劇場版「ＭＡＪＯＲ　友情の一球（ウイニングショット）」

主人公の人間力や様々な場面で人の心を惹きつける力を持った作品。

現在週刊少年サンデーで連載中で、ＮＨＫでアニメも放送されている王道野球漫画の劇場版「MAJOR メジャー　友情の一球（ウイニングショット）」。原作やアニメを観たことがない人でも楽しめる内容だと思います。また、プロ野球選手にも多くのファンがおり、ＭＡＪＯＲの主人公である茂野吾朗（声：森久保祥太郎 ）が好きな選手も多いらしい。そのことがこの作品のエンドロールにも表れています。

映画は吾朗がメジャーに挑戦し、一旦アメリカから帰国する機内のシーンから始まる。吾朗は一人の少女の名前を見つめながら、旧友との約束を果たすため九州の博多へ向かっていた。その後は吾朗の小学生時代のシーンが続きます。

原作では吾朗の幼少期からその成長が描かれているが、小学生時代にプロ野球選手である父親のトレードで一時期九州の博多へ転校した時期がある。その時吾朗は肩を壊しサウスポーへ転向したが、その詳細は原作では語られていなかった。なぜ吾朗は肩を壊しサウスポーに転向したのか？いったい九州で何があったのか？その空白の期間を描いたのがこの映画です。

この作品の魅力は吾朗の人間力、家族や友情、そして野球そのものです。

吾朗の姿を見ていると、決して諦めずにやり遂げる大切さ、たとえそれが理にかなっていなくともやらなければならない時があることを感じさせられます。やらなければ必ず後悔するとはよく言いますが、まさにその通りだと思わされてしまいました。また、この映画ではあまり描かれていませんが、吾朗の人を巻き込む力や、自分の巻き込んだ人には責任を示そうとする姿勢も多くの人を惹きつけていると思います。

しかし、そんな吾朗も常に一人でやり遂げられるわけではありません。そこには当然家族や友人の支えや励ましがあり、野球に限らずスポーツをやることのすばらしさもよく描かれています。
また、野球自体もとてもよく描かれていると思います。僕は野球は全くできませんが、そんな僕でも試合のシーンでは惹き込まれてしまいました。少年野球は流れが少し変わっただけでも試合そのものにかなりの影響を与えるといいますが、選手の心理状況を交えその辺がとてもよく描かれていると思います。
少しマイナスに感じた点を言えば、この映画にはエドはるみとナベアツがそのままのキャラクターで出演しています。公開当初はタイムリーだったかもしれませんが、今ＤＶＤで観るとお寒い感じがし、そのシーンが少し安っぱく感じてしまいました…。それぞれ２シーンだけだったのは救いですが（笑）

最後に上に書いたことと少し関係することを書きたいと思います。
人間は短期的にはやったことを後悔し、長期的にはやらなかったことを後悔するそうです。つまり、最近後悔したことは何か？と聞かれた場合にはやってしまって後悔したことを言い、人生で最も後悔したことは何か？と聞かれた場合にはやらなくて後悔したことを言うそうです。

色々なことが詰まった作品ですので、親子で観るにはもってこいの映画だと思います。

テレビ版アニメもシリーズ5まできて、テレビ版では触れていない九州時代のストーリー。
メジャーファンなら必見です。
期待通りの活躍ぶりですが、期待以上ではないかな。
でも、必見です。
作画がテレビ版とちょっと違うのが、最後まで違和感を感じました。

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毎回のように燃え尽きる五郎ちゃん。今回も燃え尽きます。自分の体を壊してまでというのは美談になりやすいですが、こう毎回のように壊れてもなあと思います。

少年時代の語られなかったエピソードというので、サウスポーに転向して苦労するところを観たかったのですがその辺はさらりとないです。
「あしたのジョー」でもそうだったけど、苦悩するエピソードがあって深みがあるというか。力石徹を殺して落ちぶれてどさ回りボクサーになる話とか大好きで、昔の漫画とかはそういった裏の部分まで描写していたような気がします。まあ、最近の若い子にはそんなエピソード入れたら読んでくれないのかもしれないけどね。

TVの感動は味わえると思うけど、家族の立場からみると複雑な気持ちになります。大人の期待に応えるため無理する子供をみるのは心が痛みます。そういう無理をとめるのが大人の役目ではないでしょうか？さすがに高校くらいになるとほっときますが。

年末年始のNHK特番でメジャー編を一気にするのを期待しています。

＊ マンガもTVアニメも見た事ないまま、いきなりこの劇場版を見ました。
　全然知らなくても、話についていきやすかったです。

　内容的には、家族や友情が温かく描かれている野球アニメでした。
　でも、正直、試合自体がそんなに面白くなくて…、ちょっと退屈に感じました。
　どちらかというと、そんなに野球がメインという気はしませんでした。

　個人的には、同じく野球アニメの『おおきく振りかぶって』の方が好きです（劇場版しか見てないので何とも言えませんが…）。

　マンガやTVアニメでは、どんな風に描かれているのでしょう？
　とりあえず、TVアニメの方を見てみたいです（かなり長いので覚悟がいりそう……（笑））。

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　原作が漫画なんですが、このストーリーは1部分しか掲載されてなかったので見てみました。

今回の設定は小学校5年生で転校し、転校先のリトルリーグで野球に打ち込むというストーリー。新参者が4番となったらさすがに上級生からのひんしゅくは買うでしょう　さらに父親がプロ野球選手でピッチャー。負けが込むと批難の矛先はやっぱ子供でしょう。
　そんな周りの障害にもネをあげず、野球を通して成長していく姿はやっぱ感動モノです！