北北西に進路を取れ

監督：アルフレッド・ヒッチコック（1959年・米・136分・カラー）
原題：NORTH BY NORTHWEST
音楽：バーナード・ハーマン
タイトルバック：ソール・バス

面白かったです。
ひと言で言うなら、巻き込まれ型のドタバタ・サスペンス？
ケーリー・グラントが演じるのは、ニューヨークにある広告会社のロジャー・ソーンヒル。
口が上手くて自惚れ屋で、多分、マザコン。
そんな彼が、ひょんなことから“キャプラン”という男に間違えられて誘拐される。
連れて行かれたのは、タウンゼンド邸。
自分はソーンヒルで、キャプランではないと言い張っても、タウンゼンドは「君の行動は、すべて把握しているが、どこまで知っているんだ？」と詰め寄る。
ソーンヒルは、人違いだと訴えるが、強引に酒を流し込まれ、車の転落事故に見せかけて殺されかける。

ポイントはいくつかあって、
・キャプランとは誰か？（姿を見た者がいない。）
・タウンゼンド邸で会った男は偽者で、タウンゼンド本人は今、国連で演説予定だという。
・ソーンヒルがタウンゼンド氏に面会中、タウンゼンド氏の背中にナイフが突き刺さり、ソーンヒルは殺人容疑で逃亡の身となる。
・シカゴ行きの特急寝台車に乗り込み、イヴ・ケンドール（エヴァ・マリー・セイント）という美女に助けられる。
・彼女は、ソーンヒルの敵なのか味方なのか？
「一難去ってまた一難」スリリングな展開が最後まで続く。

兎に角、キャプランという男に会って真相を確かめようと、ケンドールに頼んでキャプランに電話してもらい、待ち合わせの約束を取り付けたのだが・・・
指定された場所は広大な畑が広がる田舎で、キャプランは現れず、代わりに農薬散布の飛行機に命を狙われる破目に。
遂には、4人の大統領の彫刻（モニュメント）で有名なラシュモア山まで行くのだが、何とその岩肌をロープも何も無しで、ソーンヒルとケンドールの二人が下るのだ。
あり得ない展開にハラハラするどころか、ニヤニヤ笑いとツッコミで忙しかった。
因みに、このシーンはロケではなく、スタジオ内に組まれた巨大セット。
要所要所で登場する教授（レオ・G・キャロル）も、いい味を醸し出していた。
彼は、ヒッチコック作品では、本作を含めて6作品に出演している。（名前は知らなかったが、顔に見覚えがあり、ナポレオン・ソロのウェーバリー役だった人。）
タイトルの「北北西 North by northwest」という方位は実際にはないそうで、諸説あるらしいが、
劇中、ソーンヒルが利用したのが「ノースウエスト航空」なので、「ノースウエスト航空で北へ」だという説が一番オモシロイと思う。
ひょっとして、当時から企業と映画のタイアップと言うのがあったのだろうか？

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ヒッチコックを探せ！が、ファンにとっての一つの
（いや最大の？）お楽しみとなってるヒッチコック作品。
あの愛くるしい(笑)姿を探す事でストーリーに集中出来ない？
だもんで、あえて初盤に登場、となったらしいですね＾＾
「登場しなくなった」では無い所がヒッチコックのサービス精神に
溢れ、そのオチャメな人柄が伺い知れる。
ヒッチコック発見の瞬間は喜びの笑みがこぼれる＾＾

さて、やっと観れました、本作＾＾
一言で言うとまさに名作。
先日観た「シャレード」もそうでしたが、ケイリーグラントは
素晴らしい演技をしますね。シャレードの時にはオードリーばかり
褒めちぎっていて、ケイリーグラントほったらかしでしたｗ
泥酔い、戸惑い、必死！様々な演技での様々な表情。
コミカルな表情やその際のセリフの語り口調もユニーク♪

誰が？何が？どうして？と謎解きを楽しめるのでしょうけど、
私は画面を観てセリフを追うのに精いっぱい＾＾；

さすがに終盤は手に汗握りました！

ハッピーエンドって良いよね＾＾

観た後に気分が凄く良い♪　ウフ（照）

特典で「ミュージック・トラック」があり、ちょいと観てみたら・・・

映像は本編全て流れ、セリフは無しで、音楽のみ！
思わずビックリｗ
しかし、これ見て思ったね、BGMの素晴らしさ。
音楽の影響力を改めて痛感。

やっぱりいいね＾＾　ヒッチコック♪


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　†ザリ†

この作品を劇場でみれるチャンスを逃すわけにはいかないんで『午前十時の映画祭』で観てきました♪

やっぱ今見ても面白いやんかー♪最近の娯楽映画に慣れすぎてるんでちょっと長く感じた部分もあるんやけど、逆に言たら今では到底真似の出来ないゆったりとした間の取り方で完成されてるからこそ今見ても素晴らしく魅力的なんやろうねー♪

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初めてこの映画に出合ったの中学生のころで、その時に"30年前にこんなオモロイ映画があったんや！"って驚いた記憶があるんやけど、あれから20年以上経ってもやっぱむっちゃオモロイってどーよ！！！凄すぎるやん（（（（（（（ノ・д・）ノ

あまりにも有名な作品なんで、まぁ観てくださいつーとこっすね♪

中盤のバスを降りてからの一連のシーンは、さらに50年経った後に観たとしても色褪せることなく素晴らしいんやろね〜♪♪♪

個人的満足度　83点！！！

　この映画もテレビの洋画劇場で見て以来だから、かなり昔にみたきりでした。我が家にプロジェクターを装備したもので、今は片っ端からテレビでしかみていない映画をスクリーンで見直しています。
　ヒッチコックは今でも当然面白いのですが、最近韓国映画などで、かなりどぎつい描写がある映画を多くみているので、サスペンスではあっても、ヒッチコックはほんとに安心してみられます。楽しくスリルを味わわせてくれると言えましょう。
　原題はnorth by northwest なんですね。途中でnorthwest航空が出てくるので、それに引っ掛けているんでしょうか。
　今度は「めまい」「裏窓」といきたいと思います。

文句なしのエンタメ作品。展開の速さで飽きさせません。

何より感激したのは　森の中の密会シーン。
モノクロだったらもっとキレイだったでしょう。
これは是非　ご覧になって下さい。
アナログならではの発想、お遊びですよね。

果たして　現在公開されている映画の中に
50年後、通用するものが　どれだけあるでしょうか。