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THIS IS ENGLAND

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THIS IS ENGLAND / トーマス・ターグーズ

全体の平均評価点:(5点満点)

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旧作

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「THIS IS ENGLAND」 の解説・あらすじ・ストーリー

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旧作

解説・ストーリー

「家族のかたち」のシェーン・メドウス監督が、自らの少年時代の記憶を重ねて描く社会派青春ドラマ。サッチャー政権下の1983年を舞台に、英国の一地方都市に暮らす労働者階級の少年を取り巻く日常と成長物語を、当時の社会情勢や若者文化を背景にリアルかつ瑞々しいタッチで綴る。前年に起こったフォークランド紛争で父を亡くした少年ショーン。学校では毎日のようにいじめられ、鬱屈した日々を送っていた。そんな時、ひょんなことからスキンヘッドの若者グループと知合い、リーダー格のウディーに可愛がられたショーンは自分も頭を剃って仲間に入れてもらう。年上の彼らのファッションをまね、行動を共にすることで気分が高揚するショーンだったが…。

「THIS IS ENGLAND」 の作品情報

作品情報

製作年:

2008年

製作国:

イギリス

原題:

THIS IS ENGLAND

「THIS IS ENGLAND」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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6〜 10件 / 全22件

サッチャー政権が落とした影

投稿日:2009/12/16 レビュアー:まりもってぃ

シェーン・メドウズ監督の自叙伝的青春ドラマで、
インディペンデント映画としては
驚異的な100万ポンドを超す興行収入をあげたヒット作です。
パンク野郎の自己満足的なただの青春ものと思っていたら、
イギリスにおけるサッチャー時代の闇の部分を抉り出した
意外にも政治色の強い社会派ドラマでもあり、
その深刻さとラストシーンの衝撃にはうなだれるばかりでした。。

舞台は1980年代初頭のサッチャー政権下のイギリス。
主人公となるのは、流行遅れのベルボトムをはく12歳の少年ショーンで、
父親をフォークランド紛争で亡くし、今は母親と二人暮らしをしています。
学校ではベルボトムをからかわれ、
いじめられっ子のショーンは次第に
道端でたむろしているスキンヘッドの少年グループに
傾倒していきます。
頭を丸刈りにし、ドクター・マーティンのブーツに
ロールアップ・ジーンズ、ベン・シャーマンのシャツに身をまとい、
若干12歳にしてすっかりグループの仲間入りを果たしたショーン。
メンバーのお姉さんと生意気にも付き合ったりして…
12歳とは思えないDキスも!!

メンバーとの和気あいあいとした日々も、
リーダー・ウディの身代りに3年服役していた国粋主義者のコンボが
グループ内に戻ってきてから空気が一変します。
コンボに男気を買われたショーンは
極右団体「ナショナル・フロント」へ参加、
強奪行為などより過激さを増していき、
すっかり感化されてしまいます。
母親にブーツをねだってたころのショーンが懐かしいです。
店員さんに「こっちの方がイケてるわよ〜」
なんて子供用の靴を勧められていました^^;

「安い賃金で雇える移民に仕事を奪われ、
 今や350万人の国民が失業し、
 路頭に迷っているというのに、
 パキスタン人には手厚い保護。
 サッチャーは高見の見物で、
 戦場(フォークランド)に兵士を送っている。」
話は逸れますが、コンボのこの言葉を聞いて何だか、
派遣切りやリストラなど雇用問題が深刻化し、
民主党政権となった日本の近い将来にダブって見えました。
移民ではないけれど、中国へのアウトソーシングが
事務業でも一部既に始まってますしね。
1980代初頭のイギリスでは、サッチャー政権の取った
規制緩和政策や移民政策により格差が拡大し、
結果、失業率は10%を超え350万人もの失業者を生み出した…。
そしてフォークランド紛争によって多数の将来ある若者が犠牲となり…。
ショーンの父親もその一人です。遣る瀬無いですね。

