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男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎 【第32作】
男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎 【第32作】
男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎 【第32作】 / 渥美清
男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎 【第32作】
/山田洋次
平均評価点:
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全体の平均評価点: (5点満点)
(19)
解説・ストーリー
「男はつらいよ」シリーズ第32作目。さくらの夫・博の亡父の三回忌に備中を訪れた寅次郎。寺の住職の娘が出戻りと聞き、またまた惚れてしまう。寺の養子に入ることを目指した寅次郎は仏に仕えると宣言してしまい…。
「男はつらいよ」シリーズ第32作目。さくらの夫・博の亡父の三回忌に備中を訪れた寅次郎。寺の住職の娘が出戻りと聞き、またまた惚れてしまう。寺の養子に入ることを目指した寅次郎は仏に仕えると宣言してしまい…。
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「男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎 【第32作】」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
「男はつらいよ」シリーズ第32作目。さくらの夫・博の亡父の三回忌に備中を訪れた寅次郎。寺の住職の娘が出戻りと聞き、またまた惚れてしまう。寺の養子に入ることを目指した寅次郎は仏に仕えると宣言してしまい…。
「男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎 【第32作】」 の作品情報
「男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎 【第32作】」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
「男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎 【第32作】」 のシリーズ作品
最新巻情報
男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎 【第32作】のシリーズ商品
男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎
「男はつらいよ」シリーズ第32作目。さくらの夫・博の亡父の三回忌に備中を訪れた寅次郎。寺の住職の娘が出戻りと聞き、またまた惚れてしまう。寺の養子に入ることを目指した寅次郎は仏に仕えると宣言してしまい…。
収録時間: |
字幕: |
音声: |
105分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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DA9532 |
2004年12月23日 |
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
1枚 |
3人 |
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男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎 【第32作】
国民的人気シリーズ「男はつらいよ」の第32弾がデジタルリマスター版で復活。さくらの夫・博の亡父の三回忌に備中を訪れた寅次郎。寺の住職の娘が出戻りだと聞き、またまた一目惚れ。しかも寅次郎は、突然仏に仕えると宣言してしまい…。
収録時間: |
字幕: |
音声: |
105分 |
日本語英語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語 2:ドルビーデジタル/モノラル/日(音声ガイド)
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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DB8532 |
2008年11月27日 |
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
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0人 |
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男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎 【第32作】のシリーズ商品
男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎
作品詳細を開く
- 収録時間:
105分
- 字幕:
日本語
- 音声:
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
- レイティング:
- 記番:
DA9532
- レンタル開始日:
2004年12月23日
- 在庫枚数
1枚
- 1位登録者:
3人
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「男はつらいよ」シリーズ第32作目。さくらの夫・博の亡父の三回忌に備中を訪れた寅次郎。寺の住職の娘が出戻りと聞き、またまた惚れてしまう。寺の養子に入ることを目指した寅次郎は仏に仕えると宣言してしまい…。
男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎 【第32作】
作品詳細を開く
- 収録時間:
105分
- 字幕:
日本語英語
- 音声:
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
2:ドルビーデジタル/モノラル/日(音声ガイド)
- レイティング:
- 記番:
DB8532
- レンタル開始日:
2008年11月27日
- 在庫枚数
0枚
- 1位登録者:
0人
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0人
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国民的人気シリーズ「男はつらいよ」の第32弾がデジタルリマスター版で復活。さくらの夫・博の亡父の三回忌に備中を訪れた寅次郎。寺の住職の娘が出戻りだと聞き、またまた一目惚れ。しかも寅次郎は、突然仏に仕えると宣言してしまい…。
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ユーザーレビュー:19件
今回は直球勝負
投稿日:2013/04/08
レビュアー:さえぴょん
前半杉田かおると中井貴一の話もよく出来ているが、自分の好みからいえば後半は竹下景子と寅さんに焦点を絞ってほしかった。
それぐらい良いマドンナだったと思う。駅の場面は見事なもんだが、1点あげるとすれば、
この空間に倍賞千恵子がいることで彼女のリアクション演技を挿入することができ、それが故に映画表現として深くなっているんだな。
更にマドンナが行った後で渥美清の台詞「・・・というお粗末さ」。こんな寅に何を言えというのか。
本作のマドンナとの別れはシリーズの中でも屈指の名シーンだろう。
このレビューは気に入りましたか?
