ハーブ

心にズシっとくるかなぁと思ってましたがさほどきませんでした

はじめての恋をし成長していくっていうのはとてもいいのですが
もう少し何かが足りなかったのかなぁ？？

７歳の心を持った20歳の女性の物語。
つまり、精神発達障害者を扱っている。日本だったらそういう人を主人公にすると、「すごくがんばって、こんなことができるようになりました。感動、感動」な映画になると思うんだけど。

この映画の主人公サンウンは、少しがんばるけど、そこはあまり強調されていない。
そのままの彼女がとても魅力的なのだ。

物語は単純で、ひねりがあるわけでもないので、観ていると次に何が起こるか読めてしまうほどだ。その点は映画を難しく観たい人には不満だと思う。

僕が好きなのはサンウンが何度も何度もトランポリンで飛び跳ねるシーン。
それって何の意味があるの？　的な場面なんだけど（実はのちの出来事の伏線になっている）、ただ楽しそうに飛び跳ねているサンウンを観ていると、こう思うんだよね。

「人間て、いろいろなことを望んだり欲しがったりして忙しいけれど、本当に必要なものってそんなにあるんだろうか？」

『トンマッコル……』にも通じた老荘的世界観を感じたりする。

前にも書いたように、次に起こることがわかるくらいなので、クライマックスがどうなるのかも想像がついて、しかもほとんどその通りなのでビックリして笑ってしまった。
理屈抜きで胸がちょっとキュンとして、幸せな気分になれる映画。
万人向きじゃないけど、佳作です。

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　見た目も童顔で演技派と言われているカン・へジョンが主演と言うことで見たのですが、感情移入ができて感動しました。
　母と娘のストーリーを中心にしたかったのか？ラブストーリーを中心にしたかったのか最後は、恋愛部分が薄くなり中途半端に終わってしまったような気がしますが、二人の出会いから恋愛に発展するまで結構新鮮でよくできていたと思います。
　『ごめん、愛してる（ミサ）』で知ったチョン・ギョンホ。この『ハーブ』と言い、『暴力サークル』『犬とオオカミの時間』など今は旬で注目の俳優さんなのですね。
　ドラさんと同じであまり顔が素敵だと思わないし、なんか細身でちょっと頼りないイメージがあるのですが、このハーブでは、サンウンが障害を持っている女の子だと知り、一時は冷たくしたけど彼女の彼に対する気持ちを知り受け止めようとする優しい一面が上手く演じられていたと思います。

　母役ペ・ジョンオクさんは、名演技ですね！！もう涙出っ放しでした。そして、主演のカン・ヘジョンも精神年齢７歳で体は２０歳だけで見ているうちに本当に見た目も７歳位に見える幼い女の子を上手く演じていたと思います！！

　そして、注目したのはサンウンの大親友にあの『不良主夫』『不良家族』で名演技を見せた子役女優イ・ヨンユちゃん！
　ここでは、サンウンにアドバイスをするちょっと小生意気な女の子を演じています。そして、ヨンユちゃんの彼氏は『不良家族』でも彼氏だったイ・ビョンヒョン君。
　この二人を見ていると凄い成長したんだな！と思えてしまいます。

　

カン・へジョンさんの演技が上手でした。
トランポリンで跳ねるシーン、ジョンボムに『一目惚れ』して、
『王子様』と思い込んだり。
サンウンの天真爛漫さが、良かったです。
サンウンに対するジョンボムの気持ちの変化・『親子愛』が上手に表現れてました。


印象に残ったシーンは、
�@ロウソクの明かりの中でのキスシーン。
�A遊園地でのシーン。
�Bトランポリンに座って、サンウンがジョンボムに
　　『心と頭が年齢に追いつくまで会わない』と告白するシーン。
上の３つのシーンみたさに、５回もみました。

ＰＳ：１年であんなに変われるとは思えないほど、
　　　しっかり自立した女性になっていました。
　　　でも、あんなにすぐに変われるのでしょうか。
　　　『努力した』シーンが少ないような。


サンウンとジョンボムの関係のほうが、
気になったので
そんなに気にしてませんでしたが。

心温まる、気持ちがきれいになる映画です。