フェア・ゲーム

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あのダグ・リーマン監督ということで、ストーリーは面白そうやけど、
不安と期待が半々で『フェア・ゲーム』を観に行ってきました♪

あー、撮影がヒドイ・・・なんなんだこの揺れ方は？
意味があるのか？
意味があるのかよ！？

結局、何の意味もありませんでしたー┏（-＿-lll）┓ヒドイ！ヒドイわ！

誰か教えてあげてください！
画面を揺らせばリアリティを感じる時代は終わったんですよ！って！

◇◆◇

でもまぁ、ストーリーは面白かったです♪
真実かどうかは置いといて、十分娯楽サスペンスとして成立してますね（（φ（・д・。）

ＣＩＡは実は相当ショボイ組織だというのが解り始めて来た今の時代に、
非常に面白く見れるテーマではあります（（φ（・д・。）

イラク戦争の色んな組織の言い訳映画の中でも、ストーリーとしては、
結構面白い部類に入るんやないやろか？

でまぁ、結局、責任をたらい回しにして、ごく少数のキ○ガイと、前政府に責任を押し付けて、
『これからは間違えずに戦争します！！！』っと、あたかも今の組織は腐ってないかのように終わるのです♪

あたかも、国民が勝ったかのように・・・

そして、国民に立ち上がれ！と言うのです。
そして、わたし達を応援してください！っと言うのです。

ま、基本的に同じことの繰り返しですな〜

ずーっと、戦争してるので、ずーっと一個前の戦争の反省をして、次の戦争は（人が変わったので）間違えませんと宣言する。

そしてまた反省して、次の戦争は・・・
（※正確には反省ではなく、前の政府やごく一部の人間に責任を押し付けてるだけ）

まぁそんなもんですね。

◇◆◇

ということで、撮影は酷かったけど、ストーリーはイロイロ考えさせてくれる面白い作品でした♪
オススメはしないっすけどね〜

個人的満足度　62点！　オススメ度　60点！

作品のテーマがテーマなので　少しカタい話になりますが
国家とはいったい何なのか　考えたことはありますか

ごくごくまれに　領土のない国家は存在しますが
国民が一人もいない国家は　存在しえません

ということは
国があって　国民があるのではなく
人々がいて　そこにはじめて国が存在しうるのです

国は
それを作った人々が安全かつ快適に暮らすための
システムとルールです
言葉を換えれば　観念であり
極論すれば　実在とは言えないものです

そのシステムとルールを　決めるのは
そう　もちろん国民です

最大限の調整を行った後　どうしても残る利害を
多数決で解決する
これを　民主主義　と言います

反対に
システムやルールを
ごく少数の支配者たちが決定するのを
独裁　と呼んでいます

さて　世界最大の
そして　他国にも民主主義を敷衍する　USAが
他国に武力進出するという　極めて重大な意思決定をする際
その手続きが　全く民主的でない
という事実を　この作品は暴いてくれます