終盤でショッキングな事件がグループ内に起きてしまうのですが、
コンボという人間はその見た目や行動とは裏腹に
実は物凄く純粋な男なんだろうと思います。
一人の女を想い続けていたり、メンバーの黒人少年・ミルキーの
何気ない一言にあそこまでムキになったり…。
きっと酷い環境で育ったのでしょうね。
だからミルキーが羨ましいのと同時に、
自分とは違って恵まれている身なのに、
ただのカッコつけで悪さをしているミルキーが許せなかったのでしょう。
若さって純粋で脆くて危うくて残酷で…
今にも胸が締め付けられる想いです。

しかしコンボが設定年齢24歳だとは思いもしませんでした!
「オレも12年前の12歳の時サシで大人と戦った…」
へっ!どう見ても34歳でしょ?!
このコソボを演じたスティーヴン・グラハムは
肌は黒くないけれど、父親が黒人であり、
兄弟みな黒い肌をしていて、
自分の肌が白いことにコンプレックスを抱いていたらしいです。

スティーヴン・グラハムの迫真の演技と
ショーン役トーマス・ターグース君の存在感が凄かったですょ。
『トレインスポッティング』以来最高のイギリス映画だ
なんて言われているそうですが
本当にその通りだと思います。文句なく傑作だと思います。
スキンヘッド文化に欠かせないレゲエ、スカ、パンクなどの音楽も最高です!

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★★★★☆ ABOUT A BOY ネタバレ

投稿日:2010/07/30 レビュアー:ガラリーナ

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予備知識をあまり入れずに見たのが功を奏しました。大変面白かったです。

何となくイギリスの労働者階級の若者が暴れまくる映画かと思ってたんですよね。全然違いました。これは、イギリスという国を通じて描く孤独な少年の物語。他人に認められたい、孤独を埋めたい。切なる思いであるグループに入るのだけど、ひとりの青年の出現により、予期せぬ事態に巻き込まれていく。パキスタン人を追い出せ!と息巻くショーンは、銃を振り回してブッシュを殺せ!と叫ぶアフガンの少年とまるで同じ。ピュアな子供ほど、大人の影響をまともに受けてしまう。子供の無邪気さがとても痛々しい。

グループを政治組織に仕立ててしまうコンボ。このキャラクターの歪み具合が非常に巧いです。見るからに危険な奴ということではなく、奇妙にずれている感じ。仲間内のパーティーに突然現れる登場シーンも非常に良くできていて、誰も彼を受け入れられないむずかゆいムードが漂っているんですね。コンボの歪み具合に多くの青年達は拒否反応を示しますが、ショーンは違った。父の死にトラウマを持つショーンにとって「おまえの親爺の死を無駄にしないために」と言うのはこの上ない殺し文句だったんです。

スキンヘッズは丸坊主にチェックのボタンダウン、ジーンズたくしあげてサスペンダー。そして足元はドクター・マーチンのレッドブーツ!ドクター・マーチン、私の青春時代にも流行ったなあ。こっちじゃえらく適当なファッションに合わせてたけど。ボーイ・ジョージそっくりな女の子も登場。ストーリーは暗いですが、忠実に再現された当時の文化やファッションが目を楽しませてくれます。やはり、ファッションに隙のないイギリス映画に外れナシです。

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いったいどこが評価されているんだろう

投稿日:2010/06/03 レビュアー:哲郎

イギリスでは賞を多く獲った評価の高い作品のようですが、私はつまらなかったですね〜。
’80年代イギリスの実社会の一面を切り貼りしたような構成で、焦点のぼけた、主題のはっきりしない作品に思えます。でも、ショーン役の子役少年をはじめ、出演者の演技はみないいですね。
それにしても、ショーンはませすぎじゃないか。年上の女性スメルとの交歓シーンなんて、AVにそのまま使いたいような素材で、おいしいんだけど、「そんなにうまくいくか?」と嫉妬まじりに懐疑的。
“イギリス人”向けの作品でしょうね。

