理想の彼氏

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この映画、離婚した４０歳の子持ちサンディが、一から人生をやり直すことになって、
その中で、すっごく年下だけど、話も合い、性格もよくて、
見た目もうるわしい男性アラムと出会うということなんですけど・・・。

この映画、実際現実味という観点から言うと、とってもうすーいです。
まず、元ダンナの性格が、ラブコメディにこんなのけぞるほど、
ここまで悪役にする必要がある？？という程どうしようもないやつです。
それから、今まで仕事をしていなかった彼女が、ＮＹでしかもメディアの世界で、
いくらもともとの才覚があったからと言って、するするとキャリアを重ねるのは・・・
世の中、そういうもんちゃうやろ！？もっといろいろあるやろ！？
とつっこみたくなります。キャサリンのイメージに貧困は似合いませんけど。

とまあ、最初は立て続けの現実味の薄さに、いくら夢を売る映画と言っても、
現実味が薄すぎるきらいがあったんですけど、
この映画、肝心かなめの真実味がきちんとありました。
１０歳以上年下の男性も、りっぱな恋愛対象になるくらいの年齢になったわたしには、
ふたりの恋愛の展開がすごく真実を突いている気がしました。
彼女の言う事、すごくわかるんです。
女性は、男性より多少恋愛に人生をかけなければならないことがあります。
楽しい恋のたどり着く先には、人生を変えなければいけないような代償を必ず
払う必要がでてきます。
特に、彼女離婚した身。これが、本音だよなとつくづく思いました。

ラストも好きです。

それにしても、邦題タイトル・・・ひどい。
このタイトルからすると、熟女が若い男とアレコレする映画に
思えてしまいます。
確かに、年下の彼氏できるけどさあ、人生のやり直しを描いた映画ですし。

思うに、何でも「ラブコメディ」と銘打つのはどうなんでしょうね。
ハリウッド作品で有る程度重たくないラブストーリーならば、作品の中での会話はウィットに富んでいてユーモアにあふれており、エピソードはドラマ性を高めるために大なり小なり面白可笑しく描かれます。
それって基本的なスタンスであって、コメディ作品として作り込んだものではないですよね。

別にだからどうってわけではありませんが、カテゴリを「ラブコメ」にしとけばある一定以上の客が見込めるし、とりあえずそうしとけってのはある意味いい加減かなぁ、と。

さて、本作がどうかと言いますと、いわゆる「ラブコメ」の中でも軽いユーモアとラブストーリーがバランスよく、楽しめる作品に仕上がってます。

しかしまぁ、ラストのはしょりっぷりは逆に思いっきりが良くて少し笑っちゃいました。
中だるみしそうでしない時間短縮策ですね（笑）
年数をあけることで、若造相手に安易にくっついちゃうよりは常識的な落とし込みで、キャストの雰囲気と役柄の環境を考慮すると逆に好印象です。
でもって、はしょった挙句やっぱりハッピーエンドと。

歳の差カップルを扱ってるのが少し目新しい感じと、役者がほどほどに良い感じなので、まずまず面白いと評価しました。

　ディスカスとWOWOWのイントロを読んでもそれほど期待感は生じなかったが、ラブコメなのに観てる内普通のラブストーリィに思えて来る。15,6歳年下の男と付き合うのはそれほど罪深いのだろうか。世間の目を気にすることは必要だが、それが幸せなら良いと思うし貫いてほしいね。
　40歳子持ちのバツイチ女をキャサリンが好演してる。一部かなりの熱演もあったがあそこは結構ツボだったかも 笑
　子供達とアラム（＝ジャスティン）のやりとりも楽しく観られた。ジャスティンはメル・ギブソンを小さくして若くした感じ。機会があれば別作品も観てみたい。
　ラスト前のそれぞれの変遷を流して描くシーンは好き嫌いが分かれそう。ちょっとうざい気もしたが、ラストとうまく繋がってたので良かったのかな。


