完璧な恋人に出会う方法

<vol.10より続き>

“ユニssi！ユニssi！！僕はもう、どうにかなりそうだぁ〜”
部屋でうとうとしていると、外の騒ぎが聞こえてきた。
えっ？チーフ！どうしてここに？そんなことより従業員が見ているじゃない、恥ずかしい。慌ててチーフをゴルフ場の誰もいないところまで引っ張っていった。
チーフは私を抱きしめると、この数日気が狂いそうだった。電話もメールも通じないし、会社に連絡したら休暇中で、君の家に電話してもだれも真実を教えてくれない・・
社長に就任してから上流社会の付き合いが多くなり、君に対する気遣いが足りなかった。レッスンを組んだのは、君がいつも隅っこで小さくなっているようで・・いつも堂々としている君なのに・・僕はただ、君のために何かしたかった・・君を恥ずかしいなんてこれっぽっちも思ってない、むしろ自分に腹を立てていた。イ・ミランのことは何とも思ってない。はっきり言ってやったよ。僕には、身１つになっても愛してくれる婚約者がいるってことをね。
私も確かに卑屈になっていた。らしくないよね。ドジで間抜けでおめでたいのが私なんだから。
でも、驚いた。大声で“ユニssi！ユニssi！”って、およそチーフらしくない。

“兄ちゃん、ユニ姉ちゃんのどこが好きなの？”
私の事が気になってイライラしているチーフを見かねたチングが、後は自分に任せてユニを捕まえに行きなさいと後押ししたみたい。
空港に着くと私の家に直行、そこでユニ姉ちゃんを取り戻す方法を教えてあげると手を差し伸べたのがゴニだった。
「父ちゃんはユニ姉ちゃんのこと天使だって。あんな優しい人はいないって」
「そうだよ」
「でも、ユニ姉ちゃんってドジで面白い所もあるんだよ」
「ああ、実はそこが一番好きなんだ」
「えっ！兄ちゃんも！僕も」
「ゴニ？今、何て？」
「兄ちゃんって・・あっ、お兄様って言った方がいいのか？」
「ああ！ああ！兄ちゃんでいい」といってゴニをしっかり抱きしめた。
「やっぱり、僕たちニクオヤだね」
「ウン？ゴニ、それを言うなら肉親だよ」

“僕と結婚してください”
その日、チーフと共にソウルに戻ることになった。車中、自分に黙って人事異動を決めた会社に腹を立てていた。おかげで君を失う所だった。とにかく明日から元通りだからと言うチーフに、私はこのまま異動したいと訴えた。異動先はどこかと聞かれ、
「新設のこくさ・・」
「だめだ！そこはだめだ！」
「？？」
それから猛スピードで車を走らせ、私の家に着くなり母にすぐ結婚させてくださいと迫った。
母は姉の結婚式の後すぐにと言うと、
「待てません！」
結局、チーフの勢いには逆らえず、簡素な結婚式を挙げるということで何と１週間後に決まってしまった。
慌しい１日だった。その日の最後、チーフは私の前に片膝を突いた。そして、
「僕と結婚してください」
「えっ？はっ、はい。鍋しかお嫁入り道具ありませんけど・・」
ハッハハハハ・・２人とも笑った。そしてひしと抱き合った。

“君以外、誰にもウェディングドレスは着せない”
結婚式当日、チングも来た。本社の国際部の部長に抜擢されたという。何だ、そういうことかーー。社長が１ヶ月も新婚休暇を取るので、俺は休み無しで働きゃならないとぼやいた。チングよ有難う。
今、バージンロードを父親代わりのドッキルと歩こうとしている。このロードの先に立っているとっても素敵な男性。その胸にチョン・ユニ！今、飛び込みます！

<おそまつ>

本作の大ファンです。
とにかく、二人を結婚させたくて、続編を書いてみました。

“それで？”
今回の事件によってＪ建設はスキャンダルに見舞われた。幸いにして、諸悪の根源は全て前社長と娘のヘミであり、チーフは自殺した母親を守ろうとした悲劇のイケメン御曹子として報じられた。連日押し寄せるマスコミにチーフは取り合おうともしなかったが、役員から会社のためにと懇願され、止む無く応じるようになった。