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子供の目に映る「社会」 ネタバレ

投稿日:2011/10/19 レビュアー:忙中有閑

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シェーン・メドウズ監督(1972年生まれ)が2008年(メドウズ監督35歳)に作った1983年(11歳)頃の故郷(イギリス北部の田舎町)のオハナシ。当時のイギリスは経済は絶不調だしフォークランド紛争やらかした(結構マジに「戦争」して3か月間で300名ほどの戦死者出してます)直後だし(主人公12歳のショーン君の父親はこの戦争で戦死してます)、「鉄の女」サッチャー首相の保守的財政策で失業者が急増していた時代です。映画というものが舞台となる時代の社会情勢や、作者自身の社会感覚を色濃く反映するのは当然ですが、メドウズ監督は正に「その時代のイギリス」を描きたかったんでしょう、当時の自分の分身である主人公ショーン君の目に映った世界を描くことによって。
しかし、当たり前のことですが12歳の「子供」の目に映る「世界」はあまりにも狭く近視眼的であり、それを映画にしている35歳の若い映画監督の「社会感覚」も「知的で成熟したオトナ」のそれであるかどうかはちょっと疑わしいんですね、私のようなヒネクレ老人に言わせると(笑)。具体的にどこが「疑わしい」のかは、日本人で、その時代の英国に住んでいたワケでもない私には具体的に指摘することは出来ませんが、一番引っかかるのは、この手法で描いた映画に「THIS IS ENGLAND」なんて大仰で背伸びした(それがジョークのつもりだとしても)タイトル付けちゃうところが、どうも「疑わしい」(笑)。「子供」の目に映る世界というのは「純粋で汚れが無い」ことになってるけど「幼稚で無知」であるが故に実際のそれよりずいぶんと「残酷で薄っぺらい」のが普通だし、基本的に「芸能界」の人間である「映画人」の描く「実社会」というのも実は「よく知らない」が故に陳腐なことが多いように思えて、私はあまり信用してないんですね。
いや、この映画自体にケチ付けてるんじゃありません。少年の成長過程の一コマを丁寧に描いた「青春物語」として観るなら割と面白いし良い作品だとは思います。ショーン君は12歳にしてはちょっと幼稚過ぎるような気もしますが、お母さんがしっかり者なんで甘えん坊に育っちゃったんですね。私の子供時代の日本(1960年代初頭)にもこんな子がよくいました。可愛いけど幼稚でおバカなんで不良グループに簡単に取り込まれてマスコットにされちゃう。ムショ帰りのコンボみたいなのもいましたねぇ。単なるアホでチンピラそのものだけどちょっと気が利くから不良グループではボスになる。何か薄っぺらな右翼まがいの「思想」吹き込まれて、得意になってるところを本物の暴力団のチンピラに取り込まれる、っていう裏社会の下部構造も全く同じです。ちょっと懐かしくてキュンとしちゃいました。
あ、私は全然違いましたよ(笑)。小学校4年から高校卒業するまでずっと優等生でしたから、彼らとはよくやり合う羽目になったんでその辺はよく知ってるんです。その意味でもこの監督の才能があんまり「社会派」には思えないんですがねぇ。

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しぶとく生き抜く ネタバレ

投稿日:2011/06/28 レビュアー:ポッシュ

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 なにやら評判が良さそうだったので観てみました。

 イギリスという国に特に思い入れもない自分としては、この作品が持っている情緒や郷愁といった「感慨」をかなり取りこぼして鑑賞してしまったかなぁと感じている。政治経済や歴史に疎いので、世界を眺めるときの自分のスケール(ものさし)も偏っていて、とても時代批評なんて出来たもんじゃないし。だから社会派作品って苦手。

 とは言え、青春映画としてなかなか面白く観たので、その辺を書きます。

 いじめられっ子の少年ショーンが、不良グループに拾われてつるんで遊んでいるうちに、政治活動に巻き込まれていくというお話。孤独な子どもが社会の底辺で同じような境遇の子たちと「共同体」を作ることで居場所を見つける、というのは世界各国共通の「青少年事情」なのですね。大抵は育ってきた家庭が機能不全に陥っていて、大人のロールモデルを持てなかった子どもが、グループの上下関係の中でそういうものを学んでいく。不良には不良の仁義があるのでそれはそれでイイ社会勉強になるんじゃないかと、自分の周辺でそういう世界に行って戻ってきた人たちの「落ち着きぶり」を見て感じることです(笑)。