※レーティングは、A+,A,A-＞B+,B,B-＞C+,C,C- の9段階。

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「理想の彼氏」というこの邦題を付けた方、まったくセンスの無いヒトなのか、またはトンでも無い皮肉屋さんなのか、何れにせよラブコメにイチャモン付けるの大好きな私の目を引くには十分の傑作な邦題でした。いやぁ、これはレビュー書かずにいられん（笑）。
一言で言うと、この映画、全編「ステレオタイプ」の連続技です。実は私、キャサリン・ゼタ・ジョーンズという女優には前々から非常に困惑しておりまして、ルックスはほぼ私の「理想」に近いし、演技も決して下手ではないし、演じる役によってはキャラも悪くないと思わせるんですが（「エントラップメント」では完全に参りかけたし、「ターミナル」も良かったですねぇ）、どうも「贔屓」に加えられないんですね。キレイ過ぎて「美人」の「ステレオタイプ」の役を振られ過ぎるせいじゃないかとも思うのですが。
この映画でも彼女の演じる主人公ルイーズは「40歳、バツイチで子持ち、美人で知性も根性もあって性格も良い」つまりは「アラフォー」の「理想型」なんですね。彼女の夫というのがこれまた「家父長制男尊女卑型」の「典型」で、浮気の見つかり方も復縁の迫り方も実に「類型的」。彼女がお見合いデートする相手も夫と同類の「典型的」バカなスケベ男です。で、結局「理想の恋人」は15歳年下でちょっとイケメン、純情で優しくて子供好きで、何より彼女にゾッコン、これぞ「アラフォー女性の理想の恋人」そのものです。
その他登場するチョイ役の連中も一人残らず「類型」ばかりで全く「キャラの立つ」人物は出て来ない。オハナシについては書くのもバカバカしいくらい「類型的」なんで書きませんが、とにかく徹底してます。見事と言ってもいい。
まぁ「ラブコメ」ファン層のリクエストを集約するとこうなる、ということなんでしょうから、そこにイチャモン付けたってしょうがないとは分かってるんですが、これだけ「類型」を並べると必然的に「ドラマ」は成立しないんですね。だから観ていて「気持イイ」けど「感動しない」のは当然の結果です。「アラフォー」の女性ラブコメファンの方にはそれでもいいんでしょうけど、キャサリンのファンでも無いと男性には時間潰しにもならん映画だと思いましたねぇ。

いいじゃぁないの〜、いいじゃぁないの〜、４０歳のバツイチ子持ち女が浮気夫と決別して、頑張れわたし！！みたいにシャキッとして生きていく姿。
いいじゃぁないの〜、キャサリン・ゼタ＝ジョーンズ！
（前から思っていたのですが、彼女の”＝”ってどんな意味があるのでしょう？(;^_^A）
彼女はメイクが薄い方が断然綺麗！

で、映画だから頑張っている親子には王子様が現れるんだわさ。
それも１６歳年下の初々しい王子様、アラムくん。
このアラムくん、その優しい人柄を逆手に取られて、女に騙され２４歳の若さでバツイチ。
おまけに親元に同居し、自分のやりたいことが見つからず何となくフリーターをしているという、ちょっと冴えない若者。
でもね、悪ガキたちのお相手はお手のもの。
すっかりベビーシッターの仕事が板についちゃった。
悪ガキたちも冴えない王子が大好き。
で、映画だから当然、二人は年の差などものともせず恋に落ちるわけです。
で、映画だからなんだかんだあっても、ハッピーエンドなわけです。
最初は子役ちゃんたちが放つ汚い言葉や行動に嫌悪感を覚えていたけど、いつの間にやら気持ちが入り込んで、なんだかとても幸せな気持ちにしてくれた映画でした (*⌒∇⌒*)

それにしても、元夫のムカつくこと！言葉だけじゃなく、一発殴ってやればよかったのに！