまぶしい見事な曲線の裸体
・・それしか印象に残りませんでした。

大方予想はしていましたが、がっかり感はそれ以上のものがありました。
阿呆らしくも情け無い。
「愛する者を守るため闘う」なんて今更なフレーズを振りかざし、大真面目に撮ってるものだから余計に。
ギリシャ神話は児童向けしか読んでませんので、実はどんなものなのか知りません。
勧善懲悪活劇に神話を利用しただけなのか、神話を元に活劇を作ったものなのか分かりませんが、内容はかなりお粗末。
次から次への残虐シーンは「大人対応」なんですが、内容は「お子ちゃまレベル」。
特に陳腐な台詞の連続にはマイってしまいます。
美男美女ばかりの図は壮観で、衣装もセットもＣＧも素晴らしいだけに……ねぇ。

誘った主人が早々に高いびきで、取り残された私は「どうすれば…」状態。
子供の頃観た『アルゴ探検隊の大冒険』を思い出したのは、何故だったんでしょう。
（骸骨チャンバラのカチャカチャが蘇って、ニヤニヤ。）

ところで、ミッキー・ロークなんてどこにいましたっけ？

同じ時期に、ドラマ「スパルタカス」を観ていたからなのか。
世界観にはスンナリ入っていけます。
ギリシャで古代で神々の戦いってなると。
「タイタンの戦い」とかを連想しがちです。
ＲＧならきっと、そう唄うでしょう。
でもこっちにはバケモノが出てきません。
観て興奮してウヒョーってなるモンスターは皆無です。
純粋に人間同士が戦い。
そこにチョイと神々が手を出したことから・・・
なんて物語です。
そういう意味では物足りなさもありますが。
この時代の物語がキライ苦手じゃなければ、割と楽しめると思います。
なんてったって悪役がミッキー・ロークですから。
そこんとこ知らずに観ましたから。
嬉しさ倍増でしたから。
ミッキー演じる悪の親玉のコスチュームが素晴らしいです。
斬新なデザインで、一度見たら忘れません。
ある意味、彼がモンスターです。
基本的にコスチュームの出来はイイと思います。
鎧やマスク、神々の衣装もステキ。
そして作品全体の色彩も好きでした。
うまく説明できないけど、気持ち昂ぶる色合いなんですよね。
でもって最大の見せ場は、タイトルにもある通り。
「神々の戦い」です。
タイタンという種族の人間？神？とのバトルが興奮します。
速すぎる神々の動きをスローを使って表現するんですが、これがイイ。
緩急のタイミングがバツグンで観ていて飽きません。
そして神々の、敵のボディを破壊することに微塵の躊躇もない思い切りの良さ。
スカっとします。
なんとな〜く、続編も作れそうな終わり方ですが。
これはココで終わっていいのではないでしょうか。
そっちのほうが物語に奥行きがあってイイと思います。

主人公、なかなかのイケメンですね。
でもやっぱり忘れられないのはミッキー・ロークです。
イケメンよりも。
ラヴシーンよりも。
ミッキー・ロークです。
贔屓目差し引いても絶対に！

評価６８点（１００点満点)
神が人間と共有しているところでは神は人間界の出来事に手を出してはならないと光の神「ゼウス」は厳命する。これがルールの一つらしい。
邪悪な王ハイペリオンはギリシャに侵攻、世界制覇を目指して封印されている闇の神タイタンを解き放つ「エピロスの弓」を手に入れようと非道の限りをつくす。立ち向かうのは神ゼウスが後見する青年テセウス。そしてタイタンの封印が解け、ついに天上の神々も参戦というストーリー展開なんだがギリシャ神話をネタにして作り上げたアクションスペクタクル作品で神の戦いぶりは人間同士のチンタラしたものと違って迫力が違う。一撃で人体が爆発するように消失するというすさまじさ。ゼウスにそれほどの神々しさは感じないが、黄金の鎧をまとってなかなかカッコいい、特にゼウスの娘はアニメに出てくる美戦士のごとき存在。
なんといってもハイペリオンを演じるミッキー・ロークの怪演が際立つ。
ギリシャの民は神々に守られている、だからきっと現在の経済危機も神々が助けてくれるというアピール映画なのかと勘ぐってしまう。