鉄ワン・アンダードッグ

2007年　アメリカ映画
監督：フレデリック・デュショー

落ちこぼれの警察犬シューシャイン。
この日もハムと爆弾を間違えてトボトボと街を彷徨っていると、野犬と間違われて保護されてしまう。
シューシャインはイカサマ科学者バーシニスター博士の科学室の実験台に利用されそうになる。慌てて逃げ出す時に博士の開発した化学薬品の棚を倒してしまい体中に薬品を浴びてしまう。
これが事の始まりで、人間の言葉が話せて、チーターの様に速く走り、鷲の様に空を飛び、体重の100倍のパワーを持つことに。
そんなパワーを得たシューシャインは元警の父を持つジャックの家で暮らし始める・・。

ジャックの彼女モリーの飼犬ポリーに一目惚れしたり、誰かが助けを呼んでいれば飛んで行くシューシャイン。青いマントと赤いセーターが、彼のコスチューム。
次第に街の人気者となりタイム誌の表紙や新聞の見出しを飾ったりと、まさにスーパーマンさながら。そう言えば、電話ＢＯＸで着替える所もスーパーマンと同じ！ジャックと友達になり、初めて家族を得たシューシャインもあのイカサマ科学者の事は頭から離れなかった・・。
とにかくこのビーグル犬の可愛いこと！
そしてパワーを発揮すると解放感が半端なく楽しめる。
初めてフリスビーを高速で取りに行くシーンを見た時はワーオ！って感じ。
マヌケなところや豊かな表情もキュートで全く飽きません。
1964年から1974年までアメリカでテレビ放映されたアニメ「アンダー・ドッグ」が元になっているそうで、それを実写化。日本でも1968年に放映されたそうです。

実は最近ちょっと疲れ気味で、「頭を空っぽにして楽しめる作品ないかなぁー」と思っていたところにoyoyoさんのレビューが目に留まり即刻借りて観ました。
私は字幕で観ましたが、シューシャインの声を担当したジェイソン・リーがイメージピッタリでした。
特典映像には監督さんやドッグトレーナーの方の苦労や、未公開映像、NG集、元のアニメ版の第一話も収録されており、そちら興味深く視聴しました。

マッドサイエンティストの実験室で薬品を浴びた犬が
スーパーパワーを得て人間の言葉も喋れるようになった。

最初、興味のなかった娘も、犬が空を飛び始めてから
食入るように映画に集中し始めた。

動物の出てくる映画は微笑ましく癒される。
それも僕の好きなヒーローもの？ときたら面白くない訳が無い。
惜しむらくは古い映画なので、カメラアングルやBGM、特撮技術が旧い事。

ビーグル犬大活躍！
　
８０点

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ディズニー映画十八番のファミリー映画。以前もレビューで述べたが、ＣＧやＶＦＸで動物と人間が共演する作品にはロクなのがない。この感想は『キャッツ＆ドッグス』のせいだ。その後も同種の作品を何本も観ているが、中には真面目な作品もある。そろそろ固定観念を払拭すべきだとは思うのだが、なかなか決定的な作品に出会えない。困ったものである。

それでも、本作品はなかなか面白かった。もう少し“毒”があったら、大人の鑑賞にたえる作品となったに違いない。残念ながらファミリー映画にありがちな“ゆるゆる”の展開と“ボケボケ”のクライマックスで、正直、退屈きわまりない。それでも「面白かった」と評価するのは、少年とイヌ君のやり取りが自然だからである。
少年は、自分の飼い犬がスーパードッグだと分かった後でも、普通のイヌと同じように接する。まるで放ったテニスボールを拾って来いと命じるように、困っている人を「助けろ！」と命じるのである。この感覚が、いい。少年とイヌ君のナチュラルなやり取りが、本作品最大の魅力かも知れない。

その一方で、悪役のマッドサイエンティストの造形は、作為的すぎて面白みがなかった。もっとも、その昔、米国でヒットしたＴＶアニメがベースのようだから、これで良いのかも知れない。けれど、映画になった以上、それらしい設定と人物造形が必要だろう。
彼は、企業に所属していた研究者なのだから、もっとサラリーマン風でも面白かったかも知れない。それがイヌ君にコケにされているうちに怒りに火がついてマッドサイエンティストになってしまうとか……。まぁ、それほど真剣に語る作品ではないな。(笑)

肝心のＣＧやＶＦＸは、まずまずの出来映え。厳しい言い方をすれば「可もなく不可もなく」ということである。優しい言い方をすれば「ごく自然で良く出来ている」である。『ガーフィールド』や『キャッツ＆ドックス』に較べたら、はるかに進歩しているのは確かだ。ただ、何となく物足りない感じが残るのは、演出上の問題かも知れない。ピリッとしたところがないのだ。

キャストも地味目。ディズニーらしく皆、お行儀がいい。汚れた顔で出て来ても、どこか風呂上がりのような清潔感が漂っている。(笑) きっと、ワンカットごとにシャワーを浴びて撮影したに違いない。

真面目に正座して観る作品ではないが、プレイヤーにかけて流しっぱなしにするには良い作品だろう。癒やしの効果があるに違いない。寂しいからペットでも飼おうかと考えている人には、オススメの一本でしょう！

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牟田悌三の名調子が映えた「ちょびひげボリス（ロッキーとブルウィンクル」もロバートデニーロも製作者の一人と映画化されているが、こちらはソフトのリリースすら無い。
WOWWOWで放送していたが、やっぱり面白くない。
ルネロッソが演じていたナターシャが元祖ドロンジョの様で悪女の魅力が有っただけか？。
この作品の元になったアンダードッグショーに関しては全く予備知識が無かった。
CSのアニメ専門チャネルでしばらく放送もしていたが往年のハンナバーバラの作品の様な愛らしさと毒も無く、とても「大人」の目を楽しませてくれる作品ではなかった。
なのに実写映画化と言う事はアメリカンには思い入れの有る作品なのだろうか？。
全く以って理解不能な作風だ。
子供向け映画としては可も無く不可も無く、親子の情とペットと言うか新しい家族との絆の構築も無難に見せてくれる。
特典も満載なので暇潰しには良いが何も与えてはくれない。

話は「こうなるんだろうな」という展開そのものなんですが（笑）、たまにはこういう映画もいいなぁと。
安心して見ていられますし。ディズニーなのでハッピーエンドだし。

とりあえずビーグル犬が好きな人にはたまらない映画だと思います。
かくいう私もそうなんですが（笑）、空を飛ぶ時の耳をパタパタさせるところなんてもうたまらん！！です（笑）。
スパニエルも出てきますが、この子も可愛い！！
犬好きにはオススメです。

悪役があまりにアホなのもいいですね。
憎めないというかなんというか…（笑）。

とりあえず、暗い映画を見続けて心がブルーになった時等、この映画はオススメです。心が晴れます（笑）。
深く考えてはダメです（笑）。何も考えずに見てください。
お子さんにもオススメですよ。