風の谷のナウシカ / 島本須美
風の谷のナウシカ
/宮崎駿
平均評価点:
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全体の平均評価点: (5点満点)
(167)
解説・ストーリー
宮崎駿オリジナルの原作漫画を映画化した劇場用アニメーション。地球壊滅後の近未来を舞台に、“腐海”と呼ばれる毒の森に生きる人々の闘いを描く。文化論を躍動感溢れる娯楽作に昇華させた宮崎駿の手腕はさすが。また、鬱蒼とした腐海や数々の巨大な虫たちを具現化した美術も素晴らしい。海から吹く風によって腐海の毒から守られている「風の谷」。ある日、虫に襲われた輸送飛行船が風の谷に墜落する。船内には、“火の七日間”と呼ばれる最終戦争で地球を壊滅させた「巨神兵」の核が積まれていた。やがて巨神兵をめぐり闘争が勃発し、風の谷の王妃ナウシカも陰謀渦巻く戦乱に巻き込まれてゆく。
宮崎駿オリジナルの原作漫画を映画化した劇場用アニメーション。地球壊滅後の近未来を舞台に、“腐海”と呼ばれる毒の森に生きる人々の闘いを描く。文化論を躍動感溢れる娯楽作に昇華させた宮崎駿の手腕はさすが。また、鬱蒼とした腐海や数々の巨大な虫たちを具現化した美術も素晴らしい。海から吹く風によって腐海の毒から守られている「風の谷」。ある日、虫に襲われた輸送飛行船が風の谷に墜落する。船内には、“火の七日間”と呼ばれる最終戦争で地球を壊滅させた「巨神兵」の核が積まれていた。やがて巨神兵をめぐり闘争が勃発し、風の谷の王妃ナウシカも陰謀渦巻く戦乱に巻き込まれてゆく。
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「風の谷のナウシカ」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
宮崎駿オリジナルの原作漫画を映画化した劇場用アニメーション。地球壊滅後の近未来を舞台に、“腐海”と呼ばれる毒の森に生きる人々の闘いを描く。文化論を躍動感溢れる娯楽作に昇華させた宮崎駿の手腕はさすが。また、鬱蒼とした腐海や数々の巨大な虫たちを具現化した美術も素晴らしい。海から吹く風によって腐海の毒から守られている「風の谷」。ある日、虫に襲われた輸送飛行船が風の谷に墜落する。船内には、“火の七日間”と呼ばれる最終戦争で地球を壊滅させた「巨神兵」の核が積まれていた。やがて巨神兵をめぐり闘争が勃発し、風の谷の王妃ナウシカも陰謀渦巻く戦乱に巻き込まれてゆく。
「風の谷のナウシカ」 の作品情報
「風の谷のナウシカ」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
[ジブリがいっぱいCOLLECTION] 風の谷のナウシカの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
116分 |
日本語・英語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
VWDG8006 |
2003年12月05日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
29枚
|
32人
|
30人
|
【Blu-ray】[ジブリがいっぱいCOLLECTION] 風の谷のナウシカ(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
116分 |
日本語・英語 |
1:リニアPCM/2ch/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
VWBG1110 |
2010年07月14日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
18枚
|
46人
|
17人
|
[ジブリがいっぱいCOLLECTION] 風の谷のナウシカの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
116分 |
日本語・英語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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VWDG8006 |
2003年12月05日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
29枚
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32人
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30人
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【Blu-ray】[ジブリがいっぱいCOLLECTION] 風の谷のナウシカ(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
116分 |
日本語・英語 |
1:リニアPCM/2ch/日本語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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VWBG1110 |
2010年07月14日
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在庫枚数 |
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ユーザーレビュー:167件
宮崎監督が死んだらリメイクされるだろう
宮崎監督が死んだ後には、どの作品が最高傑作とされるでしょう?
