スパイダーマン　３

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「世界最速公開」ってことで、本家アメリカより先に日本で公開され、しかもそれが映画の日で１０００円っていうことで、喜び勇んで初日に行きました。おもしろかったです。少なくとも見てる間は全く退屈しなかったのですが、不思議と今となっては何も残っていないんですよね。

ほかのレビューアーさんもご指摘の通り、いろんなことを詰め込みすぎです。
敵は複数出てくる。ハリー（ジェームス・フランコ）との確執や、おじさんの死の真相を何とかまとめようとする。おかげでハリーは記憶喪失にされた上、最後は○○になってしまって(泣）。だからといって、話がややこしいということはないのですが。

砂男のトーマス・ヘイデン・チャーチはなかなかよかったのですが、あやふやな結末。
エディ（ヴェノム）ことトファー・グレイス、彼は今後の注目株ですね。応援していきたいです。
驚いたのはＭＪの恋敵のブライス・ダラス・ハワード。シャマランの映画では線の細い印象だったのに、この映画ではなんだかやたらとデカい。ほんとにブライス？？？と疑いの目でみてしまいました。それに、なんだかどーでもいいような役だし。

肝心のピーターとＭＪ。このふたり、いつまでも成長しないというか、子供なんですよね。
前作ではピーターの苦悩を全く理解しなかったＭＪだけど、今回はその逆。お互い、思いやりの心をもたないとだめだよ。

おもしろかったんだけど、もう１度見ようとは思わない映画でした。

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よふかしさんのレビューで、sheriffさんのお帰りを知りました！嬉しいです、ほんとに！！以前のようにどんどんレビューを書いてくださいね。楽しみにしています。

来ました、来ましたぁ〜、「スパイダーマン３」のＤＶＤがっ！

何でも、スパイダーマンのシリーズは、当初、この「３」で完結の予定だったそうですね。ところが、あまりにご好評をいただいた…ってことで、何と、「６」まで製作することになってるんだとか。おひょ〜っ！(@_@)

「４」と「５」は、２作品同時に製作するそうで、撮影は今年の秋から開始。「スパイダーマン４」は、2011年５月にアメリカで公開される予定だってことです。まぁ、コミックに出てくる悪役は、まだまだどっさり控えてますし、ネタには困らないでしょうから、こうなったら、も〜、寅さん目指しちゃいましょ♪（←オイオイ！）

さて、本題。

観ましたよぉ〜！
…はい。白状します。僕、泣きました。…だってぇ〜！(ToT)
べっちお師匠さまが、「スパイダーマン２」までは能天気でいい…っておっしゃってたこと。
冬夢さまが、「スパイダーマン３」では、切ない出来事が…っておっしゃってたこと。
そっかぁ〜、こういうことだったのねぇ〜〜〜！！((+_+))

準備しといた、ティッシュが大活躍！
一緒に観てたＳくんも、グシュグシュでした。

あ〜ん、痛いよぉ〜、切ないよぉ〜(；_；)

どうしてこうも、スパイダーマンのシリーズは、イイ男が次々と、酷い目に遭うんだろ？
ううん。男だけじゃないです。女性も、すんなり幸せにしてくれないのは、何故？

まぁね。全体的には、ウルウルきゅ〜ん…って切ないムードなんですけど、そこは、スパイダーマンですから、お約束のビルの谷間をビューンビュンするシーンもありますし、ロマンチックなシーンもあります。

キルスティン・ダンストのファンの方には、メリー・ジェーンの美しい舞台のシーンがありますよ。なぁんだ。サム・ライミ監督って、キレイな女性を、そのまま美しく撮ることも、出来るんじゃん！ねぇ。

でも、僕が今回、思いっきり持ってかれたのは、トファー・グレイス。
「アイドルとデートする方法」で、僕のメガネ萌えの友人(♀)から、一押しされてた俳優さんです。なるほど。彼女が、「トファー・グレイスって、美形なだけじゃなくて、真面目な青年から危険な雰囲気の悪役までこなす演技派なのよ」って言ってたことに、納得。どうりで、吹替えが森川智之さんな訳ですよぉ。そんじょそこらのお兄ちゃんじゃ、あの表現は出来ませんって！はぁ〜、溜息出ちゃうなぁ…。

腐男子的なお勧めポイントは、ジェームズ・フランコ演じる、ハリーのサービスシーン。逞しい胸にウットリ。ふ〜ん、ハリーって、あ〜ゆ〜パンツ履いてたのね(#^.^#)…（←どこまでも不謹慎なヤツ！）

