ＮＩＫＩＴＡ／ニキータ　＜ファースト・シーズン＞

映画版「ニキータ」を最初観た時は、拍手喝采でした。
スタイリッシュな映像に、哀愁を帯びたヒロインが大活躍。
ところが、リメイクされたハリウッド版にはがっかり。
フランスとアメリカの風土の違いがアリアリと出ました。
97年のテレビ版は見ていません。
強烈な印象を残したオリジナル映画からはかなりの年月が流れての今回のテレビ版「ＮＩＫＩＴＡ」。
あのニキータに拘らず観て、楽しめました。
たぶんスタッフが潔くオリジナルのイメージは捨ててしまって、
ネーム・ヴァリューだけを借りることとしたのでしょう。
その潔さがよかった。
ヒロイン役も容姿が全く違うマギーＱを使ったことからも、名前借りに徹したことがわかります。
大掛かりでなく、こじんまりとテレビドラマの枠内に収まっていて、
刺激が少ないものの安心して楽しめる作りで、回を追うごとに面白くもなってきます。
第9回あたりのサスペンス度は、かなりなもの。
ニキータへの内通者が簡単に組織内からメールを送ることができるなど、
突っ込みどころもありますが、お気軽エンタテインメントしては、合格点でしょう。

最近の視聴者は、他のできのよい、いろいろなドラマでしっかり教育されているから、
実現性の低いトリックや、展開には敏感です。
いつまでも、訓練用のＰＣで、秘密裏に通信ですか．．．？
一般の企業でも、ログオン履歴とか、通信履歴を残されてしまうのですが．．．
それとも想像を超えた遥かに高度な方法なのでしょうか。

突然、墓地にマネキン、どこからでてきたの。

うーん、面白いのですが、おやっと思うことが多いドラマです。

主役のマギーQって、マギー司郎の遠い親戚らしいんだけど(笑)、
最近はやりのダイエットダンスしてますよみたいな体のシルエットがいい。
アジアンスレンダーって個人的に好きじゃないけどかっこいいね。

内容としてはよく分からんけど米国の裏組織があって、
そこで訓練されて嫌になって脱出して組織に復讐するみたいなドラマ。
なんかこうオリジナリティが今ひとつなくて、次みたいと思わなかった。

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太っ腹のワーナーさんは、第１話をネットで無料配信しているので、見てみました。

見た感想を一言で言えば、今時のアメリカのテレビドラマだ。ということでした。

初回なので、いろいろ布石を置いていて、過去の生い立ち、父親との関係、不良時代、訓練所での学園ドラマ、一人前になってからの作戦行動、教官で元上司との男女関係、今の破壊工作などが絡み合って展開していくようです。
大人のニキータには何やらバックが付いているようです。

大人のニキータ役は東洋人で美人ですが、訓練生時代までは別の西洋人女優なので、違和感があります。

また、訓練所で女の魅力を指導する女性教官が、若くてあまり魅力的ではないのがいかにも解ってないアメリカドラマ。

オリジナルの「ニキータ」ではこの役は往年の名女優ジャンヌ＝モローさんです。

このドラマではその役を私の知らない女優さんがやっています。
ならば、いっそのことその道一筋のデビ＝スカルノ夫人にでもご出演をお願いすれば思わず拍手喝采しましたけど。

それで結論、私は借りません。

ツタヤサンご免なさい。営業妨害する気はありません。
でも、さっき近所のお店に行ったら、かなりレンタルされていましたから、私がここで何を言おうが影響はないでしょう。
もう株主じゃなくなったしね。

んー、やっぱりね。今時のアクション映画ですね。

ニキータの境遇は、無実の罪をきせられて、
無理やり暗殺者にさせられる設定の方が、
切なくていい。

la femme nikitaの全シーズン見たさに、スカパーに加入し、
10年経った今でも、何度も見直すくらいなので、
私の中でのニキータは、ペータウィルソンであり、
マイケルは、ロイ・デュプイです。

また、今作で、メリンダ・クラークが心理分析官の役（アマンダ）を
演じていますが、スタイリッシュなだけで、
前作のマデリーンと比べても、
哲学的な思想が感じられない。

音楽も、ファッションも、魅力的にさせてくれる
要素がないので残念でした。

AXNでまたnikiｔa1997の再放送を
始めていますが、そちらを楽しむこととなります。