 ショーンが最初に懐くウディという青年にしても、義侠心があるし、かわいい悪さはするけど過激な暴力行為なんかとは無縁という、適度に臆病なところがバランス取れてる。ショーンのママがあっさり「頼むわね」と仲間入りOKしちゃうのも頷けるのだ。大人の階段のぼる(by「想い出がいっぱい」)、その途中の踊り場としては調度いい場所だったんじゃないかと。

 ところが、ムショ帰りのコンボという男が現れてから様子がおかしくなる。グループは分裂し、コンボは仲間を右翼活動に引っ張り込んでいく。この辺もありがちな「不良事情」で、ある種の政治団体と暴力団と国粋主義運動が密接に関連しているのは周知の事実で、そういう活動の下部構造に回収されていくのが一部の不良青少年たちなのですね。ショーン少年もそんなダーティな世界の一端を垣間見ることになる。

 何がいいとか悪いとか、そんなことは自分ごときが言えることではなく、ただ思うのは、そういう世界でしか生きられない人たちがいることは、どうにもならない事実なんじゃないかと言うこと。コンボという男にしても、なにやら不幸な生い立ちがありそうで、恋愛に関しちゃまるっきりの純情男で、人として愛すべき点もけっこうあるのだ。だけど、そういう一人の人間としての価値とは別に、人が生きて行く「場所」は運命とか宿命みたいなものに決定づけられてしまう、なんとなくそんな気がする。イギリスという国は階級差が厳然とあって、その辺の「運命」がより鮮明な感じがするし。

 でも、ショーン少年は気付いてしまうのですね。孤独感という個人の問題を政治イデオロギーに転換させるなんて「まやかし」に過ぎないと。コンボという男が結局、孤独を抱えたままでいること、その悲しみが時に恐ろしい暴力に変換してしまうのを目の当たりに見て、彼は心を決める。

 重たい感触のラストだけど、私はちょっとホッとした。大丈夫、この子はたくましく生き抜いていくだろうって思えた。イギリスってなんかものすごく「しぶとい」ってイメージがあるのだけど、そういう映画でした。先の見えないどんより陰鬱な空気の中で、しぶとく生きていく。ショーン君のしかめっ面にそんなしたたかな決意を見て、何となく励まされた。

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THIS IS ENGLAND

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サッチャー政権が落とした影

投稿日

2009/12/16

レビュアー

まりもってぃ

シェーン・メドウズ監督の自叙伝的青春ドラマで、
インディペンデント映画としては
驚異的な100万ポンドを超す興行収入をあげたヒット作です。
パンク野郎の自己満足的なただの青春ものと思っていたら、
イギリスにおけるサッチャー時代の闇の部分を抉り出した
意外にも政治色の強い社会派ドラマでもあり、
その深刻さとラストシーンの衝撃にはうなだれるばかりでした。。

舞台は1980年代初頭のサッチャー政権下のイギリス。
主人公となるのは、流行遅れのベルボトムをはく12歳の少年ショーンで、
父親をフォークランド紛争で亡くし、今は母親と二人暮らしをしています。
学校ではベルボトムをからかわれ、
いじめられっ子のショーンは次第に
道端でたむろしているスキンヘッドの少年グループに
傾倒していきます。
頭を丸刈りにし、ドクター・マーティンのブーツに
ロールアップ・ジーンズ、ベン・シャーマンのシャツに身をまとい、
若干12歳にしてすっかりグループの仲間入りを果たしたショーン。
メンバーのお姉さんと生意気にも付き合ったりして…
12歳とは思えないDキスも!!