トビー・マグワイア演じる、ピーターくんは、この「３」で、とっても弾けてます。ま、それには原因があるんですが、笑っちゃうほどの別人っぷりを見せてくれますよ。そこが今回の一番の見どころですね。それに乗っかれるかどうかが、好き嫌いの分かれるところでしょう。

僕は、別人ピーターくん。結構、好きです。もちろん、元々のピーターくんあっての“好き”ですけど…。

あ…そうそう。
日頃「kissなんて、別に減るもんじゃないでしょ」なんて、言ってる僕ですが、「スパイダーマン３」を観て、ちょびっと反省しちゃいました(^^ゞ…（←って、ちょびっとかよっ！　ｂｙ Ｓくん）


☆役名＆キャスト（日本語版キャスト）☆

スパイダーマン／ピーター・パーカー…トビー・マグワイア（猪野学）
メリー・ジェーン・ワトソン (MJ)…キルスティン・ダンスト（岡寛恵）
ハリー・オズボーン…ジェームズ・フランコ（鉄野正豊）
フリント・マルコ…トーマス・ヘイデン・チャーチ（石田圭祐）
エディ・ブロック…トファー・グレイス（森川智之）
グウェン・ステーシー…ブライス・ダラス・ハワード（小笠原亜里沙）
メイ・パーカー…ローズマリー・ハリス（谷育子）
J・ジョナ・ジェイムソン…J・K・シモンズ（立川三貴）
ジョージ・ステーシー警部…ジェームズ・クロムウェル（佐々木敏）
ジョセフ・"ロビー"・ロバートソン…ビル・ナン（石住昭彦）
メイター・D（フランス料理店のウェイター）…ブルース・キャンベル（江原正士）
ベティ・ブラント…エリザベス・バンクス（本田貴子）
ホフマン…テッド・ライミ（飛田展男）
ノーマン・オズボーン…ウィレム・デフォー（山路和弘）
ベン・パーカー…クリフ・ロバートソン（勝部演之）
アースラ・ディコヴィッチ…マゲイナ・トーヴァ（小林沙苗）
ニュースキャスター…ハル・フィッシュマン（山中秀樹）

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何とまあ、てんこ盛りの内容なんでしょ。有頂天になって恋人からは見放されるわ、誤解したまま敵となった友人は記憶喪失になるわ、おじさんを殺した犯人は脱獄するわ、おまけに自分自身が変な生命体に体を乗っ取られるわ。ちょっと何でもかんでも入れすぎでしょう。そして、最後に来ましたよ、大きなテーマがどーんと。「ぼくは君を許すよ」と言うスパイダーマン。ここにもありました。911の影響が。どうしても「復讐しない」ってコンセプトを入れたいのよね。本来ならそのコンセプトだけでも、十分大きな軸になります。そして、それを第一に伝えたいなら、こんなに物語をてんこ盛りにするはずがない。だから、最後の付け足しみたいに見えちゃう。だったら、最初から入れるなよ、ってこと。

私にとってのスパイダーマンの醍醐味ってのは、ニューヨークのビル群を蜘蛛の糸を飛ばしながら飛び回る様子にあるわけです。でも、今作においてはその目玉部分に工夫が見られなかったのが残念。敵ともみ合ってビルのすき間を落下していくなどスピーディなアクションシーンはCGべったりな感じで、もっとアイデアが欲しい。だってね、スパイダーマンの悪役ってのは、「本当はイイ奴」が「たまたま」科学実験で悪者になったという設定なんだけど、キャラの描き込みが不足しているから、本当はイイ奴だったという部分があまり生きてないのね。だから、本来はメインとなるべき敵との対決が醍醐味にならないの。

やっぱり原作がアメコミだし、人物の描き方をどうこう言っても仕方ないのかも知れません。なら、もっと物語はシンプルにするべき。そういう意味では、「他人のために人生を犠牲にすること」と「彼女に寄り添うこと」の間で揺れた前作の方が、物語の軸がしっかりしていて格段に良かった。確かにCGはすごいんだけど、オードブルからボリューム満点のフルコースみたいで、メイン料理がおいしかったんだかどうかもわかんないって感じ。だから、フレンチレストランのお口直しみたいなシーンがやけに脳裏に残っていたりするのだった。

