私の心が聞こえる？

まず驚いたのが、ナムグン・ミンの演技の上手さ。
表情だけで演じる部分がほとんどだったのですが、その表情の表現力には、こんなに上手い人だったとは今まで知りませんでした。
よく言うイケメンだけかと思っていたのですが、喜び、怒り、悲しみ、哀しみ、、嫉妬、憎悪、怒り、と、まさに七変化。
微妙な部分にも破綻がなくて、素晴らしい若手の俳優の誕生だと思いました。

また年配の俳優さんは、言わずもがな。
ストーリーも、障害を持った人々が、みな明るく前向きで、復讐を背景にしている中で、
ただ暗いということはなく、いつもどこかに救いがあり、優しく切ないドラマです。
久々に楽しませてもらいました。
話の長さも、いたずらに長くならずに、ちょうどというところでしょうか。

みなさんのレビューを見て、一気に30話見てしまいました。
登場人物それぞれの心根が優しくて、最終話は涙・涙でした。
復讐にとらわれている人たちの心を溶かしていくウリやウリのパパ、特にチキン屋の息子が本当にいい人！
おばあちゃんも苦労をしたんだ・・・。

日本のドラマは10話程度で、最終回がいくら10分15分拡大してもバタバタで終わってしまうので、こんなふうにそれぞれの思いを丁寧に描いて終わってくれるのはいいですね。
吹き替えで見ても、ウリ・ウリのパパ・ウリのおばあちゃんは、イメージにピッタリです。「ほっしにきいてみな！」
心に残るいい作品に出会えました。

主役のファン・ジョンウムさんの鼻にかかったぶりっ子発声が嫌いでさけてきたドラマでしたが、やっぱりどうしても気になって見ました。
ジョンウムさんにたびたび邪魔をされましたが、それでも毎話毎話大号泣。
目をパンパンに腫らしてしまい、大学が夏休みで良かったと心底思った日々でした。

何よりもこのドラマのMVPは、知的障害を抱えた父親ポン・ヨンギュ役のチョン・ボソクさんです。
エリート役員からドジでマヌケな父親まで、幅広い役をこなしてきたボソクさんですが、今回のヨンギュは過去最高にすばらしかったと思います。
馬鹿な父親を恥じて、憎んでいるマルを常に優しく気遣い、どんなに辛くあたられても決して責めたりしない純粋で底抜けに優しいヨンギュに毎回涙しました。

最後が残念な韓国ドラマには珍しい、見終わった後にすっきりできるドラマでした。

　キム・ジェウォン君の除隊後の復帰ドラマ。入隊前にスマートな姿になっていたので、このまま除隊したらもっといい役もらえるだろうなあと思っていたら、2013年現在もスタイルキープして人気もキープ。やったね。
以前、シーンによっては、むくみがちだったり、ポチャポチャだった顔や指がすらっとしたし、表情の表現の幅が広がって、大人の男の人を演じられるようになったとおばさんは喜んでいます。片方の口角をくいっと上げて笑ったり、好きな子にはちょっと性格悪いジェウォン君の役柄は健在。撮影の季節（春ー夏）もあるのか、ピンクやグレー、黄色など綺麗な色味の衣装がよく似合っていましたね。スタイリストさん、Good job!!来年あたり、時代劇に出演して両班の役やってくれないかしらと韓服フェチな私は期待しております。
　ナムグン・ミンさんは、自分の心を殺している心情なのか、途中から無表情というか能面演技といいますか、そういうシーンが多かっただけに少し残念でした。病院でおばあさんに会うシーンは圧巻。
　ファン・ジョンウムさんは、声が低いからか、怒っても、怒鳴っても、聞き手のカンにふれないタイプ。（あるでしょ、「ヤー、○△○×！！」ってカン高い声で相手のフルネーム呼び捨てで怒鳴るセリフ。)個人的に、好きな女優さんです。故チョン・ダビンさんやイム・スジョンさん、チェリムさんのように、これからも普通の女の子を演じられる人でいてほしいです。彼女、撮影中に痩せたんでしょうね。これからご覧になる方は、記者会見の時にぱんっと張っていた顔が、どんどん小さくなって自然に綺麗になっていくのを見届けてくださいまし。
　BSで放送されていたときに、ジェウォン君目当てで見始めましたが、途中から、彼女のファンになり、このドラマを見る＝「うりゃあを観る」になりました。（本来は、彼女に「ウリや」と呼びかける時の声）
　
　

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

第1話から最終話まで　一挙に見ました。　血のつながらない家族でも互いを愛し敬い成り立っている家族です。

しかし、チャ・ドンジュとチャン・ジュナがどうして争う事になってしまったのか・・・何度も、第1話から見直しました。
ドラマの展開は分かっているので、1話ずつじっくりと。

原因（？）はボン・ウリの　無神経なところです。
チャン・ジュナ（ボン・マル）がボン・ウリの事が好きなんだとドンジュが知ったところから、仲の良かった兄弟の争いが始まります。
チャ・ドンジュの嫉妬です。　

ウリとマル　兄妹と言っても血のつながりはないから　　互いを好きになっても何の問題もないから　
ウリをとられまいと必死になり、好きだった兄を目の敵にします。


チャン・ジュナは　ウリに「血のつながりはないから好きになっても大丈夫なんだ」と行動で示すけど
ウリは「兄になって！」と、答えます。　マルの本心など気づきもしません。

自分のせいで、仲の良かった兄弟が戦っている事に全く気付かない　バカな女です。　本当にウンザリします　
どっち着かない態度が　ますます兄弟の仲を悪くしているのに。

このドラマで　一番可哀相なのは　チャン・ジュナです。
ドンジュは耳が聴こえないけど、小さい時は裕福な家で幸せに過ごしていたし、
耳が聴こえなくなっても　母がいるし周りにたくさんの人がいます。

それに比べ　マルは血の繋がらない知能の低い父と祖母のもとで暮らし
ジュナになってからは　ドンジュの母にただ復讐のために利用されただけ・・
なんと哀れな人生なんでしょう。

最後ぐらい　ジュナが自分の好きな人と結ばれたらよかったのに、
結局　ウリはドンジュのほうに行ってしまった。　恵まれない環境にいる人が幸せになってこそハッピーエンドなのに
これではハッピーエンドとは言えません。


因みに私も耳が聴こえません。