シャッター　リフレクション

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アリス(ブリタニー・マーフィ)は、脚本の執筆をするためと暴力的で出所寸前のベンから身を守る為、町はずれの古い一軒家に引っ越した。家の中では不思議なことが次々と起きた。まるで幽霊でも棲んでいるように・・・。以前住んでいた家族が残したと思われるビデオテープが数本見付かり再生してみる。新婚夫婦なのか、妻は妊娠しているらしい。テープは詳細に現実が語られていき、そして・・・。
地味で平凡なストーリー運び、恐怖感はあまりなく盛り上がりもありません。なので、ちょっと物足りなさが残りました。
ヒロインを演じたブリタニー・マーフィは、昨年２００９年１２月に３２歳の生涯を閉じたそうです。ご冥福をお祈りいたします。。。

原題は『Deadline（締切り）』。締切りにに追われる主人公が、古い洋館を借りて、そこで缶詰めで作品を仕上げようとするのだが、自分しかいないはずの部屋に、誰かの気配を感じるようになる。そして、屋根裏でみつけたビデオテープに記録されていたのは・・・。

故ブリタニー・マーフィーの主演サイコ・スリラーです。邦題にある「シャッター」はどこにも出てきませんｗ。8mmビデオにシャッターついてないし。

アメリカでも、劇場公開はされていないようです（DVDは発売済み）。


全体的に、微妙な感じで、ラストまでパッとしない印象です。
建物はいかにも出そうな、古い洋館で、画面の雰囲気は良いのですが、物語は、個人的には微妙と言わざるを得ない・・・。

王道的な館系ホラーです。
いわくありげな古い家を借りて住んでみると、少しずつ妙な出来事が・・・っていう。

王道的な分、「どこかで観たぞ」っていう先の読みやすい展開なのが難点でしょうか。
そうはいっても、ビデオテープをキーに進行する若干の目新しさもありますし、
尺も短いので、ヒマな時に観る分には良いのでは？

あんなに撮影魔な旦那はイヤだろうなぁ・・・ってのが最大の印象でした。
ちなみに、ちっとも怖くはありません。

タイ製ホラー映画『心霊写真』のリメイク『シャッター』の続編かと思った。そう思った方は多いのではなかろうか。(汗)

でも、本作品は、『シャッター』とは縁もゆかりもない作品。そろそろ、こんな失礼なことはやめるべきだろう。
本作品なんか、もう少し違うウリ方があったはずだ。

（閑話休題）

私は特に、ブリタニー・マーフィのファンではないが、彼女の急逝と本作品がシンクロしていると言われれば、ちょっとは気になる。
いわゆる“コワいもの見たさ”ってヤツ。(笑)

本国ではポスターの差し替え騒動などもあって一時期話題になった。けれど、作品そのものが高い評価を受けるとか、初登場全米第１位だったとか、そんな話しは聞かない。
いまどき、その程度のことでは、観客動員数に影響は出ないものらしい。

ハリウッド・バビロンを地で行くような生涯だったわけだが、大人になってからの彼女が、そんなに人気があったとは思えない。（ゴメンナサイ！）

愛嬌がある顔立ちではないし、あの眼差しだ、性格がいいとも思えない。淑女と呼ぶには程遠い。
けだるそうな目と厚い唇、背は低いけど胸は大きい。周囲の評価は、どちらかと言えば、セックスシンボルだったのではなかろうか。
ただ、本人は真面目に演技者を目指していたフシがある。

その辺りのギャップが、亡くなった今となっては、切ない。
特に、晩年は薬物と拒食症で痩せコケて肌もガサガサ。痛々しいくらいの荒れようだ。

子役だった頃は兎も角、大人になってからは、出演作に恵まれていたとは言えない。華やかだったのは、アニメ『ハッピーフィート』の声優が評価された時くらいか……。後は地味だったような気がする。
（呪われるかな？）

締め切り間近の脚本家のアリスが、人里離れた邸で執筆に集中することになる。
ところが、そこで見つけたビデオテープを見ているうちに、その屋敷で行方不明になった夫婦に何があったのか、図らずも知ることになる。
……というお話し。

カンのいい方なら気が付く通り“そんな映画”である。(笑)

正直、何のヒネリもなく、真っ向勝負といった感じ。
確かに、伏線を散りばめ、ミスリードを誘う演出をし、カメラも撮るべきものをキチンと撮ってあった。けれど、映画は、それだけではダメってことだろう。

結末を二転三転させる必要はないが、「あ、そうだったんだぁ」という意外性は欲しい。特にジャンルがスリラーなら、観客はそこで溜飲を下げる。騙される快感ってヤツはカタルシスだ、それが最後に欲しかった。

けれど、ブリタニー・マーフィは、ほぼ出ずっぱりの一人芝居。熱演だった。

彼女に敬意を表して、オススメと致しましょう！

全くもって面白くなかった。
の一言！