テネイシャスＤ　運命のピックをさがせ！

ジャックのポッコリお腹。
きっとあの中には音楽への「尊敬」「憧れ」「愛」がたっぷり詰まってるんでしょう。
偉大なるロックバンドへの愛。
偉大なるロケンロールへの愛。
好きで好きで堪らない音楽。
その感情がスパークした映画です。
それだけで突っ走った映画です。
音楽さえあれば４２.１９５キロも全力で走れるんじゃないか？
音楽さえあれば１００Ｍの世界記録も出せるんじゃないか？
それくらいかっ飛ばして突っ走るジャックの音楽LOVE。
ストーリーは、そりゃあアホ丸出しの展開です。
全力でアホ丸出し。
なんてステキなんだろう。
放送コードにバンバン引っかかる下品の権化たる歌詞。
しかしその歌詞が乗るメロディの絨毯は、それこそ魔法の絨毯のように美しい旋律、キャッコイイ旋律を奏でながらツイスト＆シャウト。
兎に角メロディがグレート。
そしてジャックの声がステキ。
迸る愛でキラキラしながらボクの耳に届きます。
興奮して、笑って、感激して、やっぱりまた笑う。
ジャックの作戦にボクはまんまと引っかかり、アルバムを買うことを決意しました。
テネイシャスＤ・・・・カッコ良すぎるぜ。
オープニングの１曲で惚れたぜこのヤロー。
音楽と笑い。
世界を救う二つの要素を兼ね備えるジャック・ブラック。
ヒーローはメタボリック。
ハラ出し、ケツ出し、今日も往く。
ゴキゲン奏でて今日も往く。

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　この世にジャック・ブラックという生き物がいる不思議。

　正真正銘の「ヘンないきもの」だ。

　ただ歌が上手いとか、テンション高いとか、そういう次元とはぜんぜん別のところにいる気がする。とにかく、この人から目が離せない。

　ってな訳で「テネイシャスＤ」だ。お尻のアザは偉大なバンド出現の予言。・・・って、バカです。メタボおやじ２人のおケツに熱くなってる自分もバカだ。まぁ、いいや、こういうのは楽しんだモン勝ち。

　ロック一筋ウン十年、イイ年こいたおっさん達が音楽を諦めずにいるのは、イタイけどなんだか嬉しい。ＪＢとカイル・ガスの出会いのシーンなんて、ほんと奇跡的なのだね。ギターのメロディに合わせて口からでまかせを歌うＪＢの「芸」は一級品です。でもまぁ、ここがピークというのは否めず、お話の方はどんどんグズグズになっていく。ベン・スティラーやティム・ロビンスの悪フザケもちょっと痛々しいかな。ま、生温かく見てましたがね、ワタクシは。

　下品なことは間違いないですが、大好きなＪＢがやってることなので、私はぜ〜んぜん平気。ほとんど小学生男子並みの下ネタ・ギャグだって微笑んじゃいます。それに、何と言っても80年代ロックという音楽の魔力。ねちっこいギターのリフって、それだけでバカっぽくて笑いを誘う。（ロック好きの皆さん、すみません）　

　くくくっと笑いながら観てて、な〜んとなく「ビルとテッドの地獄旅行」（91）なんて作品を思い出した。こちらも愛すべきロックばか２人のバディ・ムービーで片割れはなんとキアヌ・リーヴス。ああ、ビルとテッドが歳とったら、こんなんなっちゃうかなぁ、なんて。・・・え、もしかしてキアヌの行く末はＪＢ？！

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ロックつながりで行くと、「スクール・オブ・ロック」の方が断然完成度は高いですね。本作は、そのタイトルでもある「手に入れたらギターの神様が降りてくる運命のピック」を探しにいくお話。本来ならば、そのピックを手に入れるプロセスや入手後がどんどん盛り上がるハズなんですが、ピックを取り戻したい悪魔の出現と言うありえない展開でストーリーとしてはすっかり破綻しちゃうんですよね。

むしろ、この作品は前半がいいんですよ。俺にはロックしかない、俺はロックでビッグになる、って言う主人公JBの強烈な思い込みっぷりには、あきれるを通り越して感嘆。だって、なりふり構わぬ猪突猛進な生き方をしてみたいって、誰しもきっと思ってるんじゃないかなあ。海岸でKGに出会って一方的に「おまえは凄い」って賛美するシーンがあるでしょう？JBのあまりの人の良さとピュアさに笑うどころか、胸がじーんと熱くなったりして。こういう男に巡り会いたいよなあって本気で思っちゃいました。

JB見てると勇気もらうよね。人間、ここまでドアホウでいいんだって。みんないろんな足枷があって、ドアホウになりきれないのをジャック・ブラックが代わりにやってくれてるんだよなあって、思う。行け行け、ジャック・ブラック、どこまでも。

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ジャック・ブラックとカイル・ガスによる「テネイシャスD」は、アメリカでは番組も持ち、かなりの人気だとのことで、この映画化に繋がったようで・・・

テネイシャスDの壮大でオバカな豪華フルアルバムPVでしょうか。
下品なネタから、映画な小ネタ、音楽ネタまでオンパレードなミュージカル？？

ほんと、バカな中年っていいなぁ〜。
生きる希望の星だね！


意外な出演者も見所。

J・Bのお馬鹿映画。いつものハイテンション、ロック、下ネタが続くので、J・B好きでないと辛い作品だろう。これはミュージカルのようなメタル・オペラのように話が進む。これは現代の「ジーザス・クライスト・スーパースター」だ。（笑）下らな過ぎて好き。チン立て伏せってどんな修行だよ。ｗ