“僕、父ちゃんの子じゃないの？”
この騒ぎでチーフが真っ先に心配したのはゴニのこと。この際、自分が兄であることをきちんと話した方がということで今回の運びとなったわけ。
ゴニは話が終わるとしばらくキョトンとして理解不能のようだったけど、やがて目に大粒の涙を浮かべた。
始めて見るゴニの泣き顔にびっくり。とっても強い子だったし、あまりにチーフの泣き顔そっくりだったから。
その後は全員がもらい泣きしてお話にならなかった。結局、本人が決心するまで今まで通りということなった。が、姪のイェスルにチーフみたいカッコイイお兄さんがいて羨ましい。学校の行事に来てもらえばクラスの人気者になるとか言われて、目を輝かせた。子供っていいな・・

“イ・ミラン、離婚したのよね。愛人に子供ができて、慰謝料すごかったらしいわよ”
今日はチーフの社長就任パーティー。といっても私は秘書だから、ちょっとした正装で会場の隅にいればいいんだ。各界の著名人、上流階級、外国からのお客様が集うパーティー。チーフはそこでフィアンセとして私を紹介したいと言うけど、私にはまだその度胸がなく丁重にお断りしたのにも関わらず、ドレスを着せたがるのよね。もう、参った。とにかく今回は突っぱねた。
「あっ、イ・ミランだ」
その先には華やかで美しいイ・ミランがいた。
同僚はチーフと私が婚約していることを知らない。というか、私達のことは一部の人間しか知らない。
「きっと、社長狙いね。元々恋人同士だったし」
チーフにお祝いの言葉を述べると横に並んだイ・ミランはまるで今夜の主役のようだった。過去にスキャンダルがあった２人のツーショット、一斉にカメラのフラッシュが焚かれた。

“僕の１日の締めくくりは君なのに、さっさと帰るなんてひどいですよ”
その日ずっとチーフの側を離れなかったイ・ミランのことを思い出し、なかなか寝付かれないでいると、携帯が鳴り家の外に呼び出された。
チーフは私を抱きしめると、パーティーの間、隅っこでポツンといる君がどんなに愛しくてこうしたかったか。私って何て単純なの、さっきまでの不安がすっ飛んじゃった！けど・・渡された書類袋を部屋で開けると、それは、マナーとか、外国語の個人授業のスケジュール表とかで、一気に奈落の底に・・優雅なイ・ミランを思い浮かべ、私じゃだめってこと？

“僕じゃなくて、いつもパク・スチャンなんですね”
チーフはもう出社していて、営業部との激しいやりとりが聞こえてくる。
何があったのだろう、トイレで考えているとーー
「だってユニって英語もろくにできない秘書だよ。アメリカ社からの電話、適当に返事しちゃったのよ」
「いくら会長のお気に入りだったからって、あんな秘書じゃあ〜」
確かに外国の方から電話があったが、チーフもいなく、言葉も判らないのでいつも通り企画室に回した・・企画室では誰も取ってないって？確認をとらなかった私が悪いのよね・・
ああ！こんな時チングの声が聞きたくなるーー。
その日はひたすらチーフの帰りを待った。
「パク・スチャンに何を話した？」
「えっ？」
「君のチングが、大事な君が引き起こした事件を見事に解決してくれましたよ」
すごい棘のある言い方だった。
「レッスンはちゃんと受けているのですか？いつになったら、僕の隣に並ぶ事ができるのですか？」
もう、あったま来た〜
今回の事は元々ダメ秘書ですから何を言われても仕方ありません。でも、ユ・ジュンソクの婚約者として非難を受けるならお門違いです。今の私が恥ずかしいというならこの婚約・・

“茨の道の先は何もないってことなの・・”
翌日、帰ってからゆっくり話そうと言い残し、チーフがアメリカへ立った。
私には辞令が出ていて、社長秘書から新設の国際部の部長秘書に異動させられることに。チーフから何も聞いてなかったからショックだった・・帰ってから話そうってこのこと？
国際部が動き出すまで自宅待機と言われたが、何もしないでいるとチーフのことばかり考えちゃうので、何でもいいから仕事がしたいと訴えると、それならリゾートということになって、寮に入ることになった。リゾートは忙しくて泣いている暇なんかありゃしない。部屋に戻るとバタンキューの毎日。今の私にはうってつけの仕事だった・・が、なぜか朝になると枕が濡れていた・・

<vol.9に続く>

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　　　は〜、泣いちゃいましたね。誰にって？スチャンですよ、スチャン！！今まで、少し邪魔とまで思っていたスチャンですが最後に大活躍。まさに完璧な隣人です。

