グリーン・デスティニー

タイトルを直訳すると「緑の運命」？いったいタイトルと内容の意味がわからない！

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　公開当時の私には武侠ものが新鮮で、衣装もＣＧも音楽も映像も舌を巻く素晴らしさ。
その上、大スターのチョウ・ユンファが出ていて、まだ駆け出しだったチャン・ツーイーの立ち回りの凄さに驚嘆したのを覚えています。　今回久しぶりに、借りてみてみました。

　映画の短い時間の中に詰め込めるエピソードが限られており、剣をめぐる人間関係を深く描く事は出来ていないけれど、まあいいんじゃないかな。
映画ならではのスケールの大きさがあるし。

　ちょっと情けない扱いだったチャン・チェンも最近は出世しましたね。

　

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ぶわつ：え〜、これは我らがチョウ・ユンファとミシェル・ヨーが出てるってことで観たのに、気がつけばチャン・ツィイーに心を鷲づかみにされてしまった記念すべき一本。
ばあつ：『エンゼル・ハート』みたいやね。
ぶわつ：それは“心臓”や。忙しいのにムリヤリしょうもないボケかますなや。
ばあつ：久しぶりなんだからいいでしょ。それよりタイトルは『グリーン・デスティニー』なのに、あんまり剣そのものがキーになってるって感じしなかったけど。
ぶわつ：原題見たか？
ばあつ：くらうちんぐたいがーひっでんどらごん？
ぶわつ：ひっでん・・・って。まあ、それでもええけど、原題ってのは中国題のこと。“臥虎藏龍（がこそうりゅう）”。
ばあつ：がこそうりゅう・・・ねえ、読み方あってんの？
ぶわつ：知らん。けどオレの漢字力じゃそうとしか読めん。
ばあつ：まあいいや。それで？
ぶわつ：チャン・ツィイー演じる貴族の娘の名前がな、字幕やったら“イェン”なんやけど、映画の中でははっきりと“シャオロン”て呼ばれてるやろ。“ロン”ていえば“龍”やんか。で、臥虎藏龍っていうのは中国の古い格言でニュアンス的には、目に見えているものの内側に全く違うものが秘められているという・・・。まさしく貴族の娘でありながら武術の達人で、自由に生きたいという激しい心を秘めたシャオロンそのものやん。そやからこの映画はシャオロンの物語なんよ。
ばあつ：ふうん・・・なるほどねえ。それなら“虎”は誰よ？
ぶわつ：ここまで言うと普通はわかるやろ。シャオロンの恋人のローやん。漢字名に“虎”て字が入ってるやん。こっちの方は、逆に盗賊の頭目なんていきがってたものの、本当は愛する女と共に平和に暮らしたいっていうそれまでの生き様からしたらすごい落差のある思いを抱いてるってのが印象的やな。
ばあつ：確かにね。イェンを追いかけて盗賊から足洗って北京にやって来たけど、彼女を取り戻せなくてしょんぼりするローの姿ってホントに無力な青年って感じやもんね。
ぶわつ：イェンじゃなくて、シャオロンて呼べや。
ばあつ：はいはい。ところで、そろそろ１０００字やばいんでアクションの方に目を向けてみよか。
ぶわつ：中国四千年を甘く見るなってことやな。このころの武術の達人は、それまで飛べるねん。
ばあつ：えっ？ひとことで終わり？
ぶわつ：うん。もうスペースないねん。残念・・・。

アンリー監督作品で非常にアメリカで評価が高かったというグリーン・デスティニーをようやく見た。見た感想は・・・えっ？？これが評価高いの？って思ってしまうような作品。ストーリーもなにもあったもんやない・・・出ている役者が美しく、また東洋的な描き方なのがアメリカ人に受けたのだろうか？？

正直言ってＢ級映画の中国ものって武侠ものが多いのだが、そっちの方がまだ面白かったかな・・・まぁ、コメディタッチな場面が多いのでハリウッドではウケないかも知れませんが・・・この作品は変に武侠ものにラブストーリーを絡めているのがイヤでした。

もっと、武侠ものは爽快なのがいいです。そういうのが最近少ないのが残念ですね・・・アクションものはハリウッドの欧米人に任せておけ、ということなのかな？？

何と言っていいか・・・
　私自身武術をやっているわけではないので　説得力がないかも知れませんが　ある程度の重量感というのは命の尊厳の重さに通ずるものであり
この作品では　ワイヤーの多用で逆に人物の希薄さを見せてしまった気がします。重量感に反発するからこそ躍動感というものがあると思うし。剣や精神性を訴えたいなら　ワイヤーの多用は禁物と思います。
　ただし殺陣の素晴らしさは超一流。無駄な動きがないので目が離せません。惜しい！！