　映画館で見たときの感想です。
　このシリーズは最初から学園ものみたいな狭い世界で全てが完結しているのがとっても奇妙ですね。「仮面ライダー」で地球征服を狙うショッカーが近所の花屋を襲って満足しているような、世界の狭さ。オタクの妄想ではないか、という説が出てくるのもそんな理由からでしょう。
　この作品でも会社の同僚とか、ライバルとか、恋人、友達、おばさん、など、まったくピーターのごく近しい人たちばっかりで話が進んでいきます。赤スパイダーマン対黒スパイダーマンも基本的には会社の中での出世競争だったり、女の取り合いだったりします。
　でも、そこがいいところでもあります。あんまり我々と関係ないようなヒーロー対悪ではなく、極めて身近に感じられます。役者も非現実的な美男美女ではなく、かなりダサいお兄ちゃんお姉ちゃんたちです。トビー・マグワイアは童顔でカッコよくないし、キルスティン・ダンストなんて、ハリウッドスターなのに歯並びが悪いという、非常に変わった女優です（そこがいいところでもあり私は大好きです）。
　「悪」に乗っ取られたピーターが、どんな極悪な人間になるのかと思ったら、不良っぽい黒い服着て陽気になって小躍りしながら街を歩き、若いお姉ちゃんにちょっかいを出すという、スケールの小ささ。ＭＪに嫌がらせするために別のお姉ちゃんと一緒にＭＪのバイト先に行く展開なんて、それじゃ学園ドラマじゃないの、と思います。とても「善」と「悪」という対立には見えません。「ジキルとハイド」のハイド氏だって子供を殺して踏みにじったり、もっとショッキングな悪いことしてましたからね。
　ピーターとハリーもビル街の中空で前作からの物凄いバトルを繰り広げるのですが、しょせんは友達どうしのケンカです。
　その一方では、ＣＧによるアクションはもう映画としての統一感がなくなるくらい凄いです。空間をあらゆる角度に移動しながらのアクションはカタルシスもあり、見ごたえたっぷり。面白いんですけど、突然始まって突然終わる繰り返し。話がだんだん盛り上がって凄いＣＧが展開するという流れがないので、凄いんですけどストーリーとしてはギクシャクしてます。でも、ここまでやってくれたら満足です。
　ユーモアと、ＣＧアクションと、学園もの（ピーターの成長物語）と、いろんなものがデラックスに大盛り（特盛りでしょうか）されていて、なかなか良かったです。
　しかし学園青春ドラマとＣＧのスケールの谷間を埋めるものが何もないので、「トランスフォーマー」などと同様の違和感も感じてしまいます。ユーモアで埋めちゃおうとしたのかもしれませんが、壮大なバカ映画になってしまってます。それでも十分面白いとは思いますけど。

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　『ボーン・アルティメイタム』のレビューを書いていたら、ずっとレビューしそびれていたこの『スパイダーマン』のトホホな３作目を思い出したので、ともかく書きます。
　
　１作目のグリーンゴブリン（ウィレム・デフォー）、２作目のドック・オク（アルフレッド・モリーナ）。彼らの存在感からすれば、ハリーも含めて本当に中途半端でうすい敵キャラ・・・とか、どこに重きを置いているのかよく判らない散漫なストーリー・・・とか、ＣＧ多用の弊害か、あまりにもあり得なさ過ぎて興醒め甚だしいアクション・・・とか、ええ加減、うっとおしいピーター・パーカーとＭＪのじれったい愛・・・とか。この３作目がお世辞にも面白かったと言えない理由はいろいろ思い浮かぶけど、最大の理由は、もうスパイダーマン・・・というよりもピーター・パーカーがいいヤツに思えなくなってしまったってことかもしれない。別に本作で悪いヤツになったというわけではない（途中、妙なグレ方はしてましたけど）んですが・・・何ていうか、言いかえると彼に主人公としての魅力を感じなくなってしまったんです。正直、飽きてしまったのかな〜。ヒーローもので、肝心のヒーローに飽きてしまったら、これは致命的やね。自分でも意外な展開にちょっと困惑しています。なんか、スパイダーマンめっちゃ不細工に見えてきたし・・・。

　それはそうと、本作でのハリー（ジェームズ・フランコ）、むっちゃ粗末な扱われ方されてましたね。
　ず〜っとピーターをつけ狙われると、物語の進行上ややこしいとでも思われたのでしょうか？
　都合よ〜く、記憶喪失になって・・・
　都合よ〜く、思い出さされて・・・
　都合よ〜く、真実を聞かされて・・・
　で、最後も都合よ〜く・・・
　ホンマに不憫でした。合掌。


　ところで、本シリーズは６作目まであるかもなんですよね確か。う〜ん、次出たらどうするやろなあ・・・？