フィリップ、きみを愛してる！

ジム・キャリーがネコのコメディー、恋のカマ騒ぎ映画と勘違いして借りたのが後の祭りでした。
がっつりゲイの恋愛映画でコメディーテイストながら、爆笑出来るエピソードも無く、雲の形と入れ食い船に苦笑するのみ、参った参ったマイッチングまちこ先生状態。
私、そっち方面は狭量なのでいくらユアン・マクレガーがそれなりの可愛い役作りしてようがキモいだけ。
その立ち姿がフレームの隅に存在するだけでも笑けてくる、池内博之や螢雪次朗が演じる和のオカマ芸風でなく、笑いを伴わない演技に嫌な汗がじっとりと滲み出す始末。
おまけに実話ってとこに驚き、興味本位でジム・キャリーが演じた実在の人物の画像を観たところ・・・どっから観てもストンコやんっ！！！ミ(o_ _)o
この画が一番おもろかった！

まぁ、ユアンに会いたくて何度も執念深く脱獄する際の、実際に起こしたとは到底思えないプロフェッショナルな書類偽造行為や、最後の大芝居なんて完全に騙されたので、意外性と云う点においては愉しめたんですけどね。
実在の人物を描いただけに思い切りコメディーに舵を切ることは出来なかったんでしょうかね。
とにかく口直しに美形の女優が出演してる作品を観ないことには・・。

これは誰にでも ちょぉぉぉーーーオススメしたいっっっ！！！

うっかりお子ちゃまと観てしまいたくなっちゃうくらい スウィートでファニーでロマンティックなの！！！

わたしはフィリップに完全に感情移入して観ちゃったんだけど
隅から隅までトキメキがちりばめられているんですよ
フィリップの恋焦がれる気持ちが痛いほどわかってしまって　たまらなく愛おしいです

それでもって　この映画には悪い人が出てこないんですよね
スティーヴンはただただ愛ゆえだし　スティーヴンの元妻も超理解してるし
刑務所の中でもスティーヴンとフィリップの仲を邪魔する奴は出てこない
元彼ジミーのしおらしさといったらハンパないですよ
ジミーも最高にキュートでとってもいい子なの！


とってもスウィートでナイーヴで大胆なゲイたちの　嘘みたいなホントのお話
とってもおもしろいですっ☆

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警官のスティーブ（ジム・キャリー）は、妻子とともに平穏な暮らしを送っていたが、事故をきっかけに自分らしく生きるようと決意。
ゲイであることを妻に明かし、恋人と暮らし始める。
ところが「ゲイの生活には金がかかる」ってことで保険金詐欺に手を染め始め、投獄された刑務所で運命の恋人フィリップ（ユアン・マクレガー）に出会う。

「blonde、blue eyes、queer」と自らを称するフィリップの気を引くために、あの手この手のスティーブ。フィリップと同房になるための工作。数え切れないラブレター。
何度フィリップと引き裂かれても、スティーブは脱獄を繰り返す。
そして、フィリップに「君を愛している」と伝えるためだけに、彼が仕組んだ一世一代の芝居とは。

フィリップ役のユアンが超キュート！！
話し方、しぐさ、そして走り方まで、愛らしいゲイになりきっています。
その上、スティーブの最初の恋人ジミー役が、久しぶりのロドリゴ・サントロなんですが、相変わらずそれはそれは素敵です！！
ジム・キャリーが羨ましい！！

スティーブは、実の母親に捨てられたことにずっと負い目を感じていて、そのせいで誰かに愛されたい、愛した人にはとことん尽くしたいという気持ちがものすごく強い。
だから悪いこととは分かっていても、愛する人に贅沢させるためなら、よろこんで犯罪にも手を染める。
一方フィリップは、これほどまでに愛されていることは嬉しいのだけど、出会いの時から嘘で塗り固められていたと思うと、どうしても許せない。その気持ちはとてもよくわかります。

妻子とともに平穏な暮らしを送っている、普通の男だと思わせておいて、実はスティーブがゲイであると明かすところなんかはとてもおもしろいし、劇場では何度も笑いがおこっていました。