メンバーとの和気あいあいとした日々も、
リーダー・ウディの身代りに3年服役していた国粋主義者のコンボが
グループ内に戻ってきてから空気が一変します。
コンボに男気を買われたショーンは
極右団体「ナショナル・フロント」へ参加、
強奪行為などより過激さを増していき、
すっかり感化されてしまいます。
母親にブーツをねだってたころのショーンが懐かしいです。
店員さんに「こっちの方がイケてるわよ〜」
なんて子供用の靴を勧められていました^^;

「安い賃金で雇える移民に仕事を奪われ、
 今や350万人の国民が失業し、
 路頭に迷っているというのに、
 パキスタン人には手厚い保護。
 サッチャーは高見の見物で、
 戦場(フォークランド)に兵士を送っている。」
話は逸れますが、コンボのこの言葉を聞いて何だか、
派遣切りやリストラなど雇用問題が深刻化し、
民主党政権となった日本の近い将来にダブって見えました。
移民ではないけれど、中国へのアウトソーシングが
事務業でも一部既に始まってますしね。
1980代初頭のイギリスでは、サッチャー政権の取った
規制緩和政策や移民政策により格差が拡大し、
結果、失業率は10%を超え350万人もの失業者を生み出した…。
そしてフォークランド紛争によって多数の将来ある若者が犠牲となり…。
ショーンの父親もその一人です。遣る瀬無いですね。

終盤でショッキングな事件がグループ内に起きてしまうのですが、
コンボという人間はその見た目や行動とは裏腹に
実は物凄く純粋な男なんだろうと思います。
一人の女を想い続けていたり、メンバーの黒人少年・ミルキーの
何気ない一言にあそこまでムキになったり…。
きっと酷い環境で育ったのでしょうね。
だからミルキーが羨ましいのと同時に、
自分とは違って恵まれている身なのに、
ただのカッコつけで悪さをしているミルキーが許せなかったのでしょう。
若さって純粋で脆くて危うくて残酷で…
今にも胸が締め付けられる想いです。

しかしコンボが設定年齢24歳だとは思いもしませんでした!
「オレも12年前の12歳の時サシで大人と戦った…」
へっ!どう見ても34歳でしょ?!
このコソボを演じたスティーヴン・グラハムは
肌は黒くないけれど、父親が黒人であり、
兄弟みな黒い肌をしていて、
自分の肌が白いことにコンプレックスを抱いていたらしいです。

スティーヴン・グラハムの迫真の演技と
ショーン役トーマス・ターグース君の存在感が凄かったですょ。
『トレインスポッティング』以来最高のイギリス映画だ
なんて言われているそうですが
本当にその通りだと思います。文句なく傑作だと思います。
スキンヘッド文化に欠かせないレゲエ、スカ、パンクなどの音楽も最高です!

★★★★☆ ABOUT A BOY

投稿日

2010/07/30

レビュアー

ガラリーナ

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予備知識をあまり入れずに見たのが功を奏しました。大変面白かったです。

何となくイギリスの労働者階級の若者が暴れまくる映画かと思ってたんですよね。全然違いました。これは、イギリスという国を通じて描く孤独な少年の物語。他人に認められたい、孤独を埋めたい。切なる思いであるグループに入るのだけど、ひとりの青年の出現により、予期せぬ事態に巻き込まれていく。パキスタン人を追い出せ!と息巻くショーンは、銃を振り回してブッシュを殺せ!と叫ぶアフガンの少年とまるで同じ。ピュアな子供ほど、大人の影響をまともに受けてしまう。子供の無邪気さがとても痛々しい。

グループを政治組織に仕立ててしまうコンボ。このキャラクターの歪み具合が非常に巧いです。見るからに危険な奴ということではなく、奇妙にずれている感じ。仲間内のパーティーに突然現れる登場シーンも非常に良くできていて、誰も彼を受け入れられないむずかゆいムードが漂っているんですね。コンボの歪み具合に多くの青年達は拒否反応を示しますが、ショーンは違った。父の死にトラウマを持つショーンにとって「おまえの親爺の死を無駄にしないために」と言うのはこの上ない殺し文句だったんです。

