ハイ・クライムズ

クレアは女性の敏腕弁護士。最愛の夫トムとの間には子供はまだだった。ある日、夫が米軍によって突然拘束されてしまう。起訴書類によると、夫は「脱走」や「暴力」のほか、「第一級殺人」の罪に問われ、このままでは死刑は免れないことになった。調べてゆくと、1988年エルサドバドルのテロ事件の犯人を捜索するため、ある村で夫が民間人９人を虐殺したというのだ。「軍法」という特殊な世界ではクレアも素人同然だった…。見えない敵から何度も命を狙われるクレアとグライムス。少々展開が遅い気もしますが、楽しめます。冒頭でのビリヤードのシーンが伏線なので、記憶しておいてください。ラストではアッと驚くどんでん返しがあります。

アシュレイ・ジャッド狙い。このとき33歳。この映画も短髪だ。2000年から短髪にしたようだ。

この人の映画をこれを含めて八本観たが、芸域の広い女優だ。
医者の役も似合っていたし、この映画では弁護士だが、ちゃんとそれらしく見える演技をしている。
顔に知性があるのも得点が高い。最近まで知らない女優だったが、素晴らしい女優だ。きっとオスカー女優になるだろう。

この映画は原作がジョセフ・ファインダーという知らない人の小説だそうだが、海兵隊上がりの元軍曹と女性弁護士の夫婦というのがいきなり有り得ない設定に思える。この設定じゃないとストーリーが成り立たないのだが、このカップルの行方は初めから見えていたようなものだ。

軍隊の隠蔽工作を暴こうとするアシュレイとモーガン・フリーマンは熱演。
軍隊の密室体質や社会常識から隔絶した思考回路は『そこまで描いてしまって良いのか？』『海兵隊に侮辱罪で訴えられないか』と思うほど描かれていてスリリングだが、防衛庁の不始末を見せられている我々には「どうせやってるんだろうな」程度の衝撃しかない。

そうなると後は何を観たらいいのか。
アシュレイ・ジャッドとモーガン・フリーマンの演技しか残っていない。
この二人の共演は二度目。どちらも上手い。前回はアシュレイが医者だった。【「コレクター　1997年版」】
前回も今回もモーガンはあばら骨を殴られてアシュレイに「病院へ行きましょう」と言われるが断っている。
モーガンはいつも我慢強い。

ストーリーはやや弱いが、主役の二人の熱演は見応えがある。
アシュレイかモーガンが好きなら観てもよいだろう。
ラストシーンは狙いはよく分かるが演出が臭い。ああいう演出は高校生でも思いつくだろう。

あと、この映画は珍しく字幕がとっても良い。
英語と全然違うことを字幕が言っているのに話しの辻褄があっている。
字幕の向上のためにも字幕担当者の名前を表記するようになって欲しいと切望する。

kiss the girlの二人が再び。。。のような触れ込みでしたが、まったく全然。

この手の話をAshleyに演じさせればいいと思っているのだろうか？こんなのばかりでてんで空振りなんだから。

勘弁してほしい。

軍事法廷は茶番。
マジメに観ていて思わずのけぞってしまいました。
あくまでも事実を覗いて　相手に揺さぶりをかけるための
弁護士という設定です。
それから　話の運びが乱暴で細かいことを考えると
相当イライラします。

○曜サスペンスのノリで見ましょう。
法廷モノじゃないという前提がわかれば
結構楽しめますよ。

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大きな権力に小さな力が知恵を出して立ち向かう・・・。
でも、この結末では、あらゆることが、「え？」と思えてくる。
当の、濡れ衣夫が「なんだかな」で、怪しげだから、「そうかな〜」と思いつつ観ていたから、意外性という意味では、狙いはずれ。
でも、それでも、楽しめる映画でした。
賢い奥さんが、次に何をするか、ってことも。
アシュレイ・ジャッド、いいですね。
モーガン・フリーマンも、いつもの味のある演技でした。
この二人の魅力で、まあ、たいていのつじつまはあってしまう感じです。
妹役のアマンダ・ビートが全体を和ませて全体のムードのメリハリがついていました。

アメリカらしい、能天気さもあるけど、いい映画でした。
それにしても、ああもあっさり裁判をやめるって、あり得ない。