ロマンシング・ストーン／秘宝の谷

感動させられるとか、何か考えさせられるって訳ではない
お気楽な気持ちで観れるコメディー娯楽映画。
ちょっとした時間の空きや移動時間などに見ると　吉　とみた。

いわゆる　Ｂ級のにおい　プンプンだが、テンポがよく物語が進むので、それなりに楽しめる。
つっこみどころも満載だが、思わず笑ってしまうシーンも多く
見て損した気分にはならないだろう。

高校生ぐらいまでなら、大満足で見るだろう。
大人はちょっと物足りない感が残るかも、、、。


　　　
　　６９点

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冒険活劇物語。
印象的なシーンは、自分の書いた小説で泣いてしまうシーン。
行き先が違うバスに乗ってしまうシーン。
鉄砲水で流された女性の足の真ん中に男性の顔がうずもれてしまうシーン。
宝石手に入れた直後にワニにばくっと腕を食われてしまうシーン。
これはかなりお勧め。

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昔観たときには、メチャクチャ面白かったと記憶していた
が、今回観直してみると、さほどでないのでガッカリ。こ
ういう事もある。

秘宝を発見するくだりがあっさりしたものだし、ドラマ展
開も安易過ぎる。何より、Ｄ・デビートがもっと主人公た
ちと絡んでくるかと思っていたのだが、脇で騒ぎまわる
だけでつまらないものだった。

良かったのは、ジェーン（Ｋ・ターナー）が書く小説とは
違い、男性に助けられることなく自分自身で危機を脱
出するところ。ここに皮肉な視点がある。

「ロマンシング・ストーン　秘宝の谷」（1984、米国、カラー、106分）。
ロバート・ゼメキス（1952生）。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のタイム・リープ三部作（1984、1989、1990）の監督。
「リープ」なき冒険ものは、スピルバーグの「インディ」５部作の最初「レイダース」（1981）で決まったと思います。その後、この「ロマンシング・ストーン　秘宝の谷」が発表されたのは二匹目の泥鰌ねらい、と推量していましたが、調べると、そんな単純なものではないですね。映画の企画端緒は、どっちが早いか分かりません。別々に企画されていたのでしょう。本作のゼメキスとダイアン・トーマスの脚本が早いか、「レイダース」のスピルバーグとローレンス・カスダンの脚本が早いかは、分かりません。しかし、先に公開された「レイダース」が傑作でした。「スター・ウォーズ」の「ILM」（ジョージ・ルーカス）の特殊技術があり、軍配は明らかでした。
それでも、この「ロマンシング・ストーン」を今観ているのは、役者の共演が見事で、CGに頼らない画面があり、その結果、身体的な魅力があるからです。切られたら血が出るという意味です。
作家「ジョーン・ワイルダー」（キャスリン・ターナー）は、南米のコロンビアにいる姉「エレイン」（メアリー・エレン・トレイナー）から電話を受ける。姉はギャングに誘拐され、夫が出した封書が届いているはず、同封されている地図を持って来てほしい、と言った。「ジョーン」はコロンビアに飛行。彼女も狙われ、地図の重要さを知る。地図の目的地にトラックで向かう途次、何度も狙われるが、トラックの持ち主「ジャック」（マイケル・ダグラス）に会う。この男、一筋縄ではない。転変紆余のあと、「ジョーン」は「ジャック」に地図を見せる。そこから、二人の冒険旅行が始まった。
マイケル・ダグラス（1944生）は、当時まだ若いし、キャスリーンが10歳下。
「ラルフ」という仲介屋を演じているダニー・デヴィート（1944生）は、キャスリーンとマイケルが共演する「ローズ家の戦争」（1989）の監督で、ジャック・ニコルスン主演の「ホッファ」（1992）で監督、共演を務めた才人です。

キャスリーン・ターナーがおばさんになったのは何時からかと思って時系列に見ているんだが、この映画は美人役じゃないけれど魅力的だ。三年前のデビュー作「白いドレスの女(1981)」で確立した美女・悪女路線は狙わなかったんだな。それは正しい選択だったと思う。

この映画は一見してスピルバーグの映画かと思ったが監督の経歴を読んだらむべなるかなである。インディアナ・ジョーンズのシリーズの一作だと言われても納得してしまう。（ほんとは違いますよ）

キャスリーン・ターナーは30歳。近寄りがたい美人とはちがうポジションを作ってこの映画は成功していると思う。ストーリーはすぐに忘れてしまうような代物だけど、面白かった。国際線の機内映画向きだ。