スキンヘッズは丸坊主にチェックのボタンダウン、ジーンズたくしあげてサスペンダー。そして足元はドクター・マーチンのレッドブーツ!ドクター・マーチン、私の青春時代にも流行ったなあ。こっちじゃえらく適当なファッションに合わせてたけど。ボーイ・ジョージそっくりな女の子も登場。ストーリーは暗いですが、忠実に再現された当時の文化やファッションが目を楽しませてくれます。やはり、ファッションに隙のないイギリス映画に外れナシです。

いったいどこが評価されているんだろう

投稿日

2010/06/03

レビュアー

哲郎

イギリスでは賞を多く獲った評価の高い作品のようですが、私はつまらなかったですね〜。
’80年代イギリスの実社会の一面を切り貼りしたような構成で、焦点のぼけた、主題のはっきりしない作品に思えます。でも、ショーン役の子役少年をはじめ、出演者の演技はみないいですね。
それにしても、ショーンはませすぎじゃないか。年上の女性スメルとの交歓シーンなんて、AVにそのまま使いたいような素材で、おいしいんだけど、「そんなにうまくいくか?」と嫉妬まじりに懐疑的。
“イギリス人”向けの作品でしょうね。

子供の目に映る「社会」

投稿日

2011/10/19

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忙中有閑

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シェーン・メドウズ監督(1972年生まれ)が2008年(メドウズ監督35歳)に作った1983年(11歳)頃の故郷(イギリス北部の田舎町)のオハナシ。当時のイギリスは経済は絶不調だしフォークランド紛争やらかした(結構マジに「戦争」して3か月間で300名ほどの戦死者出してます)直後だし(主人公12歳のショーン君の父親はこの戦争で戦死してます)、「鉄の女」サッチャー首相の保守的財政策で失業者が急増していた時代です。映画というものが舞台となる時代の社会情勢や、作者自身の社会感覚を色濃く反映するのは当然ですが、メドウズ監督は正に「その時代のイギリス」を描きたかったんでしょう、当時の自分の分身である主人公ショーン君の目に映った世界を描くことによって。
しかし、当たり前のことですが12歳の「子供」の目に映る「世界」はあまりにも狭く近視眼的であり、それを映画にしている35歳の若い映画監督の「社会感覚」も「知的で成熟したオトナ」のそれであるかどうかはちょっと疑わしいんですね、私のようなヒネクレ老人に言わせると(笑)。具体的にどこが「疑わしい」のかは、日本人で、その時代の英国に住んでいたワケでもない私には具体的に指摘することは出来ませんが、一番引っかかるのは、この手法で描いた映画に「THIS IS ENGLAND」なんて大仰で背伸びした(それがジョークのつもりだとしても)タイトル付けちゃうところが、どうも「疑わしい」(笑)。「子供」の目に映る世界というのは「純粋で汚れが無い」ことになってるけど「幼稚で無知」であるが故に実際のそれよりずいぶんと「残酷で薄っぺらい」のが普通だし、基本的に「芸能界」の人間である「映画人」の描く「実社会」というのも実は「よく知らない」が故に陳腐なことが多いように思えて、私はあまり信用してないんですね。
いや、この映画自体にケチ付けてるんじゃありません。少年の成長過程の一コマを丁寧に描いた「青春物語」として観るなら割と面白いし良い作品だとは思います。ショーン君は12歳にしてはちょっと幼稚過ぎるような気もしますが、お母さんがしっかり者なんで甘えん坊に育っちゃったんですね。私の子供時代の日本(1960年代初頭)にもこんな子がよくいました。可愛いけど幼稚でおバカなんで不良グループに簡単に取り込まれてマスコットにされちゃう。ムショ帰りのコンボみたいなのもいましたねぇ。単なるアホでチンピラそのものだけどちょっと気が利くから不良グループではボスになる。何か薄っぺらな右翼まがいの「思想」吹き込まれて、得意になってるところを本物の暴力団のチンピラに取り込まれる、っていう裏社会の下部構造も全く同じです。ちょっと懐かしくてキュンとしちゃいました。
あ、私は全然違いましたよ(笑)。小学校4年から高校卒業するまでずっと優等生でしたから、彼らとはよくやり合う羽目になったんでその辺はよく知ってるんです。その意味でもこの監督の才能があんまり「社会派」には思えないんですがねぇ。