3人の会員が気に入ったと投稿しています
寅さんが坊さんになるという企画の背景は ・・・
本作はシリーズの中でも、私の特に好きな一編だ。
「寅さんが坊さんになる!」という奇抜なアイデアで、映画でなければ味わえない「もしも、こんなことがあったら ・・・」的な娯楽の極致に満ちている。
設定として、第8作目『寅次郎恋歌』の続編という形になっており、博の父の三回忌法要のため、博の兄弟が再び郷里に集まり、そこで起こす寅さんの恋騒動が話の中心になっている。
また、この映画の製作前年(1982年、昭和57年)に博の父役を演じた名優志村喬が亡くなっているので、その追悼作としての位置付けもあっただろう。
「娯楽の極致」と書いたが、実はこの作品、その娯楽の中に山田監督による巧妙な、あるいはある意味大胆で辛辣なメッセージが込められている。愉快な演出やさりげないセリフに包まれた、その“メッセージ”こそがこの作品のほんとうの主題である。
ズバリ言うと、それは、「葬式仏教」と揶揄される現代日本の仏教習俗への山田監督なりの皮肉だ。
和尚さんが二日酔いのため、予定されていた法事に行けなくなる場面で、寅さんが唐突に自分が代わりに行くと言い出します。「でも、宗派などは ・・・」と不安げに言う朋子(竹下景子)に対して、寺を離れたくないのが本心の寅さんは、「だいじょうぶ、だいじょうぶ。念仏唱えりゃ同じようなモン」とむちゃくちゃなことを言います。酔っ払っている和尚さんもそれに輪をかけて、「そうそう、同じようなもんだ。うまくいくよっ」などと言っちゃってるのです。
後半では、朋子と結婚するため僧侶になろうと決めた寅さんが柴又へ帰り、その事をとらやのみんなに相談するのですが、そこでも寅さん節が爆裂します。
「医者になるなら、裏口入学ってのがあるらしいけどな ・・・」というタコ社長に対して、「医者になるよりは楽なんじゃないのぉ。相手はもう死んじゃってるんだから」とのたまう寅さんに博がたたみかけます。「兄さん、坊さんは葬式を出すためにいるんじゃないんですよ ・・・」、寅さんは疑念をもった顔つきで「そうかい?」と。
こうした一般社会への批判を映像作品の中で表現するのはけっこう難しいものだ。しかし、国民的な人気のあるこの作品のなかで、しかもあの寅さんが言うのであればそれも容易となる。この辺の山田監督の一流の技に、私は改めて感心してしまうのである。
マドンナにも触れておかなければならないだろう。
当時「お嫁さんにしたい女性No.1」と言われ大人気だった竹下景子。私は、彼女が演じた朋子が寅さんのマドンナとして一番合っていると思う。巷評では、同役で4度登場のリリー(浅丘ルリ子)が一番ともいわれるが、寺の娘朋子は、寅さんがほんとうに結婚するならこんな人、という私のイメージにピッタリなのだ。
この作品、シリーズ中期の最高作じゃないかな。
このレビューは気に入りましたか?
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第32作
笑いと涙、出逢いと失恋。
ご存知、“フーテンの寅さん”の映画シリーズです。
マドンナ 竹下景子
ロケ地 岡山県・高梁市
*二代目おいちゃん・松村達雄が住職役で久々の出演*
このレビューは気に入りましたか?
