ミュージック・オブ・ハート

というのは
誰かの書いた大好きな詩だ。
そうだなぁ
奇抜じゃなくて良いんだね。
なんか最近ついつい斬新なものを求めてしまってる私。
感動という二文字を口にすることに
いつの間にか抵抗を感じ、安易に口にしたり
文字にすることに躊躇うようになっていた。
そんな自分を今、愚かに思う。
映画監督は巨匠になるとロクなものを撮らない　と
いろんな人が言っている。
　自分自身と多くの観客からの期待が
大きくなればなるほど、自分はここで留まっていては
ならない。もっと高みへ、もっと高尚な高等なものを
と歩かなくてもよい道を歩いていってしまうからか。
それをみているまわりの誰もがわかってはいても
言えないでいるからか。わからないが
　まあともかく、この映画は良い映画だった。
静かに感動した。ヴァイオリンなど普段
葉加瀬太郎さえろくに聞く環境にない私が
曖昧にも強く感じた笑顔のこぼれる音楽。
音が苦しいではなく音が楽しいから音楽って
小学校の先生が言ってたなぁ。
だから私は今より少し素直になりたいだけなんだ。


　

面白さ：★★★☆☆
対象年齢：中学生以上（ちょっとＨな場面があるので注意）
食事中に見られるか：大丈夫でしょう

やはりDVDのいいところ、おまけの内容も充実しています。
ロベルタ・ガスパーリ本人のロングインタビュー、監督のコメントが
入った未公開シーンも。映画見た後に見ると、また違った趣きで
２回目が見たくなること間違いナシです。

「スクール・ウォーズ」的な映画はホント多くて。
内容をすぐ忘れてしまいそう。
「天使にラブソングを」しかり、「レッスン」しかり、
「フリーダム・ライターズ」しかり、、、。
他にもなんかあったけど、忘れたかな。

メリル・ストリープが、バイオリンを弾けないから、
この役を辞退しようとしたけど、引き止められて演じたとか、、。
これもそれなりに感動的なお話だけど、
「フリーダム・ライターズ」の方が感動できた。

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　物語り自体はあまり心情に踏み込むことなく、大きな展開もないので退屈に思えたが、これは実話を元にしているからだろう。立派だなとか、素晴らしいなとは思うけど、物語として胸に滲みてくるものがなかったので、やや物足りなさを感じながら観ていた。

　しかし一人の音楽教師ロベルタ先生の人柄を思うと、とても魅力を感じる。オープニングは夫と過ごしていたときのアルバム写真から始まる。ごく普通の家庭に見えるが、何かの理由で女手一つで切り盛りすることになってしまった。
　女性としての恋心や幸福な暮らしを求めるロベルタの気持ち。そういった心情は深く描かれず、音楽教師として子供との交流にスポットが当てられる。

　演奏会が始まる直前、生徒を前にして胸を叩き、「ここで弾くのよ」というあたり、ロベルタ先生の人柄や資質がもっとも感じられた場面だった。
　特典映像でのインタビューで彼女が語っていた「人はどんな人でも芸術家なの」という言葉も印象的だった。
　生徒に厳しくしながらも慕われ、演奏会でも著名な演奏家を動かすほどのハートは、やはり彼女に芸術家肌タイプの資質があったからだろうと思う。ただ前向きにという姿勢を示すよりも、こういった言葉には説得力を感じてしまう。
　ロベルタ役をメリル・ストリープがとても自然な雰囲気で演じているのもまた良かった。
　音楽家としても素晴らしいが、家庭でもロベルタ先生に良き伴侶が現れるといいなと思った。その後どうなったのかは分かりませんが。