少林少女

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タイトルや出演者からするとカンフー映画と思いたいんだけど、コンセプトが違い
ますよね、これ。青春映画なのかコメディなのかよくわかんないけど、とりあえず
ごちゃまぜジャンルってことで。中村トオルとの激闘シーンさえなければ結構、
面白かったような気もします。あの部分でちょっと興醒めだったなぁ。あそこだけ
テーマを履き違えたとしか思えない。あれをやりたいのなら全体が違う気がするし。

柴咲コウが主演というのをわかって見てるのだからカンフーアクションもあんなも
んで満足しなきゃいけないし、ラクロスチームの凄さは満喫したし（これ、真面目
に少林をとりいれるといいんじゃないかと思えたぐらい。）、エンドロールでは子供
達が少林拳をやっていて復興もできたしめでたしめでたしってことで。

ね、ね、これってコメディだよね？
なんだかシリアスぶって始まってたけど
コメディだよね？！絶対！！
あんまり笑えないけど。

ラクロスってスポーツにも興味があったので
その辺も期待していたんだけれど
ラクロスは申し訳程度で戦術とか全然関係なし・・・
ラクロスの関係者に失礼じゃないかしら？

ナイナイの岡村が仲村トオルと変わらないくらいの見せ場を
演じているんだけれど、すべり気味のめちゃイケ企画のよう・・・
岡村は器用な人で何をやってもそれなりに出来ちゃう人だけど
なんだかこれは笑ってしまう。
面白いって言うよりちょっと変って意味でね。
これなら普段のめちゃイケの方がよっぽど面白いですね。

柴咲コウのアクションは１年かけて特訓したそうで
思っていたよりは良かったです。

久しぶりに「見たらあかん」を言ってしまいました。

柴咲コウさんは、ガリレオの演技が好きだったので期待してたんだけど・・・そのほかがガッカリ。
途中でいい加減な脚本に腹が立ってきます。

カンフー物のパクリで、脚本もメチャクチャ、「俳優も・・なにこれ？」

邦画の質を一挙に貶める作品です。

テレビで派手な宣伝をしていて・・騙されました。

ＴＶ局も資本投入している関係で、駄作でも面白い作品だって嘘をつかなければいけないんでしょうか？
各、司会者やコメンテーターもお薦めしてたけど・・・
それって、ジャーナリストとして恥ずかしくないんですか？
みんな確信的な共犯者ですね・・・

こんな映画を撲滅するには「見ない」ことしかありません。
レビュアーのの皆さん、いい加減な作品には「見たらあかんよ！」
って、他の人にお知らせしましょう。
それが邦画の質を高めることを期待して・・・

柴咲コウ狙いで６作目。

この映画の芝コウは初めて良かったー！これが正しい芝コウの使い方である。
芝コウは美形だけどアウトドアスポーツ派、内面は深くないが孤独性がある。そういうのがポジションだと思う。この映画の役柄はそれだ。

観始めて気が付くのは、この映像の立体感。久し振りに邦画で「奥行き感のある絵」を観た。バートル（ヘリコプター）が窓の外を小さく飛び去ってゆくシーン。竹林をカラフルなボールが転がって行くシーン。中華料理屋の中をヘビのように進んで行くカメラ。グラウンドを駆ける女の子たち、などなど。どのシーンも奥行きがあって素晴らしいではないか。こんな絵を撮れる監督が日本にいたのか、とまず驚かされる。（私は映画に詳しくないので知らないだけかもしれないが、過去に奥行き感のある絵を撮る監督だなぁと思ったのは本多猪四郎だけ）

ラクロスという球技は初めて見たが、女の子がカラフルなユニフォーム着てスカートで走る、というのは良いじゃないか。女子サッカーなんかパンツだからね。ラクロス人口は伸びると思うよ、サッカーほど難しく無さそうだし。そういう視点はまったく監督の視点と自分が一致しているのを感じてしまう。この監督は43歳なんだ。柴咲コウを見る目も、私と同じだと思う。映像が私の脳みそと共振しているもの。

レビュー読むと、なんだか散々だけど、私はとっても良いと思う。若者が観ても共振しないだろうな。ストーリーになんでも詰め込んだ作風はウォルフガング・ペーターゼン監督と同じだし、中年以上向けのサービス精神はとっても評価できるし、芝コウの使い方は今のところ日本人で分かっている監督は彼だけだし、俺は映画館に行って金払う価値があると認める。

若い女の子たちがラクロスやるのを観戦しに行きたくなった。

なんで、いまさら日本で少林だのカンフーだのをフィーチャーした作品を作るのか理解できません。

三千日も少林拳の修行をつんだ凛が、日本で少林拳を普及するために、戻ってくる。
少林を受け入れない世間とのギャップ、自分の力をコントロールすること、チームとしての団結等、
もろもろ壁にぶつかりながらも、その壁を乗り越えて、大事なことを見つけるって展開は、
もうつまらないの域ですね・・・なにも、またそんなことを映画にしなくても、と。
いやっ別にしたっていいんですけど、少林拳と掛けるかねぇ〜
それを真面目にやっている柴咲コウとか、江口洋介とか、仲村トオルまで・・・
観ていてなんだか悲しくなってきちゃいました。泣けるねっこれ。

『少林サッカー』に登場してたお馴染みの顔も今作に出演してます。
それはそれですごいゲストだと思うのですが、焼き直し感たっぷり。
これまたお馴染みのワイヤーアクションもCGも、本家に似ておりました。
総合的に観てあたしが言いたいのは、ほんと何をいまさらってことですね。

あぁ観て損した。映画館に行って観たわけぢゃないから、まだ良かったｗ