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門前の小僧、習わぬお経を読む――たぶん 28.8km地点
シリーズ第32作目。フルマラソンなら28.8km地点だから、残りは14kmくらいか……。寅さん映画も、あと17作品となった。
渥美清さんが亡くなって、シリーズは48作品+特別編=全49作品で完結したが、本作品あたりは、まだまだ渥美さんも元気。製作サイドは、シリーズがどれくらい続くのか予想できなかったはずだから、現場の方は毎回々全力投球だったことだろう。おかげで良い作品がたくさん残った。感謝である。
寅さん映画は、スタッフもキャストも固定化されていたが、それでも振り返ってみると、いつも何かが変化していた。それは、おそらく“老い”によるものだろう。
第1作目が昭和44年 8月の公開、1969年のことである。本作品は昭和58年の公開だから14年も経過している。いい加減、みんな歳を取って来ている。第1作目の頃は働き盛りの40代だった方も、いまや定年を数える歳になってしまった、ということである。否応なく変化せざるを得ない。
本作品を観ていて、初めてタコ社長が痩せて生気がなくなり始めていることに気づいた。「老いたなぁ」としみじみ。無理をさせないために出番は減らさないといけないだろうし、寅さんと取っ組み合いの喧嘩もさせられない。いきおい、代わりのキャラクタが必要になる。それがタコ社長の娘さんというわけだ。登場するのは、まだ先のことだが、このところ娘さんの話題がチラチラ出ているから準備が進んでいるのかも知れない。
寅さんは旅の途中、博の父親の墓参りに蓮台寺に立ち寄る。線香を上げてお参りし、石段を降り始めた寅さんの目に留まったのは、酔っ払った住職と介々しく世話をするその娘の姿だった。
諏訪先生(博の父親)の墓参に来たと知って住職は、寅さんを住居に招く。ちょっとのつもりが話しがはずみ、その夜は酒宴になってしまう。翌朝、寅さんは帰ろうとするが、二日酔いの住職のピンチヒッターで法事を勤めてしまったものだから、さぁ大変。娘に一目惚れした寅さんは、そのままズルズルと寺に居着いてしまう。
そんな折り、父の三回忌に諏訪家の面々が集まる。博とさくらも満男を連れて岡山へ。相続の問題で兄弟の確執が露わになり、居心地の悪い夜を過ごした翌日、諏訪家の法要で読経したのは、寅さんだった。……という“門前の小僧、習わぬお経を読む”お話し。(笑)
マドンナの朋子を演じるのは、竹下景子さん。私たちの世代には『祭りの準備』が印象深い。“出戻り”という設定。寺を継ぐはずの弟が写真にうつつをぬかしているため、寺の仕事を嬉々として勤める寅さんへの思いは、明らかに“跡継ぎ”確保が目的である。(笑) うーん、やはり“家”というヤツは女性のものだな。
柴又に帰って来た寅さんは、朋子のアプローチにドギマギしながらも、最後は柴又駅でいなしてしまう。ビビったからでしょう。(苦笑) 胸の鼓動が伝わって来るような竹下景子さんのお芝居は素晴らしかったが、もう少ししたたかな面も見せて欲しかった。
勘当される弟を中井貴一さんが演じ、その恋人を杉田かほるさんが演じている。若さだけで寄り添って行ける男女と、いろいろなモノがぶら下がっている中年の男女との対比が鮮やかで、分かり易い脚本だった。立原正秋さんや渡辺淳一さんの小説のように、中年の男女が肉欲に溺れるという道もあっただろうけどね。(笑)
住職役は、松村達雄さん。この方、初期の作品で“おいちゃん”を演じている。そう言えば、定時制高校の教頭先生を演じていたこともあったっけ。独特なセリフ回しのいい役者さんだった。
博の姪役で、まだ学生の森口瑤子さんが顔を出している。セリフは1行か2行、数カットの出演なのに、役名もありクレジットもされている。彼女は、この年の"ミス松竹"で、本作品がデビュー作だそうだ。てっきり事務所の力かと思った。(笑) エキストラ派遣会社では、こうはいかないもんね。お弁当と台本を貰っておしまいだ。
本作品は、いつもと違うところが散見できる。山田洋次監督のクレジットのバックは浅草寺と決まっていたが、今回は地方の風景。
だから、寅さんが柴又に帰るのも、物語が中盤を過ぎてから。ちょっとムリのある展開だったが、ま、そうでもしないと若い2人の恋愛模様に絡んで行けないもんね。(笑)
役者さんの高齢化とともに、観客層の高齢化も懸念されていた時期だ。新たな観客層の開拓を目的に、試行錯誤していたのかも知れない。この後、寅さん映画は急激な変化の時期を迎える。おそらく本作品がターニング・ポイントだ。一見の価値があるだろう。
オススメ!