アルミパイプの評価をめぐって
ありえない圧力で事実を捻じ曲げる　副大統領補佐官
そこには　明らかにごく少数の支配者による　利害の独占が見て取れます

民主主義を標榜する国家でさえこうなのですから
それ以外の国では　きっと　もっと　すごいことになっているのでしょう
わが　日本でも…

最後の実写フィルムを見て　鳥肌が立ちました
この夫婦に最大の賞賛を送ります

イデオロギーを支柱にしてはできない行為だと思います
妻の　そして我が名誉を守るための戦いでした

そして　同じ状況に置かれたとき
あなたは戦えますか
それとも　屈して
無辜の人々を殺害する側に立ちますか

と
重大な疑問を投げかける作品でした

評価７８点(１００点満点)
１０年ぐらい前にスーパーモデル、シンディー・クロフォード出演のスパイアクションで同名邦題の作品があったが本作はもっとシビアな作品。元外交官のジョー・ウィルソンとCIA職員ヴァレリー・プレイム夫妻が綴った回顧録に基づく実話作品でイラク戦争をめぐる国家の欺瞞とその圧力に耐えて戦った夫妻のお話でなかなか見応えのある作品に仕上がっている。
９．１１事件以降に開戦となつた「イラク戦争」、結局大量破壊兵器は今日まで発見されていない。果たして大量破壊兵器はあったのかどうかということが大いなる議論を巻き起こしたものではあるが、本作はもともとイラクは核兵器を製造していなかったし、その事実が報告されていたにもかかわらず当時の副大統領側近が少しの可能性を強調して開戦にもつていった事実を描いている生々しさが感じられる。考えてみれば９．１１テロで強いアメリカ、正義の国を強調し「悪の中枢」を非難するブッシュ大統領に国民は熱いエールを送り、支持率が跳ね上がっていったのも事実である。そんな流れの中でイラク攻撃が始まったのだが、本作で語られていることが事実だとすれば、イラクを攻撃する理由はどこにもなかったということになる。
投資会社に勤務していると身分を偽って重要なオペレーションを展開していたヴァレリーはイラクの核兵器製造がないということを現地で実感し、イラクの技術者を亡命させようと工作していた。元外交官の夫ジョーも国務省の依頼で現地に飛び、やはり核兵器が無いと確信していた。にも拘わらず開戦となり、ヴァレリーのオペレーションに中止命令、彼女を信じて行動していた現地の人が犠牲になつてしまう。敢然と政府に挑戦した夫ジョー、その報復として妻がCIA工作員であるということがリークされ実名や住所までがマスコミに公開されてしまう。双子の母親でもあるヴァレリーは家族の安全を考え沈黙を守るが世間の好奇の目や中傷に身も心もボロボロになつてしまう。無責任なマスコミに煽られる世論、イラクの破壊兵器問題が妻の身分問題にすりかわってしまう恐ろしさを実感させられてしまう。しかし静かだが強い夫婦の絆がそれを救うというなかなか感動的なエンディングへの流れがなかなかよい。

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CIA諜報員であることが、
マスコミにばれた事件である、プレイム事件を、
真っ正面から描いた映画。

ナオミ・ワッツが、身分を明かされたCIA諜報員を演じる。

今回のナオミ・ワッツは、、
美人役じゃないので、
それはそれで、なんかそういうメイクになっている・・・（笑）

いや、美人ではあるんだけど、
そんな目立つ美人を演じておらず、
それが、達成できているというのが、まず、すごいと思う。

本作は、まじめに、イラク戦争後の、大量兵器保有の、
あやふやな情報を流す、
アメリカ政府の不正とも言うべき、
情報操作を批判する内容の映画だが、
それを、あくまで、プレイム事件に絞り、
しかも、ウィルソン夫妻を中心として描くことで、
一見、アメリカ政府批判というより、
淡々と事実を描くことに終始した描き方となっているが、
その実、きちんと、アメリカ政府を批判しているようになっているところは、
至極真っ当な映画の描き方だと思う。

演じているほうも、女優とか、そういうのを表に出さず、
演じているように思うし、それが達成できている。

そういう意味では、制作側の意図しているところは、
達成できている映画といえる。

ただ、、、
映画は、確かに、こういう主張という側面はあって、
それでいいのだが、
ただ、この映画には、エンターテイメント性はない。

もちろん、それは、意図するものではないから、
それでいいとは思う。

ただ、、、私は、何か、主張の中にも、
エンターテイメント性のあるものが好きなので、
というか、この題材で、それを描いたらだめなことは、
わかっているので、
そういう意味で、この映画は、満点と、言えるのだが、
私にとっては、満点ではない。

そういうことだと思う。

う〜ん、意義のある内容なんだけど、映画としては面白くないですねえ。
テレビのドキュメンタリー番組で見たほうがいいと思いますね。
それに、私はナオミ・ワッツとショーン・ペンがあまり好きではない。
この二人の顔は主役向きではないと思う。なので、なおさら画面を見続けるのが苦痛（あくまで好みの問題として）。
あと、他のレヴュアーさんも指摘してるとおり、カメラがヒドイ。ゆらゆらと揺れて安定しない絵は不快の極み。監督が兼任で撮影してるようだけど、なんか理由があってのことなのか？

個人が政府に立ち向かうのは通常無謀な行為だ。
家庭が犠牲になるし、命の危険もある。
作中ジョー（Ｓ・ペン）がタクシーの中で、アフリカから来たドライバーに、アメリカのことを“いい国ではない”と言い、ドライバーは“いい国じゃないですか”と応じる場面がある。ここには“民主主義”に対する先進国と途上国の思いの差が表れている。
ヴァレリーやジョーは、舞台がアメリカではなく新興国や途上国なら、簡単に暗殺されて幕切れになっているはずなのだ。