画質や音声などの完成度や、興行収益からすると『千と千尋の神隠し』が最高傑作となるのでしょうけど、テーマの力強さや、設定の奇想天外度、主人公の躍動力などからすると、やはり『風の谷のナウシカ』となるでしょう。もっとも、現在の宮崎監督自身は、この作品をそんなに好きではないと思います。宮崎アニメのなかでは、唯一、みんなのために死を賭して戦う主人公を描いたものなわけですが、監督としては、肩に力が入りすぎた作品と感じてるのではないでしょうか・・。その後の宮崎アニメで死を賭して戦うのは『もののけ姫』のサンとアシタカ、『紅の豚』のマルコ、くらいなわけですが、それらが戦うのはみんなのためというよりも、自分たちが生き残るためです。その他の作品では戦い自体を避けているようなところがあります。宮崎監督は、ナウシカのように無心で人々のために尽くす聖人のようなキャラクターをウソ臭いと思うようになっているのでしょう。もしかすると、人間はそういう生き方をすべきでないと思うようになっているのかもしれません。
が、しかし、宮崎監督が死んで、ジブリの存続がいよいよ危なくなったときに、起死回生の逆転を図ってつくられるのは、ナウシカのリメイク版だと思います。って言うか、それをやればジブリは復活できるでしょう。だれが監督するかにもよりますが・・。ホントは、今すぐやればいいのでしょうが、宮崎監督がやりたくないのだと思います。
聖人は架空のものだと私も思います。人々は聖人を好み、みなのために犠牲となって死んでいった者たちを聖人として祭ったりしていますが、実は、当の本人は犠牲になるつもりなどなかったケースがほとんどだろうと思われます。ジャンヌダルクも火あぶりにされると知っていたら、あんな行動はとらなかったでしょう。
が、人々は聖人を必要とします。
自分はちがうけれども、どこかにそういう人がいて、自分の代わりに、世のため人のために死を賭して戦ってくれるのだ、と思いたいのです。
ナウシカは、そういう人々の願いを結晶化したようなキャラクターであり、だからこそ何度観ても新鮮なんです。
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初めて劇場で見た宮崎アニメ
投稿日:2009/08/05
レビュアー:さっちゃん
うーむ、この作品の公開がもう25年前なのですね。この作品は色々な媒体で紹介されており、公開当時どうしても気になって仕事が終わってから劇場まで見に行ったのを覚えています。
たしか併映が「火垂の墓」だったと思います。時間の都合でそちらは見れなかったのですが、ナウシカは子供のとき以来ひさしぶりに大スクリーンで見るアニメーションでもあり、わくわくしたのを覚えています。
時代は遥か未来、多分、核兵器や生物化学兵器など大量破壊兵器全てが使用されたと思われる全世界的な大戦争の後、かろうじて生き残った人間が、少しずつ文明を造り上げようとしている世界、主人公ナウシカは”風の谷”と呼ばれる小さな王国の王女ですが、かなりお転婆で毒を撒き散らす「腐海」にまで近づいては冒険を繰り返しています。
素晴らしいのは「腐海」や「蟲」などの異形の世界が冒頭で何の説明もなく我々の前にポンと投げ出される監督の手つきです。これがさらに20年前であったら、観客に受け入れられなかったと思う方法です。しかし、敢えて宮崎駿という人がこういう提示の仕方をしたのは観客が(特に年若い人達が)SFをすでに十分、受け入れているという計算とご自身の未来世界を描くビジュアルの力に自信を持っていたからではないかと私は考えます。
今ではアニメもSFから異世界ファンタシーまで奇妙な衣装や奇怪な生物を描くことも多くなり、現時点でこの作品をご覧になる方にとってナウシカの映像が当時ほどのインパクトがあるかどうか私には分かりませんが、宮崎監督の借り物でないイメージを具体化した生物や乗り物、登場人物の日々の暮らしといったものがナウシカの世界に実感を与えていることには頷いていただけると思います。
それともうひとつ、この作品では何故、こうした世界が出来上がったかには、さほど力点が置かれていません。「火の七日間」にしても悪夢のようなイメージのみで、実際に何があったかは曖昧なままになっています。一方、ナウシカが物語の半ばで放浪の剣士ユパに明かす「腐海」の秘密に関しても、彼女が探しているのは過去に何があったかではなく、これから我々はどこへ行こうとするのか。このまま滅んでいくのかという未来です。
この作品は監督ご自身が連載されていた漫画が元になっているため、それとの比較でエンディングの詰めが甘いというような批判があったと聞いていますが、あちらは単行本で数巻にまたがる長編、こちらは尺に制限のある劇場用映画、同じ土俵で較べるのは無理があると思います。特に年少の観客に漫画の厳しいラストに立ち向かえというのも酷な気がします。
あまりレヴュアーに似合わない分析的なレヴューになってしまいましたが、SFアニメとして傑作なのは間違いないです。この紹介では何がなにやらよく分からないと思いますが、是非見ていただきたいと思います。
このレビューは気に入りましたか?
