プレデター２

べっちさん曰く「元気がないときに観る、気つけの一本」、なるほどね。私も大好きですこの「２」。

残虐なクリーチャーが人間を襲う映画なんてクサるほど作られてる中でなぜプレデターが「一味違う」と思わせるのかを考えてみると、お世辞にもカッコイイとはいえない醜い容姿と、残虐なハンティングを行う悪役キャラであるにもかかわらず、例えば「１」でも描かれたような「武器を持たない者は襲わない」「相手が武器や防具を捨てて向かってくれば自分も武器を捨てる」といった、彼らなりの倫理観なりルール、もっと言えば「武士道精神」みたいなものに基づいて行動をとるという特徴が、キャラクターに深みを与えているからだと思います。

そして、「２」では、舞台を密林から大都会に移すことで新鮮味を出しつつ、「１」の拡大再生産ではなく、プレデターというキャラクターの「誇りある戦士」的な側面をさらに明確に際立たせ、ラストの展開を含め、まさにプレデターが主役とも言える作品に仕上げたことが大正解で、その後ＡＶＰというスピンオフ作品の誕生にまでつながった最大の要因だと思います。

かといって本来の主役であるダニーグローバーがダメなのかといえばそんなことはなくて、彼が演じる「ちょいと見た目はクタビレ気味だけど、正義感と人情に厚い猪突猛進型」刑事の人間くさいキャラもなかなか魅力的で、プレデターが彼を「ちょっと手ごわそうな存在」として次の標的に定めるという展開もすんなり受け入れることができます。もしシュワルツェネッガーが出演していたらきっと違う作品になっていたことでしょう。

そして、「２」がプレデター主役度６０％だとすれば、ＡＶＰはまさにプレデター主役度９９％の作品で、一世を風靡したエイリアンも、もはや彼の引き立て役でしかありません。（デザイン的には圧倒的に美しいエイリアンの生みの親ギーガーは泣いていることでしょう。）

しかし、ここで一言だけフライングでレビューさせていただくと、残念ながらＡＶＰ２は傑作とは言い難い作品でした。予告で「新種誕生」という言葉がちらほら出ていた頃から嫌な予感はしていたのですが…。プレデター好きをニヤリとさせてくれる場面もほとんどなく展開にも爽快感が感じられません。本当に残念。

次作がもしあるとすれば、本来のプレデターに戻ってきてほしい。彼の魅力にあふれたこの「２」のような作品に。

高い知能＆高い科学力で、光学迷彩や特殊武器を操る異星人のハンター。「恐ろしさ」と「冷静さ」を兼ね備備えた“プレデター”は、最強！

この設定は、今でも見劣りしない傑作だと思います。

今回はシュワルツェネッガーは登場せず、舞台も1997年のロサンゼルスに移され、人間狩りを楽しむ地球圏外生物、プレデターとロス警察とのし烈な攻防です。

姿を消して突然襲いかかり、存在の痕跡すらも残さずに消える敵との戦い。一人づつ確実に狩っていく様は、プレデターの恐ろしさを存分に味わえる展開です。

時々見せるプレデター視点の独特の映像も、ドキドキします。

シンプルなストーリーで、公開から２０年近く経過した今でも、楽しめる映画だと思います。

エイリアンの骨コレクションされてましたね。

お楽しみ下さい。^^v

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プレデターのマスクを外すと、相変わらずの蟹さんのようなお顔でした。
その顔の周囲に垂れ下がっているチューブ状のものが、まるで落武者のざんばら頭に見えちゃって（笑）