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2人の会員が気に入ったと投稿しています
最高傑作かも
投稿日:2009/11/12
レビュアー:jean
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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これは傑作!
実に丁寧に作っていて、上映時間はいつもと同じくらいだけど内容が濃い。
前作が良くなかっただけに、ものすごい差を感じた。
全体的に丁寧に作っていることと、寅さんの演技の細やかさが、他の作品に
比べて強く感じられた。
寅さんシリーズには「リリー登場回」という高き峰があるけど、本作は
それを凌ぐ傑作かもしれない。
冒頭の夢のシーンは珍しく「とらや」の風景で、いかにも夢らしい作りで
時間も短く、すごく良かった。
主題歌の前口上がいつもと違うセリフなのには驚いた。
最初の「とらや」のシーンで博と社長が喧嘩するところは経営の現実として
身につまされる問題であり、その緊張感に見ててハラハラした。
今回の寅さんは前半で実家に帰らず、岡山で博の父の墓参りに寄った偶然から
寺に住み込むことに。
初日に寺に泊めてもらい、翌朝帰ろうとする寅を引きとめる朋子を説得する寅さん
の弁舌が最高。そこに急な法事の依頼が入り、二日酔いの和尚に代わって法事を
立派に務めあげた寅の評判が良い。
このあたりのいきさつの描き方がすごく丁寧で、寅が和尚になりすました演技も
面白く、見ごたえ充分。
若き竹下景子の柔らかい雰囲気は、さすが「お嫁さんにしたい女優ナンバー1」の
魅力に吸い込まれる。
さくらと博が父の法要で岡山まで出向き、そこで和尚になりすました寅に合う演出の
面白さ。
寅が部屋の外に出てさくらに弁解し、情けなさMAXのさくらが涙をこらえつつ..
というあたりの演技が素晴らしい。
書き出したらキリがない。今回は味が濃くていいねー。
さらに、サブエピソードとして登場する中井貴一と杉田かおるの恋の顛末も、
二人の演技力が輝いて作品に魅力を添えている。
中井貴一は、こないだ観た「風のガーデン」が素晴らしい演技だった。
それに比べて本作は若くて未熟な感じだけど、それは当然だし役どころにはぴったり。
寅が朋子の本心を、お風呂越しの和尚の口から聞かされてしまう演出には、思わず
「うますぎる!」と心で叫んでしまった。
戸惑う朋子と目があってうろたえる寅の表情など、絶妙すぎて天才としか言いようがない。
その後、うつろなまま柴又に帰る寅の演出の良さは、前作で無意識にウォークマンを
盗んでしまうという陳腐な描き方とは雲泥の差だ。
最後、朋子の見送りの電車のホームで寅さんと朋子の緊張感あるやりとりには胸が
締め付けられる。勘違いだと寅が否定するのは八千草薫の時と同じで、何てもったいない!
でもまあ「それが渡世人のつれーところ」。
自分としては、寅さんの代名詞的な「それを言っちゃあおしめえよ」よりは、
そのセリフの方が寅さんの本質を突いていると思う。
このレビューは気に入りましたか?