9人の会員が気に入ったと投稿しています
虫愛でる姫君の 壮大な物語
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
「天空の城ラピュタ」の公開を控え、金曜ロードショーで放送されたのを観たのが最初。
何の予備知識も、期待もなく見始めましたが、群れからはぐれた王蟲をナウシカが腐海の森に戻してやる冒頭のシーンが終わるころには、もうすっかり作品に魅了されていました。
これが、ぼくが 宮崎駿 という名前を知った日でした。
(敬称略)
劇場で「天空の城ラピュタ」も観て感動、予告編を観ていたのに食指を動かさなかった「ルパン三世カリオストロの城」もビデオで観て驚きました。 これはおもしろい。
そしてそれまで意識していなかったあの作品にも、この作品にもスタッフとして参加してるのを知り、魅了されていきました。
今でも、この劇場版アニメ「風の谷のナウシカ」は大好きですし、高く評価します
その上で宮崎駿への思いも絡んで、作品への思いもいささか複雑です。
ところで、これは、いわば”第2のナウシカ”です。
宮崎駿の名を意識した頃から、[アニメージュ]で連載されていた”第1のナウシカ”である原作漫画を読んでいくことになりました。
これがすばらしい。 より以上にナウシカの世界に入っていきました。
「ルパン三世カリオストロの城」の後、企画が次々に頓挫し煮詰まっていた宮崎駿に、当時同誌編集部にいた鈴木敏夫が説得し、始まった連載。
どうせならアニメ化できないようなスケールでと描かれたこの漫画が、紆余曲折を経て映画化されることになって、”七転八倒の苦しみ”(後の宮崎監督の発言)だったようです。
分量としては、今日[アニメージュ・コミックスワイド版](全7巻)の2巻分ほどを、再構成して2時間ほどにまとめるというものです。 その短縮する苦しみ。
一方で、たとえば、あの蟲たちを描いていくのでから、それは作業として実にハードでしょう。
製作を高畑勲にするなら、という条件で引き受けた仕事。
他の優秀なスタッフも併せ、まさに力業の奇跡の一本、熱が伝わってくるような作品です。
2007年4月16日づけ、干し草さん(もう今は投稿なさっていない方ですが、のレビュー)ぜひお読みくだそい。 ぼくも原作漫画、お勧めします
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誰もが認める名作アニメ
投稿日:2022/06/05
レビュアー:oyoyo
学生の頃視聴し、衝撃を受けた。
世界観、登場人物、ストーリー、音楽、台詞、乗り物、蟲、全て魅力的で無駄が無い。
ジブリ独特のアニメーション技術は今観ても視聴に耐えうる高技術。
リメイク不要!
続編はあれば観たいが。
当時14800円という、今じゃ信じられないくらいの価格だったビデオテープも購入し、
30回は観たのではないだろうか?
原作漫画も持っていた。
漫画の作者は、なんと宮崎駿監督だ。
引っ越しの際、要らない物を詰めた段ボールと要る物を詰めた段ボールを間違えて売ってしまったのだが、
最近また漫画(新品)を購入し、所有している。
ディスカスさん、旧いからと在庫枚数10枚は少ないでしょ。
原作を読んでなければ100点を出しただろうが、
原作を読んでしまってるので、映画は
95点!
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7人の会員が気に入ったと投稿しています
B+ オリジナリティはある
投稿日:2010/09/01
レビュアー:かづしげ
1984年公開だったらナウシカの方がラピュタより2年も古いのか。ナウシカの方が全然独創性があって支持できるけどね。これを観て分るのは宮崎さんが環境汚染問題に対する思いを最初から持っていたということ。
腐海の森のイメージは、FF8とかにかなり影響与えてる感じがした。それに小さなオームを助けたエピソードが、最近のマクロスFで見事にぱくられていたことも分った(笑)
但し、ラストのご都合主義の結晶みたいな危機一髪回避、和解シーンだけは、大いなる脱力感で全て帳消しにしたい位の気分になった。そうしたいなら、始めから子供向きと割り切って、殺戮シーンなど極力抑えてファンタジーに徹してもらいたかった。評価ではあえて割り引かなかったが、一、二段のレベル落ちにして良い位だった。
「やはり蟲にとりつかれていたか……」という一シーンが、アニメの名シーン祭りみたいな企画でTVで流れたが、それを確認できたのは良かった。
このレビューは気に入りましたか?
7人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
宮崎監督が死んだらリメイクされるだろう
投稿日
2010/11/26
レビュアー
勇光
宮崎監督が死んだ後には、どの作品が最高傑作とされるでしょう?