しぶとく生き抜く

投稿日

2011/06/28

レビュアー

ポッシュ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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 なにやら評判が良さそうだったので観てみました。

 イギリスという国に特に思い入れもない自分としては、この作品が持っている情緒や郷愁といった「感慨」をかなり取りこぼして鑑賞してしまったかなぁと感じている。政治経済や歴史に疎いので、世界を眺めるときの自分のスケール(ものさし)も偏っていて、とても時代批評なんて出来たもんじゃないし。だから社会派作品って苦手。

 とは言え、青春映画としてなかなか面白く観たので、その辺を書きます。

 いじめられっ子の少年ショーンが、不良グループに拾われてつるんで遊んでいるうちに、政治活動に巻き込まれていくというお話。孤独な子どもが社会の底辺で同じような境遇の子たちと「共同体」を作ることで居場所を見つける、というのは世界各国共通の「青少年事情」なのですね。大抵は育ってきた家庭が機能不全に陥っていて、大人のロールモデルを持てなかった子どもが、グループの上下関係の中でそういうものを学んでいく。不良には不良の仁義があるのでそれはそれでイイ社会勉強になるんじゃないかと、自分の周辺でそういう世界に行って戻ってきた人たちの「落ち着きぶり」を見て感じることです(笑)。

 ショーンが最初に懐くウディという青年にしても、義侠心があるし、かわいい悪さはするけど過激な暴力行為なんかとは無縁という、適度に臆病なところがバランス取れてる。ショーンのママがあっさり「頼むわね」と仲間入りOKしちゃうのも頷けるのだ。大人の階段のぼる(by「想い出がいっぱい」)、その途中の踊り場としては調度いい場所だったんじゃないかと。

 ところが、ムショ帰りのコンボという男が現れてから様子がおかしくなる。グループは分裂し、コンボは仲間を右翼活動に引っ張り込んでいく。この辺もありがちな「不良事情」で、ある種の政治団体と暴力団と国粋主義運動が密接に関連しているのは周知の事実で、そういう活動の下部構造に回収されていくのが一部の不良青少年たちなのですね。ショーン少年もそんなダーティな世界の一端を垣間見ることになる。

 何がいいとか悪いとか、そんなことは自分ごときが言えることではなく、ただ思うのは、そういう世界でしか生きられない人たちがいることは、どうにもならない事実なんじゃないかと言うこと。コンボという男にしても、なにやら不幸な生い立ちがありそうで、恋愛に関しちゃまるっきりの純情男で、人として愛すべき点もけっこうあるのだ。だけど、そういう一人の人間としての価値とは別に、人が生きて行く「場所」は運命とか宿命みたいなものに決定づけられてしまう、なんとなくそんな気がする。イギリスという国は階級差が厳然とあって、その辺の「運命」がより鮮明な感じがするし。

 でも、ショーン少年は気付いてしまうのですね。孤独感という個人の問題を政治イデオロギーに転換させるなんて「まやかし」に過ぎないと。コンボという男が結局、孤独を抱えたままでいること、その悲しみが時に恐ろしい暴力に変換してしまうのを目の当たりに見て、彼は心を決める。

 重たい感触のラストだけど、私はちょっとホッとした。大丈夫、この子はたくましく生き抜いていくだろうって思えた。イギリスってなんかものすごく「しぶとい」ってイメージがあるのだけど、そういう映画でした。先の見えないどんより陰鬱な空気の中で、しぶとく生きていく。ショーン君のしかめっ面にそんなしたたかな決意を見て、何となく励まされた。

6〜 10件 / 全22件