2人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
今回は直球勝負
投稿日
2013/04/08
レビュアー
さえぴょん
前半杉田かおると中井貴一の話もよく出来ているが、自分の好みからいえば後半は竹下景子と寅さんに焦点を絞ってほしかった。
それぐらい良いマドンナだったと思う。駅の場面は見事なもんだが、1点あげるとすれば、
この空間に倍賞千恵子がいることで彼女のリアクション演技を挿入することができ、それが故に映画表現として深くなっているんだな。
更にマドンナが行った後で渥美清の台詞「・・・というお粗末さ」。こんな寅に何を言えというのか。
本作のマドンナとの別れはシリーズの中でも屈指の名シーンだろう。
寅さんが坊さんになるという企画の背景は ・・・
投稿日
2011/04/11
レビュアー
哲郎
本作はシリーズの中でも、私の特に好きな一編だ。
「寅さんが坊さんになる!」という奇抜なアイデアで、映画でなければ味わえない「もしも、こんなことがあったら ・・・」的な娯楽の極致に満ちている。
設定として、第8作目『寅次郎恋歌』の続編という形になっており、博の父の三回忌法要のため、博の兄弟が再び郷里に集まり、そこで起こす寅さんの恋騒動が話の中心になっている。
また、この映画の製作前年(1982年、昭和57年)に博の父役を演じた名優志村喬が亡くなっているので、その追悼作としての位置付けもあっただろう。
「娯楽の極致」と書いたが、実はこの作品、その娯楽の中に山田監督による巧妙な、あるいはある意味大胆で辛辣なメッセージが込められている。愉快な演出やさりげないセリフに包まれた、その“メッセージ”こそがこの作品のほんとうの主題である。
ズバリ言うと、それは、「葬式仏教」と揶揄される現代日本の仏教習俗への山田監督なりの皮肉だ。
和尚さんが二日酔いのため、予定されていた法事に行けなくなる場面で、寅さんが唐突に自分が代わりに行くと言い出します。「でも、宗派などは ・・・」と不安げに言う朋子(竹下景子)に対して、寺を離れたくないのが本心の寅さんは、「だいじょうぶ、だいじょうぶ。念仏唱えりゃ同じようなモン」とむちゃくちゃなことを言います。酔っ払っている和尚さんもそれに輪をかけて、「そうそう、同じようなもんだ。うまくいくよっ」などと言っちゃってるのです。
後半では、朋子と結婚するため僧侶になろうと決めた寅さんが柴又へ帰り、その事をとらやのみんなに相談するのですが、そこでも寅さん節が爆裂します。
「医者になるなら、裏口入学ってのがあるらしいけどな ・・・」というタコ社長に対して、「医者になるよりは楽なんじゃないのぉ。相手はもう死んじゃってるんだから」とのたまう寅さんに博がたたみかけます。「兄さん、坊さんは葬式を出すためにいるんじゃないんですよ ・・・」、寅さんは疑念をもった顔つきで「そうかい?」と。
こうした一般社会への批判を映像作品の中で表現するのはけっこう難しいものだ。しかし、国民的な人気のあるこの作品のなかで、しかもあの寅さんが言うのであればそれも容易となる。この辺の山田監督の一流の技に、私は改めて感心してしまうのである。
マドンナにも触れておかなければならないだろう。
当時「お嫁さんにしたい女性No.1」と言われ大人気だった竹下景子。私は、彼女が演じた朋子が寅さんのマドンナとして一番合っていると思う。巷評では、同役で4度登場のリリー(浅丘ルリ子)が一番ともいわれるが、寺の娘朋子は、寅さんがほんとうに結婚するならこんな人、という私のイメージにピッタリなのだ。
この作品、シリーズ中期の最高作じゃないかな。
第32作
投稿日
2005/08/10
レビュアー
京
笑いと涙、出逢いと失恋。
ご存知、“フーテンの寅さん”の映画シリーズです。
マドンナ 竹下景子
ロケ地 岡山県・高梁市
*二代目おいちゃん・松村達雄が住職役で久々の出演*
門前の小僧、習わぬお経を読む――たぶん 28.8km地点
投稿日
2013/01/13
レビュアー
みなさん(退会)
シリーズ第32作目。フルマラソンなら28.8km地点だから、残りは14kmくらいか……。寅さん映画も、あと17作品となった。