画質や音声などの完成度や、興行収益からすると『千と千尋の神隠し』が最高傑作となるのでしょうけど、テーマの力強さや、設定の奇想天外度、主人公の躍動力などからすると、やはり『風の谷のナウシカ』となるでしょう。もっとも、現在の宮崎監督自身は、この作品をそんなに好きではないと思います。宮崎アニメのなかでは、唯一、みんなのために死を賭して戦う主人公を描いたものなわけですが、監督としては、肩に力が入りすぎた作品と感じてるのではないでしょうか・・。その後の宮崎アニメで死を賭して戦うのは『もののけ姫』のサンとアシタカ、『紅の豚』のマルコ、くらいなわけですが、それらが戦うのはみんなのためというよりも、自分たちが生き残るためです。その他の作品では戦い自体を避けているようなところがあります。宮崎監督は、ナウシカのように無心で人々のために尽くす聖人のようなキャラクターをウソ臭いと思うようになっているのでしょう。もしかすると、人間はそういう生き方をすべきでないと思うようになっているのかもしれません。
が、しかし、宮崎監督が死んで、ジブリの存続がいよいよ危なくなったときに、起死回生の逆転を図ってつくられるのは、ナウシカのリメイク版だと思います。って言うか、それをやればジブリは復活できるでしょう。だれが監督するかにもよりますが・・。ホントは、今すぐやればいいのでしょうが、宮崎監督がやりたくないのだと思います。
聖人は架空のものだと私も思います。人々は聖人を好み、みなのために犠牲となって死んでいった者たちを聖人として祭ったりしていますが、実は、当の本人は犠牲になるつもりなどなかったケースがほとんどだろうと思われます。ジャンヌダルクも火あぶりにされると知っていたら、あんな行動はとらなかったでしょう。
が、人々は聖人を必要とします。
自分はちがうけれども、どこかにそういう人がいて、自分の代わりに、世のため人のために死を賭して戦ってくれるのだ、と思いたいのです。
ナウシカは、そういう人々の願いを結晶化したようなキャラクターであり、だからこそ何度観ても新鮮なんです。
初めて劇場で見た宮崎アニメ
投稿日
2009/08/05
レビュアー
さっちゃん
うーむ、この作品の公開がもう25年前なのですね。この作品は色々な媒体で紹介されており、公開当時どうしても気になって仕事が終わってから劇場まで見に行ったのを覚えています。
たしか併映が「火垂の墓」だったと思います。時間の都合でそちらは見れなかったのですが、ナウシカは子供のとき以来ひさしぶりに大スクリーンで見るアニメーションでもあり、わくわくしたのを覚えています。
時代は遥か未来、多分、核兵器や生物化学兵器など大量破壊兵器全てが使用されたと思われる全世界的な大戦争の後、かろうじて生き残った人間が、少しずつ文明を造り上げようとしている世界、主人公ナウシカは”風の谷”と呼ばれる小さな王国の王女ですが、かなりお転婆で毒を撒き散らす「腐海」にまで近づいては冒険を繰り返しています。
素晴らしいのは「腐海」や「蟲」などの異形の世界が冒頭で何の説明もなく我々の前にポンと投げ出される監督の手つきです。これがさらに20年前であったら、観客に受け入れられなかったと思う方法です。しかし、敢えて宮崎駿という人がこういう提示の仕方をしたのは観客が(特に年若い人達が)SFをすでに十分、受け入れているという計算とご自身の未来世界を描くビジュアルの力に自信を持っていたからではないかと私は考えます。
今ではアニメもSFから異世界ファンタシーまで奇妙な衣装や奇怪な生物を描くことも多くなり、現時点でこの作品をご覧になる方にとってナウシカの映像が当時ほどのインパクトがあるかどうか私には分かりませんが、宮崎監督の借り物でないイメージを具体化した生物や乗り物、登場人物の日々の暮らしといったものがナウシカの世界に実感を与えていることには頷いていただけると思います。
それともうひとつ、この作品では何故、こうした世界が出来上がったかには、さほど力点が置かれていません。「火の七日間」にしても悪夢のようなイメージのみで、実際に何があったかは曖昧なままになっています。一方、ナウシカが物語の半ばで放浪の剣士ユパに明かす「腐海」の秘密に関しても、彼女が探しているのは過去に何があったかではなく、これから我々はどこへ行こうとするのか。このまま滅んでいくのかという未来です。
この作品は監督ご自身が連載されていた漫画が元になっているため、それとの比較でエンディングの詰めが甘いというような批判があったと聞いていますが、あちらは単行本で数巻にまたがる長編、こちらは尺に制限のある劇場用映画、同じ土俵で較べるのは無理があると思います。特に年少の観客に漫画の厳しいラストに立ち向かえというのも酷な気がします。