　　　これって原題の「完璧な隣人に〜」のほうが良かったんじゃないかしら？ジュンソクくんは完璧って程じゃないですし・・・卑怯だから（苦笑）

　　　私、韓ドラは大好きですが裏事情には疎いんです。このドラマって途中で脚本変わったんでしょうか？スチャンが主役のはずなのに絶対ジュンソクにかなりの比重が置かれていたように思います。最後はちょっとつじつま合わせのようにスチャンがみなを正しい方向へ導く所なんか、感動と同時に強引さも感じました。

　　　何はともあれ、ユニとジュンソクがくっついて良かった〜。ちらっとシンデレラストーリーとは聞いてたんで、大丈夫だろうとは思ったけど、みなさんが仰るとおり最後まで気が抜けないドラマでした。

　　　しかし、最後のユニの台詞・・・スチャンに「最後まで見ないふり？」みたいなこと行ってましたが、これってスチャンの気持ちに気付いてたって事ー？？（ジュンソクに言われる前から？）なんか知っててあの態度ならちょっと嫌だな〜。スチャンが可哀想だ。

　　　あとエンディングを見て、思い出したんですが前半で亡くなった妊婦さん・・・あれってどうだったの？忘れてません？って聞きたくなった。みなさんは分かってるのでしょうか？？？あの大金はスヨンから預かった？社長の口止め料？


　　　でもね、でもね！最近の韓ドラってガッツリラブシーンで終わったり、結婚式＋その後少々で終わるってないですね。今回のラストもせめてユニとジュンソクのぶっちゅ〜〜で終わるか結婚式なんかで終わってもらわんと物足りんよ、アジュンマは（苦笑）

　　　「完璧なシフ様に出会うドラマ」評価は★×８です。

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　韓ドラチング（勝手に思っています！）ｓｈｉｌｋ＿ｋｅｎさんお勧めのドラマ！
　出ているキャストがもう私としてはそれだけで見る価値ある作品だと思います！
　個性派女優ペ・ドゥナと演技派俳優キム・スンウ！そして、最近来日しファンミーティングが大盛況だった期待の俳優パク・シフ。
　そして、ヒットドラマには必ず脇役で出ているソン・ヒョンジュ（結構好きです☆）
　人気ドラマの鉄則、１・２話は海外ロケからストーリーは始まります。カンボジア！
　
　本当に出てくる人が多いので人物を把握するのに大変ですが２巻から面白くなるとの事で楽しんで見れそうです！！

　ラブコメかと思いきやサスペンスもありとどんな分類なのか分かりませんがよくよく気がついたらたった２話ですでに３人死んでいるんですけど。。。
　
　これが最後には全て繋がっていくんでしょうかね？？

　ツンデレな会長の息子ユ・ジュンソク役のパク・シフの黒スーツにほのかに髭面姿はもうファンには必見かもしれません！
　彼の口癖『クロンデ（それで！）』は冷たい感じが良いのかも？？

　このドラマで２００７ＳＢＳ演技大賞・ニュースター賞受賞したので彼の出世作ですね！！

　主題歌が何となく竹内マリア風な曲で素敵です♪

単なるラブコメかと思わせながら，途中から殺人事件あり，出生の秘密あり，記憶喪失あり，サスペンスの色合いも濃くなって奥の深いドラマに仕上げられています。
変化球は投げればよいというのではなく，使い方によって効果を発揮します。本作では，視聴者に的を絞らせない展開で，緊張感を持って最後まで楽しめました。
ジュンソクの両親との確執，ヘミとの結婚を固辞出来ない理由，カンボジアでのヘミの過去，いくつかの殺人事件など，いつ種明かしされるのかと気がかりでしたが，結局最後にドドド〜ッてきましたので，ちょっとラストスパートをかけすぎたかな〜という感じです。

ドラマを盛り上げてくれた，ペ・ドゥナssiはもちろん，パク・シフssiにも拍手を送ります。
彼は2005年の「怪傑春香」でデビュー，「結婚しましょう」でのチュ・サンミssiの年下の彼氏ジェホ役で注目され，2006年の「君はどの星から来たの」のハン・ジョンフン役で認められました。
続く2007年に本作，2008年に「イルジメ」，「家門の栄光」と，現在最も注目される若手の一人です。
有名俳優の陰に埋もれることなく頑張っていますので皆様応援よろしくお願いします。