渥美清さんが亡くなって、シリーズは48作品+特別編=全49作品で完結したが、本作品あたりは、まだまだ渥美さんも元気。製作サイドは、シリーズがどれくらい続くのか予想できなかったはずだから、現場の方は毎回々全力投球だったことだろう。おかげで良い作品がたくさん残った。感謝である。
寅さん映画は、スタッフもキャストも固定化されていたが、それでも振り返ってみると、いつも何かが変化していた。それは、おそらく“老い”によるものだろう。
第1作目が昭和44年 8月の公開、1969年のことである。本作品は昭和58年の公開だから14年も経過している。いい加減、みんな歳を取って来ている。第1作目の頃は働き盛りの40代だった方も、いまや定年を数える歳になってしまった、ということである。否応なく変化せざるを得ない。
本作品を観ていて、初めてタコ社長が痩せて生気がなくなり始めていることに気づいた。「老いたなぁ」としみじみ。無理をさせないために出番は減らさないといけないだろうし、寅さんと取っ組み合いの喧嘩もさせられない。いきおい、代わりのキャラクタが必要になる。それがタコ社長の娘さんというわけだ。登場するのは、まだ先のことだが、このところ娘さんの話題がチラチラ出ているから準備が進んでいるのかも知れない。
寅さんは旅の途中、博の父親の墓参りに蓮台寺に立ち寄る。線香を上げてお参りし、石段を降り始めた寅さんの目に留まったのは、酔っ払った住職と介々しく世話をするその娘の姿だった。
諏訪先生(博の父親)の墓参に来たと知って住職は、寅さんを住居に招く。ちょっとのつもりが話しがはずみ、その夜は酒宴になってしまう。翌朝、寅さんは帰ろうとするが、二日酔いの住職のピンチヒッターで法事を勤めてしまったものだから、さぁ大変。娘に一目惚れした寅さんは、そのままズルズルと寺に居着いてしまう。
そんな折り、父の三回忌に諏訪家の面々が集まる。博とさくらも満男を連れて岡山へ。相続の問題で兄弟の確執が露わになり、居心地の悪い夜を過ごした翌日、諏訪家の法要で読経したのは、寅さんだった。……という“門前の小僧、習わぬお経を読む”お話し。(笑)
マドンナの朋子を演じるのは、竹下景子さん。私たちの世代には『祭りの準備』が印象深い。“出戻り”という設定。寺を継ぐはずの弟が写真にうつつをぬかしているため、寺の仕事を嬉々として勤める寅さんへの思いは、明らかに“跡継ぎ”確保が目的である。(笑) うーん、やはり“家”というヤツは女性のものだな。
柴又に帰って来た寅さんは、朋子のアプローチにドギマギしながらも、最後は柴又駅でいなしてしまう。ビビったからでしょう。(苦笑) 胸の鼓動が伝わって来るような竹下景子さんのお芝居は素晴らしかったが、もう少ししたたかな面も見せて欲しかった。
勘当される弟を中井貴一さんが演じ、その恋人を杉田かほるさんが演じている。若さだけで寄り添って行ける男女と、いろいろなモノがぶら下がっている中年の男女との対比が鮮やかで、分かり易い脚本だった。立原正秋さんや渡辺淳一さんの小説のように、中年の男女が肉欲に溺れるという道もあっただろうけどね。(笑)
住職役は、松村達雄さん。この方、初期の作品で“おいちゃん”を演じている。そう言えば、定時制高校の教頭先生を演じていたこともあったっけ。独特なセリフ回しのいい役者さんだった。
博の姪役で、まだ学生の森口瑤子さんが顔を出している。セリフは1行か2行、数カットの出演なのに、役名もありクレジットもされている。彼女は、この年の"ミス松竹"で、本作品がデビュー作だそうだ。てっきり事務所の力かと思った。(笑) エキストラ派遣会社では、こうはいかないもんね。お弁当と台本を貰っておしまいだ。
本作品は、いつもと違うところが散見できる。山田洋次監督のクレジットのバックは浅草寺と決まっていたが、今回は地方の風景。
だから、寅さんが柴又に帰るのも、物語が中盤を過ぎてから。ちょっとムリのある展開だったが、ま、そうでもしないと若い2人の恋愛模様に絡んで行けないもんね。(笑)
役者さんの高齢化とともに、観客層の高齢化も懸念されていた時期だ。新たな観客層の開拓を目的に、試行錯誤していたのかも知れない。この後、寅さん映画は急激な変化の時期を迎える。おそらく本作品がターニング・ポイントだ。一見の価値があるだろう。
オススメ!