あまりレヴュアーに似合わない分析的なレヴューになってしまいましたが、SFアニメとして傑作なのは間違いないです。この紹介では何がなにやらよく分からないと思いますが、是非見ていただきたいと思います。
虫愛でる姫君の 壮大な物語
投稿日
2009/07/01
レビュアー
ロキュータス
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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「天空の城ラピュタ」の公開を控え、金曜ロードショーで放送されたのを観たのが最初。
何の予備知識も、期待もなく見始めましたが、群れからはぐれた王蟲をナウシカが腐海の森に戻してやる冒頭のシーンが終わるころには、もうすっかり作品に魅了されていました。
これが、ぼくが 宮崎駿 という名前を知った日でした。
(敬称略)
劇場で「天空の城ラピュタ」も観て感動、予告編を観ていたのに食指を動かさなかった「ルパン三世カリオストロの城」もビデオで観て驚きました。 これはおもしろい。
そしてそれまで意識していなかったあの作品にも、この作品にもスタッフとして参加してるのを知り、魅了されていきました。
今でも、この劇場版アニメ「風の谷のナウシカ」は大好きですし、高く評価します
その上で宮崎駿への思いも絡んで、作品への思いもいささか複雑です。
ところで、これは、いわば”第2のナウシカ”です。
宮崎駿の名を意識した頃から、[アニメージュ]で連載されていた”第1のナウシカ”である原作漫画を読んでいくことになりました。
これがすばらしい。 より以上にナウシカの世界に入っていきました。
「ルパン三世カリオストロの城」の後、企画が次々に頓挫し煮詰まっていた宮崎駿に、当時同誌編集部にいた鈴木敏夫が説得し、始まった連載。
どうせならアニメ化できないようなスケールでと描かれたこの漫画が、紆余曲折を経て映画化されることになって、”七転八倒の苦しみ”(後の宮崎監督の発言)だったようです。
分量としては、今日[アニメージュ・コミックスワイド版](全7巻)の2巻分ほどを、再構成して2時間ほどにまとめるというものです。 その短縮する苦しみ。
一方で、たとえば、あの蟲たちを描いていくのでから、それは作業として実にハードでしょう。
製作を高畑勲にするなら、という条件で引き受けた仕事。
他の優秀なスタッフも併せ、まさに力業の奇跡の一本、熱が伝わってくるような作品です。
2007年4月16日づけ、干し草さん(もう今は投稿なさっていない方ですが、のレビュー)ぜひお読みくだそい。 ぼくも原作漫画、お勧めします
誰もが認める名作アニメ
投稿日
2022/06/05
レビュアー
oyoyo
学生の頃視聴し、衝撃を受けた。
世界観、登場人物、ストーリー、音楽、台詞、乗り物、蟲、全て魅力的で無駄が無い。
ジブリ独特のアニメーション技術は今観ても視聴に耐えうる高技術。
リメイク不要!
続編はあれば観たいが。
当時14800円という、今じゃ信じられないくらいの価格だったビデオテープも購入し、
30回は観たのではないだろうか?
原作漫画も持っていた。
漫画の作者は、なんと宮崎駿監督だ。
引っ越しの際、要らない物を詰めた段ボールと要る物を詰めた段ボールを間違えて売ってしまったのだが、
最近また漫画(新品)を購入し、所有している。
ディスカスさん、旧いからと在庫枚数10枚は少ないでしょ。
原作を読んでなければ100点を出しただろうが、
原作を読んでしまってるので、映画は
95点!
B+ オリジナリティはある
投稿日
2010/09/01
レビュアー
かづしげ
1984年公開だったらナウシカの方がラピュタより2年も古いのか。ナウシカの方が全然独創性があって支持できるけどね。これを観て分るのは宮崎さんが環境汚染問題に対する思いを最初から持っていたということ。
腐海の森のイメージは、FF8とかにかなり影響与えてる感じがした。それに小さなオームを助けたエピソードが、最近のマクロスFで見事にぱくられていたことも分った(笑)
但し、ラストのご都合主義の結晶みたいな危機一髪回避、和解シーンだけは、大いなる脱力感で全て帳消しにしたい位の気分になった。そうしたいなら、始めから子供向きと割り切って、殺戮シーンなど極力抑えてファンタジーに徹してもらいたかった。評価ではあえて割り引かなかったが、一、二段のレベル落ちにして良い位だった。
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風の谷のナウシカ