モナリザ・スマイル

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静かに淡々と進む映画なのだが、見終わったあとはついつい誰かと議論したくなってしまう作品だ。

最初、あの程度のいやがらせで立ち往生してしまうなんて、初めて教壇に立ったわけじゃあるまいし…と情けなく思った。
中盤、調子が出てからはすこし面白くなったが、女性はキャリアを優先すべきといった押し付けがましさがいやったらしくて、テーマはこれなのかとガッカリしかけた。だとしたら、いまどきなんと浅薄なテーマを選んだものだろう…と製作者の意図を訝った。

しかし、ジュリア・スタイルズ演じるジョーンに「これが私の生き方」ときっぱり宣言されたとき、ようやく「（専業主婦であれキャリアウーマンであれ）生き方の多様性を認めよう」という提言がなされていることがわかって居心地の悪さが拭われる。しかし、このテーマが示されるのが遅すぎてイライラする。このイライラに比べたら、キルステン・ダンストの（ジュリア・ロバーツに対する）嫌がらせなんて上品で軽いホイップのようでどうってことない。

ベティ（ダンスト）の嫌がらせが本領を発揮しているのはむしろコニーに対するときである。ベティはコニーより優れ、恵まれていると本人も周囲も思っているのに、必ずしもそうではなかった。しかもそのことにベティ本人が気づいてしまった。そのため、ほんのちょっぴりのつもりで意地悪をしてしまったことが、コニーの幸せを決定的に邪魔することになってしまった。このときのベティ、コニー両方の悲しみは、全体のトーンを崩すことなくさらっと描かれているが非常に胸に迫る。
だから、コニーの次の行動にはスカッとさせられた。

この映画の背景である1953年には、この程度でも十分すぎるほど「型破りな教師」だったのだろうが、今の時代の視点で見ると弱い。ベティに新聞で叩かれたからといって授業でキレるシーンなどは全然共感できない。
あまり派手な抑揚をつけないストーリーテリングがこの映画の持ち味なのだろうが、それが「弱さ」と感じられてしまった。映画が面白くないわけではない。

特典は、メイキングドキュメンタリー集、ミュージック・ビデオ、フィルモグラフィ、予告編集。

１９５０年代のニューイングランド地方。
古くからある街並が息を飲むほど、美しいです。

名門と呼び声高い女子大ではあるが、
在籍中に結婚したら、授業の出席は家事優先だったり、
卒業後の進路は、なんとか在学中に指輪をもらい、卒業後は
よき妻よき母となることがよしとされています。

この映画は、ファッションや音楽がとてもステキです。
学生たちが着ている、落ち着いた色合いのトラッドにパールをあわせたスタイルにため息が出ました。
音楽は、エンディングの最後までぜひ聞いて欲しいくらいです。

キルティン・ダンスト、ジュリア・スタイルズ、マギー・ギレンホールなど、今旬の女優さんたちが輝いています。

キルスティン・ダンストなので観た。キルスティン・ダンストはこれでほとんど全部のDVDを観たが、この映画の役は非常に変わっている。意地悪で孤独なのだ。それが何故なのかの説明が足りないので人物ベティに深みが無いのが難点。しかしそれはキルスティンの所為ではない。

先生ジュリア・ロバーツは、先生役のシーンは上手いんだが、ラブシーンはヘタだった【演出の所為だが】。
この映画はジュリア・ロバーツ先生の心の葛藤と生徒との触れ合いを描いてるんだか、ジュリア・ロバーツ先生のロマンスを描いているんだか、軸がぶれていて、いまひとつ映画の中に入り込めない。
先生の部分も、生徒に指摘されるように「自分の価値観を押し付けようとしているだけ」のように見えて、独り相撲しているようにしか描けていない。もっとロマンスの部分を削って、教師としての心の動きを描いて話しを先生と生徒の部分だけに絞って欲しかった。

最初になぜキルスティンがタイプしているのかが分からないが、最後の最後に分けが分かる。
キルスティンもすべての解決を見たのだなと分かって安心して観終わることができた。

この映画は音楽がとても良い。
ダンスシーンが長すぎるのも、音楽を聞かせたかったからではないかと思ってしまう。
女性だけのビッグバンドなんかも出てくるが、ものすごくカッコよかった。
そしてエンドロールにかかる音楽、この声、聞いたことある、誰、誰、誰？誰？誰？　
エルトン・ジョン"The Heart of Every Girl"だった。
これが最後かと思ったら女性の歌に変わって、この声、聞いたことある、誰、誰、誰？誰？誰？
バーブラ・ストライザンドで”スマイル”。いい曲だ。

珍しい役柄のキルスティン・ダンストを観れたのでなかなか良かった。

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ロビン・ウィルアムズ主演の『いまを生きる』が男子校版で、
ρ(・д・)コレは、ジュリアロバーツ主演の女子大版かなぁと思いつつレンタルしてみることに。。。

学園モノは大好きです
なんだかんだとモメるけど、最後には涙でエンディングっていうのを好む私にとってはよかったと思う

この映画は少し強弱が少ないので、だれだれが死んだだのというシーンもなく、先読みしやすい内容なので安心して観れた♪
時代背景もあり、服装など逆に古さが目新しさを感じれた

不穏分子だの、出る杭だのとどの時代でも最初は厄介者だけど、
古きよき伝統の真っ只中で、『働く女性』を掲げてる女教師の熱血ぶりはパワフルでした。

モナリザスマイル。。。
それは、どんな笑顔なのかといろいろ思いをはせてみるのも楽しかったです

ラストに自転車で追いかけるシーンに泣いてしまぃました

脱線しますが。。。
（＠＿＠）メガネの彼があのコと仲直りする男子寮でのシーンのときの、あのメガネなしの一瞬のカオにドキっとしてしまぃました

男性上位の時代の女性のあり方ってのは万国共通ですね。
その中で、「もっと志を高く！」って教育方針の先生が反乱因子みたいに扱われちゃうってのも一緒ですね。
だから今更このストーリー見ても、分かりきったことを繰り返すばかりで退屈ではある。
気になったのが、出演者一同皆５０年代女性に見事に化けてるのに、ジュリア・ロバーツ１人が現代的すぎる。浮いてます。でも、先進的な考えの女性像＝異色ってことで、これでいいのかなあ？