最高傑作かも
投稿日
2009/11/12
レビュアー
jean
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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これは傑作!
実に丁寧に作っていて、上映時間はいつもと同じくらいだけど内容が濃い。
前作が良くなかっただけに、ものすごい差を感じた。
全体的に丁寧に作っていることと、寅さんの演技の細やかさが、他の作品に
比べて強く感じられた。
寅さんシリーズには「リリー登場回」という高き峰があるけど、本作は
それを凌ぐ傑作かもしれない。
冒頭の夢のシーンは珍しく「とらや」の風景で、いかにも夢らしい作りで
時間も短く、すごく良かった。
主題歌の前口上がいつもと違うセリフなのには驚いた。
最初の「とらや」のシーンで博と社長が喧嘩するところは経営の現実として
身につまされる問題であり、その緊張感に見ててハラハラした。
今回の寅さんは前半で実家に帰らず、岡山で博の父の墓参りに寄った偶然から
寺に住み込むことに。
初日に寺に泊めてもらい、翌朝帰ろうとする寅を引きとめる朋子を説得する寅さん
の弁舌が最高。そこに急な法事の依頼が入り、二日酔いの和尚に代わって法事を
立派に務めあげた寅の評判が良い。
このあたりのいきさつの描き方がすごく丁寧で、寅が和尚になりすました演技も
面白く、見ごたえ充分。
若き竹下景子の柔らかい雰囲気は、さすが「お嫁さんにしたい女優ナンバー1」の
魅力に吸い込まれる。
さくらと博が父の法要で岡山まで出向き、そこで和尚になりすました寅に合う演出の
面白さ。
寅が部屋の外に出てさくらに弁解し、情けなさMAXのさくらが涙をこらえつつ..
というあたりの演技が素晴らしい。
書き出したらキリがない。今回は味が濃くていいねー。
さらに、サブエピソードとして登場する中井貴一と杉田かおるの恋の顛末も、
二人の演技力が輝いて作品に魅力を添えている。
中井貴一は、こないだ観た「風のガーデン」が素晴らしい演技だった。
それに比べて本作は若くて未熟な感じだけど、それは当然だし役どころにはぴったり。
寅が朋子の本心を、お風呂越しの和尚の口から聞かされてしまう演出には、思わず
「うますぎる!」と心で叫んでしまった。
戸惑う朋子と目があってうろたえる寅の表情など、絶妙すぎて天才としか言いようがない。
その後、うつろなまま柴又に帰る寅の演出の良さは、前作で無意識にウォークマンを
盗んでしまうという陳腐な描き方とは雲泥の差だ。
最後、朋子の見送りの電車のホームで寅さんと朋子の緊張感あるやりとりには胸が
締め付けられる。勘違いだと寅が否定するのは八千草薫の時と同じで、何てもったいない!
でもまあ「それが渡世人のつれーところ」。
自分としては、寅さんの代名詞的な「それを言っちゃあおしめえよ」よりは、
そのセリフの方が寅さんの本質を突いていると思う。
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男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎 【第32作】