前作のレビューの後、色んな方からこの続編のことやプレデターについて教えていただき、今ではプレデターのファンになってしまいました。
私は、ジャングルで狩りをしている彼らを見て、コレクションしているのだと思っていたのですが、本作の中で、彼らは地球をサファリのような感覚で訪れ、戦場（もしくは抗争地帯）を狩場としていると説明がありました。
彼らの戦利品コレクションというのが、スゴイんです。
人間の胴体から背骨ごと抜き取った頭蓋骨ですよ。
血や肉片を丁寧に洗い落とし、綺麗に磨きあげたコレクションがラストで登場です。
弱い獲物（女・子供、丸腰の人間など）を狩ったところで、面白くも自慢になるわけでもないらしく、麻薬組織の女、キャンディー欲しい？と聞いた男の子、妊娠中の女刑事は無事でした。
女刑事のレオナは、最初、武器を持っていたので狩りの対象にされていたのですが、赤外線センサーでお腹に赤ちゃんがいることがわかり、解放されたのでした。
彼らの狩りは単独ゲームらしく、団体で襲ってくることはないので、その点だけでも攻略方法がありそうです。
プレデターを研究し生け捕りにしようとしているＦＢＩ捜査官らが登場しますが、ジャングルでシュワちゃんが水の中で体温を下げ、プレデターと闘ったことを忘れてしまったのでしょうか？
放射能のチリだの、体温を遮断するスーツだの、なんだか見当違いだよ！もっといい方法があるのに！とジリジリしていたら、スプリンクラーが作動。
ほーらね、こっちの方が有効でしょ！？

プレデターを追って、ハリガン刑事が入って行ったのは宇宙船。
おまけに、複数のプレデターが現れて、絶体絶命！？
この作品で初めてハラハラドキドキしちゃいました。
ハリガンに渡された、１７１５年製の銃には、一体どんな意味が！？
ただ単に、プレデターたちは、３００年も前から地球にツアーに来ていたという事？

この続編に「エイリアンＶＳプレデター」があります。
宇宙船内のコレクション展示の中に、まるで牛か恐竜かと思うような頭蓋骨がありましたが、あれはエイリアンのものだそうですね。
ということは、次回作への「ほのめかし」なのかなあ？
観て確かめてみます！

本作品は、“もしもプレデターが都会に現れたら”というチープな発想だけで作られたような作品だ。観るべきところは全くない。ドリフのコント“もしも○○だったら”シリーズの方が、まだ触発されるものがあって面白い。ヒット作の正当な続編で、これだけダメな作品も、まぁ珍しいだろう。

『リーサルウェポン』シリーズのダニー・グローバーが場違いな主演で痛々しい。武器を持った地球外生命体と闘うような荒々しい魂を持っているようには、どうしたって見えない。どこから見ても、気のいいオジサンだ。“契約があるから製作側も作品をあてがわなければならないし、Ｄ．グローバーも契約があるから出演しました”って感じだ。
昔、ゴシップ誌で「どうしてこんな下らない作品にスターが出るのか？」という記事を読んだことがある。要約すると「莫大な違約金を支払うより、下らなくても撮った方が安い」と言うだけの内容だったが、どこかの映画会社の副社長のコメントだったと記憶している。「うまくすれば当たるかも知れないし」と言う一文に商魂の逞しさを見た思いをしたものだ。本作品の出来映えは、まさしくそんなことを思わせる程度だった。

同じ『リーサルウェポン』で悪役を演じたゲリー・ビジーも出演している。こちらも何のために出て来たのか分からない。ここで１作目との関連性が明かされるが、まぁ番外編くらいの繋がりでしかない。（ＦＢＩと言うよりも歳くったチンピラだなぁ）

観なくても何の損にもなりませんから、安心して他の作品を選んで下さい！

一新したスタイルは、続編にありがちな二番煎じ感が無く良かったと思う。

前作で謎の多いまま死んでしまったプレデターだが、本作でいくつかの謎が明かされるのも興味深い。
子供や妊婦を殺さないのはプライドが高い戦士だからなんだね。
繁殖目的で人間を殺しまくるエイリアンとは格が違う。

ダニー・グローバーはプレデターに勝ったかもしれないが、シュワちゃんの存在感には勝てなかった作品。