しかし、スティーブの数々の詐欺の手口があまり明かされないのがちょっと残念。ご本人はＩＱ１６９だとからしいのですが、それならどうやって書類を改ざんし、どんなふうに人を動かしたのか、もっと知りたかったな。

ブッシュ元大統領がテキサスの知事だった頃にあった話らしいですが、「テキサスだから、こんな詐欺なんか簡単。」というあたりは笑えました。あまりに何度も脱獄するので、困りはてた州と知事は、スティーブを懲役１６７年にしたらしいですけど。

（2009年制作・アメリカ/フランス）
ジム・キャリーとユアン・マクレガーがゲイのカップルを演じるユニークな映画。
と思ったら、（表面上はコメディで詐欺師の痛快な話でも）これは『母をたずねて三千里』だった。
（現在、懲役167年を課されて刑務所に収監中の詐欺師、スティーヴン・ラッセルの実話だそうです）
ちなみに彼は、メッサに余裕で入会できるIQ169！
その頭脳で、弁護士やら社長やらに扮して詐欺やられちゃ、リュック・ベッソンも面白おかしく作るにも楽しかったでしょうね。


小さい時、養子に出されたスティーヴン（ジム・キャリー）。その事を知らされ、
幼いながら、立派な人間になろうと努力する。（子供らしいわがままは押し殺した）
警察官になろうとしたのは実の母親を探すためだ。
警察だけが使うはずの犯罪データベースに侵入した経験が後のサギに役立とうとは・・。
『なぜ養子に出されたのか』知りたかったスティーヴン。
しかし、ようやく見つけた母親がスティーヴンの実の父親と再婚しており、
しかも彼の兄弟でもある子どもが3人いることを知ったスティーヴンはあっさりと警察官を辞めてしまう。
（自分だけ拒絶されたんだな、）ショックを受けた。

それからは、生死をさまよう事故にあったこともあり、心機一転、
自分に正直に生きることを決意する。
妻にゲイをカミングアウトして離婚し、引っ越し先でゲイの恋人と暮らし始める。
（なぜ母親は愛してくれなかったのか）という疑問が、（誰かに愛されたい）
（本当に愛してくれる人とめぐりあいたい）気持ちに変わってゆく。
せつない胸の奥であるが、あくまでもコメディタッチにノリがよく展開する。

保険金詐欺で投獄されたスティーヴンは、そこでフィリップ（ユアン・マクレガー）
と運命的な恋に落ちる。
ゲイの恋愛を描いているとはいえ、けっして彼らに寄り添うわけでなく、
むしろ少し距離を置いたシニカルな視点で見つめる。
フィリップは、お金なんかいらない、いつも一緒にいてくれればそれでいい、
というタイプだ。
ところが、スティーヴンは・・・。逮捕、脱獄、逮捕の繰り返し。
そして衝撃の結末を迎えたかに見えたが・・！
最後まで騙されますから、気を緩めないで見てくださいねー。
「三つ子の魂百までも」
子供時代の悲しみ、引きずらないで早急に癒やされたいものです。

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天才詐欺師スティーヴン・ラッセルの実話だそうです。
スティーヴンにはジム・キャリーが好演。ラブ・コメですが、ただのラブコメではありません。
職業は警官で妻子もあり幸せな日々を過ごしていたが、事故に遭い自分の人生を正直に生きようとした決心したスティーヴン。それからの彼は保険金詐欺で刑務所行きになるが、そこで愛するフィリップに出会い人生が変わる。フィリップを幸せにするために詐欺を繰り返し豪邸や高級車を与える。セレブな暮らしに不安を感じたフィリップは、スティーヴンに詐欺疑惑を感じ問い詰める。その時、パトカーがやって来て結局2人は投獄されてしまう。刑務所では離ればなれに・・・。
スティーヴンはフィリップに逢うため、ある危険な賭けをします。それは命にも係わるようなことだったが、成功した・・・ように見えた・・・が・・・。果たしてどんな結末を迎えるのでしょうか。これが実話だなんて信じられません。本当に天才ですね。
ジム・キャリーはジャスチャーがオーバーなのと、顔がハンサムなのに百面相のようにいろんな表情に変わるところが好きです。彼の出演作の「マスク」は大好きで何度も観ました。これからも出演作をチェックしたいと思います。今作もなかなかのヒットでした。お薦めです!!